あらためて日韓・アジアの中の日本

ロンドン五輪で、サッカー日本対韓国戦が行われた直後に、韓国のイ・ミョンパク大統領が竹島に上陸。
外務省や政府の危機管理の問題が浮上し、韓国側が日本からの親書受取を拒むなど、異常な事態となっています。

日本側は「竹島は日本固有の島である」、韓国側は「独島(トクド)は韓国固有の島である」とそれぞれ主張。 尖閣諸島においても、中国と日本との双方が自国の固有の島であると主張しています。

歴史的にはどうなのか?、決定的な根拠となる記録は?、国際的にはどう認知されているのか?
今ひとつ明確でない点(=両国で合意が形成されていない点)が残るからこそ、双方の主張に食い違いが起きているのです。双方がこのまま自己主張をしていたら永遠に平行線のままです 。 
 
私はここでひとつ、この小さな無人島をめぐる領有権だけの問題にとどまらず、日本はまだ本当の意味で「戦後処理」を解決しきれていないのではないか、という原点にかえる必要があるように感じます。



昨年の終戦記念日に、韓国のイ・ミョンパク大統領は「日本は過去の歴史を正しく伝える義務がある」という声明を発表しました。
そして今年は大統領みずからの竹島上陸、さらに「天皇が訪韓するなら独立運動の犠牲になった人の霊・遺族に心からの謝罪をすべき」と発言。

これらの言動の本意は何なのか? 

韓国国民に対する大統領権限の誇示だ、という見方もあります。
ただそれを日本が日本の論理と感情で「けしからん」「国際法違反だ」「理解できない」「挑発的な行為だ」などと反発しているだけではますます溝は深まり、せっかく戦後築いてきた友好関係に亀裂が深まります。

個人と個人、あるいは子供同士のけんかでもそうですが、「相手がなぜそういう発言をするのか」「どういう思いが根底にあるのか」をくみ取ろうとしなかったら解決はあり得ません。



では韓国や中国が日本に強く求めている本意とは?

それは、日本が過去の歴史を正しく認識し、次世代にもきちんと伝え、一人の人間としてきちんと謝罪すべきことは謝罪せよ、ということではないでしょうか。
言いかえれば、「本当の意味で戦後をきちんと終結させなさい」ということではないかと私には思えます。

国(政府)としてはすでに和平交渉、友好条約の締結で過去の清算は終わった、という顔をしている。しかし、ドイツのように、過去の戦争の過ちをきちんと認めて心から隣国に謝罪していないじゃないか。
教科書から日本にとって都合の悪い記述を削除するなど、いまなお過去の過ちを包み隠し、きちんと正しく伝えようとしていないじゃないか、といったことへの反発が、民族としての心情の根底に根強くあるということ です。

昨年(2011年)の終戦記念日に「仲良くしたい隣国・日韓関係」について書いた記事(下記)をご参照まで。

なおこの記事は、日本の過去の過ちについて、私は個人的にこう理解しているということを綴ったもので、10年以上家族ぐるみの付き合いをしてきた韓国の友人にも親しみを込めて見せました。
ところが、この文面を見た瞬間、日本側の言い訳(=戦争へ突入した経緯の一部に「しかたなかった」という見解)がある、と敏感に嗅ぎつけました。

お互いの結婚式に招き招かれ、一緒に子どもたちと遊び、美味しいものを食べ、家に泊まりに来ていただいたり訪問したり…国籍を超えて仲良くさせていただいて十数年。それでも過去の戦争への認識になると、加害者側・被害者側という埋められない溝がまだまだ深いんだなということ。

経済的に目覚ましい発展を遂げた日本。芸術・文化・スポーツを通じても世界に通用するに至った日本。
今あらためて、同じアジアの仲間たちに対してもっと謙虚でなくてはならない、と思います。

★2011年8月15日のブログ記事:「終戦の日に思う~仲良くしたい隣の国・日韓関係~」

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No title

こんばんは。

今頃、演奏会は無事に終わってホッとしていらっしゃるのでしょうか?
この記事、またも気づきませんでした。

私には親しくしている韓国人・中国人はいないのですけど、
実家の近所でごくたまに見かけることもあって、すれ違う時、
なんとなくその方々から感じる妙なもの(感覚的なものですけど)は
ありました。
あちらの方々から見ると、
日本人は、どこか優位に立とうとしているような感じを受けられるのかもしれませんね。

これは、普通の人間関係でも、同じような感じを受けます。
上と下の関係、下にいるものは敏感に察知します。
上にいるものは気づかないものです。
本当に気を遣わないと、気に障るといったらいいのでしょうか?
相手にしっかりと伝わるのですね。
私も最初にそう感じてしまって、怒ってしまいましたね。(大変失礼しました。)

日本人が、どこか傲慢になっているところあるのかもしれません。
それは、長い歴史でそうなってしまったのかもしれません。
今の人たちが、無意識になってしまっているのかなあ?とも思います。

遠い昔を考えると、日本よりも中国・韓国のほうが上だったのではないか?なんて、思うのですけどね。
彼らの祖先から、いろいろなことを学んできたはずなんですけどね。
韓国に対して、協力的に戦った時代もありましたしね。(白村江の戦い)
力を恐れて、九州を守らせるなんてしていたくらいですから。

それが・・・秀吉ですか?
そこから、関係がおかしくなったのでしょうか?
家康も回復しようと努力しましたけど、その後、時代が変わって、
征韓論は出るわ、のちに、韓国併合?
その後、日本はどうだったのか?どういうことをしたのか?

だんだんと学校で丁寧に教わることもなく、
流されてきた時代になりますね。
これは、わざとなのか?なんて、思いますけど。
現代になるほど、いいかげんな手抜きな授業・・・

そういった歴史の流れを今の日本人は歴史を勉強するとき、
何年に何が起こったかは知っていても、
実情をよくわかっていないのでしょう。

過去の歴史を冷静に見ること、大事ですね。

すいません。長くなってしまいました。
こんなお忙しい日に長々と失礼しました。

今日は本当にお疲れさまでした。ゆっくりとお休みくださいね。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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