デュオ ケーナルパ コンサート

このブログでもご案内してきましたが…

本日2月26日(土)午後7時~
デュオ・ケーナルパ 1stアルバム『広い河の岸辺』発売記念コンサートにお邪魔してきました!

メンバー写真(7)
 ●ケーナ、パーカッション、パンフルート…etc.:八木倫明さん
 ●アルパ、歌:池山由香さん

★ケーナの八木倫明さん、そのお兄様の八木文明さんについては、
私のこのブログのカテゴリ「★出逢いに感謝して」の「灯火」という記事(1月22日 http://resolutely.blog6.fc2.com/blog-entry-183.html)をご覧ください。



♪ ♪ ♪

26日の会場は、千葉市 美浜文化ホール。
150人ほどの小ホールながら響きの美しいホールで、お二人の気さくな曲目・楽器解説が楽しく分かりやすく、とてもアットホームなコンサートでした。

曲目解説トーク
*当日の記録係・姫野氏に私のデジカメをお預けしてシャッターを切っていただきました。ケーナルパのお二人にもご承諾いただいて掲載させていただきます。

アルパ という楽器について

以前八木さんから戴いて告知画像にも使わせていただいた上の画像を見ると、アルパは小型の古典的な楽器なんだろうな、アンデスの笛・ケーナともとても“素朴な音色”で調和するんだろうな、…と想像していました。

開演前のステージには椅子と譜面台しかなく、演奏者の池山さんが持ってご登場。「あれ?意外と大きいな!」というのが第一印象でした。
1曲目からけっこうモダンなアレンジによる曲が演奏されたのですが、とても表現力が豊かで、出てくる音色はとてもきらびやか! 新鮮な音の世界に吸い込まれていきました。

現代のハープに近い音色ですが、足でペダルを操作している様子もないし、指の肉の部分ではなく爪ではじいていて、高音でトレモロをするとマンドリンのような音色にも聴こえます。

私と同様、この楽器にちょっとご興味のある方もいらっしゃるかなと思い、僭越ながらきょうのコンサートで池山さんから聞いた“楽器紹介”の内容を私なりにお伝えしますと…

アルパ

ハープのようにペダルはついていなくて、赤い弦が「ファ」の音、全体にヘ長調で調律されている楽器です。
曲の途中でどうしても臨時記号の♯を出さなくてはいけない時は、左手でフレーム下あたりの弦を押さえて少し音を上げるそうです。

現代のハープはたしか「ド」が赤い弦で、7つのペダルを上げたり下げたりすることで7つの音すべてを半音上・半音下にチェンジすることができますね。

アルパにもフレームの上にそれぞれの弦を半音上げるためのレバーがついているものもあるそうですが、今日の演奏をお聴きした限り、演奏者が素晴らしければ余計なメカはむしろ要らない、素朴さときらびやかさを兼ね備えた、とても表現力の豊かな素晴らしい楽器だなと思います。

ちなみに今日お使いなっていらした楽器はパラグアイ製
千葉市はパラグアイのある町と姉妹都市を結んでいることもあり、千葉ではアルパのコンクールも開催されるそうです。こういう楽器から生まれる都市間交流の輪がもっともっと広がったらいいですね。


ケーナ

ケーナは中南米のフォルクローレの名曲「コンドルは飛んでいく」で有名な、竹でできた素朴な音色のする笛です。

日本の尺八とも発音原理が同じで、音色も似ています。
前半最後の「春の声」では、ヨハン・シュトラウスで始まったかと思いきや、「春」にちなんだ“日本の歌”のメドレーで、その中に尺八の「春の海」も…。アルパがお琴のように聴こえ、ケーナもまったく違和感なく溶け込んでいました(首を振るなど尺八風にパフォーマンスされてもよかったかもしれませんね…笑)

私もじつは尺八や手づくりケーナもなぜか持っているんですが、ケーナという楽器は本来「G管」。全ての穴をふさぐと「ソ」の音で、ファに♯がつくト長調の音階でできた楽器なんですね。

ところがデュオのお相手・アルパはヘ長調の楽器。
今日の演奏では、八木さんの手造り楽器でしょうか、G管より少し長いF管のケーナ(=八木さん曰く「でっけーな!」)や、G管より1音分短いA管のケーナ(=同じく「短けーな!」)が使われました。はい(笑)

女竹(めだけ)で作られたケーナもよく見ますが、きょう八木さんが吹いていらした楽器は 篠竹で作られているそうです。日本の篠笛と同じ材質ですから、われわれ日本人の耳にもしっくりと馴染むのかもしれませんね。


多彩なお二人による 世界をめぐる音楽の旅

アルパ奏者の池山由香さんは、声楽もご専門に勉強された方。古典的なアルパを奏でながら素晴らしいソプラノも聴かせて下さいます。
ピアノやギターの弾き語りとはまったく異なる、ちょっと不思議な素晴らしい世界!
どうかこれからも色んな曲にチャレンジしていただきたいですね。

