でんでんむし カタツムリ

もう関東でも梅雨明けしてしまいましたが、梅雨といえばアジサイ、そしてアジサイによく似合う生き物といえば、これしかいないでしょう!

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フェイスブックの友人がご近所で見つけてアップされた画像ですが、立派なカタツムリですね~。

子供のころはよく公園の植え込み、板塀やコンクリの壁など、あちこちで見かけました。
お天気のいい日が続くと、葉っぱの裏や木の幹、あるいは板塀の隅などにぴったりくっついているのを見つけ、はがして持って帰り、水で濡らしてビンの中にキャベツなどの葉っぱを入れてやると動き出してくれて観察したものです。

ビンの口にガーゼをあてて輪ゴムをし、耳をあてると、葉っぱをかじって食べる「コリコリ、コリコリ…」という音が聞こえました。

また買ってきた植木鉢の土の中に、体長1ミリほどの半透明の身体をしたカタツムリの赤ちゃんがたくさんいて、別の小ビンに集めて飼ったこともあります。



でも、最近とんと見かけなくなりました。この梅雨時も下の娘といっしょに、近所(世田谷)の公園や民家の庭先の植え込みなどを注意深く見て回ったんですが、「こういう場所ならいるんじゃないか」と思われるような場所をいくら気を付けて見てもぜんぜん見つかりませんでした。
皆さんのご近所では今でも野生のカタツムリを見かけますか?

ところで、「でんでんむし」「かたつむり」って、どうしてそういう名前になったんでしょうね? いろんな説があるようですが、私はだいたい次のように理解しています。


◆でんでんむし

「虫」といってももちろん昆虫ではありませんが、「げじげじむし」「だんごむし」「わらじむし」「ふなむし」…etc.と同様、小さな生き物たちを「むし」と称することがあります。
問題は「でんでん」の部分。どういう意味からきているんでしょう?

♪「角出せ やり出せ 目玉出せ」と言われるように、殻から胴体が「出る」、胴体から触覚などが「出る」。そこから「出ろ」「出よ」が変化した、という説が有力なようですが、わたし個人的には、天気が良い時などはなかなか殻から出てこない→「出ない」=「出ん」から来たのではないかと思っています。 
そうするとあの歌の歌詞の流れも「お前の目玉はどこにある?」で「角出せ やり出せ 目玉出せ」にもすんなりつながるような気がしませんか…?


◆カタツムリ

「かた」は「笠」から変化した言葉で、「笠に似た貝をつけた生き物」という意味だという説もあります。

しかし「笠のような貝」とは…?
よく潮溜まりの岩にくっついているウノアシやアサガイのような1枚貝の仲間を想像しますが、どうもカタツムリの形とは似ても似つきません。

ウノアシ ウノアシ

カタツムリはどう見ても「笠のような貝」ではなく「巻貝」でしょう。
一方「つむり」は「ツブリ」、つまり巻貝ですね。そして「かた」には「小さい」という意味もあるようですので「小さな巻貝」、これならしっくりきます。

あるいは「(目を)つぶる」の連用形(そのまま名詞にもなる)の「つぶり」。動いていて何かにぶつかると角のように出た触覚の片方をひっこめたりしますが、その様子からついたという説もあるようですね。


◆マイマイ

地方によっては「マイマイツブリ」なんていう呼び名もあります。「マイマイ」は「巻いている」という意味です。
昆虫の中にカタツムリを食べてしまうマイマイカブリというのがいますが、毎日エスカルゴを食べてるなんて贅沢な虫ですね~
マイマイカブリ  虫の苦手な方はクリックして大きくなさらないように!

