震災遺児への思い

1月13日改訂

おととい、フェイスブックでの友人である榛葉健(しば たけし)さんが、中日新聞で連載している震災孤児の話題を取り上げておられました。

津波で両親を亡くされた高校生が、郵便局でバイトをしながら、家族写真の出ている年賀状の束に思わず仕事の手がとまってしまう… どうかハンカチをご用意してお読みください。

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/3_11kazoku/list/CK2012010102000126.html

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/3_11kazoku/list/CK2012010302000078.html

私もこの記事(「第四部」として現在8話まで、連載はまだ続いています)を読んで居ても立ってもいられなくなり、榛葉さんの記事にコメントを入れました。

榛葉さんは、テレビ局で長く報道記者をされてきた方で、今はドキュメンタリー映画の監督などもされていて、阪神・淡路大震災の時には取材にも当たられた方です。
当初このブログでは「Sさん」と表記させていただきましたが、榛葉さんから「実名で出してくださって構いません。報道に関わる立場として、ほかの方を実名で出すのに自分が匿名では説得力がないので」とのサゼスチョンをいただき、実名に改めさせていただきました。

榛葉さんは、今回のこの新聞記事にあるように、子どもたちがここまで胸の内を語ってくれて特集が組めるまでには大変な信頼関係が必要だったはずとおっしゃいます。
私もこのひとつ前の記事に書いたように、「モノ」としての記事だけでなく、その背景にある「コト」を捉えたご意見だと思います。

「もっと現場の声を知りたい、現場に入るべきだ!」という思いが募ります。
その一方で、どこかの政治家センセイや、ただ単に「物見遊山」的に見物に行って現地の人たちの気持ちを踏みにじるような取材をするぐらいなら行かない方がまし、と言いたくなるような事例も残念ながらあります。
現地に入るにも、想像力を働かせて、人としての感性のアンテナを磨いておくことが大前提でしょうね、と。

榛葉さんとのそんなコメントのやりとりを通じて、彼の言葉を借りるなら「このニュースをただ悲しんで見るだけだったら、彼らが“見せ物”になってしまう。問題はわれわれに何ができるかを考えること」が大切だとあらためて痛感しました。



ちょうど去年の今頃、“タイガーマスク運動”が起きていました。皆さん覚えてますか?
全国で善意の“直人さん”たちが、恵まれない子どものいる施設にランドセルや文房具をそっとプレゼントしていました。

一昨年・昨年のクリスマスにも書いたように、私はサンタさんはちゃんといると信じています。自分のためだけでなく、誰かのために役立ちたい、という思いは皆の中にあるはずなんです。それをどういう機会にどう表現していくか?

震災で両親を亡くした子ども、逆に子供を失った親も大勢いらっしゃいます。そういう方たちに、親の代わり・子の代わりになって何かをしてあげることは難しいでしょう。
でも、社会の一員として何かできることがあるのではないでしょうか?

親を亡くした子供たちは、母親に代わって弟や妹の分まで弁当を作って持たせてあげたり、大変な苦労をされているようですが、それよりもっと辛いのは、周りの目・社会の仕組みの中に思いやりを感じない時、疎外感を味わう時だと思います。
彼らが頑張って生きていけるために、我々はどういう生き方をしたらよいのでしょうか?



この前の日曜、各地で成人式が行われました。毎年どこかの成人式では若者たちが騒ぎ、式典が中止になったなどという話題がニュースに出ますが、今年はあまり聞かなかったのではないでしょうか?
沖縄ではちょっと騒動があったようですし、大阪では「おれは東大生だ」と叫んで駅員に暴行を加えた新成人がいたようですが、個別の事例はともかく、全国的に今年はあまりバカなニュースは少なかったように思います。

それどころか、気仙沼など被災地では、亡くなった方の遺影とともに参列し、晴れ着・スーツ姿の新成人たちがまずは黙とうをささげて式がスタートした、といいます。「あなたたちのことを思って強く生きる」と誓いの言葉を述べて。

大切な人・ご家族を亡くされた方の悲しみは、これからも季節が巡るごとに募るであろうとお察ししてあまりありますが、あの大震災の悲劇は、命の大切さ・家族の絆・ありがたさをあらためて教えてくれるきっかけになったのではないでしょうか?

