ワンクリック詐欺にご注意!


パソコンを使って画像や動画を検索するのは日常的なことです。
私もブログをはじめて7年目、フェイスブックも6年目。自分で撮影したり作画した画像だけでなく、ネット上で画像や動画を検索することはよくあります。

そこで、ネット上にあの手この手で仕組まれている「ワンクリック詐欺」と称されるものへの注意喚起です。

私自身や友人の体験談、近所の喫茶店のマスターとの世間話を参考に、ちょっと注意点をまとめておこうと思います。なにかのご参考になれば。


便利なネット社会の落とし穴

私の青春時代、駅の売店で「週刊プレイボーイ」「平凡パンチ」を買うにも、周りの人に見られてないか、かなりドキドキした思い出があります。
でも今は、若者がネット上で、刺激の強い画像もいくらでも見られる、ある意味羨ましい時代。

でも、はじめから「怪しいサイトを見に行こう」と思ってパソコンを開くわけでなくても、過去の映画やドラマについて調べ、出演していた役者・タレントを検索し、画像や動画を見て、さらに関連して置かれている別のサイトへ…と進むうちに、怪しいアダルトサイトにたどり着いていた…なんていうことも決して珍しいことではありません。

つい「何だろう?」とワンクリック、ついついその先に進むうちに「あなたは18歳以上ですか?」と出てきた画面につい「はい」とワンクリック…

そんな経験は、私に限らず男性なら誰でもあるのではないでしょうか?
ところが、「はい」とワンクリックした途端にとんでもない落とし穴が…

健全な男性なら大丈夫?
いや、健全な男性だからこそ要注意?
男性に限らず、これに似た手口はたくさんあると思います。

コンビニでお酒やたばこを買う時に、レジに「私は20歳以上です」をワンクリックしますが、その感覚でこんな画面を見たら…

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控えめで真面目そうな表示のものも…

18歳以上ですか?
★検索サイトによるイメージ画像です
 これがすべて怪しいワンクリック詐欺だということではありません。


仮に「18歳以上ですか?」と聞かれて「はい」をクリックしても、期待したような画像が見られなかった、あるいは「ここから先は有料です」と表示されて引き返せばなんの問題もないのですが…

「はい」とワンクリックしたとたんに、「ありがとうございます。登録が完了しました」なんていう画面が表示され、高額の入会金が表示されたら、ちょっと焦りませんか?

イメージ画像
★検索サイトによるイメージ画像です

あるいは、いかがわしい画面のままフリーズしてしまって消せない、強制終了しても再び立ち上げるとその画面が大きく表示される、なんてこともあるようです!

個人のノート型やタブレットならばまだしも、家族と共有のパソコン職場のパソコンでこんなことが起こったら…!!??…想像しただけで怖くなりますね。


「君子危うきに近づかず」で、そういう怪しいサイトには絶対に指一本触れなければいいだけことなんですが、まさか覚せい剤を購入するわけでもなく、無料の動画をちょっと見るぐらいなら…それも個人のノート型だったら…そんな気持は完全に否定できないでしょう。

むしろ純粋培養で無知であるがゆえに、何かのはずみでうっかりワンクリック…という時に、その先に待ち構えている危険に巻き込まれてしまう方が大変です。

「まさか自分は絶対に引っかからない」と思っている振り込め詐欺の手口もどんどん巧妙になり、冷静に考えればおかしなことなのに、つい焦って応じてしまう…そんな被害が後を絶ちません。



◆「18歳以上ですか」→「はい」 だけで契約成立??

常識で考えて、そんな「契約」なんて絶対にあり得ません!

そもそも「会員」として「登録」する意思もなく、「入会金」がいきなり請求されるとは夢にも思わず、「18歳以上ですか?」と聞かれて(単にその先を見たくて)「はい」と答えただけ。
なのに、「ありがとうございました。登録が完了しました」なんて出たら、ふつう驚きますよね。

常識的に考えて「嘘だろ!、おいおいちょっと待ってくれ!」と思わせるところがミソ。
はい、これが第一段階の「脅し」なんです!

一方、この画面内のどこか、あるいは簡単に飛べるページに、「退会」・「解約」・「クーリングオフ」といった救済の道、引き返す道が、これまた目立つように表示されています。

これも普通の売買契約や予約では、規約を細かく見ていくと契約解除などの注意書きが見つかる程度で、商売としてはできれば解約しないで買って欲しいわけです。こんなにも目立つ形で「退会」などの取り消し方法が表示されていること自体、ちょっとおかしいですね。これが2番目の「誘導」です。 


退会申請

★検索サイトによるイメージ画像です


さらに、「退会しないと会費が発生します」「退会する場合、〇〇日(時間)以内にこちらにご連絡ください」「取り消し期間を過ぎると料金が発生します」といったことが書かれています。
場合によっては、ワンクリックしたときからストップウォッチが動きだし、30分以内に直接電話をかけるような指示がでていたりします。これが3番目の「焦らせるシナリオ」です。

つまり…

① びっくりさせる
(=まさか、冗談じゃない!と思わせる=行動のモチベーションを作る)
② 抜け出す方法を明示(=誘導)
③ 時間を切ってコンタクトを促す(=焦らせる)

闇の中に突き落としておいて、その先に出口を示し、さらにいつまでもここにいたら危険、といった情報をうまく混ぜ合わせて与えることで、パニックの心理を創り出している、とも言えるでしょう。


◆「身に覚えのない請求メール」と同類

少し前によくあった、携帯に突然「〇〇の料金が未払いのまま〇〇万円になっております。至急こちらへご連絡ください。さもないと法律的な手段によって、あなたの資産を差し押さえます…」といったメールが届き、「何だろう?」と思ってうっかり「返信」してしまうと、そこからおびただしい迷惑メールや電話が来るようになる、という事例がありました。

アットランダムなアドレスにこうしたメールを送りつけ、受信した側が焦って「返信」することで、そのアドレスが実在してることが分かり、それからおびただしい数の迷惑メールがくる、おそらくその次に何らかの名目でお金を払わせるよう要求してくる…同じ手口です。

「心当たりのないメールは開かずに無視する」が鉄則ですね。

ところが、「18歳以上ですか?」に「はい」とワンクリックしてしまった、つまり一瞬であっても興味を示したという既成事実がある=「心当たりがある」点が大きく違います。

そこを巧妙に突いてくるのです。そしてなんとか「退会」「解約」しなくては、という焦り。それこそが悪徳業者の思うツボ=「釣り」なのです!



