♪ 「七夕」をちょっとお洒落に…

7月7日(日)

関東ではきのう梅雨明け宣言が出されました。七夕がこのような快晴に恵まれるのは珍しいのではないでしょうか?

織姫・彦星 


♪ 『たなばたさま』

   権藤はなよ/林柳波作詞・下総皖一作曲

笹の葉さらさら
軒端(のきば)にゆれる
お星さまきらきら
きんぎん砂子(すなご)

五しきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる♪

シンプルな旋律で、子どもの頃を思い出させるいい曲ですね。
みなさんにはどんな幼い頃の思い出がありますか?


ところで、この曲にピアノで伴奏をつけるとしたら、どう弾きますか?
歌いやすいヘ長調(F)で考えてみましょう。
出だしから4小節を見てみると…

<譜例1>
七夕(1)

「笹の葉さらさら 軒端にゆれ…」までずっと「ファラド」(Ⅰ)のままで、最後の「…る」でやっと「ドミソ」(Ⅴ)になるのではないでしょうか?

Ⅰ(ファラド)・Ⅳ(ファシ♭レ)・Ⅴ(ミソド)という基本の3つの和音だけでたいていの曲は伴奏できてしまうんですが、もうちょっとお洒落にしてあげることはできないでしょうか?

たとえばこんな風に…

♪七夕

「ジャズの響き」とまでいかなくても、「1→5→1」「1→4→5→1」といったお決まりのコード進行の代わりに、「1→6→2→5→1」という循環コードにしてみるだけで、ちょっとお洒落なアレンジに早変わりします。この数字の意味は下の図を参照してください。


7つの和音から

まずは分かりやすいハ長調で考えてみましょう。

<ハ長調のダイアトニックコード>
ハ長調の7つのコード

ハ長調の音階を一番下に白い音符で書き、その3度上にそれぞれ3和音を重ねると7つの和音(ダイアトニックコード)ができます。先ほどの「1」「4」「5」といった数字は、主音から順番に1・2・3・4・5・6・7番目のコード、という意味です。

なおベース音の上にさらに3和音が乗ってますので、すべて「7(セブン)」になっています。それぞれのコード名を下に書いてみました。

1・4・5以外はすべて暗いマイナーの響き(7番目は特殊で減3和音)ですね。1「ドミソ」(トニック)、4「ファラド」(サブドミナント)、5「ソシレ」(ドミナント)の明るい3つの和音はハ長調の大三角のようないわば黄金トリオです。たしかにこの3つだけでも伴奏はできるんですが…

「4」を使う代わりに「2」や「6」を、「1→5→1」と進むところで「1→6→2→5→1」とやってみるだけで、急に色彩豊かに変わります。

ためしに、フォスターの「♪草競馬」、アメリカ民謡の「♪線路はつづくよどこまでも」「♪峠のわが家」、さらに日本の童謡など、よく知っている曲をハ長調でちょっと遊んでみるとなかなか面白いですね!


◆「たなばたさま」のコード進行をあらためて… 
 
同じことを、先ほど「たなばたさま」で書いたヘ長調で見てみると…

<ヘ長調のダイアトニックコード>
ヘ長調の7つのコード
♪七夕

出だしは1の「ファラド」ですが、2小節目には「レファラ」というマイナーコード(Dm)をもってきてみました。最初の「ファラド」の3度下、つまり平行調の短調の和音ですが、これは「6」番目の音ですね。

そして次の3小節目では「ソシ♭レ」、つまり「2」番目のコードにしてみました。これも短調の響きですね。長調のメロディにもなぜか短調の響きがしっくり合うんですね。
楽譜にはGmであることが分かりやすいように下の音を「ソ」にしてますが、前後の流れから「シ♭」からスタートする分散和音で弾いても構いません。

そして4小節目で「シ♭」を半音上げてナチュラルの「シ」に移行し、ちょっと明るい響きにしてから5番目の「ドミソ」へ。そして後半2段目の頭ではふたたび1・「ファラド」へ戻ります。

つまり「4」を使うことなく「1→6→2→(少し明るくして…)→5→1」という循環コードにしてみたわけです。ピアノかキイボードがお手元にあったら弾いてみてください。



6番目の音は、先ほど書いたように3度下の平行調の短3和音ですね。
1から見て6は3度下にありますから、案外自由に行き来できて、日が照ったり影ったりするような明るさの変化を楽しめます。「♪上を向いて歩こう」の出だしでも使えますね。

ベースの音が「ファ」から3度下の「レ」へ移るということは、その中間に、ほんの一瞬「ミ」の音を入れると、ベースの動きもスムーズになります。

パッフェルベルのカノンではありませんが、ベースの音も決して一瞬一瞬のタテの線の底辺としてだけ見るのでなく、ベースにはベース独自の動き・音の流れもあるんですね。ベースも「バスの一つ覚え」じゃなく(失礼!)、流れ・動きを楽しんでみると音楽全体も生き生きとしてくるでしょう。

 

   ↓ よかったらワンクリック、コメントもぜひ!

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
このすぐ下の「カテゴリ」から興味のあるテーマごとにクリックして覗いてみてください。
一部パスワードをご存じのメンバーの方のみ閲覧できるページを含みます。

カテゴリ
カウント開始 2011.1.14~
リンク
最新記事
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR