音楽療法って何?

2013年 5月7日(火)

昨年、こそっと一度だけこのブログにも記事を書きましたが…
ワタクシ50代にして、この春から「学生」になりました!

専攻テーマは「音楽療法」。フェイスブック上である方から「音楽療法って何ですか?」とご質問をいただいたので、その方への返信文を流用して…


◆音楽療法って何?

じつは私もまだ学びはじめたばかりなんです。
きちんとした定義は間違っていたら申し訳ないので検索して調べていただけたらと思いますが、昨年の今頃「パーキンソン病にきく音楽療法 CDブック」という本(林明人、マキノ出版)を手に取りました。

体に障がいをもつ方が、ただ漠然と手や足を動かそうとしてもなかなかできない。しかし音楽を聞いて、音楽に合わせて体を動かすようにしていると動ける…ということが科学的にも明らかであることを改めて思い知らされました。

音楽療法という言葉が聞かれるようになってから久しいですが、今の日本では、福祉・医療介護の世界の一部で用いられている、というのが正直なところで、音楽療法士になるのに特に国家資格はなく、一定の教科と実技を習得した人が「認定」を受ける、とのこと。
ただ、仕事としてはなかなか厳しく、予算がないと真っ先に切り捨てられる世界、というのが悲しいかな現実ではないでしょうか?

でも、体に障がいをもつお年寄りだけでなく、メンタルな病いも多い現代社会、「ヒーリング」の世界などでも音楽の効用は見直されています。
さらに、病名まではつかなくてもなにかとストレスの多い社会、おかしな犯罪や少年非行、さらに自殺…心の病いはどこまでが「正常」でどこからが「異常」か、線を引くのは難しいのではないでしょうか?
たとえ「病い」を「治す」までできなくても、もしそこに「音楽の力」があったら…?


◆「音楽の力」をあらためて

私はご存知のとおりアマチュアの打楽器奏者です。某放送局関連に勤務するかたわら、長年趣味で続けてきた音楽活動を通じて、8年前に炎のマエストロ、コバケンこと指揮者の小林研一郎先生と出会いました。
以来「コバケンとその仲間たちオーケストラ」に参加させていただき、障がいのある方たちとも「音楽のバリアフリー」を、そして東日本大震災の直後からは、ハンディのある方たちとも一緒に「がんばろう日本」…そんな活動に参加してきました。

「音楽の力」で瓦礫を取り除くことも放射能をなくすこともできません。でも「音楽の力」でできることは必ずあると信じてきました。

少人数のアンサンブルとは異なり、150人ものオーケストラが被災地東北で演奏会ができるまでには半年以上の時間が必要でした。
でも、震災直後に東京のサントリーホールと五反田ゆうぽーとで2度のチャリティを、また2011年の秋には東北の地でも数回のコンサートが実現でき、現地の方たちと音楽を共にする機会に恵まれました。

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楽屋ロビーにはなんと、仮設住宅にお住まいの方たちや遠く相馬市からの差し入れのお菓子が…
終演後にはスタンディングオベーションで拍手をいただき、通常の演奏会なら「ブラボー」の声がかかるところで「ありがとう!」の声をいただきました。
私も趣味で長年音楽をやってきましたが、この活動はステージにいながら目頭が熱くなり、熱い感動をこちらがいただくのです。

障がいのある子どもたちと和太鼓のアンサンブルで共演するにあたりパート練習を見ていると、本当に素晴らしい笑顔で全身はじけてくれます。

そんな現場を目の当たりにするようになって数年、「音楽療法って何?」というキイワードに私自身がひっかかったのがちょうど去年の今ごろだったのです。


お試し履修を終えて

昨年は「聴講生」として時々受講していましたが、この春正式に入学し、ようやく仮授業のお試し期間がすぎ、この連休明けからいよいよ本格的にスタートしました。

理論系…「音楽医学・神経学」「小児医学」「ポールノードフ音楽療法」
楽理系…「ジャズ理論講座」「対位法」
実技系…「コード中級」「グループ即興」「リラクゼーションセラピー」「MT(ミュージックセラピー)オーケストラ実習」

平日の夜間に2こま・土曜日に3こまという限られた枠内にとりあえず入るだけ入れてみましたが、1年間これらフルコースをたいらげることはかなり厳しいでしょう。

まあ、はじめからあまり力まず、とりあえず音楽療法ってどういう世界なのか、そのために知っておいた方がよいことをまず学びはじめてみようと思っています。


ジャズ 「即興」の世界へ!

今日は素晴らしいジャズのスペシャリストの先生に、個人レッスンを受けてきました。

今日の先生には別の「コード中級」の授業も受けてますが、お話をうかがうだに素晴らしい「ジャズおたく」(失礼!)かと思いきや、ジャズのみならず、クラシック音楽からそれこそイオニア旋法やリディア旋法といった古い教会旋法に至るまで、あらゆるジャンルの音楽に精通されていらっしゃいます。

もともと私も音楽のジャンルにはこだわることなく、歌謡曲もジャズも民族音楽も大好きでした。
クラシックの基礎はある程度あっても、ジャズは独特の世界。頭に常識的に浮かぶⅠ・Ⅳ・Ⅴといった基本のコードに7を入れるだけではムードピアノに毛の生えた程度で、美味しいお酒が飲みたくなるような洒落たジャズピアノの音にはなりません。
単純なメロディからジャズらしい音色を重ねてアドリブでどんどん展開していくなんて、自分には絶対できない世界、と指をくわえてあきらめていた長い年月…

まだまだ入口を見せていただいた程度ながら、どんなジャンルの音楽にもあるように、ジャズにはジャズの音の配列・合わせ方などにちゃんと法則があるということ。今までどうしても楽譜に頼ってしまっていたけど、単純なコードの進行の上に意外な音を乗っけることで、あっという間にジャズの音(お酒を飲みたくなるあの音色)になるんですね!
奥の深い世界、どこまでついていけるか分かりませんが、興奮の連続のあっという間の1時間でした!

今の私にとって「名言」として響いたお話を、冷めないうちにご紹介させていただきます。

必ずしもジャズピアニストである必要はないが、「即興力」が求められる
あらゆる高さでコードが自在に使えること、アドリブでどうにでも弾ける、つまり「即興」を目指すこと。

最期のリクエストに応えられなかった!
高齢者施設へ行ってある曲を聴きたいとリクエストされたけど、楽譜がないと弾けないため「この次までに練習しておきます」と。しかし「次回」はもう来なかった… 音楽療法士はこれではいけない!

♪ ピアノは人類に与えられた最高のプレゼントだ!
ピアノが88鍵でできている理由(倍音の話)、平均律12音であらゆる表現ができること、5度の関係…etc.
とにかくピアノの鍵盤に音楽のすべてがある。凸版印刷の技術は人間が楽をするために生まれたと言ってよいが、ピアノはそこから無限の音楽を生み出してくれる。ピアノに向き合っていると常に発見がある…etc.

これからできる範囲で、「音楽療法って何?」への答えを私自身の中で探していこうと思っています。

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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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