答えは風の中…?


音楽や自然など美しいものを求めたり、ひたむきに何かに取り組んだり、美味しいものや可愛らしいものに癒されたり…

しかし、ふと社会・政治に目を向けると…

閣僚の失言・とんでもない法案、横暴な決め方、嘘とごまかし、議論になってない国会審議…etc. 「とんでもない」話題には事欠きません。見たくもないけど、放ってもおけない。

しかし、日本人はなぜこうもおとなしいのでしょう?

昼の食堂でニュースがかかっていて、どんなに重要なことが国会で決められようとしていても全く誰も見ていない! 野球やサッカー、芸能人のニュースの時だけ振り返る…
サラリーマンもOLも会社内の狭~い人間関係の話(それって「仕事の話」?)、あとは男性ならクルマやゴルフの話、女性なら女子会の話、アプローチしてくる男性のうわさ話…etc.

「政治の問題=わたしたち社会の問題」ですよね?

いつまでこんな政権に「数の力」を与えておくのでしょうか?
どこまでやりたい放題やられたら、どこまで国民が踏みにじられたら、どこまで切り捨てられたら、どこまで騙されたら、分かるんですか?、気づくんですか?、目覚めるんですか?

…ボブディランのように「答えは風の中」ですか?

SN上でシェアしたりコメントして拡散することも無意味ではありませんが、職場の人と、サークルの仲間と、個人的な友達と、飲み友・ママ友と…身近な人との間でも、たまにはちょっと社会に目を向けた話題を交わしてもよろしいのではないでしょうか?

そして選挙では各自の意思表示をしっかりしていくこと。
それが堕落した政治に対する正しいリアクションではないでしょうか?

1にも2にも「民意」を高めること。
そのために、これまで私がひっかかってきたいくつかのキイワードごとにまとめておきます。


◆「そういう人を選んだのはわれわれ有権者だから…」?

よく政治家が不正を働いたり、公約を平気で破ったり、悪事が暴露されたようなときに、「まあ、そういう人を選んでしまったのはわれわれ国民有権者だから…」などとおっしゃる方が必ずいます。
政治家だけを責めるんじゃなく、「見る目がなかったんだから…」という諦めや慰めにも似た思いなんでしょうか…?一見穏やかな大人の意見のように聞こえなくもありませんが、私は「あなた、民主主義を分かってますか?」と長年思ってきました。

小学校の学級委員、あるいは地域で長年よく知っている人を信頼して役員に推薦したら、じつはとんでもない人だった…というなら「見る目がなかった」ともいえるかもしれません。

でも、多くの犯罪者もそうですが、前々から明らかな犯罪者なんて少数です。まして立候補した候補者のことをわれわれがどこまで前もって知っていたでしょうか?
ほとんどの場合、公約に掲げたこと・所属政党・経歴などを見て「信用」するしかないんですよね。
その候補者が議員に当選して公約を守らなかったり不正を働いた場合、われわれ有権者への「裏切り」ですよね。そこは厳しく追及されてしかるべきでしょう?
しっかり見届けて、追及すべきは追求するまでが有権者の責任でしょう!

一方、私がよく、こんな政権に「数の力」を与えてしまう民意に歯がゆい思いをし、「こんな政権を良しとしているのも、有権者の民意だ」などと表現することがあります。
決して政権・とんでもない議員の暴挙を許す(?)意味で「まあ、そういう人を選んでしまったのは民意だから」なんて擁護したり諦めの意味ではなく、「これだけやりたい放題やられて、まだ黙ってるのか?民意はどうなってるんだ!?」という意味です。


与党は大多数の国民有権者によって「支持」されてるの?

私も中学生のころまででしょうかね、最大与党である自民党は、国民の大多数によって「支持」されてるんだ、と思ってました。しかし本当にそうでしょうか?

最近の国政選挙でも地方選挙でも、投票率は軒並み50%そこそこ。約半数しか投票に行ってないわけです。
そして、投票に行った人のうち3分の1~せいぜい半数が自民党に投票すれば、揺るぎない最大与党が過半数議席を獲得します。
半数の半数、つまり最大でも全有権者のせいぜい25%に過ぎません。その中にはいわゆる組織票や「ほかよりマシだから」という票を含んでいます。

2014年12月の衆議院の解散総選挙の後の調査によると、自民党に投票したのは全有権者のわずか17%だったというデータがあります(読売新聞調査)。
しかも、その自民党に投票した人のうち65%が「ほかよりマシだから」…これって本当に「支持」って言えるんでしょうか?

