名古屋ことば&岡山ことば

名古屋の言葉と岡山の言葉、その意外な共通点について

●「居る(いる)」を「おる」と言う。

そこから、「~~している」という進行形を「~~しおる」「~~しよる」と言う。

「受ける・受けつつある」→「うけおる」→「うきょーる」
「起きる・起きつつある」→「おきよる」→「おきょーる」
「来る・来つつある」→「来よる」→「きょーる」


●遠くへ行く、往く(死ぬ)ことを「いぬ」という。

「死んでしまった」→「いんでもうた」
「早く(あっちに)行け!」→「はよぉ いねぇ!」
(関東では「居ない」ことを「いねぇ」というから紛らわしい)


●「~するよ」のことを「ら~」と言う(これは静岡県でもいう)。

「来るよ」→「くら~」
「するよ」→「すら~」
「やるよ」→「やら~」
「割るよ」→「わら~」


●二重母音の変化 
「あい」「あえ」など母音がつながる部分が変化する。
中国地方では「えー」に、尾張地方では「やー」になる傾向がある。

「瀬戸内海(せとないかい」→岡山・広島「せとねーけー」(アとエの中間音)/名古屋では「せとなゃーきゃー」

ただし、文頭の「あい」は変化しないことが多い。

「愛してる」が「やぁーしてる」にはならない。→「あいしとる」「あいしちょる」になる。


●同様に、形容詞の最後につく「~い」が、岡山・広島では「~えぇ」に、名古屋では「~えぇ」または「~やぁ」へと変化する。

「太い」→「ふってぇ」(共通)
「黒い」「白い」→「くれぇ」「しれぇ」(共通)

「赤い」→岡山・広島「あけぇ」/名古屋「あきゃぁ」
「硬い」→岡山・広島「かってぇ」/名古屋「かってゃー」



名古屋(尾張地方)の言葉と岡山・広島(中国地方)の言葉のこの意外な共通点をどう見るか?

おそらく、昔は京都(近畿地方)が日本文化の中心だったためではないでしょうか?
飛鳥・天平の時代から、奈良時代・平安時代・(鎌倉時代を飛ばして)室町時代…日本文化の基礎は関西で生まれました。

名古屋と岡山は、近畿地方を中心に考えると、東西にそれぞれ同じぐらいの距離にあります。
方角こそ逆ですが、言葉が伝わっていく過程において、たまたま同じような語尾変化をして伝わったと考えることはできないでしょうか?

いまは東京が標準語のように思われますが、もともと関東ことば(江戸弁など)は、東国のはずれの田舎ことばだったわけですね。


名古屋弁講座

さて、ちょっと真面目な話が続いたところで…
YouTubeに紹介されている「名古屋弁講座」から

「サンダーバード」を名古屋弁にすると


ハードボイルド「ゴルゴ13」を名古屋弁にすると…


携帯でうまくご覧になれない方は、こちらのURLを直接…

サンダーバード
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=RXCc9zC6rdg

ゴルゴ13
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=aV63tvoZC-8


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No title

おはようございます。

こうして読むと、私も名古屋言葉を忘れてしまった?感じがしますね。
そういえば、そんな感じでしゃべっている人がいたわ・・と思うくらいになってしまいましたよ。
ここまでしっかりと名古屋弁を話せる人もほとんどいないですから余計に、かもしれません。

「~おる」「~しおる」「~しよる」

これらは、年配の人でなくても日常で使う人がいますね。

「そこにおったか~」みたいな言葉、いまでも聞きます。

さて、広島県出身者の方が、名古屋に仕事で来られた時に、
名古屋と広島の言葉が似ていることをこう言っていました。

「昔、名古屋の殿様が広島に来て、広島の言葉が名古屋に似るようになった」と。

その殿様が誰かは知りませんが、支配者の影響というのもあるかもしれませんね。

おひさしゅう♪

昨夜コメントいれて送信をぽちっとしたら、急に電源が落ちやがったのよっ!!