悪徳業者の狙いは…

① こちらのアドレスをゲットしたい

「退会」「解約」といったサインのところをクリックしただけで、こちらがWiFiなどを契約した際に登録してあるメールアドレスが自動的に表示され、もしそこに何かを書き込んで「送信」することで(もしかするとメッセージを送信しなくてもクリックしただけて)、こちらのメールアドレスが知れてしまいます。

業者の狙いはまさにこれ。こちらのメールアドレスを把握することなのです。
でも、まだこの時点で悪徳業者の側に分かったのは…

*実在するこちらのメールアドレス
*こちらが「解約」したくて焦っていること


その2点だけです。
じつは慌てる必要はないのです。いや、ここで慌ててはいけないのです。

メルアドを知った業者はさっそくメールを送ってくるはずです。
「退会の手続きをします」、「料金が発生しないようにするために解約の手続きが必要です」、「あなたの個人情報が漏れないように情報元も削除に応じます」といった、一見親切そうなメールを次々に送ってくるはずです。そして「ここに電話してください」とも。


② 電話番号もゲットしたい

「退会」するには、「コールセンター」などと称するところに「電話」しないと解約の手続ができない、と言ってきたりします。

これも常識的に考えておかしいと思いませんか?
口頭で伝える電話よりも、メール等で送って処理する方が確実なはずなのに、なぜか直接電話することを要求してくるのです。

しかも「コールセンター」は、「問題のワンクリック」をして「入会」してしまった日から翌日にかけてはたいてい「定休曜日」となっていることが多いようで、電話しても通じないことが多いようです(←複数の証言から)。

その「電話したくても通じない2日間」のうちに、「3日以内に解約の手続きをしないと、入会金が発生します」といった警告メールが何通も何通も送られてくるはずです。
焦る気持ちを募らせて、コールセンターの「休み明け」には確実に電話をかけさせるためでしょう。

ふつうに考えたら、この時点で送られてくるおびただしいメールはすべて「迷惑メール」なんですが、ワンクリックしてしまった後ろめたさがあると「救済のための道しるべ」のように感じてしまうのかもしれませんね。

「脅かし」「救済」、そして「早くなんとかしなければ」と焦らせる…まさに振込詐欺とまったく同じ構造ですね。おそらくそういうマニュアル手順でもあるのでしょう(笑)。

おまけに電話するには「非通知および公衆電話からは不可」などと書かれていたりします。
これも明らかにこちらの電話番号をゲットしたいから、と分りそうなものですが、「確実に受付てくれて、確実に処理してくれるため?」…と思って従ってしまうのでしょう。

銀行のATMで必死に振り込もうとするお年寄りたちも、「還付金を差し上げる」と言われているのに、「なんでこっちから振り込まなきゃいけないの?」と疑問がわくはずなのに、電話の主の言うことを100%信じ込み、「早く振り込まなくては!」と焦っていて、銀行員や警察官が止めるのも振り切って振りこもうと
されると言いますね。

人間の心理の不思議さで、いちど思い込んでしまうと、いかなる情報も、都合よく筋が通るように解釈して信じてしまうのでしょう(=社会的な信条など、いろいろな場面でもありそうですね)。



◆「退会」「解約」「クーリングオフ」…?

繰り返しますが、「18歳以上ですか?」→「はい」と答えただけでは、入会や契約は成立してないはずなのです。

「入会」してない所から「退会」?、「契約」してないものを「解約」「クーリングオフ」?
それ自体がおかしいのです。

おそらく、「退会」「解約」「クーリングオフ」を申し出ることで、いったんは(合意の上で)契約(入会)したと認めることになってしまいます。
悪徳業者としては、あとでももし法的な争いとなった時に「言い訳」できる根拠のためでしょう。まったく誰が入れ知恵してるんだか…


ここまで、とても丁寧な文面による「案内」が来ていますが、それに沿ってコンタクトをとったら、向こうはすんなり「そうですか、分かりました」と「解約」してくれて、なんの要求もされず、その後連絡も途絶えると思いますか?

おそらくそれはあり得ないでしょうね。
一度電話してしまったら最後、日夜を問わず電話攻撃がかかってくることは必至でしょう。迷惑メールに加えての電話攻撃。おそらく精神的に追い詰められてしまうでしょう。

そして「入会金」の名目なのか、あるいは「退会」のための手数料なのか、「違約金」なのか…なんらかの名目でお金を要求してくるに違いありません。



結論は 「放ってっておくこと!」

いずれにしても、ワンクリックから出てきた画面への動揺、「何とかしなくては」という焦り、ネット上から個人情報が知れてしまうのではないかという不安、もし放置したらとんでもない請求が来るんじゃないか、家族や職場に知れたら…etc.

そうした「後ろめたさ」・「不安」・「焦り」 の心理を巧みに操って精神的に追い詰め、「4~5万円なら払えない金額じゃないから」…。それが最終的な狙いなのです。

悪徳業者たちは、相手に顔も見られることもなく、現金の受け渡し場所から足がつくリスクもなく、ただネット上に出す1枚の画面と、その後の巧みなメール・電話だけで「ビジネス」をしてるのです。

振り込め詐欺のように一人に数百万円単位の大物を狙うのではなく、ワンクリックした一人から、あわよくば数万円の金を取ろうと、せせら笑いながら獲物がネット上にひっかかるのを待っているのでしょう。

一人当たりせいぜい数万円、「まあ、それぐらないなら払えない額じゃないから」とあきらめそうなお手ごろな金額。もし訴えられて摘発されても、ちゃんとした「入会金」、あるいは「解約」の手数料であるという形を作りながら。
でも少しでも余計な手間暇はかけたくないはずですから、放っておくのが一番、という結論に変わりません。

しかし、そういう悪徳業者が得るお金は、年間100億円を超えるとも言われています。
それだけ引っかかる人がいるということであり、目に見えない不安や後ろめたさがこれだけある、ということです。

悪徳商売に悪知恵を授けているプロの弁護士がいたり、サイト画面の作成やメールの文面などのマニュアルや研修もあるとか…!?