201412171031410fc_201704221124169a8.jpg

→ 
衆議院解散総選挙結果に思う
(2014年12月)


◆「しかし野党もね~」「他のどこに政権を任せられる?」…じゃない!

選挙になると「でも他の野党もね~」「じゃ、どこに政権を任せられる?」などと言ってなんだかんだ勝ち馬に一票で「ほかよりマシだから」で自民に一票ですか…?

あのね~、選挙は「今のところ政権を任せられるのはどこですか?」のアンケートでもなければ、「どっちが優勢ですか?どっちが勝つと思いますか?」の勝ち馬レースの予想でもない、まして「どこがほかよりマシですか」の消去法の選択でもないんです!

この後いくつかの論点で書きますが、自民党政権「一強」の「数の力」でやりたい放題にさせない、民主主義を取り戻す、そのための一票を投じるべきではないでしょうか?


自分たちの社会のこれからを考えて、おかしな法案、危険な道の選択にははっきり「ノー」と意思表示をする。「誰(どの政党)にわれわれ国民の声を託して国会で議論してほしいか?」を各自よく考えて候補者の中から選ぶ、それが選挙です!

毎朝「経済」と名の付く新聞を無表情に眺め一見インテリに見えなくもない熟年サラリーマンが真顔で「経済=企業の利益、経済界のための政策はやっぱり大切だよな」などとおっしゃいます。経済界・大企業を優遇すれば国民生活も豊かになる…アベノミクスをまだ信じるのですか?

201603060116264a9_20170423034336950.jpg


民進党の悪口にすり替えないで

あとよく聞くのが民進党(かつての民主党)の悪口ですね。
いまの安倍政権のさまざまな問題、一党強のさまざまな弊害を指摘していると、必ずと言ってよいほど「でも民主党はもっとひどかった」と口をはさんで来られる方がいます。それはそれ、これはこれ、全く違う話にすり替えないでいただきたい。
子どもが間違ったことをして叱られてるときに、「あの子はもっと悪いです」なんて言ったら親や先生からなんといわれましたか?

おそらく民進党を悪く言う人は、かつて政権を託した民主党に「裏切られた」感も人一倍強いのかもしれませんが、「自民か民主(いまの民進)か」「どっちがマシか」の2者択一の頭しかないんでしょうか?

私がここで言う「野党」とは、民進党だけを言ってません。また「〇〇か△△か」といった日本人の大好きな二者択一の話でもありません。
さまざまな野党の中にも光る議員はいらっしゃいますし、全国の地域ごとに立候補している野党さまざまな党の議員たちに頑張って議席を獲得していただきたいのです。自民一党強の体制がよくない、ということなんです。次をお読みください。


◆「数の力」を与えない!

先ごろのパククネ大統領の弾劾のニュースを見ていて、韓国では与党が過半数議席に達してないことを知りました。
また同時に、野党がすべて結束しても3分の2に達しないのです。

つまり与党側の主張にせよ、野党側の主張にせよ、党が結束するだけでは結論が出ないわけです。
これは何を意味するか?

安倍総理がいつも口先だけでは言っているように、「丁寧に説明」し、「しっかり議論」をし、「理解を深め」、野党も合意して賛成が得られなければ通らなくなるのです。それこそが本当の民主主義ではないでしょうか?

「ねじれ」大いにけっこう じゃないですか!
戦後の混乱期などには「安定した政権」も大切ですが、いまのように民主主義の根幹が危ぶまれているときに一強体制は危ういのです。


必ずしも政権交代ではなく 野党ゆえに期待できること

一強体制は危ういと申し上げましたが、いまは必ずしも政権打倒・政権交代を叫ぶ気持ちは私には正直あまりありません。「数の力」による一強体制が問題だと申し上げてるのです。

以前のように、それこそ1年おきにトップがころころ変わり、外国から見ていったい誰と交渉すればよいのか分からないような状態が良いとは決して思いません。

また、仮にどこが政権を取っても、与党となって政権の座についたとたんに、財界や官僚からのさまざまな「力」が働いて「国民の目線による、国民のための政治」からはかけ離れた方向に向かい、多かれ少なかれ今の自民党とも似たような政治になる可能性は、過去の経験から見ても十分あり得ます。

ならばなおさら、選挙で「じゃ、どこに政権を与えたらいい?」「ほかよりマシだから」…じゃないのです!

