諸行「無情」の響きあり

9月23日(金)

♪祇園精舎の鐘のこえ、諸行「無情」の響きあり…


遠く異朝をとぶらえば…♪

ニューヨークを訪問していた安倍総理は、現地の金融・ビジネス関係者を前に講演し、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の批准に向けたアメリカ政府の努力を求めました。

「安倍晋三です、マリオではありません。でもマリオのように闘い続けています。日本経済を加速させるために闘っています」(TBS電子ニュースより)

自民党って、もともとは「TPPに反対します!」を公約に掲げてませんでしたっけ?
それが、いつのまにかTPPに同意する方向へ、そして今は逆にアメリカに求める方向へ…?

農産物の輸出・輸入を自由化して、農業にも競争の原理を、アジア太平洋での連携を、といった部分で肯定的な見方もあるでしょう。

しかし、本来の「自然の恵みを育て、いただく農業」から「大企業のビジネスとしての農業」へ。
そこには効率主義や採算主義が最優先するということは大いに懸念されることです。

モンサント社などに代表される遺伝子組み換え作物や虫もつかない農薬まみれの作物など、「食の安全」はどう保障されるのか?、という指摘も多くなされています。

★モンサント社をはじめとするバイオ技術の恐ろしさは、TPPが話題に出て早々に特集番組が組まれたり、いろいろと騒がれました。こちらは2011年のブログ記事で、貼り付けておいた動画はもう見られませんが…
→ 
遺伝子組換え作物の輸入自由化の危機!

もともとTPPの推進役だった本家アメリカが、企業最優先の発想から「国民のため」を第一に考えた結果、「TPPをやめよう」と言い出しているのに、「TPP反対」を公約に掲げていたはずの日本のトップがアメリカに「批准をすすめる」とは何ごと!

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近く本朝をうかがうに…♪

民進党玉木雄一郎幹事長代理によると、この秋の臨時国会で 「年金減額強化法案」が安倍政権から提出され審議されるといいます。
物価が上昇しデフレから脱却しても、賃金が下がるのならば、年金支給額もスライドして減額する、というもの。

「ん?」…減らす?
年金の「減額」を「強化」する法案!?

私は目を疑って何度も読み返してしまいました!

物価は上がる、でも賃金は上がらない、庶民は苦しい、まして年金受給者は…
そこで年金受給額を上げて救済するんじゃなくて、逆に減らす?

いったいどんな頭で、何がどうつながって、そんな発想が出てくるのでしょうか?
弱い立場をさんざん追いつめ切り捨ててきて、さらにとどめを刺すような悪法案です!



ちょっと初歩的なところからあらためて…
そもそもインフレ政策は、物価を上げて数字上の「カネまわり」をよくしようというもの。
それと平行して進められてきたのが低金利政策(→さらに今はマイナス金利!)。
これによって「デフレからの脱却」を図ろうというのですね。

この政策の方向で、物価は上がります。で、銀行にお金を預けておいても金利はろくにつきません。つまりお金の価値はどんどん下がるんです。だからどんどん投資しましょう、お金を使いましょう、という方向ですね。

預金の一部を「投資(=ギャンブル)」につぎ込める、そこそこ余裕のある富裕層にはまあいいでしょう。

しかしそこまでの余裕のない一般の庶民には恩恵はありません。むしろ生活は厳しくなった、格差が広がった、というのが現実です。

企業が儲かれば従業員の給与も上がり、下請けも潤い、みんなが豊かになる…というトリクルダウンの嘘!

トリクルダウン


さらに一般のサラリーマン以上に深刻なのはお年寄りたちです。
いま65歳以上の老人の6人に一人は「貧困」を訴えているのです。

年金や生活保護などを受けても年間100万円以下で生活しなくてはならない「底流老人」と呼ばれる層が深刻化しています。

アベノミクスの最大の遺産、「格差の拡大」です。

ここで、物価が上がった(=インフレが成功した)、しかし賃金は上がってない…という状況を見て、年金受給額をやして貧困層を救済しよう、というのなら分かります。

ところが真逆に、「年金を減額しよう」という法案を出そうとしているのです!
弱い立場のお年寄りたちはどうやって生きていけというのでしょうか!?




あと、最近のニュースでもう一つありますね。
そう「配偶者控除の見直し」です。

妻の収入で言われた「(年収)130万円の壁」を「106万円」に引き下げ、社会保険への加入枠を広げようというもの。

「さまざまな働き方に対応」「選択肢を増やした」「一億総活躍」?…はい、これも働ける人にとってはいいかもしれませんね。
収入の上限を気にすることなく思う存分働いて、「扶養」ではなく自分で社会保険にも加入でき、自立できる。

しかし、子どもを保育園に預け、あるいは親の介護をしながら働いている人たちにとっては、今以上に働く時間を増やすことはできない人もいらっしゃいます。
そういう人たちにとっては、収入を上げることは不可能なのに、扶養として許容される限度額が引き下げられ、取られるものが増えて、ますます苦しくなる…

そこに物価の上昇、歳をとってからもらえる年金受給額の減額が追い討ちをかけるわけです。


所行「無情」の響きあり!

内外ともども、どっちを向いても アベコベクス!

国民の命・生活を見捨てて、海外に「支援」という名の「投資」をばらまいて大企業にビジネスチャンスを…

アメリカからキューバに向かった安倍総理は、首脳会談に先駆けてかつての活動家カストロと会見し、またしても13億円の援助を約束!

国民のための「援助」をどんどん切り捨てて愛のない「無情な政策」ばかり進め、海外には「援助」をばらまきまくる。

奢れるものも久しからず…♪
いったい誰のカネをばらまいているのか…!?

さらに、平和憲法を壊して他国のために戦争できる国づくり、武器輸出の道を開き…
このカテゴリーでさんざん繰り返してきたフレーズをあたらめて…

「人の命よりも、地球よりも、経済(=企業の利益)は重い」…のか?

★詳しくは、過去の記事…
→ 
「アフリカへ3兆円投資!」
→ 
「アベノミクスは投資のすすめ」(←こちらはちょっと長いです


ひとえに、風の前の塵に同じ…♪

いったいどこまで国民・庶民の生活を切り捨てたら気が済むんでしょうか?
いったいどっちを向いて、誰のための政治をやってるんでしょうか!?

こうした事実に目を向けない無関心層、自分には関係ないと思って話題にすら出さない人、なお安倍政権を良しとし支持しているのは「経済の虫」たち…?

盛者必衰の理をあらはす…♪


「(前略)…旧主先皇の政(まつりごと)に従わず、楽しみをきわめ、諫めをも思い入れず、天下の乱れんことを悟らずして、民間の憂うるところを知らざりしかば、久しからずして亡じにしものどもなり」

~♪途中引用「平家物語」より~

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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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