ムヒカ大統領の訴え(2012年 地球サミット)

4月11日(金)

少し前ですが、2012年の地球サミット(リオ会議)、地球環境の未来について全世界の首脳が議論する会議でのひとこま。 世界でもっとも貧しいと言われるウルグアイのムヒカ大統領の演説です。

私がこのブログを立ち上げて4年間、この「豊かさとは…?」のカテゴリに綴ってきたこととも大いに関連すると、ある親しい友人がこの画像を保存して私に知らせてくださいました。

単なる環境問題としてだけでなく、「人類とは何か?」を考えさせられる重大なスピーチです。


携帯・スマホの方で上のYoutubeがうまく再生できない方はこちらから…
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=Q7aJcf_Lexs


~演説の骨子~

生きるために必要なこと以上に、「消費」のためにもっともっと働かなくてはならない(=お金を儲けなくてはいけない)社会へ。この消費主義的なグローバル社会が人間を支配している今、地球のすみずみまで資源を求める競争の原理が働いています。

われわれの求めるものは何でしょうか?裕福な国の発展と消費モデルを真似ることでしょうか?
世界中のすべての国が、先進国と同じように車を保有したら、どうなってしまうでしょうか?
地球上の80億もの人たちが、裕福な国の人と同じもので満たされるだけの資源がどこにあるでしょうか?
消費を拡大するには、長く持つものを作ることは許されず、すぐ壊れるものばかりが作られ、どんどん捨てられていく。地球環境はどうなってしまうでしょうか?

これはもはや、環境問題ではなく政治の問題・人類の問題です。
今のような熾烈な競争社会の中で、「みんなの世界をよくしていこう」という共存共栄の議論がはたしてできるんでしょうか…?

…スピーチの骨格部分を私なりにとらえるとそういうことのようです。
「経済(消費)」第一の価値観が「人」として大切なことに背を向けさせ、人類を危機にさらしているのではないか…と。



ただ残念なことに、リオ会議では各国首脳が集まり、地球の未来を議論し合う場であるにもかかわらず、各国首脳は自分のスピーチを終わらせたら、一人また一人と消えて行ってしまったそうです。世界中からわざわざ首脳たちが一堂に会して議論する場であるはずなのに、みな人の話は聞かず自分のスピーチだけで済ませている代表者が多かったといいます。

ウルグアイのような小国の大統領は最後の演説者でした。彼のスピーチの時にはホールにはほとんど誰もいなかったそうです。

そんな中、カメラの前で残したスピーチは、その前まで無難な意見ばかりを交わし合う他の大統領とは打って変わって、赤裸々に思っていることを口にしています。
少なくとも、2年たった今でもこうして画像が残っていて、私をはじめ多くの人の心に残っていけば…

もはや首脳(=政治家)レベルのテーブルではなく、人類共通の問題として、一人でも多くの人がこういう問題意識を共有し、経済(=消費)第一主義の世の中のしくみを見つめなおさなくてはいけない時に来ているのかもしれません。

最後にムヒカ大統領の演説中の言葉をひとつ引用しておきましょう。

「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」


なお2012年の9月に、ムヒカ大統領へのインタビューがあります。
→ 「消費主義社会について」

一方、少し前にご紹介した「世界で一番『幸せ』な国ブータン」をぜひご参照ください。



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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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