台風

台風ってだんだん大きくなるの?

9~10月は台風がやってくる季節ですね。

ちなみに私の誕生日、9月26日は昔から大きな台風が日本に上陸する確率が高い日なんです。昭和30年の「洞爺丸台風」、昭和34年の「伊勢湾台風」も9月26日でした。私は「嵐が呼んだ男」なのかもしれません(笑)

さて、台風は熱帯地方で「熱帯低気圧」として生まれ、発達して「台風」となります。ですから、台風はたしかにだんだん大きくなります。

でも…

台風情報

気象情報で出るこのような天気図を見て「わ~、明日・あさってであんなに大きくなるの?」と大真面目に言う大人がたまにいらっしゃいますが、それは間違いです!(笑)

これは、今から12時間後、24時間後、36時間後…と台風が進んでいく進路の予測。
東寄り・西寄りのコースをたどるか、進む速度が速いか遅いかによって…その後時間を追って台風がいる可能性のある「範囲」を丸で示しています。ですから先の予測ほど範囲を示す丸は大きくなっていくのです。


低気圧とは?

まずふつうの低気圧について、中学の理科第二分野のおさらいです。
低気圧は中心の気圧が周りに比べて低ければ低いほど、周りの気圧との落差が大きい、つまり低気圧としての勢力は強いことになります。
何Hp(ヘクトパスカル。昔はミリバールと習った)以下になると低気圧になるという定義はありません。あくまで周りとの相対的なものです。


◆どこからが「台風」?
 

気象庁によれば、「北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大瞬間風速(10分間平均)が17.2m/s以上」に発達した熱帯低気圧」としています。
つまり台風でも、中心の気圧が何Hp以下になったら、という定義はないのです。
発達して最大瞬間風速が17.2m/s以上になると「台風」となり、勢力が弱まると「熱帯低気圧」となります。

なんで秒速17.2メートルなんて微妙な中途半端な数字なのか?
それは、もとの定義だった「34ノット」をメートル法に換算したためです。


台風や低気圧を立体的にイメージできますか?

そもそも高気圧・低気圧でいう「周りより気圧が高い・低い」というのは地表付近の話です。吹き出す(爆笑じゃありません)にしても吸い込むにしても、空気はどこかへ行かなくてはいけません。空気は大気圏内で対流しています。

海に近いところで、日中は海から吹いてくる「海風」、夜になると陸からの「陸風」、朝と夕方の風のない時間帯を「凪(なぎ)」と言う、と習いましたね。

陸地(固体)と海(液体)では日中の温まり方と夜間の冷え方に差があります。日中は固体である陸地の方が温まりやすいため、陸地で温められた空気が上昇します。すると陸地の地表付近は空気が薄くなり海からの風が流れ込みます。これが「海風」ですね。
夜間は陸地が冷えて海面温度の方が相対的に高いため、逆に陸から海に向かって「陸風」が吹きます。

つまり昼間も夜も、地表付近で風が吹いているということは、その風はどこかで上昇し、上空で吹き出してまた下降し…という対流をしているわけです。

低気圧も同じです。低気圧に向かって吸い込まれた空気は、中心付近で吹き上げられ、上空では周りに空気を吹き出しているのです。

台風立体図解
<画像検索より>


気象衛星からの画像を見ながら気象予報士さんたちは「台風に吹き込む風が…」と解説していますが、衛星から見えている上空の渦巻き状の雲は、実は台風から吹き出している雲を見ていることになるわけです。

では、地表付近の雲(雨雲)は?
それは地上からの「雨雲レーダー」に映し出される雨雲の塊を見てください。


台風・ハリケーン・サイクロン

最後に、日本では「台風」、英語では「ハリケーン」、じゃ「サイクロン」は…?
そうではありません。
いずれも熱帯低気圧から発達して最大風速が秒速17.2メートル以上のものを指しますが、発生する地域によって呼び方が異なるのです。

台風・ハリケーン・サイクロン
<画像検索より>

アジア付近の赤道以北の洋上で生まれるのが「台風」、大西洋北部、太平洋北東部、太平洋北中部の太平洋で発生するものが「ハリケーン」(スペイン語で暴風の神が語源)。インド洋北部、インド洋南部、太平洋南部、オーストラリア付近で発生するものが「サイクロン」
ちなみに、「台風」は英語でも「Typhoon(タイフーン)」です。

渦巻きは、北半球と南半球では逆です。これは中心に吹き込む風も吹き出す風も地球の転向力を受けるためです。

以上、中学生にも分かる身近な科学ですが、あらためて子供に尋ねられてちゃんと説明できるかどうかの「まとめ」でした。

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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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