もしも日本が戦争に勝っていても、戦争反対を唱えただろうか…?

8月13日(木)


安保法案が議論される中、戦争反対を訴え続ける私に、先日フェイスブック上である方から「もし日本が戦争に勝っていても、同じように戦争反対を唱えていますか?」という真に迫るご質問をいただきました。

その「答え」になるかどうか分かりませんが、私には一つ思い当たることがあります。

中学時代の広島での体験から

私は中学生のころ父の転勤で広島に住んだことがあり、多感なときに原爆史料館を何度か訪れました。
今よりもおどろおどろしい展示もあり、正直なところ「怖いもの見たさ」のようなところもありました。

そして慰霊碑に刻まれた「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」という言葉を知りました。

当時の広島市長は荒木市長だったと記憶していますが、平和記念式典の言葉を聞いていて、広島の人たちは「アメリカの被害者」という認識ではなく、「戦争の犠牲者」という認識なんだな、と感じました。
敵とか味方とか、どっちが勝ったかではなく、日本も戦争の当事国だったということ。つまり「人類の過ち」としてとらえていることを知り、素晴らしい発想だと感じました。



年月は流れ、私がこのブログを始めたのは2010年、その何年か前に、長崎出身の久間防衛大臣「原爆はしょうがなかった」と発言したことが長崎・広島のみならず多くの国民から批判を浴び、すぐに辞任したことをご記憶でしょうか?

あの時私は、「久間防衛大臣は本当は何を言いたかったんだろう?」と思いました。
しかし、そうした追及も検証も報じられないまま、秋の総選挙に響くからと早々に辞任して幕引きでした。

原爆を投下したのは確かにアメリカで、日本は被害国なわけですが、悪いのはアメリカだけなのか?、そこに至るまでの日本に問題は無かったのか?、戦争では被害者であると同時に加害者でもある、それが戦争というものではないのか…?

もしかして、久間防衛大臣も、その辺りのことに言及するつもりだったのではないか、と。
あの頃は、自衛隊のサマワへの派兵が話題になっていた頃でした。もし防衛大臣として「戦争の過ちを繰り返してはならない」ということにまで言及しようとしていたのなら、あまりにも言葉足らず、口下手過ぎるな、と。

今年の長崎原爆の式典で長崎市長から出された「平和宣言」の中で「原爆は戦争の中で使われた」という言葉がありました。まさにそういうことだと思います。


◆被害者としての立場から一歩踏み出して…

広島や長崎の原爆史料館には、これまで多くの外国人も訪れてきました。
日本が唯一の被爆国として、原爆の恐ろしさを世界に伝える役割はある程度果たして来たと言えるのではないでしょうか?

しかし、日本が唯一の被爆国だから核兵器に反対だというだけでは、ちょうどイジメで暴力を受けた者が「暴力反対」と叫んでいるようなもので、いまひとつ説得力に欠けるのではないでしょうか?

日本が過去にアジアに侵略して行ってきたことも含めて、日本の過ちについても認め、戦争とはそういうものである、勝ち負けに関係なく、こんなにも人道から外れたことが現実に起こるのだ、→だから二度と戦争はしてはならないんだ、ということを世界に向けて発信してこそ、真の平和国家。これからの日本に課された大切なテーマではないか、と。

日本の閣僚たちが、過去の戦争を日本の「恥部」のように隠し、教科書から削除させたり、事実をなかったなどと主張したり、さまざまな公式の場で問題発言をして海外から批難されたり…、これではいけないと思うのです。しっかり日本の過ちも含めて語り継いでいかなくてはいけないと。

そんな思いをいまから5年前の2010年8月7日に綴った記事がこちらです。
 「ヒロシマ・ナガサキに思う」

この記事が、この「アジアの中の日本の過去」というカテゴリーを設けることになったきっかけです。
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高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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