白々しい発言者たち

6月23日(月)

報道番組を観ていて、今日ほど政治家たちの言葉を白々しく感じた日も珍しいと思います。

「〇〇氏がこう述べた」というニュースを単に「点」として見るだけなら、心はさぞ穏やかでしょう。
それこそ日本での出来事の情報がまったく入ってこない隔絶された世界に1年以上いた人のように、新鮮な気持ちで「へぇ、そうなんだ~」と聞けるでしょう。

でも、少なくともここ1か月~半年ほどの間に報じられた出来事を「点」と「点」で結びつけて見ると、政治家たちの発言というのは「今さら何言ってるんだ?」と思うような内容ばかりではないでしょうか?

そんな思いを抱いた本日の1つ目のニュースは…


沖縄戦から69年目の「慰霊の日」に

地元沖縄の小学3年生の男子が
「青い空はどこまでも続いているのに、今でもまだ戦争をしている国がある。子供たちが学校へも行けない。戦争は国と国との間で起こるもの。どうしたら戦争をなくすことができるのだろう?」という名文を切々とスピーチで読み上げました。

続いて檀上に立ったのは安倍首相。

「20万人もの尊い命が犠牲になり、その犠牲の上に今日の我々の繁栄があることを心に刻み、国民の平和と安全のために…」と、例の無表情な一本調子のスピーチ(読み上げ)が続きました。

★記事からの引用ではなく、私の言葉でリライトしています。スピーチは一字一句同じではありませんが趣旨として


申し上げるまでもなく、つい昨日22日までの国会の会期中に、何が何でも集団的自衛権を閣議決定しようと躍起になり、与党内にも圧力をかけていた張本人の言葉として聞くとき、なんと空々しく虚しく聞こえたことでしょう!
(そもそもこのスピーチ、本当に本人が考えて書いた文章を読み上げていたんでしょうか?)

一方、地元沖縄の仲井真知事は、「沖縄の基地を極力減らすよう努力しなくてはならない」と述べ(読み上げ)ました。

しかし仲井真氏は、わずか半年前の2013年12月27日に、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に向け、政府が提出した沿岸の埋め立て申請を承認したのです。

沖縄県民はもとより米軍基地に反対する多くの人たちの反対をよそに、政府が提示した沖縄振興のための予算と基地負担の軽減策を評価し、「県の要望に沿った内容が盛り込まれており、安倍内閣の沖縄に対する思いは、かつてのどの内閣にもまして強いと感じた」とも述べているのです。
「政府自民党にカネで買収された」との批判も噴出し、沖縄県内にはいまだに仲井真知事への反発も強いと聞いています。

沖縄とは違う舞台ではありますが、つい先ごろ「最後は金目でしょ」と本音をぽろっと漏らして大きな問題となった環境大臣の発言とも結びつきませんか?

政治家が個々の場面で表向きに話す内容と、ここわずか何か月のうちにあった出来事とを結びつけたとき、なんと場当たり的な建前論ばかりで、言っていることに一貫性がなく、空々しく聞こえることでしょうか。 これほど説得力のないスピーチをする政治家のレベルというのは、世界的に見てどうなんでしょうか…?


そしてもうひとつの話題は…

◆ 都議会における「セクハラ野次」

きょう、野次を飛ばした自民党議員のひとりが、自分が発言したことを認めて会見しました。

ある方から「なぜこの話題をブログにアップしてないんですか?」と聞かれました。

実は私はこの件が発覚して報じられた先週の木曜日(=議会で問題発言があったのが18日・水ですから翌日です!)に、すぐにフェイスブック上でこの問題を取り上げ、署名にも参加し、自民党の東京本部に宛てて投書も送っていました。
ただ、この話題はサイト上でもすでに多くの方たちがシェアされていたので、あえてブログにまでダブルで載せる必要はないだろうと思ったのです。

もともと私のブログ読者のみなさんは美しいものを求める平和主義の方が多く、あまり汚い社会的な話題を載せても喜ばれないだろうという思いと、なにより私自身が週末にこの話題に触れたくなかった(→ラフマニノフのピアノ協奏曲のコード付けに夢中だった)ことも正直ありました。



署名については、翻訳のお仕事をされている30代前半の男性からの呼びかけをフェイスブックで目にし、私もすぐに署名してフェイスブック上にシェアして拡散しました。

呼びかけからわずか28時間にして4万2千もの署名が集まり、自民党東京都連へ届けられたそうです。 いかなる政治団体にも所属しない一般有権者からの呼びかけで、これだけの署名が集まったことに自民党側も非常に驚いていたとのことです。
今は気持ちさえあればネットを通じてこれだけのことができる時代。われわれ有権者ひとりひとりの声・行動は小さなものでも、何かあったらちゃんと怒る、そして小さな行動でもいいから起こす、発信する…その大切さをあらためて感じます!

