今こそ 少数派の代表として

日本では宗教と政治の話はタブーのような風潮がありますね。

憲法のもと、宗教の自由、表現の自由が保証されているはずで「弾圧」は許されないわけですが、逆に「個人的な価値観を人に押し付けてはいけない」みたいな捉え方をされ、一歩踏み込んだ自分の意見を出さない国民性ができているような気がします。

それと、前から何度となく触れてますが、もう30年ほど前に私が学生時代だったころ、ゼミの合宿や飲み会(コンパ)の席などでちょっと真面目な社会的テーマを出すと、皆さん一瞬固まって「まあまあまあ…、は~い、カンパ~イ」とはぐらかされたことを今でも覚えています。大学のゼミですら、授業の枠以外では真面目な議論ができないのか?社会的なテーマについて考えようとしない、何も感じないのか!?…と。
その当時の学生たちも私と同年代、日本の社会全体にそういう風潮があるように思います。

半径1mの日常、安易な娯楽、楽しい話題、美味しい話題、人の言った素晴らしい名言…そういった話題が圧倒的に多いブログやフェイスブックで、こういうテーマはスルーされることもこれまでの経験からよくわかっています。とくに反対もされないけど賛同もされない、見て見ぬふりでスルーされるんだろうな、と。

でもそんな中、最近アップした「国民と政治と」「難しいことは分かりやすく」という記事に嬉しいコメントをいただきました。投稿してくださったSさんのご了解のもと、ここにご紹介させていただきます。


<Sさんからいただいたコメント(全文)>

ひとつ前の記事へのコメントにご丁寧な返信コメントありがとうございました。
今回の記事も、まさに私の思うところをズバリ分かりやすく書いて下さってますね。

お伺いしづらいことながら前から思ってたんですが、もしかして第一楽章様も共産党を支持されてらっしゃいますか?

ブログで個人的な支持政党の話はどうかと思いましたが、私の故郷は関西で、古い伝統と地域社会を大切にしてきていて、共産党支持者が比較的多いんです。
こちらのブログをずっと拝見してきて、音楽を通じて「ともに生きる」をテーマにされ、「豊かさとは」では大企業中心の「勝ち組」指向ではなく弱き者に焦点を当てられ、感動でも知識でも「分かち合う」お人柄が随所にお見受けできます。

また最近の記事では、日本の過去の過ちを認めることの大切さにも触れられてましたね。
戦後のアメリカべったりの資本主義・自由主義で来た自民党型の政治ではなく、目指すべき社会を考えると、私ときわめて似た発想に行き着かれるのではないか、「少数派にもせめて2桁台の議席を」と書かれていたので「もしや?」と思ってあえて書かせて頂きました。

お答えを公開されなくても構いません。先日鍵コメしたアドレスにでもご連絡頂いて、もっと色々お話しできたら嬉しいです。




私も、ブログで自分の支持政党のことをズバリ書くのはひかえてきましたし、これまでとくにどこかの政党への熱心な支持者でもない、いわゆる「無党派層」でした。
 
でもおっしゃるとおり、私がこれまで「豊かさとは」のカテゴリに書いてきた内容をちゃんと見る方が見れば、私は少数派を代表する意見として共産党の考えに近いのではないか、と思われることでしょう。はい、おっしゃるとおりです!

今回の選挙は、「民主には裏切られた」→「やっぱり自民しかないな」で自民が圧勝、一方「維新の会もけっこういいこと言ってるじゃん」でそこそこ票を伸ばすのではないか、と私は見ています。いわゆる「予想屋」として。そして勝ち馬に一票を投じる発想でいけば自民党ということになりますね。

でも、せめて私のブログを読んできて下さった方たちには、ぜひ考えてみていただきたいのです。


♪ 平和を守り 助け合う

まちづくり・助け合い・地域社会・ボランティア・チャリティ…といった発想を延長していくと共産的な発想になると思います。
東京の下町や京都など、昔ながらの伝統や地縁的なつながりを大切にしている地域では共産党が票を伸ばしていますね。若い人の支持も得ていると聞きます。

一方よく「共産党は赤だ、危険だ」などと言われるのはなぜでしょう?中国の共産党のイメージが強いからでしょうか?

太平洋戦争へと突入していった軍事政権下の日本において、人の命を大切にし、戦争に反対して平和を唱えていたのが共産党でした。戦争に反対を唱える思想家や文学者もいました。そういう人たちは、当時の(戦争への)イケイケムードと軍事政権にとってはとても「危険」で「恐ろしい」思想だったのです。だから「赤だ」などといって取り締まられ、憲兵に連れ去られたのです。

いまこの平和な日本の社会において「赤だ、危険だ」などと呼ぶ必要はまったくありません。
むしろ憲法9条を改正して自衛隊がもっと活動できるように、という動きがだいぶ前からありますが、それに対して一貫して反対しているのは共産党です。
戦後できた平和憲法は、戦前から共産党が訴えてきた「平和」を実現するものだったのです。

平和憲法の根幹を揺るがし、自衛隊を「国防軍」と呼ぼうとか、中国や韓国・北朝鮮に対して「毅然とした態度で臨むには戦争をも辞さない」という本音をちらつかせる石原氏などの方がよっぽど危険です! 


