鹿児島市交通局 1000系路面電車

昭和以前の古い車両ばかりをご紹介してきたが、久々の“現代もの”に挑戦!
こちらは鹿児島市交通局の低床式3連節車1000系。

実車1 実車2
★クリックすると大きな画像でご覧いただけます(以下同じ)


全国の路面電車カレンダーを見ていて、わりとシンプルなデザインに見えたので娘と厚紙で工作してみようかな…と思ったのが2009年の秋ごろ。

ただ、窓が大きいのでケント紙では強度が持たない。罫書き線を入れて娘(当時小5)に「カッターナイフで切ってごらん」とやらせてみたが、やはり正確なカットには限界がある。ならばボディは真鍮で作るか?…それから2年あまりが経過してしまった。

ひっかかっていた要因は下回り。実車は前後に動力があり、中央の大きな箱はいわばトレーラーで車輪がない!  こちらはサイトで見つけた搬入時の貴重な画像!

実車3

まあ、模型でここまで忠実に再現しなくても、どうせ低い床で隠れてあまり見えないし、常識的に考えて中央に動力ユニットを置いて前後は1軸のトレーラーにしよう。そこまでは簡単に決断できた。


構想 & 下回り

構想(2009秋ごろ) 下回り1

動力ユニットを床上に飛び出させてブリッジで高さを決め、車軸より2ミリ上に床板が来るように固定。
前後のトレーラーは、0.3ミリ厚の真鍮版をコの字に曲げ、車軸の来るべき位置にセンターポンチを打って簡単な「軸受」とした。ここまではまあよかった。

しかし問題は車両をつなぐドローバー用のネジ!

連結器用の段付きネジはスプリングを入れる段の部分が5ミリ、頭の厚みも含めると7ミリも床板から下に飛び出す。これだと低床のこの車両ではレール面より下まで来てしまい、ポイント通過時にレールにぶつかってしまう…
このあたりで工作がストップしてしまった。

ドローバー用と同じ1.8ミリネジで、平頭の薄いネジ(長さ6ミリ)に径2ミリの真鍮パイプを4ミリ長に切断したものがぴったり入る!
下回り3 下回り4 下回り2

これなら床板下5ミリ以内(=レール面より上)に収まってくれる。ここから一気に制作再開!


ボディ

当初ケント紙で作ろうと思いたった時は、側面と屋根を一体で折り曲げる方式を考えていた。しかし実車を見ると、低床式なのにやけに天井が高い! その天井上に埋まったように機器類がちらちらと見える。

「いったい屋根の構造はどうなってるんだ?」…歩道橋から撮った画像がないかサイトで探したら、やっと1枚だけ小さな画像が見つかった。

実車4 

ボディ側面から上に斜めにヒレのようなものが出ている。そこにインバーターなど通常の「床下機器」が収められている。
側面の“折り曲げ”ではシャープさが出ないので、側面・屋根板・妻板を組んで箱にした後で5ミリ幅の真鍮帯を別途ハンダづけすることに。

さらにどこかのメーカーから模型(完成品)が出ているらしく(価格は何と18万7千円!)、その説明資料に屋根上機器を解説した図まで出ていた!これはありがたい!(後ほど紹介)

ボディ1 ボディ2 ボディ3

前面(運転席)の窓は大きく、上はヒレと同じ高さまで貫かれている。方向幕を表示する部分は天井面よりも上に飛び出していることになる。
実車ではどういう構造になっているのか詳細は分からないが、上の小さな画像を見ると、前面の上端部分は少し厚みがあるように見える。

前面上 

天井面を3ミリほど後退させて隙間を開けておき、前面がカーブして到達した上端(ヒレと同じ高さ)から天井面へ垂直に蓋をしておく。こうしておけば後から窓ガラス・行先表示を裏から貼ることができる。

一見シンプルな箱型で簡単そうに思った割には、前面のカーブや屋根板との接合など、けっこう悩み楽しませてもらった。

側面下端から上5ミリ上に床板が来るよう、まずL字材を正確にハンダづけしておき、あとは垂直に気を付けて正確な「箱」に組み立てる。そのあとでヒレのような帯をハンダづけ。3連の左右が同じ傾きになるように、ボディを一定の角度に傾けた状態でハンダづけ。

ボディ4 ボディ5

前面のライトケースやスカートの部分は、それらしい形にカットして整形した真鍮片で表現。
ライトはダミーとするので、ライトケース(実車の黒い部分)に四角く穴をあけた後で4枚同じ形に整えた薄い真鍮版をハンダづけ。穴の部分にハンダを流してダミーのライトとする。


塗装

塗装

艶消しホワイトを先に吹き付け、マスキングをしてイエローを吹き付け。屋根上は後ほどグレーに塗装する。


屋根上機器


屋根上資料 
<前述の模型用資料より>

インバーター、補助インバーターが前後の車両に乗り、中間車両にはエアコン機器、パンタグラフなど。

屋根上1 屋根上2

片側アーム式のパンタグラフだけは既成のパーツを調達。動力ユニット以外はすべて手元にあった真鍮板で作ってきた今回の工作の中で、唯一の高価なパーツ!

それ以外の機器類は上記資料を参考に、3ミリ角材・ケント紙・エッチング板・網目など雑多な材料で、なるべく簡単に“それらしく”…

(つづく) 完成はこちら… http://resolutely.blog6.fc2.com/blog-entry-480.html

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No title

うわっ  素晴らしい!

さすがでございます!
フラフラで仕事帰りに思わずコメントしてしまいました!

市販の18万より良い出来栄えになるのでは?
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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