さらに、自民党東京本部の公式ページには、有権者からの意見を投書できるコーナーが設けられています。 私が先週19日(木)に投書した文面は次のような内容です。

<投稿文のコピー>

6月18日の都議会で塩村文夏都議(みんなの党)の一般質問の発言中に「早く結婚した方がいい」「産めないのか」などの不規則発言をした議員は自民党の議員からではないかと大きく報じられています。

党としては「自民党の議員なのかどうか確証はない」との見解のようですが、明らかになるのも時間の問題でしょう。
現時点でまだ特定できないとしても、「あってはならないことであり、発言者の特定をすすめ、もし自民党議員であれば厳正に対処します」ぐらい言えないのでしょうか?

女性に対する蔑視であり、議員として以前に「人」としての品格に関わるものです。そもそも議事進行中に不規則発言をすること自体がモラルに欠ける行為です。日本の首都・東京都の議会です。恥を知るべきです。
暴言野次を飛ばした議員がもし自民党議員であるのなら、自ら名乗り出てすみやかに謝罪すべきです。

<投稿先:https://www.tokyo-jimin.jp/inquiry/



本日(23日)午後、都議会の自民党幹事長の吉原修氏が会見で、セクハラ野次を飛ばしたひとりである鈴木章浩議員が発言を認めたことを明らかにし、その後15時すぎから鈴木章浩氏自身が会見。

この両名の記者会見を聞いていても、やはり白々しさを感じずにはいられませんでした。
まず鈴木氏本人は、先週この問題が大きく取り上げられた際に、マスコミへのインタビューで「私は発言していない」と嘘をつき、もしそういう発言をした議員がいるのなら「議員辞職もやむを得ないだろう」とも述べているのです。

それが今日の会見では、自らの過ちは全面的に認めながらも、終始「本当のことを明かす機会を逸してしまった」です。そして議員を辞する考えについて聴かれると「初心に帰って(議員を辞することなく)」と繰り返していました。

不規則発言の意図については、本人としては「結婚は早くした方がいい」という意味で、塩村議員を侮辱するような「悪意はなかった」としていますが、果たしてどうなんでしょう?

そもそも議会で人が発言している時に野次を飛ばすこと自体、マナーに反すること。それも、政党間のせめぎあいの中で、熱い政策理念ゆえに、不条理な議事の進行に対して思わず飛ばす野次とは、まったく質(レベル)が違うとは思いませんか。

やはりここは、世のセクハラ男性の本心と同じように、自分より若くてちょっと綺麗な女性が真面目に何かやっているところを、からかって“ちゃちゃを入れる”ような意識が根底にあったのではないかと私は見ます。 
 

◆ 相変わらずの隠ぺい・無責任体質

一方、都議会の自民党幹事長の吉原修氏の会見においても、鈴木議員だけでなくほかにも「産めないのか」などの低レベルの野次を飛ばした議員を真剣に探して厳正に対処しようという姿勢は残念ながら見てとれませんでした。

そもそも、18日の都議会に出席し、鈴木氏のすぐ後ろの席にいたにもかかわらず、吉原幹事長はそのような野次が飛んでいたことも「聞いていない」と記者会見で答えているのです!
ふざけた話です。野次を飛ばしたほかの議員の特定・追及もさることながら、その議場で笑いが起こったという都議会議員・自民党党員たちの意識レベルについて、世界に対する恥であると受け止める姿勢がどこまであるのでしょうか?

もはやこの問題は、単に発言(質問)を邪魔された「みんなの党」の塩村議員個人だけが被害者ではなく、都議会および東京都民、いや日本で働くすべての女性たちに対する暴言であると私は思います。

100歩譲って、議員といえども人間です。人間だれしも過ちはあるでしょう。
でも、何か問題になってこそこそ逃げたり、取ってつけたような嘘をついたり、なおもごまかして逃げようとしたり、さらに人を傷つける言葉の過ちを上塗りすることはやめていただきたいです。

「なにか面白い話だったのかな、と私もつい笑ってしまった」などと意味不明の弁明をしている舛添都知事も含めて、日本の首都・東京の議会の品位があまりにも低すぎて情けなくなります。


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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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