皆既月食の晩の「お月見」

10月8日(水)

夕方6時半過ぎ、東の空に上った月で月食が始まりました。

三鷹駅前1三鷹駅前2

三鷹駅前の歩道橋には、スマホを手にした多くの人たちが見ていました。
ガラ携ではめいっぱい拡大しても「光」としてしか映りませんが、こんな感じで左下からかけ始めていました。

201112.jpg
2011年12月の月食

JRで新宿方面に向かう電車の窓から、前方やや右寄りにずっと見えていました。中央総武線が東中野までずっと直線で真東に向かっていることをあらためて実感!

渋谷に着いたころには白く輝く部分は右肩部分のみ。このあと「レッドムーン」になったはずです。欠けていく時の影は真っ暗なのに、全体が地球の影にすっぽりはいるとなぜか赤くなるんです、不思議ですね。

こちらの2枚は、フェイスブックの友人・久保さんから画像をいただきました。
わざわざ深大寺まで行かれたそうです。
レッドムーン1 
レッドムーン2

そしてもう1枚、やはりFB友達のジョーさんの知人が撮られた画像。
レッドムーン3

私が次に空を見上げたのは、バスで家の近所に着いた8時30分ごろ。赤い月の左上から再び白く輝きはじめていました。
雲が近づいてきてたので、「よし、早く帰ってこの状態をカメラに収めよう!」と急ぎ足で家に帰り、カメラを用意して屋上に上がった時は、空一面に雲が…

「雲隠れ」とはまさにこのこと。ところどころ雲の隙間があるので「よし、あそこから顔を出すかな」と狙っている所がまた雲でふさがったり、雲の進んでいく方向が微妙にずれたり…

1 2

たま~に雲の隙間から顔を出す月をパシャリ。でももう赤い月ではないようだ。

3 4 5

21時半すぎ、ようやく雲の切れ間ができ始めたと思ったら、もう完全に「ふつうの満月」。

まあ肉眼には焼き付けましたが、3年に1度の天体ショーをカメラに収めることは今回はできませんでした。前回2011年12月の皆既月食の様子は以前のブログ記事で。
→ 「皆既月食2011」


小学生にも分かる 「月食とは?」

月食を、固定したカメラで一定の時間を追って多重撮影した写真を見ると、月は東の空から南の空高くへと動きながら形を変えていく様子が分かります。

スカイツリーと月食 日経 WEB 2014/10/8

とても芸術的な素晴らしい写真ですが、こういう写真を見ても、どこに地球の影があって、そこに月が入って出てくる、という実感はわかないのではないでしょうか?



月は毎日東の空から昇って西の空へと動いていきます。これは地球が自転していることによる見え方(=日周運動)ですね。

その月も、ずっと同じ場所に止まってはいません。地球の周りをおよそ30日(1か月)かけて1周します。1日に角度にして12度ずつ東へずれていきます。
ですから次の日に月が東の空に昇ってくる時刻も南中する時刻も毎日50分ずつ遅くなっていきます。
ちょうど自分は回転木馬か衛星ジャングルジムに乗って回っていて(=地球の自転)、一人の友達がその周りをこちらの回転している方向にゆっくりと歩いている(=月の公転)ようなものと考えてください。こちらが一周してきた時、お友達はさっきの場所にはいないのです。

このようにゆっくりとながら月は動いてますから、太陽との位置関係で満ち欠けする月の形も変わります。それが月齢ですね。
ある日の夕方には三日月だったのが、翌日には少し太ってきて、2~3日すると半月に、そして1週間ほどすると満月になります。

でも月は、歌舞伎役者のように舞台袖で一気に変身して翌日の舞台に登場しているわけではなく、空に見えている間にも時間ごとに少しずつ形(=月齢)を変えているので、よ~く見ると東の空に昇ってきた月の形と、その月が西の空に沈む時の形とでは微妙に変化しているはずなんです。

でも、夜を徹して観察記録をつけるようなことは小学校でも中学校でもやっていませんし、ふだんあまり考えたこともないでしょう。

地球の自転によって月が東~西へと動いて見えるのとは別に、月が宇宙空間の中でゆっくり動いていることを実感できるのは、おそらく日食と月食の時ぐらいではないでしょうか?



月が、地球から見て太陽とは正反対の位置にある時、つまり満月の晩に月食は起こります。宇宙空間に伸びる地球の影(下の図の左側)の部分に月がゆっくりと入って出てくるのが月食ですね。

反対に図の右側、地球から見て太陽の手前に月がある新月の時に、地球から見て太陽の前に月が重なるのが日食ですね。

地球・月 参考:サイトより

でも、地球からみて太陽が年間を通してたどるコース(=天の黄道)と月の軌道は一致してませんから、新月のたびに日食が、満月のたびに月食が起きるわけではありません。何年かに一度の貴重な天体ショーなわけです。しかもその瞬間を日本で観られるかどうかも…

日食は、月が太陽の前をかすめる部分日食、あるいは太陽と完全に重なる皆既日食、いずれも太陽が欠けている時間は数分間です。

それに対して、宇宙空間に伸びている地球の影に月が入って出てくるのにかかる月食の時間は、今回およそ2時間半でしたが、どういうコースで影に入って出てくるかによって時間は異なります。前回2011年の時はもう少し長かったように記憶しています。たいてい月の左側(地球から見て東側)から欠け始めますが、地球の影から出てくるときにどんな角度で出てくるかによって見え方は変わってきます。

ともかく、月食が起きている間も地球は自転してますから、月食(=月および地球の影)の位置も地上から見ると東→南→西へと移っていくのです。
道路でかくれんぼしている子どもを列車の窓から見ているようなもの、と考えたらよいでしょうか。



前回2011年12月の皆既月食は日本時間の夜10時過ぎ~深夜にかけてだったので、一部始終を自宅で観測できましたが、今回はちょうど退勤~帰宅の時間帯だったことと、帰宅した時にちょうど雲に覆われてしまったため、単なる「お月見」になってしまいました。こういう日は朝からカメラを持って出勤するべきでしたね。

でもまあ、秋らしい夜風にあたりながら何度となく空を眺めて「月」を味わうことはできました。

◆次の月食は、2015年4月4日(土)、比較的早い時間からだそうです。


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月の写真、きれいですね。

五反田の歩道橋うえで、ひとがわんさかしてました。


わたしは、みれなかったけど

Re: 月

京さん

初コメントありがとうございます。体調は大丈夫ですか?
急いで自宅に帰ったのに、レッドムーンの後半はすっぽり雲の中。
退勤してから肉眼では何度か見ましたが、やはりこういう日はカメラを持参すべきですね。
でもフェイスブックつながりで画像をいただきましたので、雰囲気は伝わるでしょう。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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