「最高の楽しさ」 in スポーツ & 音楽 

ロンドン五輪も終盤に入りました。
最近ディズニー映画の「アラジン」のテーマ音楽「ア ホール ニューワールド」の出だし部分が、いきものがかりの「風が吹いて…」に聴こえます(笑)

日本の選手たちも本当によく頑張ってますね。世界の頂点を極めてレベルの高い闘いをし、勝っても敗れてもいい笑顔で、自分の力を出し切って「大いに楽しめました」とおっしゃいます。きっと最高に幸せな時間を過ごされたんだろうな、と思います。



もうだいぶ前のオリンピックの時ですが、日本人選手たちが試合を「楽しめました」と発言することを多くの日本人が快く受け止めなかった時期があったようです。
「日本を代表して出かけて行って、日本の勝利に向けて真剣に挑まなくてはいけない立場にありながら、『楽しむ』なんてけしからん!」と。

そのとき元新体操選手の山崎浩子さんが朝日新聞のコラムに素晴らしいことを書かれていました。その趣旨は「楽しむ」にもいろんなレベルがあり、世界水準を目指してものすごく質の高い世界を求めた者にしか分からない最高の「楽しさ」がある、と。

世界の頂点を目指して各国の選手たちは、4年の1度のチャンスに向けてそれこそ血のにじむような努力を重ねてきています。努力しても体調を壊してしまうこともあれば、勝敗にはさまざまな運が大きく影響します。
世界中で予選を勝ち抜いてきた同じ競技の選手たちが集い競い合う祭典。もちろん最終的には勝敗を競うわけですが、そこまで積み上げてきた成果を持ち寄って世界最高のステージに立つのです。そのステージに立った者にしかわからない、最高の幸せ・楽しさというものがきっとあるんだろうなと私も思います。

最終的に勝ち・負けも大切ですが、世界最高の舞台に立てる幸せを感じ、真剣に、でも自分らしさをすべて出し尽くして、大いに楽しんでいただきたいですね。



オリンピックは4年に1度ですが、音楽の世界でもモスクワで開催される「チャイコフスキーコンクール」は4年に一度です。またピアノ部門の最高峰とも言われる「ショパンコンクール」は5年に1度です。
一度ダメだったら次は4年後・5年後までないのです。その間にさらに若手の優秀な人材が生まれてきて熾烈な競争になる。オリンピックとまったく同じだと思います。

サッカーのように日本中が寝不足になって湧き上がるようなことはありませんが、音楽もスポーツも、世界から集まった最高水準の質の高い闘いが繰り広げられ、感動のドラマを生んでいることだけは確かです。



戦後67年、日本人もさまざまな分野で技術を伸ばし、世界の舞台に挑めるようになってきました。どんな競技でも音楽でも、愛好者が増えて裾野を広げる活動も大切ですし、世界の頂点を目指す厳しい闘いも大切です。

どんな小さな団体でも、目立たない地域にあっても、その活動を通じて人々が幸せになり、生きる勇気をもてる素晴らしいドラマが必ずあります。それを知っている人は幸せだと思います。

私も各地でボランティア演奏させていただくチャンスに恵まれ、現地で加わる高校生の合唱・吹奏楽・太鼓などとご一緒します。彼らの中には、県大会で金賞に輝いた人たちもいます。
でも、世界的指揮者のもとでわれわれ100人を超える大人のオーケストラと一緒になって音を出す場面では、何千人というキャパの大ホールで3階席の一番奥まで届く、深みのある音が要求されます。そこまで基礎を積み重ねてきた彼らは、言われたことを瞬時に理解し、イメージをもち、見事に音に表現してくれます。

そして満員の聴衆たちがみなさん涙を流して音に耳を傾け、初めは硬かった表情がプログラムの進行とともに元気な笑顔に変わり、最後はスタンディングオベーションが沸き起こると、ステージ上にはオリンピック選手と同じような笑顔がたくさん… その感動は、やはり現場で味わってこそ、とても幸せになる瞬間です。

スポーツの祭典でも音楽コンクールでも、最終的には競争です。でも勝ち・負けの結果、メダルの数にこだわることなく、素晴らしいステージで闘っている日本人にエールを送りましょう。「日本に勇気と感動をありがとう!」と。

そして、相手国も決して「敵国」ではありません。世界各地で同じ競技にとり組み、技術を磨いてきた「仲間たち」なんです。そのことをどうか忘れないでいただけたら幸いです。


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お疲れ様です

  高木様、こんにちは。

こころコンサートの聴衆の一人として
感動したことを ブログに書いたことがきっかけで
ご縁がありました。

東北でも被災者やたくさんの人に
演奏を聴かせて下さって、ありがとうございます。
きっと みなさん喜ばれたでしょうね!

オリンピックも終盤ですが 選手の頑張りに
本当に元気をもらいます。
音楽もそうですね♪

Re:ありがとうございます

hitomiさま

ありがとうございます!
「こころコンサート」から早いもので2年半近くたちますね。あの時スペシャルメンバーとして参加された方々もすっかり「仲間」となり各地でのコンサートに一緒に参加されています。

FBにもよく「いいね」を付けて頂いたり、素晴らしい詩集を頂いたり…こうしてご連絡いただけるご縁に感謝です。
これからもお互いの活動が広がっていくことを願って…

またまたご無沙汰しました

大船渡での演奏会、大盛況だったようですね。おめでとうございます&お疲れ様でした。

音楽とスポーツ、それぞれ違う世界ですが、その共通点を見事に書かれてらしてさすがです! たしかに「楽しい」という言葉、誤解を受けるかもしれませんね。あまり難しいことは言わないでわきあいあいと、というレベルで楽しいと感じる人もいるでしょうし、より高度なところまでを目指そうとしている中ではそれなりの楽しさが追求されるでしょうし…

Re: またまたご無沙汰しました

昭和大好きさま

はい、ご無沙汰してます。でもなにか私にとって節目節目でコメントをいただいているような気がします。

「楽しい」の捉え方、何をもって楽しいと感じるかは本当に個人差があります。
ご存知のように私は長年アマチュアながらいろんなオーケストラを見てきました。そこでいつも感じるのは、「楽しい」という言葉の幅広さ・曖昧さ・温度差です。

「まあ、あまり厳しいことは言わず、毎週日曜ごとに集まって楽器を出して音を楽しみましょう」と、それを「楽しい」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、せっかく集まるのであれば、最低限の譜読み・個人練習はちゃんとしてきて、指揮者から毎回同じことを注意されることなく自分たちでいい音楽をつくろうとするモチベーションがあってこそ、本当の楽しさが味わえるのだ、と感じる人もいるはずです。

今いるメンバー内で、何をもって「楽しい」と感じるか?…その共有ポイントを見出すのがとても難しいな、といつも痛感します。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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