47年ぶりの遠足

12月16日(日)

私が小学校1・2年の時に担任だった先生と、47年ぶりに「遠足」に出かけました。

現在は奈良にお住まいの恩師が、ちょうど東京に出ていらして浜離宮ちかくに宿泊されていました。
雨上がりの日曜、上の娘もいっしょにお邪魔して、日の出桟橋~隅田川をシーバスで浅草へ、そして新名所となった東京スカイツリー付近をご案内させていただきました。


★画像はすべてクリックすると大きな画面でご覧になれます。
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<先生との出逢い>

私の父は転勤族でしたので、私は4歳~小学校3年までを大阪(枚方)で過ごしました。当時はニュータウンと呼ばれた香里団地です。

その先生は、私が小学校に入学した時にまだ新任で、下級生の担任を受け持つのは初めてだったそうです。
クラスでお誕生月のグループをつくり、月ごとに大きな色画用紙で風船の形の台紙をつくり、そこに自分で書いた似顔絵を貼って、月ごとの「お誕生ふうせん」を天井に貼るなど、とてもユニークな発想でクラスを引っ張ってくださいました。

団地なので転勤族が多く、当時のクラスメートは散り散り。数年前に団地を訪ねる機会があったのですが、団地の建物こそは当時の面影が残っていますが、人はすっかり入れ替わってまるで浦島太郎のような状態。

そんな中、どうしてその先生との再会がかなったか?
それは、やはり「音楽の力」がきっかけだったんです。



私は小学校に上がる前から、母にピアノの手ほどきを受けましたが、毎日の練習は大嫌いでした。
でも、小学校2年の秋、学芸会で「虫の声」の伴奏に選ばれたんです。私よりもっと上手に弾ける子もいたのですが、男子でピアノを弾くのが珍しかったこともあるのでしょう。
その時はじめて、他の楽器や歌と合わせる「伴奏の楽しさ」・「音楽の楽しさ」を知ったのです。指導・指揮はもちろんその先生でした。

練習に入っていた時期に、たまたまその先生が休まれた時に他の先生が振られたことがあるのですが、どのタイミングで前奏を弾き始めていいのか分からないことがありました。

その担任の先生はいつもやさしくわかりやすい指揮で、こちらの弾くテンポを信じて「はい、どうぞ」という雰囲気で振りはじめてくださるので、私も本番まで安心して前奏を弾き始めることができました。



その先生が、2年生のお別れ会のときに「からたちの花」を歌ってくださったんです。
「みなさんが大きくなって、どこかでこの『からたちの花』を聞いたら、先生のことを思い出してね」と。

私はその後、名古屋・広島と父の転勤先に同行したのち、高校受験をひかえて中3で東京の祖母の家(母方の実家)に出てきました。大阪を離れて数年はその先生とも年賀状ぐらいは交わしていたのですが、その先生も転勤され、その後ご結婚されて教壇を降りられ…いつしか連絡先もわからなくなっていました。

それから40年あまり、私の母が10年ほど前に、父が2008年に他界しました。
上の娘が小学校に上がり、1年生、2年生…と成長していくにつれ、自分がその年齢だった頃のこととも重なり、 昔のことがアルバムをめくるように思い出される機会がなにかと増えました。

そんな中、知人のリサイタルでのアンコールに「からたちの花」が歌われたのです! さらにその数日後には朝かけていたテレビからもこの歌が…

「そうだ、あの先生は今どうされてるのかな? あの当時20代半ばなら、まだまだご健在のはず。なんとか探し出して連絡をとらなくては!」…そんな衝動に駆られました。
音楽って本当に不思議な力を持っていて、自分にとってなにか大切なこと、それにまつわる意味深い曲が、あるタイミングでちゃんと現れるのです。

それはまさに「今すぐ、その先生を探して訪ねなさい!」というメッセージに私には聴こえ、大阪の小学校や教育委員会に尋ねました。
 


でも、今はなにかと個人情報が厳しい時代。学校からも教育委員会からも何の返信もないまま数ヶ月が流れました。

さらに不思議なご縁が重なります。転勤族ばかりだった団地の中で、たまたま一人だけ連絡のとれていたクラスメートがいました。でもその方ともお互いライフサイクルの変動によって20年近く音信が途絶えていたのですが、これまた不思議なきっかけで住所・電話が分かったのです。その方に「もしかして先生の現住所をご存知ない?」と尋ねたところ、ご存知だったんです!

