間違いから生まれるエピソード

◆ プロローグ

フィクションのようなお話しですが、ちょっと聞いてください。

1週間ほど前の土曜の朝、私のところへ一通の「メルアド変更のお知らせ」メールが届きました。久しぶりの友達に、いかにも親しげな文面でした。

でも、その方の名前が私には分かりません。ふつうメルアド変更のお知らせには名前が表示されますよね。前から登録してある相手だったら必ず旧アドレスで名前も表示されますし、本文にもまず「〇〇です」と名前を記載するはず。

ところがそのメールには名前もなく、旧アドレスでも登録していません。ただその人のアドレス名からいかにも音楽にご縁のありそうなネーミング。年齢的には20~30代の女性?「だれだろう?」「学校の関係者かな?」…と。

そこで親切というか、おせっかいというか、気になるとつい何かしてあげたくなってしまう私は、土曜の朝で出かける予定までにまだ時間もあったので、そのメールに返信して「失礼ですがどちら様でしょうか?」と返したんです。

すぐに「あれ?〇〇(女性の下の名前)ですけど、Sさん(よくある名前)…ですよね?」というメールが返ってきたので、「違いますよ。私は○○といいます。アマチュアで音楽をやってる者ですが、音楽関係の方でしょうか?私とどこかでお目にかかってますか?」と返したのです。

まずここまでのやり取り、どう思われますか?
私の行動、間違っているでしょうか…? 


◆ 間違い電話アラカト

たとえば間違い電話がかかってきて、こちらが電話に出て名乗ると「あ、間違えました。失礼しました」で切るのが一般的ですね。
でも中には「あれ?〇〇さんではありませんか?電話番号は〇〇〇〇…で合ってますか?」と聞いてくる人がいます。私も2度同じところにつながってしまった時などにこうして確認しています。

自分がダイヤル(プッシュ)したつもりの番号と相手の番号が違っている(電話のかけ間違え)のが一般的な「かけ間違い」ですが、こちらがかけてる番号で合っている場合、こちらがかけるべき相手の番号そのもの(元のデータ)が間違っていたことになります。

あるいは市外局番を間違えて以下同じ番号にかけていることも。案外これが多かったりします。
東京23区内に住んでいて、いつもは都内同士だから頭に「03」をつけない相手。自分がいま23区外(国分寺市や武蔵野市など)にいるのを忘れて頭に「03」をつけずにかけてしまうと、全く違う人につながってしまいます。

あと考えられる間違いとしては、同じ苗字の別の人にかけてしまった、名簿を見て1行上・下の人にかけてしまう、あるいは途中の一部が上下の人の番号と混じる、「8887」を「8877」のように単純に読み間違え・打ち間違える…etc.

このように「間違い」にもいくつかのパターンがあるもので、全く脈略もなく「間違える」ということは考えにくいのです(→*後述)。


  ~間違いに気づく会話~

以前の家庭電話によく間違い電話があったころの話。たとえば同じ声の主から何度となく間違い電話があったら「あの、失礼ですがどちらにおかけでしょうか?」と聞いてあげることはよくありました。

また「〇〇さんですか?」という同じ宛名を言う電話がよく来る、それも休み前の金曜の晩に多い、ということがありました。みなさんがかけている番号はわが家の番号になっているようです。
そこである時「もしかして何か名簿を見ておかけでしょうか?同じ人宛ての間違い電話がよくあるんで…」と伝えたことがあります。やはりどこかの旧友名簿を見てかけていたようで、その方の番号を訂正してもらったら間違い電話はなくなりました。

また、工事計画の業務連絡のようなものがFAXで送られてきて、見るとどこかの会社宛てになっていて工事予定は明日!
FAXの送り主の電話・FAX番号が印刷されていたので、私はそこに電話して「私は〇〇と言いますが、いま〇〇社宛ての工事計画書がこちらに間違って届いますよ」と教えてあげました。その昔、間違って届いたFAX用紙をまたFAXで送り返した、なんて笑い話もありましたが(笑)、私は電話で済ませました。


  ~「間違い」がとりもつ小さなご縁 ~

人間だれしも間違いはありますから、その原因がはっきりさせるのはいいことです。
たとえ相手は見ず知らずの他人でも「会話=コミュニケーション」は大切だと私は思っています。

私は、身内の親しい人にはついおせっかいに余計なことも言ってしまったりもしますが、目の前に困っている人や間違えている人を見ると放っておけない性分なんで、感謝されることもあります。

まだ私が独り身だったころだからだいぶ昔のことですが、かかってきた間違い電話の主と10分ほど世間話をして、相手もそれなりに楽しかったらしく「よかったらまた電話してもいいですか?」といわれ…(笑)、いまでいうメル友みたいなもんでしょうか、その後2回ほど電話で話してそれっきりですが、いま頃どうされてるのかな…? 