私も二人の娘をもつ身ですが、わが子を叱りながらふと、震災で子供を失った親・親を失った子供たちがいることを口にすると、娘たちもそれなりに自分のわがままに気づいてくれたりするようです。

そういう意味で、彼らにまず「ありがとう」という言葉を贈りたいです。一緒に頑張って生きていこうね、と。



幼稚園や保育園でも「母の日」「父の日」などの行事もあるでしょう。でも、親を亡くした子供たちが可哀想だからそういう行事をやめようか、という議論もあるようですが、私はむしろ天国にいるお母さん・お父さんにお祈りして感謝し、成長を見せてあげて、周りの子供たちに「親を亡くした子もいるんだよ」ということを教えてあげる機会に活かしてこそ大切な意味があるのではないかと思います。

社会全体でも、例えば各種の申請用紙ひとつを見ても、親(保護者)の名前を記入する欄がごく当たり前のようにありますが、親を亡くした子はそこに誰の名前を書けばよいのか…? そんな小さなことのひとつひとつを、役所も、民間も、社会全体で見直しフォローしていくことが大切だろうと思います。

私が音楽活動を通じてわずかながら経験させていただいたノーマライゼーションとも相通じる発想ではないかと思います。

特別な目、憐みの目で見たり、先ほどの「母の日」ではないですが、琴線に触れそうなことを避けようとするのではなく、違いを分かり合おうとすること
「~~があって当たり前」「みな一律に」という世の中全体のしくみをちょっと見直し、さまざまな事情・違う立場の人がいるんだということを知り、想像力を豊かに相手の気持ちを察し、協力できることに手を差し伸べ、「共に生きようね」と…

そんな優しい社会になっていけたらいいなと思うのです。ひとりひとりのちょっとした思いから。


★楽しい話題・美味しい話題・たわいのない話題にはたくさん「いいね」や「拍手」のつきやすいフェイスブックやブログ。 今の日本は平和なんだな~と思います。

でも榛葉さんがこの記事をご紹介くださったフェイスブックを通じて、こういうちょっと真面目なテーマにも向き合って共感しあえて嬉しくなりました。みなさんも「拍手」をワンクリック、そして必ずしも賛同ばかりでなくても何か思うことがあったら「コメント」にぜひ残していただけたら… 

「拍手」は無記名ですから誰がつけてくださったのかは分かりませんし、決して署名のような「力」にはなりませんが、皆さんの思いが重なって同じベクトルに向かっていることが実感できると嬉しいです。
そういう皆さんの拍手やコメントも含めて、もしこの記事を被災地の方がご覧になったら、きっと暖かいメッセージとなって伝わると思うのです。

どうか読み逃げしないで、今年はポチっとワンクリックを、よろしくお願いいたしますね!

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拍手やコメントが入るとうれしいですが、それが被災地へのメッセージにもなるとは、なるほどと思いました。

Re:ありがとうございます

ぶろがーさん

ありがとうございます。
ブログが普及して「つぶやき」という言葉がよく聴かれるようになりましたが、やはり何らかの「表現」であり「メッセージ」を発信する行為だと私は思っています。ですから、知り合いからもまだ見ぬ人からも、なんらかの反応をいただけたら嬉しいですよね。

ただ、単に拍手の数でアクセスランキングを上げるなど、自分の“人気”を得たいためだけだったら、あえてこんなことは書きませんでした。
ブログでもフェイスブックでも、およそどういう記事をアップしたら「拍手」や「いいね」が付きやすいかは感覚的にも統計的にも多少分かってきましたから、単に「拍手」の数を欲しいだけだったらあまり真面目で重い記事は書かない方がいいのかもしれませんね(笑)。

もちろん私も面白画像や軽~いジョーク記事も嫌いじゃありませんが、単に「拍手」を稼ぐためのウケ狙いで記事を書くつもりはありません。くだらな~いジョークからちょっと真面目な話まで、自分なりに思うところを表現し、分かる人に分かってもらえたらいいなと思っています。

その上で、人が何かメッセージを発するに際して、やはり聴衆の方がいて賛同の声もあるんだ、ということが励みにもなりますし、見る人への説得力にもつながっていくでしょう、ということなんですね。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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