高崎からブリュッセルへの旅

同じfc2ブログをやられている音楽関係の方でヨーロッパ在住の方とたまたまブリュッセルの街のオブジェの話題となり…

じつはこのテーマ、かねから私も素朴な疑問に思っていたことで、調べて分かったことがあり、携帯から発射される「魚雷メール」なるもののネタになってストックされていたのです。こんな話題をブログに載せてしまっていいものだろうか…と迷いつつ、スミマセン、載せてしまいます(笑) 
いい訳はこれぐらいにして…


◆高崎観音

まずは、抜けるような青空をバックに、この有り難い画像からご覧下さい。こちらは群馬県高崎市。

高崎観音001001

JR高崎駅といえば「だるま弁当」が有名ですが、車窓を眺めると、上野を背にして進行方向左手の山の上に観音様がお立ちになっています。

正式には白衣(びゃくえ)観音。近くで見ると純白で気品のある顔立ちですね。慈悲深くやや首を下げている方角が、ほぼ高崎市街の中心部です。

ところが…

草津・渋川方面から高崎に入ってくる吾妻線の列車からは、ちょうどこの画像とは反対側、観音様の左後ろからのお姿が見えてきます。

首の下向き加減といい、腰をやや突き出したような体のくびれ具合といい、腰のあたりに手をかけた腕の形といい…
高崎の街に向かって何かをしているように見えるのです。

どこかで見たことのあるようなお姿…??


◆東京・浜松町

さて、こちらは東京のJR浜松町駅。
山手線(外回り)・京浜東北線(蒲田方面)が併走するホームにたたずむ「小便小僧」です。

浜松町駅のマスコット002

先ほどの高崎観音と、いったいどういう関係があるのか…?
そこはまあ、造形を見る方の主観的な判断にお任せしましょう。

この小便小僧は、昭和27年の10月14日、歯科医の小林光さんという方が、鉄道開通80周年を記念して寄贈されたもので長い歴史があるようです。

港区のボランティア団体(婦人会)が、毎月“衣替え”をして下さっていて、春は新入学生になってランドセルを背負い、秋には祭りの出で立ちになり…と季節ごとに乗降客の目を和ませてくれます。

最近では高校生や外人の観光客らがこの前で写真を撮る姿もよく見かけます。
私が携帯カメラでこの画像を撮影してた時も、パキスタンの人たち数人がカメラを向けていました。
パキスタンあたりにも小便小僧(pipi boy?)はいるのか尋ねてみましたが、やはり「いない」とのことでした。



ところで「小便小僧」って、いったい何者なのでしょうか?
「小便小僧」という名前からして日本的な感じもしますが、この浜松町に限らず、よく見かける像はたいてい、どことなく西洋のオペラハウスなどに彫刻で施されている天使・ガブリエラのような、彫りの深い西洋的な顔立ちをしています。

もっと日本的な、たとえば一休さんのような小坊主の姿をした小便小僧がいてもいいと思いませんか?
金太郎や桃太郎の小便小僧、カッパの小便小僧、信楽焼のタヌキの小便小僧…etc.
色々考えられそうですが、あまり見かけた記憶がありません。

よく田舎の小学校で銅像になっている、薪(たきぎ)を背負い本を読んでいる二宮尊徳の姿をした小便小僧なんて…やっぱり不謹慎ですかね?

そもそも、小便小僧って何なんでしょうか?
どんなエピソードがあって、そのルーツは…?



◆ブリュッセル

話はいっきに地球の裏側へと飛びます。

ベルギーのブリュッセルに、どうも小便小僧のルーツがあるらしいのです。
ここはWikipediaの記事をベースにまとめさせて頂くことにしましょう。

小便小僧の誕生したいきさつについては説が分かれるようですが…

グリムベルゲンの戦い(1142年)の時、わずか2歳のゴドフロワ2世を揺りかごに入れて木に吊しておいたところ、敵に向かって放尿し、味方を勝利に導いた、という説。

また別の説では、侵略者が城壁を爆破しようとしていた時に、導火線に放尿して火を消した英雄少年がいた、というもの。その少年こそ、小便小僧の愛称にもなっているジュリアン

いずれにしても、どうやらベルギーに小便小僧のルーツがあることは確かなようですね。



ブリュッセルでは、イベントなど機会あるごとに小便小僧の衣装が寄贈されるのが慣習となっているそうで、ブリュッセル市立博物館(王家)には現在、数百着の衣装が保管されているといいます。

また、像の位置付け(定義)としては“噴水”。
循環しているのは通常は“水”ですが、ビール会社のイベントのときには“ビール”になり、街ゆく市民に振る舞われるとか…。

さらに、ブリュッセルには、男の子だけでなく女の子、つまり「小便少女(?)」も!
(この子の名前は??)