与党の狙いは増税 そして政権の座

いま数ある政党の中で、なんだかんだ自民党から「のれん分け」したような党が、あちこちでくっついたり離れたりしています。
そういう人たちが、選挙のときだけ国民に向かって「消費税反対」と訴えていてもまったく信用できません。かつての民主党もまさにそうでしたね。
政治の無駄を徹底的に廃止してから増税の議論をすべきなのに、結局なんだかんだ政治改革は後手後手にまわり、自分たち政治家の利益と財界の利益だけは最優先で守り、それを増税でまかなおうという発想は根本的に同じです。

消費税増税法案に政治生命をかけさせ、「マニュフェスに書いてない」「国民への裏切りだ!」と強烈な批判を浴びせ、その裏ではちゃんと3党合意をし、「国民に信を問え!」と解散をせまり…
結局のところ、政治生命をかけて(誰かを悪者にして)増税だけは行い、国民のことも被災地のことも二の次三の次。次に自分が政権をとることを考えて今は選挙一色。国民の命や生活は、政治のかけひきのためのダシなんでしょうか?

自民党型の政治の延長では、消費税増税をストップさせる術は持ち合わせていません。
組合の発想と似ていますが、大企業が埋蔵してきた巨額のお金を、働く人たち・国民に還元する、という発想なくしてはできません。苦しい時こを分かち合うことが大切。

一昨年の「年越し派遣村」は、企業のワガママの象徴だと思っています。世界的な不況の中、たしかに企業も厳しいでしょうが、派遣労働者から真っ先に切り捨て、寮からも締め出して寒空のもとに放り出したのです。家でニュースを見ていても腹立たしいばかりなので、元旦の初詣に行く代わりに日比谷に出向きました。あれは「企業体質」の問題だけではなく、大企業中心のこれまでの経済論理の流れ、政界と財界の癒着を象徴するものだと私の目には映りました。

一方、共産党の掲げる脱増税は、企業のかかえる260兆円もの巨額の埋蔵金を働く者・国民に分かち合うという発想から出ています。
「分かち合う=シェア」の発想、「還元」という言葉、いいですね~。「還元楽団」というぐらいですから…(笑、失礼!)


 審議のボイコット=民主主義への冒涜

あと、与党が何か重要事項を審議しようという時、野党は決議に欠席しますね。あれって民主主義の原則違反でしょう?反対ならどうしてちゃんと決議に出席して反対票を投じないんでしょうか?

国民に対しては「与党のやることはけしからん、話にならん」とボイコットする姿勢を見せてますが、過半数の与党が全員賛成したら通ってしまうんです。少なくとも自分たちの党は賛成には回っていないというポーズを取りつつ、与党の思うとおりに進んでいく。そういう筋書きなんじゃないか、とさえ思えてしまいます。

その点、共産党は一貫して決議にはちゃんと出席して「反対」を唱えてきました。



いま日本には本当に星のようにたくさんの政党があり、くっついたり分離したりを繰り返していますが、かつての自民党の「同じ穴のむじな」たちが分離独立してきたような政党も多いように思います。
現政権の批判だけなら誰でもできます。でも政治とカネの問題も払拭されていません。大企業(財界)にますます優位に、国民(庶民)の暮らしにはますます重圧がかけられます。

そういう古い体質を壊して新しいことを訴えているのが「維新の会」ですが、橋下氏はまだ現職の大阪市長、石原氏は東日本大震災を「天罰だ」と発言して大顰蹙を買いながらも都知事に立候補して当選しました。にもかかわらず任期半ばで投げ出して大阪と合流しました。発言の随所に矛盾があり、時に暴力的です。

大阪の橋下氏がマスコミで人気を博しているあのスピーチに「なるほど」と納得し、怖いほどの実行力に「改革」を期待してしまう方も多いでしょう。でも私は前から書いてきたとおり、福祉を切り捨て、文化・芸術を切り捨て、過去の日本の過ちを認めないでアジアと敵対するような方たちに政権を委ねることには絶対反対です!



冒頭に書いたとおり、今回の選挙では「民主に裏切られた」という思いから再び自民が圧勝し、一見強そうな維新がそこそこ議席数を伸ばし…という流れが見えています。
でも本当にその流れで良いのでしょうか?

今のところ支持政党がない、今までの政治にはこりごりだ、誰を信用していいか分からない…という方は、投票にいかなかったり大勢にしたがって「勝ち馬に一票」ではなく、少数派の代表として共産党に一票を投じてみるという選択肢があっても良いと思いませんか?

