リハーモナイズ(1) Ⅰ・Ⅳ・Ⅴの3色から7色へ

<初校2013年12月 →2016年1月改訂>

今から3年前に学び始めたころ、いや本当はもっと以前から、こういう音の不思議なからくりには興味を持っていて、似たようなことをブログにも色々と書いてきました。あらためて、3和音、5度、7つの音、12の音…と再整理したまでです。

いつまでもこういう楽理モドキの解説ばかりを書くつもりはありません。
あとは実際に音を出しながら、それこそ詩の朗読やテラピーなどに合わせて、「音の色変わり」が楽しめたら。
また音楽を専門的に学ぼうということではなく、「音」の「楽しさ」をあらためて感じて下さる方がいたら…そんな思いを込めて




ハ長調の曲では、「Ⅰ.ドミソ」・「Ⅳ.ドファラ(ファラドの転回形)」・「Ⅴ.シレソ(ソシレの転回形)」の3つの和音だけでたいていの曲には伴奏を付けることができます。

この3つの和音はとても明るく、まだ汚れを知らない子どもの心のようです。
でも、大人になると、悲しいことや少し汚れた世界も経験します。いつもお決まりの「Ⅰ.ドミソ」「Ⅳ.ドファラ」「Ⅴ.シレソ」だけでなく、ちょっとお洒落でズージャな響きをつけてみたい…それがリハーモナイズです。3色から7色へ、そして黒鍵も含めた12色へ…

ここではその入口として、和音の基本的なお話 を再整理します。
このブログを読まれる方は必ずしも音楽の専門家ばかりではないので、少し丁寧な解説を加えながら書きましょう。少々長くなりますが、あらためて頭の整理にもなりますので。


そもそもⅠ・Ⅳ・Ⅴとは…?

まずハ長調のドレミファソラシという7音すべてに、その音がベースとなる3和音を重ねてみます。臨時記号の♯や♭をつけることなく、この調の音階で使われている7つの音(=ハ長調の場合はすべて白鍵)だけを使います。

隣の音を一つ飛ばして、五線紙でいうとちょうど音符が隙間なく重なる音(=3度)の関係で「だんご3兄弟」よろしく3つ重ねてできる7つの和音(ダイアトニックコード)は次のとおりです。

7つの3和音(白)

この7つの和音を順番にピアノで弾いてみて、こどもに「明るい感じ?暗い感じ?」と尋ねると、ほぼ間違いなく「1.ドミソ」「4.ファラド」「5.ソシレ」の3つを「明るい」と答えます。 不思議です。

今さらながらですが、それはなぜでしょう? 
ピアノの鍵盤をあらためてまじまじと眺めてみましょう!

7つの3和音4

ご覧のとおり、ミとファの間・シとドの間には黒鍵がありません。ほかの白鍵と白鍵の間には黒鍵が入っているので隣同士の白鍵は「全音」ですが、ミとファ、シとドの間には黒鍵がなく「半音」です。

ある調の音階は、12個の音の中から7つの音を選手のように選び出して並べたものと考えてください。その隣同士は、間に黒鍵をひとつはさんだ関係(全音=半音が2こま)のところと、間に黒鍵のない関係(半音)のところがあります。

ドレミファソラシドという音階は、<全・全・半・全・全・全・半>という形で並んでいます。
ハ長調に限らず、何の音からはじめても、黒鍵を使ってこのような関係にならんだ階段になっていると「明るい長調」に聞こえます。人間の耳って不思議ですね。

先ほどつくった「だんご3兄弟」のような7つの3和音は、いずれも白鍵をひとつ飛ばした3度の関係で音が並んでいます。
その3度の中に、半音の箇所を含んでいないのが赤で示した長い3度(=長3度=半音で5コマ分)で、半音の箇所を含んでいるところが青で示した短い3度(=短3度=半音で4コマ分)です。3度には長3度と短3度の2種類あるのです。
明るい響きに聞こえたドミソ、ファラド、ソシレを見てみると、
明るい3和音 

どれも下が長3度(赤)で、上が短3度(青)です。
上の鍵盤の画像でお分かりのとおり、ド~ミ・ファ~ラ・ソ~シの3か所が長3度で、そこを下に含む和音がこの3つです。
長3度の上に短3度の重なった響き、こういう関係で3つの音が重なると和音として明るい響きに聞こえます。 不思議ですね。

