鬼にまつわるお話し

早いもので、もう立春ですね。ジャックと豆まきでもやりましょうか?

ところで「鬼」って何なんでしょうね? 
節分に豆で追い払うのは病魔・悪霊・厄と言われていますが、あの角の生えたとても有名な鬼たちは、鬼が島からやってきたんでしょうか? それとも宇宙のかなた、オニオン座からやってきたのでしょうか…?

ふだん改まって調べてみようと思わない「鬼」について、ちょっとググって検索してみました。

本来、中国の「鬼」という漢字は日本で言う「亡霊」を意味していて、形あるイメージは無かったといいます。なぜ日本でこのような姿を取るようになったかは諸説あり、結論は出ていないようです。
平安時代では中国の亡霊に近い姿だったのが、時代が進むにつれ徐々に形が変わり、戦国時代に今のような姿が出来上がったと言われます。

民話などの伝承は数多くあり、桃太郎や一寸法師、大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)などが有名。鬼に関する祭りも各地にあり、秋田県地方の「なまはげ」等の信仰対象として昔から存在するものたちを、広く「鬼」と呼ぶようです。



ところで、愛知県の犬山市にある桃太郎神社には、とても珍しい鬼のミイラが安置されています。私も小学生時代名古屋に住んでいたので、ガラスケース越しではありますが実物をまじまじと見たことがあります。人間の頭がい骨に似た頭から、くっつけたのではない角がちゃんと「生えて」いたのに驚いた記憶があります。

桃太郎神社の鬼のミイラ(犬山市)


話は変わって、「鬼の面」にまつわる話が福井県に残っています。
これも私が小学校6年の夏休みに訪れた場所ですが、福井県のあわら市、芦原(あわら)温泉の近くにある吉崎御坊・願慶寺というお寺に伝わる「嫁脅しの伝説」です。

「嫁脅しの伝説」

昔、吉崎寺のある村に「お清」という信心深い女性が住んでいた。お清は夫と子供に先立たれ「おもと」という姑と一緒に暮らしていた。お清は熱心に寺に通って亡くなった家族を供養し、けなげな生き方をして村人からもとても慕われていた。おもとはいかにもいい子ぶっている嫁のことが気に入らない。

そこである時、寺に向かうお清を脅してやろうと、家に伝わる木でできた鬼の面をかぶって待ち伏せし、お清の前に立ちはだかった。
お清は一瞬ひるんだものの「食(は)まば食め、喰(く)らわば喰らえ、金剛の他力の信はよもや食むまじ」と言って念仏を唱えながら通り過ぎた。
おもとは自分の正体が明かされるのを恐れて慌てて家に帰った。だが鬼の面を外そうとしたが外れない。外そうとすると肉まで剥がれるほどの痛み。

そうこうするうちに嫁のお清が帰ってきて、いったいどうしたのかと尋ねると、おもとは涙ながらに自分のやったこととわけを話した。お清に「無心に念仏を唱えなさい」とすすめられて「南無阿弥陀仏」と唱えると、面はぽとりと外れた。
それからはおもとも心を入れかえ、お清とともに熱心な信仰生活をするようになった、というお話し。



その鬼の面は寺に奉納され、「嫁脅しの面」または「肉付きの面」として今も残っています。
ただ、吉崎御坊・願慶寺のすぐ近くに、吉崎御坊・吉崎寺という寺が別にあり、そこにも同じく木でできた鬼の面が残っているのです。
まったく同じ地域に、同じような嫁と姑が2人ずつ住んでいて、まったく同じことをやったのか…?

願慶寺は真宗大谷派(東本願寺)、一方の吉崎寺は西本願寺派。どちらも蓮如にゆかりのある寺。  
どちらのお面が本物なのかはともかく、人の嫉妬やねたみ、心の中にひそむ鬼、そして信仰心について古くから寺に語り継がれてきたということでしょう。

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No title

こんばんは。ご無沙汰しております。
実は昨日の夜、久しぶりにこちらのお邪魔させていただいておりました。
コメントを書いている途中でうっかり消してしまい、そのままになってしまいました。
ひとつ前の記事はとても興味深い記事のように思ったのですがいま、自分で自分で追い込んでしまっていて、ちょっと活字がうまく頭にはいりません。スルスルと上滑りをしてしまいます。(-_-;)少しクールダウンしてからじっくり読ませていただこうと思います。

長く付き合わなくてはいけないものだからこそのインターバルです。
人相が変わってしまうほど切羽詰ってしまっていましたから。
もう少ししたらブログも本格的に再開させたいな。書きたいな。とか思っています。今はまだ、あまりかけませんが・・・。


きょうは節分ですね。これから私も太巻を作りたいと思います。下ごしらえは終わったのですが^^。
恵方巻きは関西の方の習慣だそうですが、我が家の住んでいた地方では全くこういう習慣はなかったのですが、主人の方ではあったそうです。今や全国規模ですからなんだかおかしなものですね。
まぁ、私は美味しいものを食べられるのでいささかの問題もないんですけどね((^0_0^)
そして、今夜は自分の心の中の鬼を追い出してみようかと思います。

それでは!!
寒さ厳しい折り、どうぞご自愛くださいませ。


Re: No title

リトルガルさん

ありがとうございます。いろいろとお忙しく大変な日々を過ごされていらっしゃることでしょう。
切羽詰っているときはそれどころじゃないでしょうね。どうかご負担に感じないでください。
この前の記事に書いたことは、生意気にも「頭でわかったこと」。私も日常ははちゃめちゃの連続です。
でも、どこかにこんなヒントを風穴のように開けておくと安心、というレベルですね。

プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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