大島の犠牲者のご冥福をお祈りします

10月18日(金)

台風26号による大雨で甚大な被害を出した東京都・大島。
亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。いまも必死の捜索活動にあたられている警視庁・陸上自衛隊・海上保安庁・地元の消防団をはじめとする皆さんに敬意を表するとともに、まだ見つかっていない方が一刻も早く発見されることをお祈り申し上げます。

川島理史(まさふみ)大島町長は16日夜、避難勧告を出さなかったことについて「想定外という言葉は使いたくない。ただ、認識が甘かったという指摘は甘んじて受ける」と会見しました。

とかく無責任・責任のがれの会見ばかりの中で、自身の責任も認める川島町長の謙虚な発言には「救い」を感じます。しかし、町長ひとりの責任でしょうか?

深夜3時の時点で「暗闇で大雨が降りしきる中で避難すればかえって危険で混乱も…」という町長の判断もあながち間違いとは言えなかった気がします。
むしろ問われるとしたら、前日からさんざん台風情報が出ていた時点で、なんらかの警告・指示はできなかったのか、という点。昔に比べて台風の規模などに関するデータはかなり細かく出されていたはずです。


ひとりひとりの危機管理意識と柔軟な対応を

「50年に一度」というような「基準」がないと特別警戒は出されない。また行政がとるべき措置としては「避難勧告」が出されたとしてもあくまで「勧告」であって「避難指示」「避難命令」ではないので強制力はない…気象庁や行政の「手続き」「形式」には限界もあります。

「形式」にとらわれずに行政・警察・消防などが連携して住民に注意を呼びかける、単に「気をつけましょう」という言葉だけでなく、ひとりひとりの状況判断で山の斜面近くに住んでいる人たちは自主的に避難するよう呼びかける、避難場所を確保する…etc.

私も以前2回ほど大島を訪れたことがありますが、大島の土は黒く、地盤はほとんどが火山灰。水はけはいいけど「想定外」の大雨が降ったら地すべりが起こることはある程度予想できたのではないでしょうか?

全国各地それぞれ異なる地理・地質に詳しいはずの各自治体が独自に判断してできることはあってもよいのではないでしょうか?
「形式」を踏んで上から命じられたことだけをやるのではなく、行政もその土地に住む「人」として考えて動ける余地はなかったのでしょうか?

気象庁が発表する各種の警報や注意報、それを受けて行政の長(今回の場合大島町長)が警察(警視庁)から避難勧告を出すよう指示が出されてから動く。行政の長が不在もしくは指示がなければ何も動けないというのでは困ります。

今回、深夜に警視庁から避難勧告を出すようい指示されるよりももっと早い段階で、自治体(大島町)が独自に住民に避難を呼びかける(=「命令」ではなく情報の提供と注意の呼びかけ)ぐらいのことがあってもよかったのではないでしょうか?


いざことが起きてから「想定外だった」という自然災害、それに対して「結果的に無策」だった、「今回の犠牲を教訓に」…といったことがいつまで言われ続けるんでしょうか?

これからも全国各地で大規模な災害もあり得ると思います。以前ブログにも書きましたが、行政も住民もひとりひとりが「ちょっとした想像力」を持ち、他人任せではない「危機管理意識」をもつことが大切ではないでしょうか。


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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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