逆に下が短い3度で上が長い3度だと全体の響きとしては暗い響きになります。これまた不思議ですね。
たとえば明るい「ドミソ」の、真ん中のミに♭をつけて半音下げてやると、暗い3和音に変わります。合唱で、ドとソの真ん中の「ミ」の音がちょっと低くなると全体が暗い響きになってしまう…あらためて納得ではないでしょうか。


7組の「だんご3兄弟」 それぞれのカラー

ハ長調の7つの音ごとにできた「だんご3兄弟」を、先ほどの「明るい」「暗い」を確認しながらコード名で示してみます。

赤い<マークが長3度、青い<マークが短3度です。ベース音名の右に「m」と入っているのがマイナー、つまり暗い響きの和音です。

7つの3和音a 



ハ長調では1番目の「ドミソ」、4番目の「ファラド」、5番目の「ソシレ」の3つが明るい長三和音。 

この3つの和音は、いわば和音の中のゴールデン・トリオ、この3つの響きだけでたいていどんな曲の伴奏もできてしまいます。 ド~シまでのすべての音が、この3つの和音の中のどこかにちゃんといますから。

でも、Dm、Em、Amという3つの短三和音を途中に入れてもなかなかいい感じのおしゃれな響きになるんです。これらをうまく使うのがリハーモナイズの楽しみです。

そして最後にひとつ残った「シレファ」という和音に注目!
下のシ~レも短い3度、上のレ~ファも短い3度、つまりシ~ファは完全5度にはなっていない減5度の響き(減三和音)です。

長三和音でも短三和音でもない、なんとも中途半端な響きです。コードとしてはdim(ディミニッシュ)と言い、はやく半音上の「ド」(主音)に戻りたくなる響きに聞こえます。
「シ♭・レ・ファ」という明るい和音のベース音が半音上がったもの、と見ることもできます。

また、ドミソのソを半音上げてド~ソ♯ という増5度の響きにしたのが増三和音(aug=オーギュメント)です。童謡の「ぞうさん」で使う和音ではありませんよ。 

これも減3和音と同様、単独で聞くとなんとも落ち着かない変な響きですが、例えばCのコードからFのコードに移行する途中に「ドミソ♯」を入れてやるととても流れがスムーズに聞こえます。dimやaugを知らないと人生半分ぐらい損している気分になります。

★注)
上に示したコード名はその響きの固有の名前ですが、五線の上に書いた数字は、ハ長調の中で何番目の和音かを示しています。
「レファラ」はちょっと暗いDmの響きで、いつどこで聴いても世界共通のDmですが、ハ長調の中では2番目の和音、という風に捕える習慣をつけていくと、主音が異なる他の何調でも、たとえば1→→5→1、1→3→6→→5→1といったコードの流れでとらえることができるようになってきます。耳コピも楽になりますし、「楽譜がないと弾けません」からの脱却にはとても有効だと私は思いました。

これはまだ実用化できてませんが、Cメジャー7、Dm、Em…といった絶対コード名(?)ではなく、相対的にこの数字で1メジャー7、2m(マイナー)、3m、6m…といった表記にしておけば、調(キイ)を変えてもすぐ弾ける…かな?
歌詞カードに2m(2メートル?)って戸惑う人もいるでしょうが(笑)


「属七」は「Ⅰ」への強い引力

音(響き)は単独で存在しているのではなく、他の音と手を結び、お互い引っ張られたり引っ張ったり、目に見えない力で引かれ合っているんじゃないか、と思うことがあります。
ひとつの音でもそうですが、3和音の響きになるとなおさらそういうつながりが出てきます。

和音と和音との連結に「併達の5度や8度はダメ」といった細かいルールを決めたのが和声学で、私も課題をやりながら数々の地雷を踏んできましたが、ここではそんな難しい話は抜きに、響きから響きへ…という面だけを取り上げます。

ある曲のメロディに合う響き(コード)にも、前後の流れがあってできています。このコードは次にこんな響きを導き出す…そんな法則があるのです。

そのもっとも代表的な例が、ハ長調の中の「G7」(先進国首脳会議じゃないですよ)。

ハ長調の音階では5番目の「ソ」、つまり「G」の和音「ソシレ」の上にもうひとつ、ベースのソから見て7番目の「ファ」を上に乗っけたのが「G7」というコードです。
G7は「ソシレファ」という和音につけられた固有名詞。いつ、どこで鳴らされても世界共通の「ソシレファ」という音、その名は「G7」。

ただ、その音がハ長調の音楽の中で鳴らされた時、どんな風に聞こえるか?
言い換えれば、ハ長調の中でG7はどういう役割の音なのか?

