「違い」を知り、認め合うこと

7月7日(火) 七夕の日に想う


もうかなり前ですが、 子ども向けの絵本の中にこんな文言をみつけました。

あるページをめくると、見開きページいっぱいにいろんな動物の絵が出ていて、その中にひとつだけ植物の絵があります。
「さて、この中で仲間はずれはどれでしょう?」と書いてあるのです。
それを見た瞬間ぎょっとして、これこそ「差別」を生む根本の発想につながるのではないか、と思ってしまいました。

たしかに、動植物でも岩石でも、ある点で共通することを見つけ、似たもの同士を集めて分類し、違う種類と区別するのが「分類学」。似たもの同じグループにし、他との「違い」を識別するということです。
以前インスタントコーヒーのCMで「違いが分かる男の…」というのがありましたが、違いが分かることは大切なことです。

しかしそれは決して「仲間はずれ」をつくって「偏見」「差別」をするためではありません。そこの違いが大切なんです!



私のブログ内に、「★ノーマライゼーション」というカテゴリーがあります。
障がいのある方たちとも音楽を通じて、一緒にできることは一緒にやり、「ともに生きる」こと、それが「ごく普通に」できること。
そのためには、まず「違い」を知ることが第一歩です。

視覚に障がいのある人、聴覚に障がいのある人が街でどんな不安を感じているのか、気に留めてちょっとした想像力を働かせてみる、判らなかったら「大丈夫ですか?」と一声かけて、どんな介助が必要なのかを教えていただくのです。

また、私がこの2~3年学んできた音楽療法の世界では、発達障がい・学習障がい・自閉症・痴呆症・認知症など、それぞれの病気や障がいが医学的にどういうものなのか、一応ひととおり学びました。臨床経験の豊富な先生から個別のケースもお聞きしましたが、一概に「〇〇症の人は~~できない」と決められるものではありません。
ある程度その病気や障がいの「特性」として配慮すべき点を知っておくことは大切ですが、人それぞれ「できる・できない」、「好き・嫌い」、「得意・不得意」はばらばらなのは当然です。まずは相手を知り、対話を試み、想像力をもって接するしかないのです。


もうひとつ、「★コミュニケーション」というカテゴリーにも色々書いてきました。
言葉や会話に関するテーマでいろいろ書いてますが、行き着くところはやはり「相手への理解」なんですね。単にその場のお喋りで盛り上がることや、上手に話せることだけをコミュニケーションと思いがちですが、そうではないのです。

大勢の前で話すのは緊張しますが、いかに上手に喋れるか、前もって原稿を書いて読む練習をして覚えて…ではなく、いまそこにいる人たちは何を望んでいるのか、何を知りたがっているのか、相手(聞き手)の気持ちをちょっと考えて語りかけるようにすれば、話すべきことは自然に出てくると思います。
結婚式のスピーチで祝辞を述べるのに、新郎と自分の会社の説明・仕事内容の話が延々と続いてしまったり…これも「聞き手がいま何を求めているか?」をちょっと考えればあり得ないでしょう。

また直接相手を前にしての会話だけでなく、「見ておきます」「やっておきます」「~~したら連絡します」を、その後そこそこのタイミングでフォローしてるかどうか?
せっかく情報を提供してくれた人や、次の情報を待っている人は、「どうだったのかな?」という一報を待っているのです。
長々とした経緯の説明や感想文ではなく、簡潔に「見ました」「どうだった」など、相手が期待していること、すなわち投げかけられた球はそこそこのタイミングで投げ返す。それは相手の気持ちに応えることです。
それらも含めた広い意味でのコミュニケーションが大切だと思います。

突き詰めていくと、「ノーマライゼーション」も「コミュニケーション」も、まず相手との違いを認め合い、相手の立場や気持ちを理解しようとする気持ちが基本にある、ということに行きつくと思います。



最近よく耳にする「表現の自由」「言論の自由」「思想の自由」「宗教の自由」…その背景にある「基本的人権」

それらも、とかく「権利」(=侵してはならないもの)として言われることが多いように思いますが、自分とは違う人種・国籍・生い立ち・価値観・所属・立場・男女・年齢…といったさまざまな「違い」を認め、自分とは違う相手のことを理解し、思いやり、愛し合う…ということではないでしょうか?

そこの本質が見失われると、少し前に書いたような哀しいことが起こるのです。
→ 「哀しく、時に危険な日本人」



    ↓ 
FBでのシェアもありがたいですが、こちらにもワンクリックを! 

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
このすぐ下の「カテゴリ」から興味のあるテーマごとにクリックして覗いてみてください。
一部パスワードをご存じのメンバーの方のみ閲覧できるページを含みます。

カテゴリ
カウント開始 2011.1.14~
リンク
最新記事
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR