対談記事に寄せて…

クロワッサン・プレミアム(8月号
~ 小林研一郎先生 VS 細川佳代子さん ~

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本日6月19日発売の「クロワッサン・プレミアム」(8月号)に、小林研一郎先生と細川佳代子さんとの対談記事が掲載されています!

スペシャルオリンピックス(SO)とは?、コバケンとその仲間たちオーケストラの活動の生まれたいきさつ、06年の熊本でのコンサート、今年3月の「こころコンサート」などについて、分かりやすく紹介されています。


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コバケン先生、細川佳代子さんのお人柄が文章の端々にとってもよく表れています。

「人間には、人の役に立ちたい本能がある」…佳代子さんらしい素敵な言葉ですね!


06年9月・熊本コンサートでの出来事

私のこのブログの「★コバケン先生との出会い2.熊本」にも書きましたが、スペシャルオリンピックス熊本大会に向けて06年9月に行われたコンサート。
台風のためマエストロの到着が1日遅れ、現地でたった2日しかないリハーサルのうち1日が飛んでしまった話も対談に出てきます。

もうひとつ、私のブログには書かなかった話ですが…

そのたった1日しかなくなってしまったリハーサルの最中に、コバケン先生が怒って会場から去ってしまい、バスに戻って寝てしまわれた!
それを、知的障がいをもつ撮影クルーのメンバーが、「先生、起きてください。約束ですから」と起こしに行ったエピソードが紹介されています。
 
もちろん私もそのエピソードはよく覚えています。

先生がまさか本当に個人的な感情で本番を投げ出すつもりで怒って出て行かれたのではなく、オケのメンバーの緊張感を高めるためにとっさに取った見事な演出だったと思っています。

集中したリハ―サル2

たった1日しかないリハーサルで、何曲ものプログラムを短時間に集中的に仕上げなくてはなりません。
「コバケンとその仲間たちオーケストラ」には全国・世界から参加者が集まっているほか、その時は熊本の平成音楽大学の学生らもメンバーに多数加わっていました。

サラサーテ作曲「チゴイネルワイゼン」。ソロがゆったり歌ったり情熱的に激しくなったり…とても緩急のある曲ですね。
指揮棒が「1・2~」と伸ばしてソリストの動きを待っているところで、オケメンバーがうっかり「3」拍目の音を出してしまう…!
そんな初歩的なミスが何回か起きたとき、マエストロは静かに怒りました。

「君たちは指揮の見方を知らないね~! なんで1・2…って待っている時に3の音が入ってくるの? しかも1度ならず2度も3度も… そんなんじゃボクが指揮する必要ないね」…と言って指揮台を下りて行ってしまったのです。

顔面蒼白になったのは、地元・平成音楽大学の学生と先生たち。
集中力が欠けていた、とにかく謝りに行こう、なんとかしなくては…と廊下あたりでミーティングされていました。

そんな時、知的障がいをもつ撮影クルーのひとりが、バスの中で寝ているコバケン先生のところに行って、両手を引っ張って「先生、約束でしょ」と起こしていたんですね!

→ 熊本コンサート(2006年)


人として当たり前のこと

世界のマエストロ・炎の小林研一郎先生と、元首相の奥さまでスペシャルオリンピックスの理事長である細川佳代子さんとの対談。
…「いや~、われわれには手の届かない雲の上の人たちのお話し」…なんて決して思わないで下さい。

この記事を最後までお読みいただければ分かりますが、ひとりひとり、ごく当たり前の人としてできること、大切なことは、とっても単純な身近なことだということなんです。

詳細は記事をお読みいただくとして、結びになっている2点だけご紹介しましょう。
 
「明日、何をするか、今日中に一つでいいから決めるということ。決めるまで寝てはいけません」

どんなに素晴らしいと思ったこと、何かに啓発されて「しよう」と思ったことでも、3日たてば忘れてしまう。
「問合せの電話をかけることでも、インターネットで調べることでも、なんでもいいですから、何をするか決めてください」と。

東京に住んでいると、東京タワーなんていつでも行ける、と思って案外行かないように、「そのうちやろう」は禁物なんです。感動は生もの!人生のひとこまひとこまは待ったなし!

