テツジョーク(2)

貨車 を カシャッ!
kasya! 

…なんてつまらないオヤジギャグを言うためにこの記事を書く訳じゃありません。

ただ、「ジョーク」といいながらも前回の「ばかトノーマス」ほど腹筋を刺激しないネタですみません。
実際にはない車両、でも「フリーランス」と呼ぶにもおこがましい単なる「パロディ」、テツな方には「笑いネタ」のような珍ジャンルをご紹介したいと思います。

ただ、このブログをご覧になる方は必ずしも皆さんテツではないでしょから、そういう方にも分かりやすいように解説を交えながら進めましょう。



今もJR貨物にはコンテナ車やタンク車などの専用列車はありますが、いわゆる2軸の貨車で黒や茶色の様々な形をした貨車を見る機会はほとんどなくなってしまいました。
でも、こんな貨車を見た記憶の残っている方はいませんか?

緩急車(文字入り)

貨物列車の最後尾についている「車掌車(しゃしょうしゃ)」という呼ばれ方もしますが、ブレーキを操作することのできる装置を備えた車両、つまり「緩急(かんきゅう)車」という車種に分類されます。

「緩急車」なんて、いかにも昔の鉄道省時代の“お役所ことば”風ですね。

写真の模型のうち、後列の2両は有蓋車(ゆうがいしゃ=屋根と側板に囲まれた倉庫のような箱型の貨車)の片方に乗務員室と乗降デッキのあるタイプで、有蓋車を示す「ワ」と緩急車を示す「フ」(←付随車のフ)がくっついて「ワフ」という形式名です(後列左がワフ35000、右がワフ22000)。

それに対して写真前列のような、1両がまるまる乗務員室で前後にデッキのついているタイプの貨車をいわゆる「車掌車」といい、形式は「ヨ」で表わされます(前列左がヨ5000、右が昭和50年代に新登場したヨ8000)。


前にフリーの電気機関車の記事にも書きましたが…
貨車や客車のような動力を持たない車両のブレーキは、通常はスプリングの力で車輪に密着してブレーキがかかった状態で、機関車に連結したら連結器脇に垂れ下っているエアホースもつないでコックを開き、圧縮空気を送り込んでもらってブレーキが解除されて走れる状態になります。

入れ替え作業で貨車だけを転がす場合は、エアホースの根元にあるコックを閉じて圧縮空気を閉じ込めた状態(=ブレーキが解除された状態)で連結器を外して転がします。
作業員が軽業師のようにさっと飛び乗り、安全確認の緑の旗を振りながらブレーキペダルを踏んで圧縮空気を少しずつ抜いてブレーキをかけていき、停止位置で見事に止めるのです。

「緩急車」はそうした列車のブレーキ操作(=圧縮空気の調節)を、機関車とは別にも行えるための装置を備えた車両なのです。
客車にも同じように「緩急車」と呼ばれるものがあり、形式は貨車と同じく最後に「フ」がつきますが、こんな車掌車のような形はしていなくて、妻板部分(連結面)に小さな窓があるだけです。

この囲み記事、ちょっとテツな豆知識事典ですね…切り抜いて保存して下さいね(笑)





さて、お待たせ!
有蓋車に「ワフ」があるのなら、無蓋車にも車掌室のような部屋がくっついた車両があったら…??
001_20101112104800.jpg

無蓋車にも緩急装置を備えた車両は実際にあったのですが、こんな車掌車のような形ではありませんでした。
そこがまさに今回のパロディなんです!
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冒頭で「カシャッ!」とやったプラ製の無蓋車(タイプはちょっと異なる鋼鉄製タイプですが)にいたずらして…
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それが現代にも生き残って、観光用のトロッコ列車に仕立てられていたら…? 
004_20101112104842.jpg

ついでに…

こちらはボギー(=前後に2軸の台車を備えたロングサイズ)の木造の無蓋車「トキ15000」という形式の貨車。
005_20101112104843.jpg

これが廃車となり、下回りをそのまま活かしてレトロな客車が観光用に新造された、というパロディも加えて…
006_20101112104843.jpg

ちなみに、このような古典客車のスタイルでは、車両前後のお客さんが乗り降りする部分を「デッキ」と呼びます。

今日でも、1車両の片側に4か所もドアのあるのは通勤スタイルの車両で、新幹線や特急・急行などの長距離用の車両では車両の前後だけに“乗降りスペース”があり、そこを「デッキ」と呼びますね。
客室とは中扉で仕切られたスペース。「携帯電話はデッキでご使用ください」とか、「くず物入れはデッキにあります」「デッキも禁煙です」などと案内されます。

でも「デッキって、手すりがあって屋外の空気を吸えるような場所をイメージするけど、なんで…?」と思ったことはないですか?
このような古典客車を見ると「なるほど!」でしょ?



007_20101112104844.jpg

パロディながら、こんな貨車の改造によるトロッコ列車はいかがでしょう?
先頭で引くミニ・ディーゼル機関車は、汽車会社製造の実在する機関車。主に事業用で、配属先によって形式名は異なります。ここではD206と命名しています。

京都・嵐山では、保津川に沿って走る山陰本線の旧線にトロッコ列車が走っているほか、以前「貨車移動機」の生き残りでご紹介した九州・阿蘇の「ゆうすげ号」、北海道・釧路湿原に沿って走る釧網線(せんもうせん・釧路と網走を結ぶ)を冬を除く期間走る「のろっこ号」など、全国各地にいろんなユニークなトロッコ列車がいます。

季節がら、どこか風光明媚な旅に出たくなりませんか?

各地のトロッコ列車(貨車の改造による)

清流しまんと号(四国)
清流しまんと号(四国)1
清流しまんと号(四国)2



長良川鉄道
長良川鉄道1
長良川鉄道2
長良川鉄道3

九州 大分~湯布院のトロッコ列車
大分~湯布院のトロッコ列車

出典:「全国トロッコ列車」笹田昌宏・岸由一郎(JTB出版)より


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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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