「旅」してますか?

4月17日(木)

夜の学校がまだ正式に始まっていないので、最近「ライブ」にはまっている私です。

フェイスブックつながりのミュージシャンの方から近日予定のライブ情報も入ってきますから、ちょっとした時間ができると「あ、行ってみようかな?」と。

会場にいらしているお客さんもバンドメンバーも、今はほとんど皆さんフェイスブックをやられているので、いい音楽を共有しながらグラスを傾けたお隣さん同士、ふとした会話から自己紹介すると、すぐにお互いフェイスブックで探して友達に。

Izumiライブ_n
ボサノバライブ

同じライブにたまたまいらしてた他のお客さんすべてと価値観が合うか、末永くお付き合いできるかどうかはお互い分かりません。でも少なくとも「今このひととき」をご一緒したご縁。旅の道中で知り合った者同士のようなご縁は生まれるものです。いいですね。



一方、最近の街にはチェーン店の居酒屋さんが多くなり、ちょっとした時間に一人でふらっと入れる焼き鳥屋さんやカウンターバーはいつの間にか少なくなってしまいました。

どのお店も会社帰りの数人で飲んでいるお客さんが多いですね。でも知らないお客さん同士でも、どこかの地方の街の話とか、今ちまたで話題になっている出来事とか、ユーモアのある話題でお店のご主人とも会話を交わしているようなお客さんとなら、こちらも会話に加わってすぐ仲良くなれます。でも最近そういうお客さんが少ないように思います。

「〇〇課長は…」といった職場内のせんなき愚痴、あるいは事務的な方法論に関するあれこれ…etc. 社内のごく狭い身内の話題、仕事の延長の話題。
そんなに思うところがあるなら会社で勤務時間内にすればいいのに、というような会話を延々としている人たちがけっこう多いのです。
タイムカードを打って退勤してからもう何時間たってるんでしょう?よほど仕事熱心なのか、はたまた他の話題がないのか…?



私は大学を出て数年間、いまの職場に来る前は民間の研究所で「まちづくり」の仕事をしていました。地域の文化・福祉・教育といったソフトな面での行政コンサルタントといったらお分かりでしょうか。街の10年後を見すえた「総合計画」をつくるお手伝いをしながら、行政各課をヒアリングし、住民懇談会を重ね、夢のある地域のストーリーを描いて行政に提案するお仕事です。
 
そういう仕事ですから、小さなアトリエのような事務所にはタイムカードなんかそもそもなかったし、退勤したら仕事の話は一切なし、ではなく、仕事のことを考えることは嫌いではありませんでした。
でも少なくとも、仕事の話=会社内の狭い世界の愚痴ではなく、もっと世の中に対する思いや自分自身の夢を想い描いていたように思います。

担当する自治体(市町村)へはほぼ毎月足を運びます。新幹線や在来線の特急列車に乗るのが大好きな私としては、出張といえども「旅」でした。

必ず窓際の席を確保して車窓を眺め、山の色が変化したり、民家の庭先に咲いている季節の花を眺め、踏切で列車を見て手を振っている子どもを見て自分の幼かった頃を思い出し、その当時はやっていた山口百恵さんの「いい日旅立ち」を頭の中で鳴らしながら、これから向かう地域のことを考え…etc.

人生を「旅」になぞらえた松尾芭蕉が「奥の細道」へと旅立ったのも、たしか春でしたね。



しかし、平日の新幹線に乗っているのはほとんどがビジネスマン。毎日毎日これだけ多くの人たちが日本列島を東西に南北に移動してるんだな、と思ったものです。

そのビジネスマンたちの多くは、数人一緒に座席を向い合せ、朝から缶ビールを開け、ちょっとまぶしいと窓にはカーテンを引いて、「〇〇部長は…、〇〇事業開発が…」といった話題か、ゴルフやパチンコの話題。
「出張」のほとんどは地方の支店や工場へ、あるいは営業での「移動」で、おなじ列車に乗っていてもちっとも「旅」をしていないんですね。なんともったいない!…と。

その点、いまフェイスブックでつながりのある方たちの多くは、出張でも演奏活動でも、これから乗る列車の画像をアップしてくれたり(とくにテツというわけでない人も)、飛行機から見える美しい山の画像をアップされたり、ちゃんと「旅」(=人生のひとこま)を楽しんでらっしゃる方が多くて嬉しいです。


岳南鉄道2013.4db 
2013年4月 岳南鉄道にて


私も、最近は「出張」のある部署ではないので残念ですが、たとえ毎日の通勤でも地上を走る列車から車窓を眺めていると、ちょうど今の季節だと、桜の花はすっかり散って葉の緑が濃くなってきたな、ハナミズキの花が咲き始めたな、などと季節の移ろいを感じることができます。

人生のひとこまひとこまが「旅」なんですね。
社内(=車内)の半径数メートルのことしか見えていないカイシャ人間って、つくづくお気の毒だな…と思ってしまうのです。

ところで、みなさんは最近「旅」してますか?

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

ブラボー!

まさしく!
高木さんの感性がにじみ出る文面に、ことごとく賛同です。
本当に人生は旅なんですね。いい旅をしてこられた方って、やはりどこか違いますね。
社会人になられてからずっと今のお仕事かと思ってましたが、まちづくりをやられてたんですね。

Re:ヒサさん

ヒサさん、ありがとうございます。

「人生」とか「旅」って言うとすごく大げさにきこえますが、日常のひと時ひと時の積み重ねが人生。特急列車に乗っている2時間も人生のひとこまです。

旅先で見聞きすること、一生の思い出に残るような出来事も、せいぜい2時間ほどの間に起きているものが多いと思います。
どう過ごしても2時間、その積み重ねが「人生」なんですよね。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
このすぐ下の「カテゴリ」から興味のあるテーマごとにクリックして覗いてみてください。
一部パスワードをご存じのメンバーの方のみ閲覧できるページを含みます。

カテゴリ
カウント開始 2011.1.14~
リンク
最新記事
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR