統計でウソがつけてしまう!?

あるところで、こんな統計へのコメントを見かけた。

65歳以上の高齢者で、5種類以上の薬を飲んでいる人とそうでない人とを比較して、「薬を飲んでいる人の方が転倒する割合が高い」というものだ。

ある程度のサンプル数を集め、統計的に比較してみれば、それなりに“有意差”は出ているのは確かだ。しかし問題は「その比較統計から何が言いたいのか?」である。
「薬を飲むことで(=薬の副作用が原因で)転びやすくなる」ということが言いたいのだろうか?



65歳以上の高齢者ともなれば、骨・関節・筋肉・血圧などになんらからの衰えは出てきて薬のお世話になる人は多いだろう。そういう人たちが、同じ年齢でもきわめて健康で何の薬のお世話にもなっていない人に比べて転びやすいのは、いわば“当然”のことではないだろうか?
つまり「そんな統計を比較していったい何の意味があるのか?」と。

統計の数字だけを見ると、性別・年齢・所属・学歴…といった属性ごとに、ある質問への回答に何らかの分布傾向が見られることは当然ある。

しかし、そもそもどうしてそういう傾向が出てくるのか、その背景や意味も考えないで、ただ数字の差だけを見てしまうと、たとえば「男性と女性を比較すると、男性の方が痴漢の加害者になりやすい傾向がある」なんてことを大真面目に言うことになる。

「薬を飲んでいる人の方が、飲んでいない人よりも転倒しやすい」という“傾向”から何を導き出すかが問題なのである。

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No title

思わず笑ってしまいました!!
言われてみれば、どうでもいい統計ですよね。そういう信憑性のない統計を見るたびに「はぁ?」って思ってしまうのは私だけではないはずです!!

ちなみに、すっごく気になるのがN○Kの世論調査。1000人しかアンケートを取っていないのに(しかも回答率は100%じゃない)国民の代表する意見のように扱うのはおかしいんじゃない??って思うのですが・・・
国民の世論って、そんなに簡単に統計されるべきではないと思います。言いたい事は分かりますけど・・

Re: No title

ごもっとも!

ただひとつ言い訳するなら、それが必ずしも“国民の代表”かどうかは分かりませんが、“サンプル調査”みたいなもんなんですよね。巨大なマグロを全部解体しないで尻尾の部分をちょっと切ってみる、畑にある膨大な数のリンゴのすべてではなく、日当たりのいい場所・そうでない場所からわずか数個取ってきて熟れ具合を見る…みたいな。

それより私が不思議に思うのは選挙の開票速報ですよ。いくら出口調査があるとはいえ、夜の8時に投票を締めきってまだ1時間もたたない内に、どうして「当選確実」が出せるんだ!…と(笑)

No title

選挙の当確情報については誰しも「こんなんでいいの~?」と思いますよね。これには各放送局の社運を賭けたとも言えそうな壮烈な戦いがあるそうですね。それこそ1分1秒でも早く他社より先んじたいという。
でも、あまりに先走ったばかりに、当確を出し間違えたこともあるやに聞いたことがあったようなないような。(どっち?)
一夜明ければ結果は出るものを何をそんなに急ぐのかなぁとのんびり屋の僕は思うわけです。

No title

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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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