「経済成長」は永遠なのか?

1月4日(水)

3が日明けの朝日新聞、1面と2面を大きく割いて「経済成長、永遠なのか?」と取り上げた。

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◆問題提起

いつしか「経済成長」は私たちにとって当たり前のものとなっていた。だが、それは永遠のものなのだろうか?
(編集委員・原真人)

アベノミクスの大黒柱である日本銀行の異次元緩和はお札をどんどん刷って国債を買い支えるという、かなり危うい政策である。にもかかわらず世論の支持が高いことが不思議だった。
思えば「成長よ再び」という威勢のいい掛け声と、「必ず物価は上がって経済は好循環になる」と自信満々の公約に、人々は希望を託したのかもしれない。
希望をくじいたのはくしくも日銀が放った新たな切り札「マイナス金利政策」だった。昨年1月に日銀が打ち出すや世論調査で6割超の人が「評価できない」と答えた。いわばお金を預けたら利息をとられる異常な政策によって、人々がお金を使うようせかす狙いだった。これには、そこまでする必要があるのか、と疑問を抱いた人が多かったのだろう。(以上、一面冒頭部分より)



焼野原となってモノのない時代から復興して「去年より今年、今年より来年…」と経済成長を遂げた日本。
しかしこの「経済成長」という言葉、いったいいつまで求められるのだろうか? 物価がどんどん上がっても賃金はそれに追いつかず、修理するより買った方が安いと言われ、大量にモノを消費してお金を使わせられ、「ものを大切にする」ことは古い発想となり、毎日大量の食料を捨て…それが果たして「豊か」なのだろうか?

私がブログを始めた2010年の秋から、この「豊かさとは…?」というカテゴリーを設けてさんざん書いてきたことだ。
今の安倍政権が成立してから、アベノミクスへの疑問についてもいろいろと書いてきた。ここにきて朝日新聞もまさにその原点に触れる記事を出してくれたな、というのが正直な思いである。


安倍政権が最重要視するGDPがすべてなのか?

ふたたび記事からの引用。

ゼロ成長はそんなに「悪」なのか? 失われた20年と言われたその間も、私たちの豊かさへの歩みが止まったわけではない。
(中略)
若者たちが当たり前に使う1台8万円の最新スマホが、25年前ならいくらの価値があったかを想像してほしい。ずっと性能が劣るパソコンは30万円、テレビ20万円、固定電話7万円、カメラ3万円、世界大百科事典は全35巻で20万円超…。控えめに見積もったとしても、軽く80万円を超える。
スマホに備わるテレビ電話や会話する人工知能の機能となると、25年前ならSF映画の世界の話だった。

ただ、この便益の飛躍的な向上は国内総生産(GDP)というモノサシで測ったとたんに見えなくなる。80万超の大型消費が、統計上はスマホの8万円だけに減ることさえあるのだ。
そこで見えなくなってしまう豊かさの向上を考慮せず、「どんな政策手段を使ってでもとにかくGDPを膨らませよ」というのがアベノミクスの思想である。

人間はそうまでして成長を追い求めるべきなのか。



大企業ばかりを優遇し、「投資」によって金回りを活発にすることで見かけの数字を上げる政策が本当に正しいのか?
その答えは、時代が過ぎてからしか出ないかもしれない。

しかしながら、武器を売ってまで利益を上げる企業を支援することが、本当に平和主義国家のやるべきことなのか?
ある程度「投資」に回せるお金のある富裕層には良いかもしれないが、今日・明日の生活もぎりぎりの弱い立場の人はどうなるのか…?

私なりにこの「豊かさとは…?」のカテゴリーで問い続けていきたい。
2016年3月の記事ですが、ご参考まで。 
→ アベノミクスは「投資のすすめ」 ~本当の豊かさとは?~ 
 


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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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