まったく、その頭脳と知恵と手間を、もっと他のことに使ったら、と思うのですが…


<参考> メールアドレス・迷惑メール

メルアドが知られてしまうと、個人情報が抜き取られる?

ところで、こうした「迷惑メール」(←心当たりがある場合は「迷惑」とは思わず、むしろ救済の「道しるべ」のように感じてしまうこともある)に、こちらのメルアドを知られてしまったら、個人名・住所・年齢・銀行の口座番号…といった個人情報がどんどん流出してしまうんじゃないか…?

そんな漠然とした不安を感じてしまうのも、ネット社会の特徴かもしれませんね。

そもそもYahooやGoogleのメールアドレス、あるいは携帯のアドレスを設定するときに、どこまで個人情報を入れてますか?
フェイスブックでは氏名を本名で出すのが原則ですが、詳しい住所・年齢をはじめとする「個人情報」、とくに銀行の口座番号なんかをデータとして入れている人はいませんよね。
私は、サイト上に自分で入力した情報は、知られてもさほど問題ないと思っています(←ちょっとは警戒心を強めた方が良いかな?)

むしろ、「銀行の顧客名簿や病院の患者情報などが流出した」なんてことがたまにニュースで出ますが、あれこそ銀行の口座番号をはじめバリバリの個人情報が満載なのです。

メールアドレスから個人が特定されたり、個人情報を得ることも全く不可能とは言えないかもしれません。よく刑事ドラマでは、携帯のアドレスからあっという間に個人を特定しますから…(笑)

しかし、よほどの凶悪犯罪の組織を突き止めるなどの重大事案ならともかく、個人情報までたどりつくにはそれなりの時間・手間・費用もかかるはず。

たかだか「18歳以上ですか?」に「はい」とクリックする人(←それこそ1日におびただし件数あるはず)に数万円を要求するのに、そんな手間暇をかけていたらコストパフォーマンスが悪すぎます。
「まず、放っておいて問題ない」と私は思います。

もし会社のパソコンであれば「どの会社のどのパソコンから発信されてるか?」ぐらいはすぐに判明してしまうので要注意ですが、「メルアドが知られてしまうと、個人情報が抜き取られる?」というのは都市伝説だとも…

この方の記事もご参考まで…
http://www.yukawanet.com/archives/4174127.html


迷惑メール対策

アドレスの実在を知った悪徳業者は、たとえこちらが「着信拒否」してもほかのアカウントをたくさん持っていますから、他のアカウントから自動的に昼夜を問わず送信してきます。「迷惑メール」を自動的に振り分けてもらえる機能は必須です。

ネット上に登録しておくメールアドレスは、できれば携帯アドレスではなくYahooやGoogleなど、「迷惑メール」への自動振り分けができるアドレスに設定しておくとよいでしょう。

日々昼夜を問わずおびただしい迷惑メールが携帯に来たら、それこそメルアドを変更するしかないでしょう。じつは私も、「間違いメール」を装ってきたメールにうっかり返信してしまったことで、メルアドを変更する羽目になった苦い経験がありますが、登録してある全員にアドレス変更のお知らせを送るのは大変でした!

あと、迷惑メールは決して開封しないこと

会社のイントラネットなどでは、送信したメールを相手が開封して読んだかどうかが表示される機能のあるものもありますがYahooやGoogleの一般のメールでは、相手がいつ開封したかは分かりません。

でも、悪徳業者からのメールは、いくつもあるアカウントから自動的にメールを送り続けたり、こちらがそれをいつ開封したかが分かってsまうなど、かなりのハイテクのようです。とにかく迷惑メールは決して開けないで無視し続ける、これしかありません。

あと、身を守ることはもちろんですが、「撃退」にはこちらもご参考まで。

迷惑メール相談センター
http://www.dekyo.or.jp/soudan/ihan/

●迷惑メールをそのままここに転送すると効果があるようです。
meiwaku@dekyo.or.jp


音を楽しむ空間づくり

10月18日(日)

おととい金曜日にお邪魔した生演奏でのファッションショー、その後に寄ったジャズピアノライブ…
雨の金曜日でしたが、とてもいい時間を過ごせました。(→代官山コレクション

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ショーや演奏そのものが素晴らしかったことはもちろんですが、今回私が嬉しかったことがひとつ。
それは、会場に来ていたお客様たちのマナーがとてもよく、その場の雰囲気を楽しめたことです。

この当たり前のことが守られない、楽しい空間を壊されるような残念な場面…最近じつは多いんです。



◆同じ生演奏(ライブ)でも、「BGM」なのか「ステージ」なのか?

ホテルのラウンジなどでピアノの生演奏がある所があります。ある時刻、ある時間、あくまでBGMとして生演奏を流しているのです。
ピアノが主役ではなく、あくまでBGMですから、ピアノの蓋も閉じたまま、耳に馴染みやすいジャズのスタンダードや映画音楽などが多いです。

<イメージ>
ラウンジ1 ラウンジ2
→ ベロビスト

そういう場では、商談や歓談がメインでいいと思います(もちろん会話の内容や声のボリュームはある程度考えていただきたいですが…)。

一方同じ生演奏(ライブ)でも、MC(ミュージックチャージ)が設定されていて(2000~5000円)、その日演奏しているミュージッシャンたちが、曲の合間に挨拶・メンバー・曲などを紹介をしたりする場合、そこは「音楽を楽しむために提供された場」であり、お客さんは「音楽を楽しむために来ている」のです。

30分程度の「ステージ」が2~3回。飲食や歓談しながらも、せめて生演奏の時ぐらいはちょっと声のボリュームを下げ、品のない会話やつまらない愚痴はちょっと控えて、音を楽しみませんか?