それはそうと、わたくしが幼少期を過ごした中国地方では「とても愛している」を
「ぶち愛しちょーけー」って言うわぁ
「もう帰るのか?」は、「もういぬるんか?」って言うのぉ
語尾に「ちゃ。」ってつくことが多いわぁ
「ぶち好きっちゃ。」みたいにねぇ
こっち(関東)で絶対にわかってもらえない言葉で「たわん」があるわぁ
「届かない」って意味なんだけれど、「手がたわん」ってパパがうっかり言ったら
まわりのひとは???だったらしいわぁ

わたくしはあまり中国地方の方言が出ないんだけれど
大阪に6年住んでいたから、へんなイントネーションの似非関西弁になることがあるわぁ
大阪人は江戸弁を「田舎もん言葉」って言うわねぇ
べらんめぇ口調がアタマにくるらしいわ(笑)

Re: おひさしゅう♪

姫さま

ほんと、お久しゅうございます(笑)
私も父の転勤で中学1年後半~2年の終わりまで2年半ほど広島に住んでいましたから、広島ことばも少し分かりますよ。私は高校受験を控えて中3で親元を離れ東京の祖母の家に出てきましたが、父は私が高校3年になるまで広島勤務だったため、夏休み・冬休みは広島に「帰って」ましたから、懐かしいです。

男の広島弁は「わしゃ、~~じゃけんのう」などとやくざ映画風。文末に「ちゃ」「じゃ」がつくので、中学生なのにお爺さん言葉みたいだな、と思いましたね。女性は「~~しちょるんよ」ととても柔らかく可愛らしく聞こえました。
数年前の「男たちの大和」という映画では、広島言葉をよく再現していて懐かしかったです。

*「ぶち」「ごっぱ」…たくさん、いっぱい
*「やねこい」…面倒くさい
*「はぶてる」…頭にくる
*「たわん」…足りない、届かない
*「えらい」…頭がいい(人間として立派で「偉い」のとちょっと意味が違う)

など、各地の方言って比較してみると面白いですね。

再びのコメントよぉ

ぶち、なつかしいっちゃ~っ!!

「はぶてる」とか「やねこい」なんて、絶対に関東ぢゃ通じないわねぇ
妹からくるメールは方言の宝庫ですわ(笑)
関西以西は言葉がのんびりしていて、わたくしは好きだわぁ
東北弁は未知の世界よ・・・

それはそーと、コバケン先生の映画ね、必ず見に行くわっ!!
全国放映&ロングラン目指して数回は行きたいわぁ♪

Re: 再びのコメントよぉ

姫さま

再びでも何度でもOKよ~ 
妹さんからのメール、見てみたいですね~。前世代のおばあちゃんが話していたような名古屋弁はもう絶滅してしまいましたが、広島弁は今もけっこう若い人の間でも健在ですよね。

意味不明の方言は逆に一度知ってしまえばわかりやすいですが、「えらい」のように標準語にも同じ単語がありながら、名古屋では「しんどい、苦しい」という意味になるような言葉は紛らわしいですね。

広島(中国地方)の言葉として、「~~の分(ぶん)」という表現がそうですね。ふつう「これは俺の分、こっちは君の分」というように「分け前・持ち分」という意味で使いますね。あと、「この分でいけば明日は晴れるかな」という使い方は標準語にもあります。「この調子でいけば」という意味ですね。

でも広島ではもっと広範囲に「この分は…」みたいにどんな場面にも「ぶん」をつけますね。たとえば打楽器で「木のバチ?、鉄のバチ?…」という場合も「木のぶん、鉄のぶん」という具合に「~~の方」「~~なやつ」もすべて「ぶん」なんですね。
岡山ではそれが「ぶに」になったりします。「ああ、あのくれえぶにか?」=「ああ、あの色の黒い子か~?」…ちょっとわからないですね~(笑)


はい、10月の映画ロードショー、ぜひぜひよろしくお願いいたします!
熊本以来5年ほどの活動を追った実録ドキュメント映画です。残念ながら派手なカー&ヘリのアクションもなければ、ベッドシーンもありませんが…

プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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