「この道しかない」の先を考える

12月13日(土)

あす14日は「討ち入り」の日です。『忠臣蔵』のお話しですよ。

大石内蔵助が吉良邸に討ち入りに入ったこの日、江戸は大雪だったということになっていますが、ある文献によるとこの日は「曇り」で、翌日雪がふったそうですね(オーケストラ熊本公演のあと細川邸にお邪魔した時に細川佳代子さんに細川忠興の日記を読んでいただいたんです)。
お芝居の上では、雪がしんしんと降り積もり、大太鼓が静かにドンドンドン…という設定の方が絵になりますからね。

さて、明日は衆議院の総選挙ですね!
明日の東京も大きな寒気団が降りてきてかなり冷え込むとの予想。みなさん暖かくして投票にお出かけくださいね。

このところ、ちょっと政治寄り(=私たち社会)の話題での投稿が続き、うんざりされている方もいらっしゃるかもしれませんね。これでひとまず一区切りにしようと思います。

ただ、今回の選挙で問われているのは、日本の大きな転換点についてです。
私が生まれて物心ついて以来、日本が直面したことのない岐路に立たされていると思っています。
特定の政治家や政党の好き嫌いを言っているのとはレベルが違うのです!

この記事だけはどうか最後までお読みいただいて、正しく判断してください。


集団的自衛権の本当の狙いはここ!

アメリカが日本に期待すること、集団的自衛権の真の狙いは、東アジアにおける戦争に日本が単独で参加できるようにすること!

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例によって「報道ステーション」(テレ朝)の報道から。
いまのところ動画もご覧になれます。 
http://blog.livedoor.jp/gataroclone/archives/41756853.html

これまで報じられてきたこと、私もブログに何度となく書いてきた「集団的自衛権」の本当の狙いとは!?…これですべてがつながったと思いませんか?

アメリカが日本にそういう道を選択させ、アジアとの戦いは日本が主体となって行うのをはじめは傍観し、よき時に出てきて利益を得る…長い歴史を見ても明らかではないでしょうか?

そしてもう一つ、戦争は巨額のお金とエネルギー供給を必要とします。一部の人間にとって戦争は最大の経済効果をもたらすのです。


◆アメリカが日本に求めること

歴史の教科書をあらためて。ペリーが黒船で日本にやってきて要求したことは何だったでしょう?

1854(安政4)年の日米和親条約
 1.アメリカ船が必要とする燃料や食料の供給
 2.難破船や乗組員の救助をすること
 3.下田・函館の2港を開いて領事の駐在を認めること
 4.アメリカに一方的な最恵国待遇を与えること  など

これ、今からちょうど160年前のお話しですが、現代と非常によく似た内容だとは思いませんか?
世界を統括したいアメリカにとって、日本には極東の拠点として、アメリカのよき協力者であってほしい。それはずっと変わっていないのです。


◆日本を戦わせる

教科書にからめてもうひとつ。この1枚の風刺画に見覚えありませんか?

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日露戦争を風刺したものです。画面左で栗を炒っているのはロシア、火中の栗は中国を意味します。小さな日本人の肩を押して「行っといで」をしてるのは日英同盟の相手国イギリスで、その脇にひょろっとしたアメリカがいます。

この風刺画が意味するところは、日本が好き好んで攻めていったというよりも、同盟関係にある欧米の手引きによって戦争させられたということです。
(★注…この画像、アジアとくに韓国や中国の人にとっては、日本の帝国主義化を正当化するようにも見えるようなので、ちょっと注意してください。)

この日露戦争では、日本海でロシアのバルチック艦隊を打ち破ったところで終結(=日本の勝利)に導いてくれたのはアメリカです。あの時もしロシアが本気で日本本土に攻めてきていたら、鍋・窯も底をついていた当時の日本はひとたまりもなかったはず。
アメリカが日本を勝たせてくれたんです。ロシアとの戦いなのにアメリカのポーツマスで講和条約を結んでいますね。

アメリカにとって、ロシアと対峙するうえでも、日本にある程度の力をつけてもらって、極東の拠点としてアメリカのよき協力者であってほしいからです。

一方日本の国内では、「日露戦争で勝ったのに国内はちっとも豊かにならないじゃないか!」と日比谷焼打ち事件や米騒動が起きます。
そこでとったのが、海外(植民地)に目をむける政策です。樺太の南半分、満州国建設、朝鮮半島(日韓併合)…日本はイギリスにならって帝国主義、植民地政策へと進んでいくのです。

そして日本が大東亜共栄圏を拡げてアジア全体をも制圧するに至ると、今度はイギリスやオランダが日本の力を警戒しはじめ、アメリカが日本に制裁に乗り出してきます。
日清戦争前の固有の領土に戻れ(植民地をすべて手放せ)など、日本が絶対に受け入れられないだろうという最後通達(通称「ハルノート」)をつきつけ、日本を戦争へと駆り立てさせたのです。真珠湾で「最初の一発」を日本から仕掛けさて…