それは、Ⅰの「ドミソ」にとっても帰りたくさせる響き なんです。


ここで「属七(ぞくしち)」という言葉をちょっと説明しておく必要があります。

ハ長調で「ソ」は5番目の音。主音のドから5度上にある音です。主音から5度上にある音を「属音」と言います。に対して、とっても重要な音です。

その属音をベースにした「ソシレ」、その上にもう一つ7番目の「ファ」を加えたのが「属七」。考え方としては「ソシレ+ファ」
はい、属七の説明としては完璧だと思います。でも、それがなぜⅠ「ドミソ」に帰りたくなる響きに聴こえるのかの説明にはなっていませんね(←単なる楽理ではなく、人はなぜその音を聞いてそういう気持ちになるのか、という私がもっとも興味をもつ世界)。

見方を変えましょう! ベース音「ソ」の上に「シレファ」という和音が乗っかっている、つまり「ソ+シレファ」と見たらどうでしょう?

さきほど7本のだんご3兄弟のいちばん最後にあった「シレファ」は、明るい長3和音でもなく、暗い短3和音でもない、下も上も短い3度が重なった減3和音でした。
爪先立ちで背伸びをしてるのに、頭の上から押さえつけられたような、なんとも縮められた響きで、はやく半音上の「ドミソ」に行きたくなる響きです。

ちなみにハ長調の音階で7番目にある「シ」の音のことを「導音」と言います。主音より半音下にあって、主音を導き出す音です。ハ長調の導音「シ」のだんご3兄弟が「シレファ」。
そして、先ほど分離して考えた「ソ=ハ長調の属音)」は、「礼」で頭を下げてる音。そのままだと頭に血が上ってきて早く「なおれ」の号令が欲しくなる音…

「ソ+シレファ=属七」は、Ⅰの「ドミソ」に帰りたくなる響きだということがお分かり頂けたでしょうか。

★注)
属七という呼び名は、ある調の5番目の和音に「7」を加えたもの。「ドミナント7」という言い方をすることもあります。
たとえば「ファ」から始まるヘ長調なら5番目の「C7=ドミソシ♭」が属七、「ソ」から始まるト長調なら「D7=レファ♯ラド」が属七。ある調の中での
役職名のようなもの。G7、C7、D7といった普遍的な和音名とは異なる。

帰りたくなる音


◆属七から主音への連続技 ~「枯葉」の5度進行~
  
何度も言いますが、「ソシレ」という音は、いつどこで鳴らされても世界共通の「ソシレ」という響きです。でも、いま鳴っている音楽(調)の中では、いろんな顔を見せます。

ト長調の中での「ソシレ」は、ゆるぎなく安定した主役です。ところが、ハ長調の中では5番目の兄弟。ハ長調の音楽だと思って聴いている時には、お辞儀で頭を下げた音、「ドミソ」に戻りたくなる響きとして聞こえます。
ニ長調の中では4番目の音。これは「アーメン」の響きで、隣の「ラド♯ミ」に行って「レファ♯ラ」へと収まります。
このようにある和音も、家ではお父さん、でも5人兄弟の末っ子、会社では4課の課長さん、といった具合に、場所によって立場が変わるわけです。

バッハは、ある調の中で「5番目」の音をベースにずっと鳴らし続けることで、主音をより恋しくさせて引っ張っておいて、主音に戻って安定させる、という手法をよく用いています。「アベマリア」の伴奏にもなったピアノの平均律曲集の1番や、無伴奏チェロソナタなどにもよく登場します。

これをベートーヴェンもまねて、ピアノソナタ「月光」の1楽章後半で、嬰ハ(C♯)短調の属音「G♯」の音が低音に17小節間も鳴り続け、ようやく「C♯」に戻って再現…という場面で用いています。

ベートーヴェンは、この「月光ソナタ」(←本人は「幻想的なソナタ」と名付けたが、友人が「湖に映る月の光のような」と評したことから「月光ソナタ」と呼ばれるようになった)に続いて、30歳にして最初の交響曲1番を書きました。その冒頭では、ちょっと変わった5度の使い方をしています。

冒頭いきなり属七の響きから始まり、最初は「ヘ長調かな?」、でも少し進むと「ああ、ト長調だったのか?」と思うのですが、それもどうも違うような気がしてきます。ゆっくり上昇する弦楽器の音階のファに♯ がついていて、まだト長調を装っていますが、アレグロに入るところでソファミレ「ド」、5度下のハ長調が登場!