中には、その日に出演しているミュージシャンの知り合いと思しき客グループなのに、すでに夕方早い時間から飲まれていたのかかなり泥酔していたり、演奏中もけっこう大きな声で関係ない会話を続けたり、およそ「音を楽しむ空間」にふさわしくない方がいらっしゃることも。

ミュージシャンの方も、いろんな方に声をかけて来場してもらわなくてはいけないのは分かりますが、単なる飲み屋への誘いではないのです!

いい演奏で人を惹きつける…もちろんそれも大切ですが、常識の通じない方も残念ながらいらっしゃるのも事実。 ある程度は人を選んで招待していただく、あるいは曲の合間のトークでさりげなく注意を促してしばし音楽に耳を傾け共有してもらうよう働きかける…といった配慮は必要でしょう。


◆聴く気がないなら来ないで!

べつにクラシックのコンサートのように、咳も我慢して緊張感をもってじーっと聴かなくてもいい。おいしいお酒や料理をいただきながら、一緒に来た友人や会場で隣り合わせた人と適度な歓談はしてもいい。かしこまらないところにいい音楽がある、それでいいのです。

でも会話や飲食をしながらでも、素晴らしい演奏には惹きつけられ、身体が乗ってきて、時に盛り上がり、静まるところではその静けさを楽しみ…
あくまで「音のある空間を楽しむ気持ちがあること」が大前提です。

会社内のごくごく日常的な話題、とりわけ批判や愚痴、旅行・車・グルメの話…etc. 
そういう会話を、ごく普通の大きな声で延々と交わされると、せっかくの場の空気が壊されます。
とくに曲が静かになってフェルマーター(ポーズみたいなもの)で美しい音が伸びている瞬間に「爆笑」を入れられると…(怒)!!

曲間のトークでは、ちょっと綺麗な女性ボーカルさんに品のないちゃちゃを入れ、演奏が始まるとまたお喋りをはじめ、ワイワイガヤガヤ、時々ガハハハ…
なのに、なぜか1曲終わると拍手だけはする。全然聴いてなかったくせに「よっ、よかったよ!最高!」などと掛け声をかける。

サラリーマン同士の二次会カラオケじゃないんです! 

ちょっと慣れたボーカリストだと、トークの中で掛け声が飛んだりすると「はい、ありがとうございます。でも、歌もちゃんと聞いてくれてますか~」などとさりげなく振って、それで分かる相手ならいいんですが…

別に専門的に音楽を分らなくでもいい。音楽はすべての人のためにあるんですから。
お酒も入ってるし、みなさんそれぞれの楽しみ方があるんだから…と、私もある程度は我慢してますが、しばしば視線を送ってもグループ内の誰も気づくことなく、まったく音楽を楽しむ気がなくうるさい状態が続くと、その空間に一緒にいることに耐えられなくなってきます。

「聴く気がないんだったら出てけ! 来る場所が間違ってる! そんなに喋りたいんだったら居酒屋に行け!」と叫ぶ心の中の鬼との葛藤に苦しむ時間がやってきます(→後述)。


◆店=「音」を「楽」しむ場を提供する側にお願い

ここ数年、仕事帰りに学校通いをするようになって、知り合いのミュージッシャンとのご縁もあって、クラシックに限らずジャズやボーカルなどのいろんなライブにお邪魔するようになりました。お店によって、その空間づくり、演出、方針はどはそれぞれ違います。
この話題を書くついでに、お店側にも「音を楽しむ場」づくりにお願いしたいことを綴っておきます。


BGMはほどほどに

ステージが始まる前のBGMのジャンルやボリューム。日替わりで繰り広げられる音楽もジャズばかりではありません。モンゴルの伝統楽器なんてこともあります。
そういう場で、あまりハードな音楽をステージが始まる直前までガンガンかけられていると…

演奏メンバーがスタンバイして楽器のチューニングを始めてるのに、まだBGMが流れていて、本当に演奏に入る直前にBGMを切る。ステージが終わるとすぐにBGMを入れる…という場面が最近よくあります。それもけっこうな音量で。

お店のスタッフではなくミュージッシャン自身がBGMのON/OFFを操作されてることもあるようですね。
「音のない空白の時間があってはならない」なんて思わなくていいですよ。
生演奏の始まる前の空気、演奏直後の余韻を大切にしていただきたい。べつに何秒ルールなんて決めなくてもいいですが、デリカシーの問題です(笑)。


●デリカシーのないガサツな音はNG

また、コンサートステージではなくあくまで「飲食店」ですから、店員同士の会話、入ってきたお客様の誘導、注文をとる会話、食器を準備したり洗う音…はあって当然です。

でもせめて演奏中は、あまりガサツな大きな音や声はなるべく控える配慮はほしいですね。
わざと嫌がらせでもしてるんじゃないかと思うほど、ガチャンガチャンと大きな音を立てて食器を扱ったり、来客との会話で大いに盛り上がって爆笑したり…

「音を楽しむ場を提供」する側にいらっしゃるという自覚だけはお持ちになってください!


●残念でお気の毒な人への上手な対応

先ほど書いたように、お客さん同士のお喋り・態度があまりにも場にふさわしくない時は、お店側からちょっと注意を呼び掛けていただきたい!

