音のTPO

6月6日(木)

私が子どものころ、「運動会」といえば秋が定番でしたが、最近は5月~6月に行う小中学校も多いようですね。

うちの下の娘の通う小学校も先々週の5月25日(土)、上の娘の通う中学校も先週6月1日(土)、関東は早く梅雨入りしましたが、それほど陽射しも強くない爽やかな天候に恵まれました。


運動会の音楽

運動会といえば、昔から定番の曲がありますね。
最近書いている「癒しの音楽」とは対照的に、「活力が湧いてくる音楽」「闘志をみなぎらせる(?)音楽」といったところですね。今年の運動会で使われていた曲もひそかにチェックし、あらためて定番とも言える曲を挙げてみましょう。


<入場行進によくかかる曲>

♪「旧友」(タイケ作曲)

♪「ワシントンポスト」「星条旗よ永遠なれ」「士官候補生」「美中の美」など(いずれもスーザ作曲)

♪「威風堂々」(エルガー作曲)


<競技中によくかかる曲>

♪組曲「道化師」よりプロローグとギャロップ(カバレフスキー作曲)

♪「トランペット吹き(ラッパ吹き)の休日」(ルロイ・アンダーソン作曲)

♪「クシコスの郵便馬車」(ヘルマン・ネッケ作曲)

♪「スイス軍の行進」(ロッシーニ作曲『ウイリアム・テル』より)

♪「天国と地獄」序曲より(オッフェンバッハ作曲)


最近は各競技の入場行進に、AKB48や嵐の曲なども流れますが、競技が始まるとやはり上記のような定番曲がほとんですね。
明るい2拍子で、ギャロップのような軽やかで速いテンポの曲。

有名な♪「天国と地獄」も、序曲の前半にはオーボエのソロの美しい静かな部分もあるのですが、その辺はすべて飛ばして、「♪カステラいちばん~」以降の速い部分、つまり「地獄」だけが繰り返し使われます(笑)。


もしも…

騎馬戦の入場行進に♪「アルビノーニのアダージオ」を流したら… 

「それでも戦わなくてはならない…」矛盾と悲しみを抱えて戦場へ赴く騎士たちのように、重く暗~く見えるでしょうね(笑)。


また、100メートル走のバックに、シューマンの♪「トロイメライ」やドビュッシーの♪「月の光」なんかを流したら…

不治の病に犯されて短い生涯を終えて旅立つ子どもが、かつて光を浴びて元気に走っていた頃を思い出す「回想シーン」のようにまばゆく見えたりして…


8ミリビデオがまだデジタルになる前、羽田を離着陸する飛行機、ビル街を走り抜けていく夕暮れ時の新幹線、あるいは結婚式の入場シーンなど、撮影した画像のバックにいろんな曲をアフレコで入れてみて、とんでもないイメージに見えてくる効果を面白がってやったものです(笑)。
音楽の力って意外と大きいことにあらためて驚きますよ!


◆音楽のTPOを

かならずしも音楽がメインではなく、バックに流れるのがBGMです。でもその役割はとても大きく、その場にふさわしい曲、適度な音量があると思います。

昭和の雰囲気を味わいたくて入ったラーメン屋さんで、どうして「雄叫び系のロック」を聴きながら食べなきゃいけないんでしょうか!?

今は衛生管理面も厳しくなり、食材や味へのこだわりはもちろん、店内の内装にもかなりのこだわりをもって設計されたお店も多くなりました。しかし「音のデザイン感覚」はまだまだ遅れているように思います。

有線にもたくさんのメニューがあるんですから、インドカレーのお店だけじゃなく、その飲食店で出しているメニューにある程度ふさわしい曲があると思うんです。
有線のチャンネル選び、店内の空間に合ったほどほどのボリュームなど、もう少し「音」への配慮があってもいいと思いませんか?


選べる幅がある「豊かさ」へ

私が学生時代に好きだったのは、ポールモーリアやフランクプールセルなど、歌の入っていない「イージーリスニング」と言われるグランドオーケストラの曲。
「バラ色のメヌエット」「恋は水色」「涙のトッカータ」「夏の日の恋」などの流れていた喫茶店やレストラン、最近はほとんどなくなってしまいましたね。

さらに私よりもっと先輩にあたる年代の中には、タンゴやシャンソンの流れる喫茶店が懐かしい方もいらっしゃるでしょう。

また休日の朝には、バロック音楽を聴きながら美味しいコーヒーを飲めるお店があってもいいですね。かつて旅したカナダでは、それこそスタンドコーヒーのお店でもバロックをかけているところがありました。

決してごく一部の「高級でマニアックなお店」としてではなく、色々あっていいと思うのです。
駅やショッピングモールの空間でも飲食店でも、どこもかしこも若者向けのロックばかりでなく、それぞれの空間に合った個性を演出してくれてたらいいと思うのです。
朝の通勤時間帯に「小鳥のさえずり」を流している駅やモールもあるようですね。音楽についてももっとバリエーションがったもいいのではないでしょうか?

お金をかけて新しい施設を造らなくても、有線のメニューをちょっと考えて選び直すだけで簡単にできることです。

街の中にも色んな個性ある空間があって、好みやその日の気分で色々と選べる「選択肢の幅」がたくさんあることも、ある意味「豊かさ」につながると思いませんか?


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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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