喩えるなら、幕が上がると舞台の上である男が語りはじめる。彼が主役なのかと思って見ていると、「じつは、俺は5番目の兄弟で…」という顔をちらっと見せる。すると、本当の主役が5度下から登場する…そんなイメージでしょうか。

ベートーヴェンのピアノ曲・交響曲・コンチェルトの多くは、冒頭から「おれは〇調だ!」と強く主張して始まる曲が圧倒的に多いのですが、この最初の交響曲1番と最後の交響曲9番(第九)は違います。

「第九」の1楽章の冒頭は「ラ・ミ」だけの静かな響きで始まります。音合わせの続きかな、と思ったりして(笑)。短調の「ラドミ」なのか、長調の「ラド♯ミ」なのか分からない、いわゆる「中抜けのラ・ミ」。でも少し行くと「ラレ」の響きが聞こえ、ラより5度下の「レ」を主役とするニ短調のテーマが炸裂します。



この「5度下から主役が登場」の原理を使って、これが主役かと思いきや、7番目の音が加わることで今までの主役として聞こえていた音が「5番目の響き=属七」に聞こえて、そこから5度下へ。そこで安定したかと思うと、また7番目の音が聞こえてさらに5度下へ…

「枯葉」に代表されるこのコード進行を5度進行と言います(←キイとなる「7」をとって7度進行と呼ぶこともありますが、このブログでは混乱を避けて「5度進行」に統一します)。

以前「枯葉」の記事を書きましたが、♪「枯葉」、♪「白い恋人たち」、♪「最初から今まで」(『冬のソナタ』のテーマ)、♪竹内マリアの「駅」、♪来生たかおの「グッバイデイ」…この5度進行でできている曲は多いです。
映画音楽や最近の歌だけでなく、クラシックの曲でもこの5度進行が使われる場面はけっこうあります。古くはヘンデルから近代まで。コーヒーのCMにも使われているラフマニノフの交響曲2番の3楽章冒頭もそうですね。

仮にイ短調で考えると、ラ→レ→ソ→ド→ファ→シ→ミ→ラ、8コマ目で元の音に戻ってきます。ずっと5度下へ進み続けると異常低音になってピアノの鍵盤もなくなってしまうので、5度下がったら次は4度上(=5度下の音のオクターブ上)へ、という並びです。

完全5度の関係を守ると12回やらないと元の音に戻ってきませんが、一か所(ハ長調ではファ→下のシ下)は完全5度より半音狭い減5度です。そこをちょっとごまかして、その調の7つの音だけで完結させています。8回というサイクルは、音楽のフレーズとしても使いやすくて便利です。

この5度進行から思うのは、コードというのはあるメロディラインに合う響きを探してつけることもありますが、音楽の流れそのものがコード(響き)の色変わりで出来ている…つまり、コードの循環こそが主役なんじゃないか、ということです。


1→6→2→5→1

ある調の7つの音すべてを並べなくても、5度の関係でコードが移り変わる場面はたくさんあります。

5度進行 


これはハ長調で見たコード循環の一例ですが、はじめのA(ラ)は、ハ長調の中では6番目の音、主音のドより3度下にあって、明るい「ド」に対して暗い「ラ」。長調と短調の平行調で、いわば光と影のような関係です。
「上を向いて歩こう」や「ムーンリバー」でも、光と影を行き来するこの「1」と「6」のコード進行が使われいます。

その6番目の「ラ」から、2番目の「レ」は5度下。そして「レ」の5度下には5番目の「ソ」。そして「ソ」の5度下には主音の「ド」。光から影の「6」に移ったら、その先は5度進行を3回繰り返して「ド」に戻ってくる…リハーモナイズでもこの「1→6→2→5→1」という循環はよく使われます。

また、1から6ではなく3の「ミ」に上がって、そこから6の「ラ」へ(ここも5度)、そこを行き来してると短調の響きに聴こえます。そして2の「レ」から5の「ソ」、そして1の「ド」へ、というコード。悲しみを乗り越えて希望が満ちてくるようなイメージにまとめることができます。
尾崎豊の「I love you」、欧陽菲菲の「Love is over」、長渕剛の「Close your eyes」などがこのコード進行ですね。