お客であるこちらから、そういうグループに直接注意するのはとても難しいものです。

たいてい私が「うるさいな~」と思うときは、周りのほかのお客さんも同じように感じて我慢しているんですね。件のグループがさっさと帰ると「ああ、静かになってよかった」とおっしゃる。でも、なかなか直接注意するのははばかられるものです。そこはやはり、場を提供しているお店から先に配慮していただきたいところ。

以前、お店のスタッフに伝えても何もしてくれないので、私が「少しは音楽を聴きませんか?」と静かに一言注意したら、一瞬むっとされましたが理解してくださったようで、後でトイレで「さきほどはすみませんでした」と謝られ、逆に仲良くなったケースも。
また、静かになったことで反対側の席のお客さんから「お礼」を言われ、一杯ご馳走になったこともあります。
ずっと我慢してないで、言い方には気を付けつつも一言発することで通じることもありますが、そこに至るまでにこちらも相当な「我慢の時間」を耐えているのです。その間、音楽を楽しめません。

結局こちらからは何も言えず、店にもまったく配慮がうかがえず、せっかく来たのに1ステージだけで店を後にして、別のライブにハシゴしたことも正直あります。



人として当たり前のマナー、常識。それを期待したいところですが、最近はなかなかその「当たり前のことが守られない」「常識が通じない」場面もしばしば。

学校の行事や各種の発表会でも、子どもの演技を見に来ている(はずの)親たちが、子どもたちが演技している間もず~っと、ママとも会話・愚痴話が止まらない…そんな場面にもしばしば遭遇します。

みなが楽しいひと時を過ごせるためにどうしたらよいか、常識・マナーに欠ける人にどうしたら通じるのか? …課題はあるようですね。

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考えること、表現することの大切さ

政治的な話題はタブー? 「民意」について、「音楽と社会との架け橋」について…これまで綴ってきた内容を、58歳を迎えた日にあらためて整理してみました。


◆考えたくない人たち

私が学生時代だった今から30年以上前、法学部のゼミの合宿や飲み会の席でも、ちょっと真面目な社会の話題を出すと、みな一瞬かたまり「まあまあまあ、は~い、かんぱ~い」とはぐらかされたことを今でも覚えています。

そのことを30年以上ずっと根に持って生きてきたわけじゃありませんよ(笑)。
ただ、ここ数年ブログやフェイスブックを通じて肌で感じるのは、ちょっと真面目な社会的なテーマで書くと、皆さん引き潮が引いていくように反応がなくなること(笑)。そういう風潮がいまの社会全体にあるのではないか、と思うのです。

今は難しいことを考えたくない、自分には直接関係ない、自分のことでいっぱいいっぱい、ですか?

社会的態度(世の中に対する意見)を明らかにすると友達を失いますか? 仕事を失いますか? グループ内で居づらくなりますか? 

国家によって言論統制されてるならともかく、まだ少なくとも今のところは大丈夫です。
でも、うっかりした事を発言すると身が危ない(←特定秘密保護法案が話題になった時の大いなる誤解)…みたいな感覚をお持ちの方や、暗に圧力のようなものを感じている方も現にいらっしゃるようです。

国による言論統制は大問題ですが、今のようないわば「自主的な言論統制」を生む風潮こそ、私は怖いと思うのです。


◆政治の話はタブー?

よく「政治と宗教と野球の話題は避けた方がいい」なんて言う人がいます。
たしかに「おれは阪神、おれは巨人…」「私は仏教、私はクリスチャン…」というのと同じレベルで、「自民党は…」「民主党は…」なんて話を始めたら、お互い信条も考え方も違うんだし、話が長くなって平行線ですからね(笑)。
銀座のクラブのママなんかは、限られた時間にいろんなお客様と接するのにそういう話題は振らないようにしている、というのなら分かります。

でも、新聞やニュースに出てくるさまざまな社会の問題、国会の動き、政権が出してくる政策や法案、その決め方、日本の将来のあり方…それらは私たちに直接関係のある「社会の問題」ですよね?
なぜそういう話をしちゃいけないんですか? いや「いけない」というより「できない」んでしょうか?


◆ポーカーフェイス or 評論家

選挙で「私は何党に入れた」なんて口にすべきじゃないという伝統・風習が日本の社会には根強くあるようですね。もちろん話したくなければ強要はしません。

小学校の学級委員の選出から「無記名投票」に馴染んできたことが、もしかすると関係しているのかもしれません。限られた学級内では、だれがどっちに入れたかが分かってしまうと後々までクラスの人間関係に尾を引きますから、自分は誰に一票を入れたかは「匿名」(秘密)の方がいいでしょう。

地域社会においても、今よりも地縁的な人付き合いを大切にしていたころには、あそこの家は誰を応援してる、などということで近所づきあいに支障が出るといけないし、もともと思想的な話題をあまり好まない国民性もあるでしょう。

でも、政治の話=「私は誰(どの党)を支持する」「どっちが優勢か」だけでは、「オレは巨人、オレは阪神」「今シーズンは絶対勝つぞ!」「いやいや、そうはさせるか」…などと言っているのと同じレベルですね。

また、どの世界でも、妙にマニアックな分析をして「~~するとどうなって、~~はこうなる」みたいな話を延々と語る評論家か予想屋みたいな方がいらっしゃいますね。私は申し訳ないけどそういう話にはあまり興味をそそられません。

私が言いたいのはそういう類の話ではないのです!

社会の一員として、社会の問題、私たちの生活に密着した問題をどうとらえるか、民意が政策にちゃんと反映されているか、といった話です。私たちの日常生活とつながった政治の話がなぜできないのでしょうか?


◆私たちの身近な社会の問題として

政治は、めったに口に出すべきではない、タブーとされるような「神聖で内的な精神世界」…でもないと思うんですよね(笑)。

たとえば、税制や年金問題、集団的自衛権って何なのか?、本当はどんな目的で認めさせようとしているのか?、議事進行やものごとの決め方は?、なぜ弱者を切り捨てるような政策ばかりが次々に出てくるのか?、税金の使われ方は?、原発問題は?、政治とカネの問題は?…etc.