ブリュッセルの小便…?001




ともかく、日本で見かける小便小僧たちがなぜ西洋的な顔立ちをしてるのか、浜松町駅ではなぜ“着せ替え”のボランティアが定着してきたのか、色々と謎は解けて繋がったような気がします。

ここで「完」にしてもいいのですが、もう少しだけ膨らませて…(笑)


◆小便小僧よ 永遠に…

観音様の話から始まって、かなり真面目に「小便小僧」について考察してきました。
しかしあらためて素朴な疑問がひとつ!

公園や広場など公共のスペースにありながら、意外なほどイタズラされてないように思いませんか?
子どもたちは、個人差こそありますが、おしっこ・ウンチ・おなら・おちんちん・おしり…etc. が大好きな時期を通過します。発達過程の中で「肛門期」とも言われます。

なのに、小便小僧の水の出るノズル部分(←あえてそう表現します)を赤いマジックで塗ったり、ノズルの穴にチューインガムを詰めたり、といったイタズラは思いのほか少ないのです。なぜでしょう?
「おなら」や「ウンチ」に比べて「おしっこ」はインパクトが弱いのでしょうか?

いいえ、そうではないと思います。

子どもの想像力は逞しく、文章でも歌でも造形物でも、ちょっとどこかに手を加えて、とんでもないモノに作り変えてしまう素晴らしい能力を秘めています。そんな子どもたちの想像力にとって、「小便小僧」はあまりにも完成されすぎた“そのものズバリ”で、イタズラ(=手を加えて作りかえる楽しみ)の余地がないのです。私自身の幼い頃を思い出してみて、そう思います。

そして大人になるにつれ、関心さえ薄れてしまった「小便小僧」。何か新しい大人の発想で見つめてあげたくなりませんか?



先ほど「日本的な小便小僧があってもいい」という話には触れましたので、ここでは“噴水”という点に着目してみましょう。

噴水といえば、普通は池などで上に向かって水を噴射するのが常識。ならば、タテのものをヨコにする発想の転換で…

小便小僧を仰向けに寝かせてあげたらどうでしょうか?
ただ、あの台座には水を循環させる仕掛けが仕込まれているので、そのまま横にするのは構造上も難しいでしょう。
それこそヴィーナス誕生のアコヤガイのような貝に寝かせてあげて、水を循環させる仕掛けは貝殻と背中に仕込み、両足はピョコっと足の裏が見えるようにしてあげるのがチャーミングでしょうね。

で、ネーミングは ?

「寝小便小僧」・「噴水小僧」…etc. う~ん、いまいちですね~

立った状態では、水を出すノズル部分にそっと手をそえ、顔はそのあたりを“見下ろして”いました。それがそのまま仰向けになるのです。アコヤガイから頭を少しもたげて、ノズルに手を当てがい見つめているのです。
なにをしてる像でしょうか? …そこは大人の想像力にゆだねるとして…

「(男の子の)自覚」 あるいは 「目覚め」 なんて芸術的な(?)ネーミングはいかがでしょう?

公園の噴水はたいてい夜間は止められてしまいますが、夜間照明で「光と音のペイジェント」にして音楽に合わせて水の出方が変化したり、■■■■■■■■■ったり…、そして朝になると元気のいい“噴水”に戻ります。

作るにあたっては本家ベルギーの許可をとらなくてはいけないでしょうが、もしどこかの公園に本当にお目見えしたら、きっと新しいデートスポットとして話題になることは間違いないでしょうね。

そして土産屋さんでそのミニチュアが買える!!
箸置きでも文鎮でも、ぜひコレクションしたいですね。
ちょっと器用な方なら手作り工芸で粘土で作って、絵つけして焼いてみてもいいかもしれませんね。

くだんのノズル部分に穴があれば、お線香かお香を立ててアロマテラピーにも使えるでしょう。
お線香が燃え尽きていって最後にどうなるか、ちょっと気になるところですが…。

くだらな~いお話しに最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

(完)

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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

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