共産党にも弱い面、矛盾した面がないとは言えません。
でも少なくとも私が見る限り、戦前から90年の歴史をもち、一貫して人々の平和、助け合いの精神を大切にしてきた、人としてまともな政党だと私は思っています。

いまは9議席ですが、せめて2ケタ台の議席を獲得してくれたら、国会での質問時間も増え、少しはまともな国民のための議論ができる時間が増えるのではないでしょうか?

自民党型の政治家中心・大企業中心の流れから脱却して、弱い立場にたった本当の「豊かさとは何か?」に発想を変えること。
そして再び戦争への過ちの歴史を繰り返しかねない自民や維新の流れはなんとしても止めなくてはいけません。
 
開票結果の出た翌月曜の朝、私が少しでも不機嫌にならないために、せめてこのブログをお読みの方たちには自分の意識で少数派であることに自信をもっていただけたら幸いです。


  ↓  よかったらワンクリックよろしく!

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

さっそくありがとうございます

さっそく記事にしてくださって光栄です。
この書き方なら特定の政党の支持を訴えるものというよりも、今の大勢の流れに問題意識を投げかけるもので、まったく問題ないと思います。さすがですね。思い切ってお尋ねしてみてよかったと思っています。ありがとうございました。

Re: さっそくありがとうございます

昭和大好きさま

こちらこそ、ありがとうございます。あくまで個人の意見として書けることはこれからも書いていこうと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

No title

こんばんは。

私も政治のことについて、自分の主張をすることは控えるようにしていますが、
少し書いてみますね。

紹介していただいた記事も読ませていただきました。
第一楽章さまが私と同じお考え・・・というのも面白いです。
そして、この記事に書かれていること、
私も同じように考えることがあります。

共産党・・・
これを支持しています、ということ自体、
まるで悪いことなのかなあと思わせる空気がありますね。

今の日本で、共産党に1票入れることで、
すぐに共産党が党首になることはないでしょう。
もし、そうなった場合、どうなるかを心配する人がほとんどなのでしょうね。
正直、私もそうです。先がどうなるのかよくわかりませんから。

以前、テレビ番組の「カンブリア宮殿」に志位さんが出演されていらっしゃいました。
とても興味深く観ました。
その時、村上龍さんが、自由に本が書けるのかというような心配をなさっていました。
今の与えられた自由。
今の生活がどうなってしまうのか、という心配、これは当然でしょう。
ただ、その時、志位さんはすぐに・・・とはおっしゃっていませんでしたね。
共産党は、どのようにしていくのかを国民に具体的な説明が足りないのかなあとも思います。

政党がどういう考えであるのかを
選挙のたびにじっくりと見ていると、
共産党の言っていること、どこがおかしいのか?
むしろ、いいことを言っているのではないか?と
思います。
誰もが差がないように・・・という基本的な考えでみると、
共産党の考えは、決しておかしいものではないです。

・・・では、私が共産党を支持するのかどうか?
それは、これから明日にかけてじっくりと考えて生きたいと思います。
どこか私の考えに一番合うのかどうか?を。

多数派のどこの政党に1票したらいいのかどうか、
という発想は危険だと感じます。
どこの政党もほどほどである、これが国民の意見をいろいろと政治に生かせるのではないかと考えます。
なぜ、マスコミは自民、民主などの多数派、そして、目立つ政党ばかりをとりあげようとするのか、疑問ですね・・・
どこも平等に、少数派の政党にももっと取り上げて、
何も考えようとしない国民に気づかせるのも大事なのではないかと
思います。

またも長くなってしまいましたね。すいませんでした。

Re:

リーさん

そうです。特別に「この党をよろしく」のつもりではなく、大勢だけで「どっちが勝つか」ではなく、これだけたくさんの政党があるんですから、有権者ひとりひとりが自分の意思で、自分の思いでそれぞれ「ここに一票」という行動をとり、少数派が色々と共存してくれたら、さまざまな意見がバランスよくなると思いますね。

おとといだったか、それこそ共産党がマスコミ報道に対して、あまりにも事前に議席確保の予測コメントを出すことを控えるように要望を出されていましたね。大勢の流れに従ってしまいやすい国民性を考えると、あまり事前に「予測」を出すのは「選挙妨害」にさえなり得ると。

アメリカの大統領選挙でも事前に「支持率」「予測」は毎日報道してましたが、例えば自分の支持する候補者がいて、いまどっちが優勢なのかを見るのなら分かるんです。

でも日本では、「どっちが優勢だ」と報じられると、その大勢の流れに乗って「勝ち馬に一票」を入れてしまう人が多すぎるんですね。
「自分が入れた人が当選しないと死に票になってしまう」などと訳のわからないことをおっしゃって。

そういう中では、選挙前に各党の主張はしっかり報じるべきですが、どっちが優勢かの「予測」コメントは出さない方がいいかもしれませんね。情けない話ですが…
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
このすぐ下の「カテゴリ」から興味のあるテーマごとにクリックして覗いてみてください。
一部パスワードをご存じのメンバーの方のみ閲覧できるページを含みます。

カテゴリ
カウント開始 2011.1.14~
リンク
最新記事
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR