「リリー・マルレーン」by マレーネ・ディートリッヒ

12月15日(日)


「リリー・マルレーン」
という曲を皆さんご存じでしょうか?
日本では1975年ごろ、梓みちよさん、加藤登紀子さんが日本語で歌われて有名になりました。

ウィキペディアによれば、この曲は第二次世界大戦下のドイツで流行したドイツの歌謡曲とあります。

1915年にロシアへの出征を前にドイツの詩人ハンス・ライプ(Hans Leip)が、ベルリンのある兵営の営門に歩哨に立った時に創作した詩集『Das Lied eines jungen Soldaten auf der Wacht』(邦題・港の小さな手風琴)に収録されていた詩を原典として、第二次世界大戦直前の1938年に、作曲家ノルベルト・シュルツェ(Norbert Schultze)が曲をつけた。歌手のララ・アンデルセンの1939年2月に録音したレコードが、有名になった。


しかし、ここには記されていないある女性による歌があるのです。
今年最後の土曜授業「音楽療法・ポピュラー音楽」で、あるドイツ人女性歌手の話題が出ました。


マレーネ・ディートリッヒ(Marlene Dietrich)

1901年(一説によれば1902年)ドイツ生まれ
1920年代 ドイツで映画女優として活躍
1930年代 アメリカへ渡り、ハリウッド映画に出演
1950年代 歌手として活躍
1975年 引退してパリへ移り住む
1992年没

ドイツに生まれ、映画女優として活躍していた彼女はアメリカへ渡り、ハリウッド映画にも出演。映画「モロッコ」でゲーリー・クーパーと共演しています。
ちなみに日本で初めて外国映画で日本語字幕が出されたのは、この「モロッコ」だそうです。

当時ヒットラーも彼女のファンでドイツへ帰ってくるよう勧めたそうですが、ナチスに反発していた彼女はアメリカにとどまります。

そしてなんと、アメリカの兵士たちを慰問するためにヨーロッパに赴き、この「リリーマルレーン」を歌っていたのです!

歌詞の内容は、戦場にいる兵士が祖国に残してきた恋人への思いを歌うもの

(略訳)

兵営の前、門の向かいに街灯が立っていたね今もあるのなら、そこで会おうまた街灯のそばで会おうよ昔みたいに リリー・マルレーン

俺たち2人の影が、1つになってた俺たち本当に愛しあっていたひと目見ればわかるほどまた会えたなら、あの頃みたいに リリー・マルレーン

もう門限の時間がやってきた「ラッバが鳴っているぞ、遅れたら営倉3日だ」「わかりました、すぐ行きます」そして俺たちお別れを言った君と一緒にいるべきだったのか リリー・マルレーン

もう長いあいだ見ていない 毎晩聞いていた、君の靴の音やってくる君の姿俺にツキがなく、もしものことがあったならあの街灯のそばに、誰が立つんだろう

たまの静かな時には 君の口元を思い出すんだ夜霧が渦を巻く晩にはあの街灯の下に立っているから 昔みたいに リリー・マルレーン



歌詞はもともとドイツ語です。そのドイツ語のままアメリカ兵の慰問で歌ったのです!
アメリカ兵にとっては「敵国」の言葉です。しかも慰問で訪れたのはヨーロッパですから、どこかでドイツ人に聞かれる可能性もあったはずです。彼女としてはドイツ人に聞かれることがあっても構わない、むしろ聞かせたい、という反戦への思いがあったのかもしれません。

You-tubeで、マレーネ・ディートリッヒ自身の歌声を見つけたのでご紹介します。
若き日の美しいマレーネの写真も見られます。


携帯・スマホなどでうまく視聴できない場合はこちら…
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=HsO2-LMzvLk


マレーネはその後も歌手として活躍しますが、1975年にコンサート中に足を骨折し、歌手を引退します。引退後はパリに移り住み、1992年に没。

本人の意向により、祖国ドイツのベルリンの墓地に埋葬され、墓地の近くにはポツダム広場に隣接して「マレーネ・ディートリッヒ広場」があり、今日も多くの人が訪れるそうです。

マレーネ・ディートリッヒ墓碑

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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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