チャップリンの誕生日に…

4月16日(水)

きょう4月16日は、イギリスが生んだ喜劇王、チャップリンの誕生日なんですね!

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チャップリンといえば、やはり私の印象にもっとも残っているのはこの「ライムライト」ですね。
「ライムライト」とは、まだ電球ができる前の舞台照明のことで、「名声」という意味にも使われるようです。

サイレント映画から、音声も一緒に出るトーキー映画へのちょうど過渡期に活躍したのがチャップリンです。
「ライムライト」のオリジナルは1952年(アメリカ)。有名なテーマ音楽「テリーのテーマ(エターナリー)」は、1972年のリバイバル版で使用された音楽です。 

さて、ここからちょっとトーキー映画にまつわる雑学辞典風に…


サウンドトラック

映画の本編で使われていたのと全く同じ、つまり編曲(アレンジ)されていないオリジナル版の、映画館で聴いたのと全く同じ音のことを「サウンドトラック版(サントラ版)」といいますね。その言葉の元の意味をご存じでしょうか?

音のトラック、10t、4t、2tロング…いやいや、そっちのトラックじゃありません(笑)!

映画フィルムの両端には、パーフォレーションと呼ばれる穴があいています。撮影時にカメラで、また投影時には投影機で、フィルムを一定の速度で巻き取るのにかませるための穴です。

映画フ~1

その穴の周辺は黒く、そこには磁気を帯びさせてあり、フィルムをリールに巻いた時にほどけにくくしているんですね。フィルムの両端はいわば磁気テープになっているわけです。

一方、テープレコーダーは、磁気テープに音の信号を記録し、それを再生して音を出します。
ならば、映画フィルムの両端に音声を録音することができれば、映像を再生して映写するのに合わせて音も再生できるのではないか!…という素晴らしい発見があったのです。

この「音を入れる磁気テープのライン(トラック)」が「サウンドトラック」なのです。上の図はサイト検索で拝借しましたが、この図で見るとサウンドトラックは穴に沿ってタテに走っていることになります。
トラックとは、陸上競技で選手たちが走るコースを意味する「トラック」。つまり「音を走らせるライン」のことです。

ここに録音された音声こそ、まさに映画館で聴いた「オリジナルの音」なのですね。


ミュージカル映画の誕生

チャップリンのどこか物悲しい喜劇は、無声映画だったからこそ、とおっしゃる方もいらっしゃいます。
しぐさと表情だけですべてが伝わり、どうしても台詞が必要な所には今日のテロップのように文字だけの画面を挿入し、それで充分ストーリーは伝わりました。

映像と音声が同時に出るトーキー映画ができたことは、のちにモノクロからカラーに変わった以上に大きな変革だったと言えるでしょう。それによって表現の幅は格段に広がりましたが、逆に観る人の想像力を奪った、という見方もあるようです。みなさんはどう思われますが?

一方、トーキー映画が出来たことによって、それまでは考えられなかったジャンルの映画が作られるようになりました。なんだと思いますか?

劇中に音楽が入り、出演者が歌ったり踊ったりする「ミュージカル映画」の誕生です!
それまでの無声映画では、映画館に弁士という人がいて、台詞やナレーションを入れていましたが、画面と完全にシンクロさせた音楽に合わせて歌うということは不可能でした。

♪「虹の彼方へ」で有名な『オズの魔法使い』は、原作は古く1900年にライマン・フランク・ボームによって出版され、その10年後にボーム自身によって映画も制作されましたが、まだ無声(サイレント)映画でした。劇と映画が一体化したフィルムショーとして企画されましたが、予想以上に莫大な財産を注ぎ込むことになったボームは翌年破産したと言われます。

その後、ディズニーの『白雪姫』の大ヒットに触発されて、1939年にメトロ・ゴールドウィン・メイヤー社が制作したファンタジー・ミュージカル「オズの魔法使い」が大ヒット。カンザスの物語をモノクロで描き、オズの国の物語をテクニカラーで描く演出が話題を呼びました。有名なメインテーマ♪「虹の彼方へ」もここで有名になったのです。
ちなみにこの1939年という年には、アメリカ映画『風とともに去りぬ』も作られています。

このように、トーキー映画ができてからミュージカル作品が作られるようになり、映画と音楽とのつながりが非常に大きなものとなったのです。

そして、「サウンド・オブ・ミュージック」、「マイ・フェア・レディ」、「メリー・ポピンズ」などのミュージカル映画の名作が作られました。劇中で使われていた「♪ドレミの歌」(サウンド・オブ・ミュージック)、「♪踊り明かそう」「♪結婚式へ急げ」「♪運がよけりゃ」(マイ・フェア・レディ)、「♪雨に歌えば」(メリー・ポピンズ)など、皆さんも聴けばすぐにお分かりになる名曲ばかりです。

また、ウォルト・ディズニーによってセルアニメによるミュージカル・ファンタジーの名作の数々も生まれました。

ミュージカル映画の全盛期は1940~1950年代。
そのころ青春時代(10代~20代)を過ごした方たちは、まもなく80代になろうとしています。
音楽療法の世界でも、ミュージカル映画の音楽を懐かしいとおっしゃる方がいらっしゃることを覚えて、有名な曲はレパートリーに入れておくとよいと言われるのもうなづけます。


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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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