「いいですね、私も~~してみたいです」と言ってるだけで、今すぐにもできることになかなか手をつけず、1年後も同じように「~~してみたいです」と言っている人がよくいます。人生の時間は無限にはないのです。

そしてもうひとつ、

「一番簡単なボランティアは挨拶と笑顔」…簡単だけどとても大切なこと。それは「ありがとう」「ごめんなさい」…といった基本的なことを素直に言えるようになること。

お二人の素晴らしい対談も、どうやら結論としては、人としてのごく基本的な原点、きちんとしたコミュニケーションというテーマに行きつくようですね。

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♪ 私の雑感


オーケストラって、音楽を演奏するために集まってる集団なんですが、リハーサルから本番までの限られた時間の中にも、「人・社会・人生…」の縮図が見えるような気がします。

今の自分にできる最大限の音を出そうと全力で臨む。そのために、楽譜のコピーや個人練習はどんなに仕事が忙しくても合奏前になんとかしておく。

今日できることは今日やるしかない!
忙しいのは皆さん同じ。寝る前のほんのちょっとした時間、通勤電車の中、昼休みなどにスコアを眺めるなど、当面の課題曲(自分のテーマ)に向き合う時間を作ろうと真剣に思うかどうか…その積み重ねです!

そして合奏練習に臨んでみると、自分なりに考えて練習したつもりでもまだできていないこと、オケ全体の中ではもっと違うイメージの音が求められること、相手とのバランスということもあります。
それらに対して、もちろんできる範囲で構わないのですが「すぐに応える」気持ちで臨めると、合奏練習の時間もお互い有意義に気持ち良く流れていきますね。

マエストロの求める音を自分なりに瞬間的に察して、今できる限りの工夫で、とにかくまずその場でできることはやってみる! 「この音しか出せません」ではなく、常識を破ってとにかく求められている音に近づけて何かやってみるんです。
もちろんその場ですぐには対応できないこともありますが、その晩飲みながら、寝る前に、個人練習で…、また試行錯誤を繰り返しながら色々と考えてみるのです。

「言われたからやる」のではなく、自分なりにその曲・その音へのイメージにこだわって探し続ける。
そして次の合奏に臨んだ時、あるいは本番では新しい自分が生まれている(←ちょっとオーバー…笑)。でも少なくとも今までとは何か違う音に出会えるはず。その積み重ねで“音の引き出し”も増えていくでしょう。


細川佳代子さんは、細川ガラシャ夫人の辞世の句を引用して「花も花なれ、人も人なれ」とよくおっしゃいます。
「人」として何が大切か?…いくつになっても求める気持は大切にしたいですね。


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No title

拓人ですv-205こころコンサートではお世話になりました[
ぼくも、友野さんのコンサートに行ってました~。

拓ママですv-209コメントいただき感激です。
ティファニーならぬティンパニー!すてきなブログですね。
お気に入りに追加しました。リンクもありがとうございます。

私は、新米の打楽器奏者を心配しそうに見守る高木さんのあの暖かいまなざしが大好きでした。あれは、親のまなざしでした。
Мさんあたりからお聞きをおよびかもしれませんが、8/22にトランペット×フルート×ピアノで、コンサートをします。
チラシができましたら、ぜひ案内させていただきますね。
拓人も結構コンサート予定に追われ、私も夏秋かけて拓人とともに講演&コンサートなどをしていくことになりました。
今、自分にできることを一つずつやっていきたいと常々思っています。

打楽器といえば、長女も吹奏楽でパーカッションで担当。
けん盤系といってましたが。

No title

私のブログへのコメント、またご自身のブログのご紹介ありがとうございました。

この中のコバケンさんのおっしゃった事、全てとてもよいお話ですね。特に「明日、何をするか、今日中に一つでいいから決めるということ。決めるまで寝てはいけません」

 どんなに素晴らしいと思ったこと、何かに啓発されて「しよう」と思ったことでも、3日たてば忘れてしまう。
 「問合せの電話をかけることでも、インターネットで調べることでも、なんでもいいですから、何をするか決めてください」と。

 このこと、肝に銘じます。なかなか思ってはいても、実行に移すことって難しいことで、そのままで終わってしまうこともありますから。

また、遊びに来ます。☆それから私はジウニーでなくて、ジェウニーです。今後もどうぞお見知りおきを。(笑)

Re: No title

「ジェウニーさん」でしたね、大変失礼いたしました。

こころコンサートについての記事を書いてくださってからもう4か月!早いですね!!

「コバケンとその仲間たちオケ」のことを書くために立ちあげたようなこのブログ。
カテゴリーの★印をうまくクリックしながら、少しずお読みいただけたら幸いです。

「明日何をするか、今日のうちに決めてから寝る」というお話しは、コバケン先生ではなく細川佳代子さんからのご提案です。

細川佳代子さんについては「★コバケン先生との出会い」の「2.熊本」の終わりの方に、熊本の細川邸にお邪魔した時のことなどを詳しく書いております。

またリンクをご覧いただけたら、細川佳代子さんのブログにもすぐに飛べますので、どうかご覧になってみてください。

これからもどうかよろしくお願いいたします。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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