季節はずれのラッセル車

以前、家族で旅した北海道・釧路で、スノウプラウ(雪かき)を頭につけたこんな小さなディーゼル車と出会いました。 03年9月のことです。


北太平洋炭鉱 

イメージを温めて何年かたち、上の記事に書いたような2軸の動力を使って、ラッセル車を作ってみようと思い立ちました!
最近は異常気象、わが鉄道管理局管内もいつ豪雪に見舞われるか分かりませんので…


ボディーの構想・設計

1_20110517012500.jpg

たて型モーターが天井にぶつからないギリギリの車高に設定します。
屋根のカーブをやや急にして、車体側面はあまり縦長に見えないように低くおさえます。 

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雨どいのない、ボディの外側にかぶるタイプの屋根板はボディを組んでからの後付けとなるので、しっかりとカーブを決めておきます。万力で挟んだ垂直面は、カーブが決まってから最後に1ミリ幅だけ残して切り落とします。
(2枚の鉄板に挟んだ屋根板を1ミリちょっとアップさせて締め直し、鉄板の縁をガイドに糸のこを当てればきれいに切れます)。


組立て

例によって角材を張り付けた方眼紙の厚紙を治具にして、水平・垂直に気をつけてボディをハンダづけします。 ライトケースは7ミリの真鍮パイプ。
3_20110516022658.jpg
4_20110516022659.jpg 

ボンネット、波板、ドア(=外ドア)など、車体はシンプルにまとめます。

下回りとの固定を考えてねじ止め用の座金を、エンジンルームをハンダ付けする前に取り付けておきます。 手すり類も必要そうな場所に少々つけておきましょう。
5_20110516022659.jpg

下回りと上回りは合計3本のビスで固定します。
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ボディ内に収まる位置にウェイトもしっかり積みます。


スノウプラウ(雪かき)

今回の工作のポイントはこの スノウプラウ です。
2枚の板をどうやってくっつけたらあの独特の形ができるのか、まずは厚紙を切って曲げて合わせてみて、ようやく展開図を理解したところで真鍮板で作りました。

7

できれば前後どちら側にもつけられるように 着脱式 にしたい!
色々考えた末、コの字の連接棒(0.8ミリ真鍮線)をボディではなく下回りのエンドビームに差し込む構造にしました。
写真では見づらいですが、エンドビーム内に受け用の真鍮パイプをハンダづけしてねじ穴を切っておき、連接棒を差し込んだ状態でねじ止めできるようにしました。

工程としては、まずはじめに連接棒だけを車両に差し込んでねじ止めし、スノウプラウが車両に対して左右対称・前後水平になるように気をつけてハンダづけします。


2つの顔 それぞれに…

前後2つの違った顔が、「マスク」(?)をしてる時としてない時、それぞれ表情を変えるのが面白いですね。

8A
8B


塗装

塗装は、釧路で見かけたイメージで…

塗装1
塗装2 


ライト

夜間の雪かき作業も多いでしょうから、明るい発光ダイオードを使いました。
ダイオードはもともと電気を一方通行にしか流さないものなので、進行方向ごとに点灯させる回路も簡単です。 モーターの極と触れる位置の天井裏に接点を設けました。

ラッセル走り0724 (雪は画面処理です)



<北太平洋炭鉱(釧路)>


03年9月に北海道を旅したとき、釧路の六花亭に立ち寄りました。
小高い丘から春採湖(はるさいこ…「はるさい」といってもストラヴィンスキーの「春の祭典」ではありません!)を眺めながら、美味しいお菓子とコーヒーをいただいてた時のこと。

湖のほとりを長~い貨物列車がゆっくりと進んで行くではありませんか!?
北太平洋炭鉱の石炭を運ぶ貨物列車で、貨物列車の先頭だけでなく一番後ろにもディーゼル機関車がついて「前牽き後押し」の運転でした。下の写真は後補機の方です。

北太平洋炭鉱1

江戸時代からこの地では石炭の採掘がおこなわれていたという記録もあり、明治に創立された太平洋炭鉱から現在の北太平洋炭鉱まで、長い歴史があるようです。

おやつ休憩を終え、レンタカーでその貨物列車が走って行った方向を目指してみたら、ありましたありました、車両基地が!

北太平洋炭鉱2 
長女・結はこのときまだ5歳になる直前! テツな父親にくっついて…

北太平洋炭鉱3 
ラジエータの上に板が取付けられ細かい仕様は異なるものの、旧国鉄のDD13(二次型)と同型機とみられる


その引込線の脇で目にとまり、パチリとやったのが、冒頭にご紹介した可愛らしいラッセル車だったんです。
厳密にこれと全く同じでなくてもいいから、こんな保線区車両に毛の生えたような可愛いらしいラッセル車を作ってみようかな… と。


Akira T.

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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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