私は先生に宛ててさっそく手紙を書きました。長い手紙になりました。先ほど書いたような2年生の学芸会でピアノ伴奏をやらせていただいた時のことはしっかり書きました。そして今でもアマチュアながら音楽活動を続けていること、そしてそれは先生のお陰です、と。

その先生も、さんざん手を煩わせた私のことをすぐに思い出して下さり、ご自身の「人生のご褒美」とおっしゃってくださっています。

このブログをはじめて間もない2010年3月「こころコンサート」では、わざわざ奈良から東京のNHKホールまでご来場されました。
→ 「こころコンサート」(2010年3月7日)

その後関西でのコンサートにも2度もご来場くださいました。
先生はその後「のど自慢」に、なんと『からたちの花』でご応募されたこともあります。
→ 
「わが恩師がのど自慢に」


先生は今でも塾のご指導にあたられ、歌も歌われていらっしゃいます。
どうかいつまでもお元気で。


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ご縁の不思議

読ませていただいて、あたたかい気持ちになりました。
私も転勤族の父のおかげで転校を繰り返す子供時代でしたので
懐かしい人と不思議なご縁で再会するという経験を
よくしました。

転校したときは悲しかったけれど
今では、転校したから再会があるのかもしれない、
そのまま皆と一緒に普通に卒業していたら、
再会していないかもしれない、と思うようになりました。

先週も、小4の1年間しか一緒でなかったけど
とても仲良しだった友達と、彼女の生まれたばかりの赤ちゃんに
会うことができて、感激したばかりです!

47年ぶりの楽しい遠足

音楽が取り持った不思議なご縁で47年前に受け持った教え子と再会しそのお嬢さんと三人でスカイツリー見学をしました。前日はお天気が悪く終日雨が降ってましたから、駄目かと半ばあきらめていましたが、なんと当日は雲一つない晴天に恵まれました。
日の出桟橋から水上バスで隅田川の多くの橋をくぐりぬけスカイツリーに到着しました。川からと地上からのあらゆる角度からスカイツリーを写真に撮ることができました。本当に素晴らしい遠足でした。
有難うございました。

Re: 47年ぶりの楽しい遠足

歌姫先生

楽しい時間をご一緒させていただき、本当に感謝です!
本当に前後の天候からは信じられない「遠足日和」に恵まれました。きっとこれも何かの力が後押ししてくれたのでしょう。
あのあと静岡へ寄られてまた懐かしい方たちとの再会を重ねられ、無事に奈良にお着きになられたようですね。
なにかとお疲れになられたでしょう。どうかゆっくりお休みください。

Re: ご縁の不思議

おくりん様

返信コメがすっかり遅くなりました。
やはり転勤族の出逢いと別れを経験されてらっしゃるんですね。人との出会いはたくさんありますが、幼い頃を知る人のありがたさを感じる今日このごろです。

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Re: No title

奈良の鍵コメ様

松本先生とお知り合いの方でしたか、はじめまして。
私もじつは典型的なアナログ人間でありますが、ブログやメールはコミュニケーションの道具だと思い、なんとか使っているうちに…という感じです。セラピエさんも探してみます。ご連絡ありがとうございました。この次はどうか「管理人だけに表示を許可する」にチェックを入れないで(鍵コメにせずオープンに)コメントいただけたら嬉しいです。

<追記>

さきほどアメブロで検索して、それらしきページを見つけました。「セラピエ&音楽」をテーマに、音楽と脳の働きについて書かれてらっしゃいましたね。

ただ、私は逆にアメブロが苦手でして…
というのは、コメントを残すにもメッセージを送信するにも、こちらがまずアメーバに登録していなくてはいけません。知り合いにアメブロをやっている人も多いので以前私も一応登録はしたんです。
でも、いざコメントやメッセージを入れようとするたびに「ID」と「パスワード」を尋ねる画面が出てきて、ちゃんと入れてるはずなのに「パスワードが違います」などと出てきて、どうもうまくいきません。

またアメブロの中には、コメントを入れても管理人さんから返信コメントが入らないような設定もあるらしいですね。芸能人などが広く告知してコメントも入れられるけど、いちいち返信はしない、というような使い方を前提にしているのでしょうか? ですからアメブロはもっぱら拝見するだけ、になってしまっています。

もしよろしければ、松本先生に私のメールアドレスをお聞きになって、そちらにメールでもいただけたら幸いです。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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