中学生でも感じる素朴な疑問から、私たち社会全体の問題について、もっと自然に語り合えていいと思います。

選挙が近づいたときだけ「お友達」としてどこからともなく現れて、ある政党への応援を呼びかけるのではなく、ふだんの会話の中でも、私たち社会全体のテーマについて語り合えることが大切だと思います。

国会運営上のテクニック的なこと、政党間の駆け引き…といったマニアックな「政治の話」じゃないのです。

私たちの社会の問題、これからの日本を考えてこの政策がいいのかどうか、民主主義の中でのものごとの決め方としてこれで良いのか…、といったごく当たり前のことについて、ふだんから意見を交わしたり、自分なりの価値観を構築していくことが大切だと思います。


◆人間は「ことば」で考える生き物

「考えてないわけではないけど、あえて言わない」とおっしゃる方もいます。

たまたまそういう方と飲みながら社会的な話になったことがあります。たしかにテレビや新聞で報じられている「出来事」としてはご存じなんですが、ちょっと掘り下げて前からの経緯、海外の事情などに話を振ると、まったくといっていいほど何も返ってこないんですね。
申し訳ないけど、「情報」としては入ってても、正直あまり考えてない、自分の意見として構築されていないな、という印象を受けるのです。

いまはいろんな情報がありますから、知識としての情報は入ってきます。でも人間は「ことばで考える生き物」です。
なんとなく漠然とは考えているつもりでも、自分の言葉に出して話したり書いてみる(表現してみる)ことで、自分なりの価値観も構築され、意見交換の中でいろんな考えや価値観に触れたり、人の気持ちを理解できる表現を磨いたり、より深い思考が積み重なっていくのではないでしょうか?

昼の定食屋さんでTVニュースがかかっていても、まったく見向きもせず、サラリーマン同士クルマやゴルフの話をしていて、野球やサッカーのニュースの時だけ振り返る…
夜の居酒屋では、職場内のごく狭~い人間関係の中で、人の評価や組織論に弁舌を振るっているけど、社会の話題はゼロ…

視野が狭く、思考が深まっていない人の話は、やはり表現力にも欠けるように思います。


◆飲み友や、ママ友同士でも

ママ友、近所の知り合い、学生時代の友達、職場の人たち、音楽仲間…etc.
どんな人たちとも政治の話ができなきゃおかしいと思います。 私たち社会の将来に直接関係ある話なんですから。

私がいま通っている音楽の学校でも、若い年代の方と少し話してみて、政治の問題も身近に感じて選挙にも関心を持ってくれた人が何人かいらっしゃいました。できれば選挙の前だけでなく、ふだんからそういう会話もできたらいいなと思います。
どんな職業、どんな趣味の人でも、男同士の飲み友とでも、女性ならママ友とでも、「社会の一員」として政治のこともごく自然に話せる社会になったらいいなと、私は思っています。


  
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「友」「平和」が幻想か、「脅威」が幻想か

8月4日(火)

渡辺謙さんもつぶやきました。

渡辺謙

一人も兵士が戦死しないで70年を過ごしてきたこの国。どんな経緯で出来た憲法であれ僕は世界に誇れると思う、戦争はしないんだと!複雑で利害が異なる隣国とも、ポケットに忍ばせた拳や石ころよりも最大の抑止力は友人であることだと思う。その為に僕は世界に友人を増やしたい。絵空事と笑われても。

2015年8月1日 10:13 · Setagaya-ku, Tokyo, 日本


まったく同感です。
私も家族ぐるみでおつきあいしている韓国や中国の友人一家がいます。実際に「友」を持ってみると、相手の国を悪く言ったり、戦争を正当化してはいけない、と思うものです。政治家たちもそういう「友」を持ったらいいのにと思います。


◆賛否の平行線

安保法案に賛成する方からすれば「友」とか「平和」といった言葉は「幻想」だと笑われるでしょう。

中国のチベット問題などを挙げて、話しの通じない相手・とんでもない「ならず者」なんだと。現実論として、集団的自衛権や武力行使なくしては日本を守れないとまことしやかにおっしゃいます。

ならば、集団的自衛権を持ち武装を強化すれば「脅威」から本当に日本を守れるのか?…こちらから見ればその方が「幻想」です。

まあ、ここまでは「持つべきか、持たざるべきか」の平行線。
でも単なる平行線じゃないんです。
安倍政権の掲げる安保法案には根本的に大きな誤りがあるのです。
が、そこを分からない(分かろうとしない)から平行線になるのです。

少し前に、★「持つことの危うさ、持たざることの強さ」と言う記事に書いたこととも重複しますが、あらためてなるべく簡単にポイントを整理します。


◆「自衛」の議論なしに

もし近隣諸国の「脅威」を言うならなおさら、今やるべきは、万一に備えての個別的自衛権をきっちり整備すること!

いわば「正当防衛」として、有事に備えたマニュアル、どのように対応するか、どこまでできるかを明確に。今の日本の危機管理はないに等しいので、まずそこを議論すべき。

「個別的自衛権だけでは守り切れない面がある」と言うなら、先ずは個別的自衛権で出来ることをちゃんと整備した上で、「これだけではこういうケースにここまでしか対処できない」ときちんと説明し→「集団的自衛権は必要だ」→「憲法を見直すか?」という流れになるのが筋というもの!

そこをすっ飛ばして、自衛隊を海外に派遣できるケースや後方支援についてなど、新3要件の解釈ばかりを審議している愚!

「あれ?国民の命を守るために、って言いながら、なんで自衛隊を海外に出して他国の後方支援をする話ばっかり議論してるの?」と、子どもでも不思議に思う疑問に答えられないのです。


いつか来た道

筋も通らないまま、戦後の平和憲法を骨抜きにして、アメリカ追従で他国のために自衛隊を派遣できるようにし、「後方支援」「兵站(へいたん)」を行う。それは「平和への貢献」であり、「積極的平和主義」だと?

ある国を「ならず者の国」とレッテルを貼り、「正義のため」と称して世界各国に軍事介入をしてきたアメリカが正しかったのでしょうか?それで問題は解決し、平和は訪れたんでしょうか?

また、過去のいかなる戦争も、「とんでもない相手国に対して、ほかに手段がないので、やむを得ず、必要最小限の武力行使を」と、いまの政権とまったく同じことを言って始められてきました。


◆「ふつうの国」になりたいのか?

中国と韓国以外は日本の集団的自衛権を歓迎している、と言います。
はい、たしかに諸外国には「個別的」も「集団的」もなく、「自衛権」は一本です。
自国が攻められたら応戦する、親しい国が攻められたらともに戦う。「ふつうの国」として。

でも、日本はそれをしない国になったのではないでしょうか?
先の大戦で多大な犠牲を出し、世界で唯一、原子爆弾を投下された国として、「二度と過ちを繰り返しません」と誓った国ではないのでしょうか?

