“流言”と“常識”

◆私のところにもこのようなメールが…!

千葉・首都圏の方へ

千葉の製油所や製鉄所の火災の影響で、科学薬品が大気中に大量に放出されました。
それが雲に付着して有害物質の含まれた雨が降ることが予想されます。
「傘やレインコートを使用し、雨が皮膚にあたらないようにして下さい!」


ある知人のお父様がコスモ石油に勤めていて、「みな様にも伝えて下さい。気をつけてください!」という趣旨のメールを頂きました。


◆一方、浦安市のホームページには、次のような記事が掲載されています。

✉チェーンメールにご注意ください

市原市のコスモ石油千葉製油所LPGタンクの爆発により、千葉県、近隣圏に在住の方に有害物質が雨などといっしょに飛散するという虚偽のチェーンメールが送信されています。千葉県消防地震防災課に確認したところ、そのようなことはないと確認できましたので、お知らせします。正確な情報の把握により行動してください。(3月12日 16時28分発表)

コスモ石油からもコメントが発表されているようです。

♪ 

関東大震災の直後にもさまざまな流言飛語(デマ)が飛び交ったといいます。大きな災害の後は人々が不安を抱えるため、さまざまな流言飛語が飛びやすい心理的環境ができやすいのかも知れません。

ただ、今回の“有害物質を含む雨への注意の呼びかけ”は、“惑わされてはいけない流言飛語”の類とは必ずしも言えないと私は思っています。

コスモ石油、あるいは市原市・浦安市など千葉県の自治体を非難したり責任を問うような趣旨のものではありません。また、これから降る雨でひとりひとりが気をつけて傘をさしたりレインコートを着ることは、なんら社会的混乱を招くような行為でもありません!


科学的な根拠 & 責任

雨や雪は大気中の小さな塵を核にして出来ます。
今回の地震は広域にわたっていて、福島の原子力発電所からの放射性物質のことも含め、各地で起きた火災によって有害な化学物質も大気中に放出されていることは事実です。

そのひとつひとつは例え「安全基準以内」で「問題ない」と言われても、大自然の中にはそれらが複合して循環するのです。
空気中の大気に含まれる物質にはいちいち1企業名や自治体名も責任問題のレッテルもありません。

かつての四日市ぜんそく・川崎ぜんそく・水俣病…これまでにも様々な公害訴訟がありましたが、特定の企業や自治体・国などの責任を問う原告の訴えに対して、「我々の責任とは必ずしも言い切れない」「科学的根拠がない」などと“責任の有無”の議論に長い年月が費やされました。

しかし私の記憶にある範囲で、昭和40年代の終わりごろから各地の裁判所は「法律的な因果関係」「複合的な原因」「連帯責任」といった言葉を用いて、病気とその原因との因果関係をある程度ゆるやかに認めて早期解決を図ろうという方向に向かってきているように思います。「誰が悪い、どうしてくれる、認めるか認めないか」ではなく、人々の安全を守ることを第一に考えた良識ある議論がなされるべきでしょう。

今回の“よびかけメール”も、当面の危険(の可能性)も考えて「気をつけましょう!」という趣旨で、そう思ったら一人一人の判断で行動すればいいことでしょう。
決してコスモ石油や自治体の名誉を傷つけたり責任を追及する趣旨ではないと私は思います(←地震と出火との因果関係や安全管理体制などの議論が今後出てくる可能性はありますが…)。

さらに繰り返しますが、ひとりひとりが気をつけて傘をさしたりレインコートを着ることは、なんら社会的混乱をきたす行為でもありません!

春雨じゃ、濡れてまいろう

は、次に降る雨の時にはちょっと気をつけた方がいいと私も思います。
(気をつけなくてはならないことは他にも色々あると思いますが…)

「水に流した」ことはすぐに忘れるのが日本の優れた文化ですが、「蒸発」したもののことはしばし心に留めておいた方が良さそうですね。


3月12日Akira T.

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こんばんわ

ブログを拝見して、無事を知って良かったと思う反面、
ブログの更新をまったくしてくれていない方が居てます。

少しでもいいので、ブログに何か書き込んでほしいと・・・・。

こうやっていろいろ書き込んでくれるとありがたいです。

また、ブログに来ますね。

のん♪

チェーンメール

大変なことになっていますね。

このメールは4通来ました。
昨日も今日も、友人や生徒から「私にも来た」と、この話が・・・

チェーンメールだと思っても、あながちガセネタとも思えず、です。
きっと次に雨が降るときはしっかり傘を差し、濡れないようにすると思います。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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