このように有名な耳に馴染んだ曲がどういうコード進行でできているのかを見てみるのもひとつですが、一方では、1オクターブの中の7つの色彩をどういう順番で循環させたら美しい色変わりになるか、という見方をすると、「あ、あの曲もこのコード進行でできてたんだ」と気付けて面白いと思います。

特定のメロディが先にありきでなく、コードの循環で色変わりを創り出しながら循環させ、右手はアドリブで転がして…それができれば、詩の朗読やテラピーに合わせて、1分でも2分でも音を出していられます。
長調の中での循環だけでなく、並行する短調の世界にも…


音の十二単衣(じゅうにひとえ)

この記事では、ある調の音階にある7つの音を使って、団子3兄弟よろしく7つの和音を見ましたが、実はもっとほかにもいろんな音の組合せがあります。
たとえば、「ド」の音とよく合うコードは、「ド」を含んだ和音、つまり「ドミソ」と「ファラド」がよくマッチするのは当然です。
でも、必ずしもその2つの和音でなくてもいいんです。
「ド」から今度は半音ずつ下げていくと、ド・シ・シ♭・ラ・ラ♭・ソ・ソ♭・ファ・ミ・ミ♭・レ・レ♭・と12の音があって1オクターブ下のドでもとに戻ります。これら12の音をベースとする明るい長3和音を重ねます。

ハ長調の音階で出てくる白鍵だけでなく、臨時記号の♯や♭も使って、下の2音が長3度・上の2音が短3度の関係になるように和音を作っていきます。

十二単(明)
 

半音階(クロマティックスケール)、1オクターブ内に12の響きができました。
中央線に高井戸という駅がありますが、上に常に高い「ド」の音を鳴らし続けた状態のまま、ドミソ、シレ♯ファ♯、シ♭レファ…と順に鳴らしていってみると、同じ「ド」の音が違った趣きの中でちゃんと調和して聴こえます。

十二単衣を一枚ずつ脱がしていくような、いや失礼、着替えていくような味わいです。

各調ごとの7つの響きと、この12単衣をうまく組み合わせて使えるようになれば、童謡などのシンプルな曲もお洒落に変身させることができるはずです。3色から7色へ、そしていよいよ12色の世界へ。

あとは、これらの色彩豊かな12色の音を、どこでどういう風な流れの中で使うか?
そこはあらためて「循環コード」として考えていきたいと思います。


<関連テーマ>

★2013年の12月にこの記事をアップした時、後半に入れておいた讃美歌を使ったリハーモナイズの例は、長くなりすぎるので分離させました。
→ 
リハーモナイズ(2)簡単な曲を別の色彩で

★お洒落なコード進行の上に乗っかる右手のアドリブのスケール。単純なメロディを同じコードの響きの中でさまざまに変化させて遊ぶ…ショパンなどの名曲に学ぶところは多いと思います。 いずれも2013~1014年の記事です。
→ 
コードで見るショパン 
→ 
コードで見るラフマニノフ ピアノ協奏曲2番

★12音から7つの音を選び出して並べた音階は、今日では長調短調の2つです。同じ7音でも「ド」からスタートすれば明るい長調に、「ラ」から始めると暗い短調に聞こえます。これは半音の箇所がどこに来るかによって決まります。
バロック以前には6つの教会旋法がありました。7音の階段のどこに半音がくるかによって、全体のモードが変わる…というお話し
→ 
6つの教会旋法
        

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とても興味深く読みました

とても楽しく興味深く読みました。私はもう47年前ぐらいになりますが中学3年生の時に色々作曲してました。たぶん全盛期時は中学3年から大学卒業までです。記憶を呼び起こすとコード進行を考えながらそこにメロディーをはめ込む感じが多かったと思います。マイナーセブン、メジャーセブン、オーギュメント、ディミニンシュコード、変調を結構多様してました。たぶんビートルズの影響が大きかったと思います。高校2年生の時にNHKあなたのメロディーに作曲者として出演しました高校生なので意外と単純なメロディーだったんですが、当時人気絶頂のにしきのあきらさんが練習不足のため?に間違って録画を取り直しました(苦笑)
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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