平和憲法が「アメリカに押し付けられたもの」という見方もありますが、日本人もちゃんと草案に加わり、日本人の意思で「戦争放棄」をうたった9条を盛り込んだのです(←認識の違いは多々あるでしょうが、冒頭の渡辺謙さんも「どんな経緯で出来た憲法であれ」とおっしゃってます)。
日本は戦後70年、その平和憲法のおかげで他国の戦争に巻き込まれることなく平和を守ってこられたことは事実です。

「持つべきか、持たざるべきか」の平行線の議論は不毛です。
日本が戦後70年間守ってきた平和主義をここで壊し、いつか来た過ちの道へ引き換すのですか?


危険な負の遺産を残すだけ

武装すれば相手は警戒し、紛争関係にある一方を「支援」すれば他方を「敵」にすることは明らかです。

今年1月、「イスラム国(ISIL)と戦う国を支援します」と安倍総理の発したひと言が凶行の引金となったことからも明らかです。

日本政府は、結果的になにもできなかった、というか、何もやろうとしなかったと言ってもよい状況。

特殊部隊を潜入させて過激派組織から人質を奪回できなかったことを責めるつもりはありません。それができない上、相手は話の通じる相手でないのならなおさら「刺激」してはいけなかったのです!

また、その後中立な隣国トルコではなく、なぜISILに空爆を行うなどISILから見れば「敵」であるヨルダンに交渉をゆだねたのか?

私には、今の政権の「総合的な判断」が正しいとは思えないし、もし仮に集団的自衛権を手にしてもちゃんと使いこなせるとは思えません。

「後方支援」に関する国会での答弁を聴いていても、安倍総理も中谷防衛大臣も、実際の戦闘をまったく知らない素人だと思います。また安倍総理の「絶対にあり得ない」は信用できない「実績」が多すぎます。

そんな中で「下手な作文」で適用範囲が無制限に広がる危険を秘めた安保法を今作ってしまえば、それこそ時の政権の判断いかんによっていかようにも解釈・運用が拡大されるようになります。
そんな恐ろしい「負の遺産」を後世に残すべきではありません。


◆真の「積極的平和主義」とは?

結論として…

あくまで自国の防衛としての自衛権(=個別的自衛権)は早急に確立するが、他国のために自衛隊を派遣して戦争を「支援」する集団的自衛権は放棄する。
中米のコスタリカと並んで、日本は平和憲法を守るために集団的自衛権は行使しない国であることを世界に向けて宣言する。
そして、国連憲章に、世界の先進国も日本の理念に続くように呼びかけていく。

それこそが、本当の意味での「積極的平和主義」だと私は思います。



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楽器パラドクス

7月27日(月)

素敵な美女と楽器の描かれた絵の数々…

でも…よく見ると、「ん?」

笛

フルート(横笛)の向きが逆です!
世界にはいろんな横笛がありますが、顔の左側に構える笛はないはず。

ピアノの蓋の形状も、開き方も逆ですね。奏者の左に高音があるのかな…?
それに蓋が演奏者側に長すぎ。折り返して譜面台が出せる状態で開きますから、本体よりもっと短いはず。

ピアノ

「鏡の中の演奏者たち」…さんなコンセプトで描いてるのでしょうか…??
いや、そうでもないらしい…
次の絵を見てください。

ヴァイオリン

ヴァイオリンを弾いてる女性、楽器を右手に持って、左手で弓を持ってますが、鏡に映った姿と見てもおかしい!
弓を上から構えて、アクロバット演奏でしょうか…??



これらの絵が誰によって、どういう意図で描かれたのかは存じません。もしかすると何か意図があるのかもしれません。

一般に、楽器の形は機能美に優れたものが多いので、楽器をモチーフにしたデザイングッズは多いですが、絶対にありえない「形」にはしないでいただきたい。

「うるさいこと言うなよ、綺麗ならそれでいいじゃん、楽器のこと多少知ってるからって、うるさいよ」、そんな声も聞こえてくるかもしれませんが…
テレビドラマでも、警察車両なんかはよく考証してリアルに再現してるのに比べ、楽器・演奏に関してはけっこういい加減な表現が多く、いつも残念に思います。

どうせ描くならちゃんと描いて欲しい!

デザイン

7月22日(水)


だいぶ前にこの本を読んで感動しました。

こだまを走らせた男たち

私が子どもの頃、まだ東海道新幹線が開業する前まで、東京~神戸を6時間半で結んでいた特急「こだま」「はと」「つばめ」…。

初代ブルートレインの「あさかぜ」とほぼ同期で昭和33年に登場し、東海道新幹線が開業する昭和39年10月のダイヤ改正まで「ビジネス特急」の愛称で活躍しました。

「汽車」から「電車特急」へ。近代の国鉄の特急列車の草分けともいえる花形車両で、その後の特急列車のベースとなりました。
私の模型ギャラリーの中でも外せない車両のひとつです。

私の模型ギャラリー

そこには、日本の最先端といえる技術が集結されました。
車両のデザインを手がけたのは星晃(ほし あきら)さん(2012年没)。国鉄デザインの神様のような方です。

航空機と同じように木型を作って風洞実験も行い、空気抵抗をいかに少なくするか?
「流線型」という言葉が当時の国鉄で合言葉になりました。


こだまデザイン こだまデザインa


重量配分、安全性、快適性…それらの条件をいかに満たして「形」にするか。
そこに生まれるのが「機能美」であり、これこそまさに「デザイン」という仕事だと思います。


◆使えないデザイン

一方こちらは、パロディとしての「使えないもの」「機能しないデザイン」の数々。
こんなグッズを集めた展示もあり、見に行ったことがありました。


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ひとつぐらい「作品」として購入して、玄関などに飾ってもいいかもしれませんね。
遊び心をくすぐる、憎めない「形」たち、私もけっこう好きです。


では、こちらは…?

新国立競技場


ようやく白紙撤回されましたが、ザハ・ハディドに支払われる14億7000万円も含め、ここまでのデザイン・設計契約料などにつぎ込んだお金は、すでに59億円!そのほとんどは戻らないとか!