ところが最近の間違い電話ときたら…

2階から急いで降りてきて電話に出て「はい〇〇です」とこちらが名乗った瞬間に無言でガチャ!と切られるパターンがけっこう多い。
何回もコールして「あれ、不在かな?」と向こうがちょうど切るタイミングにタッチの差で出たけど間に合わなかったのか…?そう思ったりもします。
でも、電話の近くにいて割とすぐに出ても、こちらが名乗った瞬間ガチャ!ということもけっこう多いのです。これは「瞬間無言電話」。こちらの名前を聴いた瞬間、「あ、間違えた(チゲー、ヤバ)!」で声も出ないタイプ。
あと、こちらが名乗った瞬間に「あれ~、なんで~、うっそだろ~」などとぶつぶつ言いながら切れていく「つぶやき型」も!

今の家庭電話器の多くはかけてきた相手の番号が表示され、着信記録が残りますから、あまりにも失礼な相手にはこちらからかけて「あのね~、いま間違い電話を受けた者だけど、間違えは誰にでもあるでしょう。でもせめて『間違えました、すみません』ぐらい言えないんですか?」と一言説教してやったことがありますが、今はそれで逆恨みでもされて嫌がらせ電話や脅迫が頻繁に来るようになったら困りますから何もできない…いやな世の中になったものですね。 


◆  間違いメールの主とのその後

さて、プロローグの間違いメールの話に戻しましょう。

単に心当たりのないメールなら「放っておく」のが一般的でしょう。
でも、いかにも音楽的なネーミングで、なぜか私のアドレスを正確に知っていたからこそ送られてきたメール。誰だろう?…
オーケストラで打楽器をやっていると、こちらから見るオケメンバーはほとんどが後ろ姿ですし、人数も多いのでなかなか全員を覚えきれませんが、メンバーはだいたいみなさん私のことはご存じ。それで失礼することもしばしばあります。

ですから、もし音楽関係の方だったら…とか、本来送ろうとしている人に通じなかったら気の毒だと、「こちらは〇〇です、どちら様でしょうか?本来お知らせしたい方とお間違えでは」とメール返信してあげたんです。 これまでの間違い電話・間違いFAXにもちゃんと応えてあげて、それなりに感謝されたこともある私としては「当然のこと」として。

先方にもそこは通じたようで、「間違いメールなのにご親切な対応ありがとうございます。私は〇〇と言います。よろしかったらまたメールしてもいいですか?」とあらためてメールが来たんです。

これは最近には珍しくほっこりするいい話だな~、と私も嬉しくなり、「いいですよ」と快く承諾したんです。古き良き時代、間違い電話の主と世間話したことを懐かしく思い出しながら… 



◆ 間違え方のパターン

ほっこりと嬉しかった中で、ちょっと引っかかっていたことがあります。
それは先ほど「間違い電話」で見たような「間違え方のパターン」です。

私のアドレスは、アルファベット(あまり知られていないある音楽用語)・ある数字・もうひとつアルファベットで構成されています。そして@と電話の種類、ne.jp。

この文字・数字列の複雑な組み合わせでできた私のアドレスと、どこかがわずか一文字違いの人でもいるのでしょうか…?
スクリーンネームだと1文字違いの人がいたりしますが、携帯のメルアドはどこか一つでも打ち間違えると届かないで Postmailが返ってくることがほとんどではないでしょうか?

間違い電話のように、単純な「間違い」でまったく別人である私にメールが届いたというのは考えづらいです。

しかも先方が送っているのは「アドレス変更のお知らせ」。ふつうすでに登録してある相手にグループ送信するだけでもけっこう面倒なはず。そんなときに、誰かに宛てて手入力して、「間違って」私のアドレスに送った…なんかちょっと不自然じゃないでしょうかね~? 

さてその「間違いメールの主」とのその後の展開は…?
期待をよせつつ、いつになるか分かりませんが続編へつづく…

<後日、この記事の下(前)に続けます>

別のカテゴリー「社会・時事に思う」に分類しましたが、結末はこちら…
→ 「『釣り』に注意!」


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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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