また八木さんは、ケーナのほかにも、冒頭のプロフィール写真でも両手で持ち切れないほどいろんな楽器をこなされます。
マラカスや拍子木などの打楽器、そしてパンフルート

手に持っておられるパイプが並んだような楽器は、ルーマニアのナイ(=「笛」)です。
エジプトでもたしか笛のことを、あっても「ナイ!」と言いますね。
ただ、ひと口に「笛」と言っても色々あります。1本1本違う長さのパイプを並べたこの楽器は「パンフルート」(または「パンパイプ」)といいます。

「パン」は食べるパンじゃありません。ギリシャ神話に出てくる森の神様=パン。日本語では牧神ともいいます。
恋人が川岸のアシになってしまったことを嘆き悲しんでアシの茎で作った笛を吹き、笛の名手とも呼ばれるようになったんですね。
パンは、上半身が人間で下半身はヤギの姿をしています。秋に南の空に大きくV字に見える星座で、日本での星座名は「ヤギ座」!…まさに八木さんにぴったりの名前・楽器じゃないですか…!

♪ドヴィッシー作曲の「牧神の午後への前奏曲」でも、朝もやの森の中から牧神が現れるような雰囲気をフルートが奏でます。音楽の世界で「パン」「牧神」と出てきたら“笛の名手”だと思っていいでしょう。
ちなみになかなか結婚しようとしない「独身の午後への前奏曲」ではありませんからお間違えなく!

音程は管の長さで決まりますから、縦笛でも横笛でも、穴を指で押さえたり開けたりすることで1本の笛でいろんな高さの音が出せます。でもこのパンフルートのように1本1本違う長さの管を音階に並べた楽器も世界各地にあります。
中南米にはフォルクローレに使うシャンポーニャという楽器もありますね。管はカラフルな紐で縛られているだけなので、2人以上で分けて演奏したりもします。フィリピンやミクロネシアなど南方の島にも似たような楽器がありますね。

上の写真で八木さんが手にしているのはルーマニアの楽器。やはり特注でヘ長調の音階で作られています。
かつてザンフィルという人がこのパンフルートをつかってモダンな曲集を出し、FMでもよく流れて有名になりました。

もとはローマ時代の文化が広まって、「ローマニアン」→「ルーマニア」という国名にもなったんだそうですね。



そのほか、ケーナのような竹笛に、指で押さえる穴よりも歌口に近いとこに穴を1つあけ、そこにラップを巻いて微妙な共鳴音を出して、中国の楽器風な音色で演奏されたり…

池山さんの歌によるメロディ&笛のハーモニー、ときに笛のメロディ&歌のハーモニー…
たったお二人で演奏されているとは思えないほど、世界中の色んな国を音楽でご案内くださり、あっという間の2時間でした!

ぜひまたお聴きできる機会があったらお伺いしたいです。これからも素晴らしい活動を続けていって下さい。陰ながら応援させていただきます!

ケーナルパさんと
*終演後 ロビーにて

デュオ・ケーナルパ

■この先の公演予定は…

前の記事にご案内した、3月30日(水)東京オペラシティでのコンサートは、すでに昼・夜の部ともチケットは完売とのことです。
ただ、4月にふたたび千葉で追加公演も予定されているので、ご興味のある方は下記へお問い合わせください。

■お問い合わせ・チケットお申し込み

  プラネット・ワイ   03-5988-9316 平日11時~18時
  地球音楽工房・八木  FAX 043-377-0692

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ありがとうございました

昨日は、お忙しい中コンサートにお越しいただき、また、お声掛けいただき、誠にありがとうございました!そして記事掲載も、ありがとうございます。とてもうれしいです。これからもがんばりますので、よろしくお願いいたします。
ところでリーサルウェポンにかけたリハーサルウェポンという名前が面白すぎて今リビングで笑いをこらえているところです。今後ともよろしくお願いいたします。

Re: ありがとうございました

こちらこそ、楽しくほのぼのしたコンサートにお招きいただき、ありがとうございました。
池山さんのHP,ブログも拝見しました。お忙しい中でしょうが、記事更新を楽しみにしております。

リハーサルウェポン…よかったら使ってやってください(笑)。
たまに腹筋の刺激が欲しくなったら…
私のブログのカテゴリ一番下「☆パウゼ(♪ひと休み)」に色々とくだらな~いネタが入っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

ありがとうございます。

高木さん。わざわざ千葉までお越し下さり本当に
ありがとうございました。
そしてこの詳細なご紹介!
感謝、感謝・・・です。

デュオ・ケーナルパのブログに高木さんの
このブログにリンクするように記事書きました。
http://blog.livedoor.jp/quenarpa/archives/51048374.html

Re: ありがとうございます。

ケーナルパさんへ

楽しいコンサートをありがとうございました。
ケーナルパのHP拝見しました。ご丁寧な紹介にあずかり恐縮です。
硬軟とりまぜていろいろとつづってますので、またいつでもご訪問・コメントよろしくお願いいたします。

No title

高木さん。
30日は、オペラシティまで駆けつけてくださって、
ありがとうございました。
高木さんのように見識が広く面白い方を
漫画家の小澤一雄さんにぜひ紹介したかったので
本当に良かったです。
小澤さんの音楽ひとコマ漫画のユーモアを
高木さんならきっとわかってくれます。
5月24日(火曜日)ご都合がつきましたら
お茶の水の 世界観ギャラリーにお越し下さい。

プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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