東京タワーを横に倒したよりも長い370mものキールアーチが2本。それだけの重量を支える構造は?
その真下には、都営大江戸線が走っています。

技術面や予算を無視した「斬新さ」?…こんなものが「デザイン」といえるんでしょうか…!?
ゴッホやセザンヌなどの名画が1点いくらぐらいか知りませんが、15億円も出してこの「絵」を買いたいと思いますか? 

<きょうのSo-netニュースより>

新国立競技場のこれまでの建設計画をめぐって、すでにデザインや設計などで、およそ59億円の支払いが確定し、そのほとんどが、戻らない見込みであることがわかった。JSC(日本スポーツ振興センター)が、民主党の会合に提出した資料によると、デザインを手がけたザハ・ハディド氏の事務所や、国内の設計業者などと結んだ契約金が、総額およそ59億円にのぼり、その大部分の支払いが、すでに完了しているか、確定していることがわかった。
このうち、ハディド氏側に対する支払いは、およそ14億7,000万円で、それとは別に、損害賠償が請求される可能性があるという。



茹でガエル

7月21日(火)


少し前にFBに投稿したものをこちらにも…

ヒットラーのような独裁者についていってしまう現象を「群衆心理」と言いますが、いま安倍政権を支持してる人たちにはとくに「群衆」という印象はありません。
短期フィーバー型ではなく、長時間かけてジワジワと洗脳されて気づかない「茹でガエル」型。



ここからは私なりの見え方です。

政権交代が目まぐるしかったころ、海外から「日本の代表は誰なんだ」と信頼されないんじゃないかと、安定した強い政権を望む声もありました。
また「経済第一」の価値観が強く、「景気対策」が常に最大関心テーマでした。

そこに成立した第二次安倍内閣には大きな期待・信頼・支持が集まったのではないでしょうか?

安倍氏の狙いもまさにそこで、まずはじめに国民の大好きな経済政策(アベノミクス)で支持層を固め、人気の波に乗じて、祖父からの悲願を遂げようと。

やや批判も出てきたものの、まだ勝てる見通しのあった昨年12月に、あらたに4年の任期にリセットすべく解散総選挙をやって国民に(アベノミクスの?)信を問い、思惑どおりの結果を出し、「錦の御旗」を得たとばかりに強行路線に…



なんとなく「日本を元気に」してくれそうだ、と期待した人には良かったかもしれませんが、もともと数字だけの景気対策や経済最優先の価値観には冷ややかだった私のような目から見れば、「弱者斬り捨て&財界優遇」の政策には批判的でした。

昨年「集団的自衛権」が出てきた頃からは、正直「いつになったら皆さん安倍政権の正体に気づくんだろう」と思ってました。

しかし人の意識って不思議ですね。いまだに安倍政権の「信者」は、この安保法案を強引に通過させたことを「まずは良かった」と喜び、党首討論で政権側の矛盾を鋭く追求していた野党のことを「真剣に議論してこなかった」と言い、採決で委員長の席を取り囲んだことを「議事妨害」と言い、国会を取り囲む多くの反対の声を「少数派の雑音」と言い…

いちど真ん中の「杯」と見えたら、誰が何と言おうと「向き合った横顔」には見えない(見ようとしない)んですね。

ルビンの杯

参照→ 
「いろんな見え方」

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「この道しかない」は幸せから遠ざかる道

12月22日(月)



きょうは一年のうちで一番昼間の時間が短い「冬至」。とくに今年は旧暦の11月1日と重なる「朔旦冬至」という19年に一度の特別の年なんですね。

勤め帰りに通っている学校も、今週で年内の授業が終わります。

きょうは、私の尊敬している先生の「コード・即興」の最後の授業でした。前半の1時間は今年の総括、後半は受講生たちの実技発表という構成でした。

前半の1時間、今の日本に対する先生の想いをお聞きしていて、私の想いとも見事に重なってしまいました。

総選挙が終わって1週間。これが今の日本の姿なんだと半ばあきらめ、堂々巡りから頭を切り替えようと、季節を感じたり音楽に意識を向けようとしてきましたが、やはり本質から目をそむけていられない想いがふつふつと…

そもそも何のために「音楽の力」を信じてきたんだろう…?
自ら命を絶つ人が一人でも減るように、皆が楽しく笑えて健康に暮らせるように…
この世の中に一粒でも幸せの種を蒔けるように…

でも、日本の社会全体が進もうとしている方向はことごとくそこから遠ざかっているような気がしてなりません。

私もこれまでさんざんブログでもFBでも発してきたことと、今日の先生の想いとがあまりにもリンクしてしまい、3日3晩夜を徹して語り合っても語りつくせない想いがこみあげてきます。

音楽をやる人間は、ただ単に美しい音、自分が上手になる小手先のことだけに目を向けるのではなく、今のような世の中で、自分は何のために音楽を磨くのか?

自分のテーマに向き合うことと、社会に目を向けることは、ともに「本質」を考えることに通じる両輪なのではないか…と。



12の音の中には、必ずしも明るい純粋な音ばかりではありません。もの悲しい響きもあれば、すこし汚れたまじりっけのある音や、そこでは落ち着かないで次の響きを引き出すような役割の音もあります。それらをどうバランスよく使いこなしていけるか?

決して純粋な理想論ばかりではなく、現実の汚れを知ることもまた大切なこと。そこから目を背けていては真実は見えてきません。

目先の利益追求、きわめて低次元での娯楽に走って、「自分には関係ない」と思ってしまえばこの世の中のことはすべて「他人(ひと)ごと」になっていきます。弱い立場の人のことを思いやる想像力も優しさもどんどん失われていくでしょう。

知識や情報も大切ですが、本当に大切なのは、そこから見える「真実とは何か?」を自分なりに考えていくこと。

これ以上具体的に書くと愚痴っぽくなるので、今日のところは行間から読み取っていただけたら幸いです。

個々のテーマに関しては、また日を改めてシラフの時に一つずつ出すことにしましょう。

プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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