アフガニスタン音楽 &ベリーダンス 中東の文化に触れた週末

8月21日(日)

アフガニスタンの音楽を初めてじっくり聴きました。

今週わたしは一歩遅れの夏休みを取るので、週末2夜連続で、ちょっと中東まで足を伸ばして…(?)

まずは、本日(日)のアフガニスタン音楽から。
場所は西荻窪にある「音や金時」。世界の民族音楽をよく取り上げているライブハウスです。
きょうの出演者は「ちゃるぱーさ」というグループ。

打楽器&歌の やぎさん からご案内いただきました。

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楽器

♪ ガドゥルカ (ヨルダン・マルコフさん)

弓で演奏し、主に高音域・メロディを担当します。

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♪ ラバーブ (佐藤圭一さん)
 
インドのシタールにも似た音色の弦楽器で、ピックで弾いて演奏します。
主要な弦は3本(4本?)ですが、倍音を共鳴させる弦が20本ほど張られています。

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横から見ると、意外なほど厚みがあり、とても響きが豊かです。

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♪ トンバク
 (やぎ ちさとさん)
 
アラブのダラブッカと形状も演奏方法も似ています。

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歌詞

歌とトンバク(太鼓)を演奏されたやぎさんの言葉によれば、「世界各地の音楽や言語を見てきたが、その中でももっとも美しい言語、表現力ゆたかな音楽」とのことです。

アフガニスタンの公用語は、ダリ語パシュトゥー語。この2つの言語で歌って下さいました。

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歌詞の内容は、ほんの一例ですが…
「この楽園を花でいっぱいにしよう、私たちの命と財産をかけて大切にしよう」

…こういう歌詞の歌、いまの日本にありますか?


アフガニスタンという国

ところで皆さんはアフガニスタンという国名、首都カブールという地名はよく耳にされると思いますが、正確な場所をご存知でしょうか?

西はイランと、東~南はパキスタンと、北はトルクメニスタン・ウズベキスタン・タジキスタンと接し、東に突き出た部分はウイグル自治区とも接している場所…といえばだいたいお判りでしょうか? 
ややアジア寄りの中東ですね。

その地理的なことも関係してか、軍事介入による紛争など悲しいニュースで耳にすることが多いように思いますが、そこに住む人たちは、こんなにも美しい言葉・音楽を奏でているんだということを皆さんにも知ってほしいです。


アフガニスタンの音楽

皆さんは、アフガニスタンの音楽を聴いたことはありますか?
聴いたことがなければ、およそどんなイメージの音楽だと思いますか?

「アラブの音楽とインドの音楽が混じったような感じ…?」

はい、まさにその通りです!

私も出かける前にアフガニスタンの位置をあらためて確認し、会場で演奏が始まる前に楽器を見せていただいて、そんなイメージを描きました。そしてたくさんの演奏を聴かせていただいて、やはりそのイメージ通りでした!


アフガニスタン音楽のルーツ

やはりここまで書いたら、音楽のルーツについて一歩掘り下げておきましょう!
出演者に教えていただいた骨子をもとに、あらためて検索した内容を簡単にまとめさせていただきます。

<マカーム およそ500年前>

イランやウズベキスタンとも影響し合いながら「マカーム」と呼ばれる旋法(モード)がベースにあるそうです。まさにアラビア系の音楽ですね。

旋法(モード)とは、以前私のブログでも「6つの教会旋法」をご紹介しましたが、今日の長調や短調のように、音の並び(=音階の形)によって醸し出される「調べ(旋律)全体の雰囲気」のようなもの、と考えてください。

もともと「マカーム」とは、アラビア語で「留まるところ」を意味し、「場所」「壇」「地位」などを意味する言葉だそうですが、中近東の音楽用語としては「旋法の体系」を意味します。


<ダストガー およそ300年前>

ペルシャの音楽の影響を受けてできた旋法(モード)で、その中にも何種類かの旋法があるようです。
クオーター(4分の1音)もあって複雑ですが、ごく簡単に…

*セガーフ(Segāh)
♪ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭

音の並びとしては今日のハ短調(自然的短音階)だが、「セガーフ」とは「3番目の」という意味らしく、 3番目の「ミ♭」が主音(シャーヘド)。

*チャハールガーフ(Chahārgāh
♪ド・レ♭・ミ・ファ・ソ・ラ♭・シ・ド

う~ん、なかなかペルシャっぽい感じです!

*シュール(Šur)
♪ミ・ファ+・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ

教会旋法でいうとフリギアンだが、ファがクォーター(4分の1音)上。
このシュールには、さらに派生形がいくつかあるようです。

*マーフル(Māhur)
♪ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド

今日の長調。ただ6番目の「ラ」が「ラ♭」に変化することもある。

*ナヴァー(Navā, ナヴァーはペルシア語で「旋律」の意味)
♪レ・ミ♭(終止音)・ファ・ソ・ラ・シ♭・ド・レ
  
教会旋法と同じく「終止音」と呼ばれるものが2番目に位置。
不安定に途切れる感じ。

大きくこの5種類の旋法が、ペルシャ音楽の流れによる「ダストガー」と呼ばれる体系。
いまから300年前、ちょうど西洋ではバロック音楽の時代で、バッハが活躍し、平均律ができた時代ですね。


<ラーガ およそ100年前>

宮廷にインドの音楽が入ってきたことで、インドの調べが融合してできたのが「ラーガ」。
ビールの種類ではありませんよ。

この「ラーガ」は、インド音楽で用いられる非常にきめの細かい旋法のことを意味し、特定のモードや音階を意味するものではありません。

インド音楽の音は基本的に12音、今日のピアノの白鍵と黒鍵すべての音とほぼ同じと考えてよいでしょう。
12の音はインドでは「スヴァラ」と呼ばれ、基本のスヴァラSa Ri Ga Ma Pa Dha Niは、西洋のドレミファソラシとほぼ同じもの。この12のスヴァラから、5~7音を拾い出して音階とする、というところも西洋音楽と同じです。


リズム(拍子)

きょう聴いた曲では、8分の6拍子(=大きく2拍子に聞こえる時と、大きく3拍子に聞こえる時がある)が多かったですが、ややリズミカルな8分の7拍子の曲もありました。

「ん、これ何拍子?」とカウントしながら聞いて、7拍子であることは分かったのですが、フレージング(音のかたまり)がいまいちつかめず、終演後に奏者に伺いました。

おなじ8分音符×7つ分なんですが、
歌(旋律)は「3つ+4つ」、リズムは「3.5+3.5」で刻んでいるとのこと。

2つの 8分の7拍子20160822

なるほど、そういうことだったのか…


ひたること1時間ちょっと。
美しく澄んだ歌声、響きの豊かな楽器の音色が、心地よく身体に入ってくる感じでした。


8月20日(土)

~もうひとつの中東文化~ ベリーダンス


きのう20日(土)には、旧知のベリーダンスのインストラクターが主宰される「Camale hoju カンパニー公演」に、「写真記録係」としてお邪魔してきました。

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会場は、刑事ドラマ「相棒」でも撮影に使われたこともある、フラメンコの舞台として有名な「アルハンブラ」(西日暮里)。

ベリーダンスというとアラブ(エジプト)あたりをイメージされますが、本場はトルコなんですね。
伝統的なベリーダンスと、フラメンコ(スペイン)をコラボにしたようなもの、モダンダンスを取り入れたもの、さらにパフォーマンスやアイドル系(?)も…

第一部・第二部ともに充実したプログラムでした。
同じ曲で、同じ振り付けをしても、演者によってまったく表現は異なってくるそうですね。

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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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