ま、それはともかく、「マイマイ」というだけでカタツムリのことを意味すると言ってもよいでしょう。


◆蝸牛(かぎゅう)

人間の耳の中にも、カタツムリのような巻貝型をした器関があり、それを「蝸牛」と呼びます。まさにカタツムリのことです。

ところで…


◆狂言「蝸牛(かぎゅう・でんでんむし)」

<あらすじ>

叔父の病気を治すために蝸牛(カタツムリ)を捕まえてくるよう主人に言われた太郎冠者(たろうかじゃ)。しかしカタツムリをそれまで見たことがなく、どんなものかを知りません。主人は「貝殻をもっている。角が生えている」などの特徴を教えます。
太郎冠者が出かけていくと、草むらで寝ていた山伏と出会います。「なにをしにきた」と山伏に聞かれた太郎冠者は、まだ見たこともないカタツムリというものを探していると伝えると、山伏はからかって「私がそのカタツムリだ」と答える。
その証拠に、腰には大きなほら貝をぶら下げている。そして頭にのせた八角形の被り物を見せて「これが角だ」と…

太郎冠者は喜んで、山伏を屋敷に連れて帰る。その道中「でんでんむしむし でんでんむしむし」とお囃子で盛り上げながら舞う姿が滑稽!

そして屋敷について、主人に「カタツムリを連れてきた」と山伏を紹介(?)すると、主人は「これは山伏じゃないか、お前はだまされているんだ」と太郎冠者を戒める。
だが、そんなことにお構いなしに、山伏と一緒に「でんでんむしむし…」と楽しく舞うと、なぜか主人も混じって3人で「でんでんむしむし…」と踊りながら退場していく…


なんともくだらない、勘違いの喜劇ですね~。

でもテンポの速いコントやおやじギャグに慣らされきった現代ですが、狂言のあの台詞回し独特のテンポで「でんでんむしむし…」とやられる滑稽さには、なにか新鮮な笑いの原点があるような気がしませんか?


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ぜんぜん無視!

♪ぜ~んぜん無視無視 肩すかし
 お前のモラルはどこにある?
  連れ出せ 呼び出せ 小沢出せ

今や奥様から離縁状をたたきつけられ、「国民第一」を掲​げて政治生命をかけて離党した元代表。
しかし「政治とカネ」の疑惑には何ひとつ答えてませんね​。
検察が日夜苦労して、調書を偽造してまでやったけど、結​局「クロ」であることを証明できなかった…だから「無罪​」。でも決して本当の意味で潔白が証明されて真っ白の無​罪ではありません。何億というお金の動きを秘書だけが勝​手にやって「知らなかった」「承認していない」など明ら​かに不自然で、疑いはますます深まるばかり…
「潔白だ」とおっしゃるなら、ちゃんと出るところに出て​なぜ潔白なのかを自ら明かすべきでしょう?
一向に出てこない元代表を風刺してできてしまったのが、​この替え歌です!

No title

マイマイというと、まいまいず井戸を思い出します。
武蔵野台地には、いくつかあるようで、
私が見たのは、あきる野の井戸でした。
グルグルと回りながら、掘り込んでいき、水源に達する形なので、
まいまいず井戸と言うようです。
水を汲む人も、段々を下りていって汲みます。

No title

我が家にはカタツムリ売るほどいますよ。目立つ色をしていないせいもあって、時々クルマで踏んでしまった跡を見つけます。(哀)
少し前にカタツムリのお仲間巨大ナメクジ君を発見しました。
一見、笹の葉の枯れたのかなと思ったんです。
おそらく18センチはあったかと思います。いやー迫力ありました。
しばらく見惚れていました。

Re:

なかなか返信コメ出来なくてスミマセン!

ジャッキー様

イギリスでは民家の庭先で大人の中指ほどのナメクジをよく見かけましたが、体長18センチものナメクジには圧巻ですね!

ナメクジのいるところにはカタツムリも多いんでしょうか…?
まあカタツムリはいわば「殻つきナメクジ」、いや逆にナメクジは「殻なしエスカルゴ」といったところでしょうか?


ト音記号様

「巻く」→「巻き巻き」→「まいまい」なんでしょうね。

しかしマイマイ井戸で水を汲むとは…
少し前にアップしたフォークダンスの「マイムマイム」を絵に描いたような井戸ですね!
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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カウント開始 2011.1.14~
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