「レストランでのマナー」って何?

雑誌の特集記事、番組などで長年目にする「レストランでのマナー」は…

*フォーク・ナイフの使い方
*ナプキンの使い方
*「フィンガーボールは手を洗うもの、飲む水じゃありません」…etc.

道具の使い方(ハウツウ)と“知識”に関するものがほとんどのようですね。

フィンガーボールの水を間違って飲んでしまった話って、たしか森鴎外の小説「舞姫」に出てきてませんでしたっけ? …今からもう100年以上も昔のお話しですね(笑)。

今はフィンガーボールが出てくるようなレストランもあまりないようですし、仮にあってもボーイさんがちゃんと説明してくれるでしょう。ロブスターやエスカルゴを食べるのに使う特殊な道具なども使い方がわからなかったらボーイさんに聞けばいいだけのこと。ふつうのナイフ・フォーク・スプーンの使い方を知らない人はまずいないでしょう。 

私に言わせれば、知ってるかどうか、知らなきゃ恥ずかしい、といった知識レベルのことはどうでもいいんです!  それを知らなくても別に恥ずかしいことではないし、少なくとも周りに迷惑はかかりません。

それより、レストラン(=みなが食事をする場)で、もっと本質的なマナーの問題があると思うのです。


レストランでぜひやめてほしい  アラカルト


テーブル席のすぐ脇で、コートを脱いだり着たりしないで!

もう毎年のことながら、冬季の間ずっと気になってきたことです。
以前、すぐ隣の席を立ってすぐにバサッとマフラーとコートを羽織られて、ゴミが飛び込んだ経験があります。
以来、こちらが食事中やコーヒーを飲んでいるすぐ脇でコートを着ようとする方がいると、知らない人であっても私ははっきりと申し上げるようにしています。器の上に手をかざして、「すみません、ここでコートを着ないでいただけませんか?」と。

みなさん言われるとハッとして「すみません!」とやっと気づいてくれますが、こんな当たり前のことをなんでいちいち申し上げなくてはいけないのか!? …みなさん常識・想像力がなさすぎます。

屋台ならいざしらず、レストラン内は少なくとも寒風の吹きすさぶ場所ではないんです。レジで会計を済ませてから屋外に出るまでの間に、コートを着たり脱いだりできるスペースはいくらでもあるんです。

あと、レストランの誘導係さんにも問題があります。店に入ってせっかくこちらが入口付近でコートを脱ごうとしているのに、「〇名様、はい、こちらへどうぞ」と急かすのはやめていただきたい。
「客に席を案内する前に、コートを来ていたら脱ぐようにすすめましょう」なんてことはマニュアルには書けないでしょうし、マニュアル化すべきことではありませんね。
でも、せっかくこちらは「常識」でやってるんです。人の家を訪問して、食事するテーブルについてからコートを脱ぎますか? お店がすいているときはいいとして、案内する席の両隣で食事をしている客がいたら、「すみません、コートをお脱ぎになってからこちらへどうぞ」と案内するなど、食事を提供する店側としても「常識」をもって対応していただきたいものです。 


◆食卓で携帯の長電話はご遠慮いただきたい!

今は携帯電話という便利なものがあります。24時間いつでも仕事その他の用事で電話がかかってきます。急用や大事な仕事の打合せもあるでしょう。

でも、食事は食事で大切な時間。おいしく食べることに集中したい、一緒に食卓についている人と歓談したい。食事そのものが「文化」なのです。

「はいもしもし~、あ、どうもお疲れっす!」にはじまり、営業の話・契約内容の話…etc.
仕事もそりゃ大切なのは分かるけど、周りでせっかく食事している人たちが、まるで職場の打ち合わせコーナーで食べさせられているような気分になります。

「いま食事中なんで、あとでかけ直します」と応対して早々に切るか、席を立って外で通話してくる。  それも同席している人をずっと待たせるような長電話や何度も席を立ったり座ったりを繰り返さないで、少しは落ち着いて食事しようという気持ちを!


◆不愉快な話題・不必要な大声はやめて!

電話の声もそうですが、職場や彼氏・彼女の愚痴を延々としてる人、部下を叱り飛ばして上司風を吹かせている人。あるいは低俗な話題で異様に盛り上がっている笑い声…etc.

すぐ近くで食事の時間を楽しもうとしている人がいることをどうかお忘れなく!

もしかすると、長い闘病生活からやっとふつうの生活に戻って、ご家族と初めて食事を楽しんでいらっしゃる方、あるいはもう先は長くないご両親との貴重な時間を過ごしておられる方がすぐ近くにいらっしゃるかもしれません。


◆口の音はなるべくお静かに…

口に食べ物を入れたままの状態で喋ったらどういう音声になるか、お分かりですよね。
なにも禅寺のように無言で食事しろとは申しません。歓談しながら食べるのは楽しいです。ても、周りを不快にするような音はなるべく立てないようにお願いしたいです。

日本の食文化として、麺類や味噌汁などをすする音は「おいしい音」です。
あと私個人的には、熱いスープを飲む時にどうしてもすする音が出てしまうこと、ピラフやチャーハンをスプーンで口に運ぶ際に時々「パフっ」と音が出てしまうまでは日本人としてまあ許せます。
でも噛んでる最中に口を少しでも開けると聞こえる「クチョっ!」「クチャっ!」「ネチャ!」「ペチャっ」…といった音は「汚くて不快な許せない音」です!
ものを噛んでいる間は、口をちゃんと閉じましょう!

私自身もこれから年を重ねる中で気をつけなくてはいけないと思ってますが、総入れ歯のお年寄りなどは仕方ありませんが、まだまだ口の中も健康な働き盛りの方、まだお若い方の中にも、この手の“不快な音”を発生させる方が時々いらっしゃいます。
育った家庭で、あるいは今現在ご家族から、注意を受けたことは全くないんでしょうか? 
申し訳ないけど、どんなに肩書きが立派な方でも、二度とご一緒に食事をしたくありません!


日本人なら箸の持ち方ぐらいきちんと大切に!

フォークやナイフ、あるいはエスカルゴを食べるためのピンセットのような特殊な器具は上手に扱えなくてもいいですが、せめて日本人なら箸ぐらいはちゃんと持ちましょう!

最近、大人でも箸をきちんと持てていない人が多いようです。中指の頭は箸の間からちゃんと出るのが正しい持ち方。
というより、箸の1本は鉛筆を持つように持ち、もう一本を中指と薬指の間にはさんで持つ…と言えば、日本に初めて来た外人さんでもわずか5分できちんと箸を持てるようになります!

人差し指・中指・薬指を並列にしたまま箸を挟んだり、握るように持ったり、言葉ではなんとも形容のしようのない変な持ち方で、麺類を挟んですくったり、ものを突き刺して食べている方たち…大丈夫ですか?



以上、私が不愉快に感じることをアラカルトでつづりましたが、いずれも「知識」ではありません。ほんのちょっと「想像」して「考えて」いただきたいこと…それが本当の意味での「マナー」ではないでしょうか?


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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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