世田谷線ウォッチング

11月21日(日)

宮の坂駅に保存されている江ノ電から里帰りした旧東急の車両に無性に会いたくなり、時間があったのでさっそく見に行ってきました。

そうしたら、あまりにも身近な世田谷線にもかかわらず、気付いてなかったことを発見


2000~2001年ごろ

まずはその前に、少し前の世田谷線をご紹介します。
こちらはかつての玉電時代からの生き残りの世田谷線。2000年ごろ上町駅にて。
2000年ごろ
上が70系、下が80系。いずれも乗降口のドアが低い位置まであり、かつて“路面電車”だったことがよくお分かりいただけるでしょう。
“路面”ではなく砂利の専用軌道を走る世田谷線は、もはや“路面電車”とは呼べませんが、車両のルーツとして…

懐かしい玉電カラー
2001年1月
80系が玉電時代の懐かしい塗装に戻されて、お別れ運転をしていた2001年1月ごろ。

同じころ、ドイツから輸入された低床式の新型車両
2001年1月b
上町駅で撮影したもので、画面右、ちょっと暗くて見づらいですが、ホームの高さに注目。
“路面電車”時代と同じくとても低いホームです。
新型車両のドアの下には可動式のステップ(ドアが開くとステップが降りる)がありました。


現在の世田谷線

最近も世田谷線には乗っていたはずなんですが、あらためてこのテーマで“取材”してみて大発見したことが!
…お気づきでしょうか?
ホーム高さ

ホームの高さに注目してください。「あれ?、あれあれ!!」だったんです。
ホーム高さ1
よく見ると、古いホームの上に新しいコンクリートが20センチぐらい増設されているではありませんか?
ホーム高さ2

あらためて今の車両を見てみると…
ホーム高さ4
かつてドアの下に可動式で出てきていたステップが“固定化”されています。
ホーム高さ3
外観上も、ドアの色とそれ以外の車体の塗り分けを見ると、以前はステップ部分はドアと同じ色(白)だったのに、今は床の高さまで車体と同じ色になっています。

もう一度さきほどの車両の拡大写真で比較
2001年ごろ2000年ごろ
2010.11月今現在

すぐ近くにいて、しかもこれだけテツでも、気をつけて見てないと気付かなかったことがあるんですね~


里帰りした車両

さて、きょうの本題、宮の坂駅にて懐かしい車両と面会。
里帰り1

里帰り2
かつて東急時代は「デハ87」という名前だった車両(=冒頭にご紹介した80系の仲間)が、昭和44年に玉電が廃止になった後、江ノ島電鉄に譲渡されて600系(601)となり、それが廃車となって里帰りしてきた車両です。

江ノ電時代の塗装は、私の記憶にある限り、下がグリーンで上半分がクリーム色でした。
里帰り3
今も「EER」「601」のレタリングは江ノ電時代のままですが、車体全体は東急のグリーン一色に塗り戻されています。
里帰り4
解説板はところどころ剥がれてかなり読みづらく、ライトや窓の変更など細かいことは記されていますが、肝心の構造のことには触れられていません!
江ノ電に行って最も大きく変わった点、それはドアの高さに注目して頂きたいのです!
里帰り5
台車の上に床板がありますが、その高さのプラットホームから乗り降りする形になっています。ステップ部分をつぶしてドアをつけ直したのです。

せっかくですので、床下を失礼!

里帰り6
ブリル台車

里帰り7
ブレーキシリンダー

すぐ隣の宮の坂区民センターの2階から、屋根上もウォッチング!

里帰り屋根
クーラーもついていない素朴な時代の屋根がいいですね~
里帰り屋根b

そして車内は…

里帰り車内1
ところどろこ木の質感も残っていて、懐かしい匂いが…

里帰り車内2
ドアだけ新しいのがやはり目に止まります。

里帰り車内3
旧型電車のシンプルな運転台。
左がマスコン、右はブレーキ。ブレーキレバーは乗務員が持参して四角いレンチ部分に差してブレーキを解除しないと運転できない。

三軒茶屋へ…

今の新しい車両で三軒茶屋へ。
三茶へ1
車内の安全を確認できる大きなカラーモニター、近代的なワンレバー方式。

三茶へ2
若林を過ぎ、環七を超えると三軒茶屋まではほぼ一直線。正面にはキャロットタワーが

三茶へ3
複線の世田谷線は、終点の三軒茶屋駅と下高井戸駅では単線になります。ポイントは駅を出発した電車が下り線に入るように開いていてスプリング式。終点の駅では“スイッチバック”するのです(スイッチバックは登山電車だけの特権ではありません。進行方向が変わって、入ってきた線と違う線に出て行けば立派なスイッチバックです)。

三茶へ4

三軒茶屋に到着。本日のウォッチングはこれにて…



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世田谷線

ぼくは、毎日世田谷線で通学しています。
宮の坂から三軒茶屋までです。

宮の坂駅の前にたこ焼き屋さんがあります。
ぼくは、そこの前を帰りに通ります。
「おかえり」といってくれます。
月に1回たこやきを買いに行くことに決めています。
いつも1こおまけしてもらいます。

Re: 世田谷線

あ、そのたこ焼き屋さん知ってる!けっこう古くからやってますよね。でも今年の正月に行った時は閉まってたような…今度行ったら絶対に買って食べてみることにします。よかったら今度ご一緒にたこ焼き食べに行きませんか?

わあ!

宮の坂降りたことないんですけど旧車輌が置いてあるんですね!!
世田谷線にそんな歴史があったなんてーー…☆
始発のしばらくのろのろした走行が大好きです(笑)
もーすぐボロ市!!♪

No title

面白いですね!
バリアフリーの時代に合わせて、電車のドアを作り変えたんですね。
変わっても、この電車の姿は、ほんわかしていて素敵です。
こういう深い緑色の電車は、他に見たことがありません。
路線によって、色んな色の電車があるけれど、この深い緑は、木々のように街に溶け込む気がします。

Re: わあ!

かわぐちさんへ

コメントありがとうございます!
そう、三軒茶屋を出発してポイントを抜けるまでは「制限10」ですから、時速10キロまでしか出しちゃいけないんですよね。ポイントを抜けると「制限解除」と運転手が声に出してレバーをぐっと上げます。いいですね~あの感覚。さすがテツ子さん!!
またテツな記事も書いていきます。鉄道マニアがマニアっぽく自慢げに書く文章ではなく、音楽関係の方などテツでない方にも分かりやすく…をモットーに。また時々のぞいてコメントもよろしく!

Re: さっそくありがとうございます

井上さん

そうですね、イタリアの国旗の緑より少しくすんだような、抹茶色といいましょうか…いわゆる「東急グリーン」と言われる色です。大井町線・目蒲線(現在の目黒線)・池上線など、今はステンレスの車両ばかりになってしまいましたが、昔はみんなこのグリーンでした。
前に熊本電鉄の記事(=「★模型ギャラリー」の一番古い記事のひとつ前)に、元東急の車両が熊本に移籍されて走っている姿を撮った写真を載せました。あれもちょっと色褪せてますが同じグリーンなんです。

ドイツ・イタリア・スイスあたり“鉄道の国”という感じで、山岳を走る小さな蒸気機関車なんかも、日本みたいに黒一色ではなくグリーンやブルーなどに塗り分けられているのではないでしょうか?
演奏旅行でどこかに出かけた時に見かけたら、写真に撮ってブログに載せて下さったら嬉しいです!

☆電車

世田谷線のブログを読みました☆
私も香川に住んでいた頃は琴平電鉄が大好きでして
(*^^*)
ゆ~っくり進む電車っていいですよね
世田谷線の、あの地域密着な感じと、バスっぽい感じが大好きです☆

Re: ☆電車

アキさん、お久しぶりです!

ブログ訪問ありがとうございます
琴電の地元ご出身だったんですか?
10年ぐらい前ですがロケで高松を訪れ、金毘羅さんへの参道から少し左に入った「金毘羅歌舞伎」の芝居小屋(人力の回り舞台など江戸時代のまま)で音楽番組のロケに立会いました。
休憩時間に琴電の駅まで散歩し、写真も撮りましたよ!!
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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カウント開始 2011.1.14~
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