言論統制がはじまる時

これは大正14年に「治安維持法」が制定された時の新聞記事です。

「治安維持法」という名前、いかにも「治安」を「維持」すると、国民向けにいい言葉に聞こえますが中身はご存じのとおり恐るべき言論弾圧です。

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時の国家権力が、国民の言論統制を強引に決めるやり方は、今に始まったことではないのです。
ただ新聞の見出しに「無理やりに質問全部終了」「反対の叫び空しく」といった無念な表現がちゃんとそのまま出ていることが、むしろ羨ましく感じます。

そして昭和に入り、日本は日中戦争へと突入していきます。
その後「治安維持法」は1941年(昭和16年)3月に改正され、太平洋戦争へと突入していくことになります。


◆この道は いつか来た道

♪ 「この道は いつか来た道 ああ そうだよ アカシアの 花が咲いてる」

北原白秋の詞による「この道」です。北海道札幌の時計台のある通りがモチーフといわれています。
この美しい歌を、変な意味での替え歌にしたくはありません。「この道しかない」をなんとか封鎖しましょう!暴走を止めましょう!

まさかとは思いますが…
ここまで書いてきた歴史と、今日の「特定秘密保護法案」と「集団的自衛権」、さらに今年4月に閣議決定した「武器輸出の解禁」…。文字数が増えすぎるのであえて書きませんでしたが、ちゃんと重ね合わせて読解していただいてますよね?
では最後に…


一日に何度となく流れる自民党のCMから

「15年も続いたデフレから日本は脱却しようとしてるんです。これをいま手放すわけにはいかない!この道しかない!…自民党」

頭の一文は、国民に「景気対策は大事ですよね。私は頑張ってきましたよ」のアピール。そこを今回の選挙での争点にすり替えようとしています。お金儲けの大好きな大衆を、振り向かせようと。

円高・円安、デフレ・インフレ、金融緩和・引き締め…世界の情勢の中で舵取りをすることは、べつにアベノミクスでなくたってできるんです。それに、マネーゲームのような表面的な数字だけの景気対策の結果は、大企業は儲かっても国民は豊かにならない、ということをこの2年間で証明してくれました。
はっきり言って私がここで訴えたい本命の危機から見れば、景気対策なんてどうでもいいことなんです!

むしろ後半、「(この政権を)いま手放すわけにはいかない!」であり、「(わが政権には)この道しかない」と読むべきでしょう。言葉の勢いに焦りも感じられます。

私から伝えたいのはここです。安倍さんを好きか嫌いか、自民党を支持するかしないか、景気対策がどうこう…そんなレベルのことじゃないのです!

もう50代の私がいまさら徴兵で取られることはないでしょうから、「私には直接は関係ないこと」と言えばそれまです。渋谷の若者以上に、私には関係ないことなんですよ。

でも、子供たちの次の世代に、大切な美しい日本のために、
音楽があふれ世界中の人たちと仲良くできる平和な世の中であるように…
この道だけはなんとしてでも封鎖しなくてはいけないと思うのです。

歴史に学び正しい選択をしましょう!

選挙前、政治向きの話題はいちおうこれで最終回とします。
ひとつ前の記事もご参考までに…
→ 「日本のすすむべき道」


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No title

いつもとても勉強になる記事を、、また、
時期が時期なのでこういった参考になる記事を
ありがとうございます≦(._.)≧ ペコ

明朝は教会に行く前に投票してゆく予定です(^O^)/

アドヴェント3週目。。。章さんもどうぞ佳き日曜日を
お過ごしくださいね(^_-)-☆

Re: No title

真由さん

ありがとうございます。そうアドヴェントですね。

いやいや、ここ1週間ほど、ブログ記事がすっかり政治寄りの話題(といっても私たち社会の問題)ばかり続いてしまい、音楽寄りの話題はちょっと空いてしまいました。うっとうしくて非表示にされてる方も多いんじゃないかな?(笑)

でもフェイスブックではもっともっといろんな話題が飛び交っている中で、私なりに順序も考えて、一番最後にこの集団的自衛権の本当の意味、と言うメインテーマを。
報道ステーションの話題以外は、すべて中学校の社会科の教科書に出てくることが基本です(若干教科書には書かれていないことも入れてつなげただけです)。
「歴史に学ぶ」って、そんな特別のことじゃなく、これだけで十分お分かりいただけるでしょう?

ママ友、近所の知り合い、学生時代の友達、飲み友達、音楽仲間、職場の人たちとも、気楽に政治の話ができていいと思うんです。心の琴線に触れてはいけない信条の話ではなく、われわれ社会のこれからに関する大切な話なんですから。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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