いまの野党には、残念ながら自民党政権にとって代わって日本のかじ取りを任せられる党は残念ながら見当たりません。

ただ、野党には、財界や官僚からのしがらみを受けることのない野党ゆえの役割(=国民の目線で国会で議論する使命)があるのです。その野党に1議席でも多く伸ばしていただくこと。

2014年12月の衆議院解散総選挙では、日本共産党がそれまでの9議席から21議席へと大きく伸ばしました。
議席数が増えることで、国会での質問に与えられる時間が長くなり、政府案に対して鋭く切り込んだ質問ができる時間が多くなるほか、議案提案権というものも獲得できます。より国民の視点での議論をしてもらえるようになるはずです。

日本共産党に限らず、全国の選挙区で皆がそれぞれに「この議員を応援したい」と思う候補者を国会に送り込むというのが、本来の選挙の原点のはずです。

有権者は、勝ち馬レースの予想、強そうなところに「他よりマシだから」で一票ではなく、「国民の代弁者」を応援して育てる という意識があってよいはずです。


◆議員を「見守る」視点

あと、そもそもの疑問ですが、ある党に所属しているからと言って全員が党としての意見と完全に同一である必要がありますか?

本来の議会制民主主義では、何党に所属していようと、法案や政策など個々の決議には議員ひとりひとりの意志で賛否を出すべきなのですが、実際のところ、所属政党で統一して全員が賛成に回らないと「造反」などと呼ばれますよね。

国会法にも議員運営法にもそんな規定はなく、あくまで党の規則にあるだけです。議員たちは長いものにまかれて党に所属できなくなることを恐れるんです。

ならば、われわれ有権者は、地元で当選して国会に送り込まれた議員に対して、「こんな法案に賛成するなら、二度とあなたには投票しませんよ」と言ってもよいのです。

たとえ自分が投票した候補者でなくても、「地域の代表」として国会に送り込まれた議員に、地元有権者の一人として「二度とあなたには投票しませんよ」と言うことは決してウソでも脅しでもありません。

有権者みなでそういう監視の目をもっていけば、党にいられなく以前に議員として当選できなくなるんだぞ、ということを知らしめることができるはずです。


無所属、当選したら自民党…?

最後にひとつ「無所属」というのも要注意です。
立候補の時には「無所属」なのに、当選したら「自民党」となる…これってどうなんでしょう? 
将棋の「歩」が敵陣に入って「金成り」になるような変身ぶり、しかも予測不能ですね!

小選挙区、比例代表など今の選挙制度にも問題はありますが、所属政党で候補者を選ぶ有権者にとってこれは「裏切り」ともいえるとんでもないことです。

有権者は前もって「無所属」の立候補者にその意思をしっかり問い、もし選挙後に変身したらそれは「裏切り」としてリコールの対象にすべきでしょう。

所属政党の鞍替えしかり、不正しかり…

 「センセイに なってしまえば 別の人」なんて下手な川柳が笑いにならないように!

最後に、冒頭に書いたように政治の話(=私たち社会の大切な話)をタブーのように避けるのではなく、もっと日常的に考え・表現していきませんか? 一昨年の誕生日に書いた記事です。

→ 考える・表現することの大切さ (2015年9月)


2017年4月22日 章

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

国民の意識

 これだけむちゃくちゃの政府をこの期に及んでまだ「他よりまし」ということ自体、どこに目と耳をつけているのかと思いますが、それ以上に問題だと思うのは、この言葉に「政治は政治家に丸投げ。国民は傍観者」の気持ちが表れていることだと思います。
 国民の監視で政治家は育つ・国民が政治家を育てるのが国民主権であり、日本国憲法12条に定められた国民の不断の努力の意義でしょう?その気持がすっぽり抜けている言葉だと思います。
 その意義を認識している国民なら、政治家が守らねばならぬ最低限のルールを確信犯・常習犯で破り続ける政治家は無条件に排除、他にいないなら、国民が作るものと考えると思います。
 大半の国民にその気持がまったくない・主権は座してただで与えられるものという認識では、与野党ともにまともな政治家が育たないのは当たり前ではありませんか。

Re: 国民の意識

コメントありがとうございます。
政権も政権ですが、それを良しとしてしまう(消去法も含めて)民意が問題だと思います。

日本は「民意が低い」などと言うとお叱りの声が飛んできますが、決して頭が悪いとか、マナーや社会性が低いということではなく、民主主義の「民」、すなわち政治的な意識のことです。

それについては、新たな記事を書きましたので、そちらもご参照いただけたら幸いです。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
このすぐ下の「カテゴリ」から興味のあるテーマごとにクリックして覗いてみてください。
一部パスワードをご存じのメンバーの方のみ閲覧できるページを含みます。

カテゴリ
カウント開始 2011.1.14~
リンク
最新記事
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR