人の命の重さとは? ~社会の病理から~

7月26日(火)

またしても今日未明に、神奈川県内でとんでもない事件が起きてしまいました。

障がい者の施設の元従業員が、深夜に施設に刃物をもって侵入し、入所者を次々に殺害!
お昼の報道の時点で、死亡した方は19名。まだこれから増える可能性もあります。朝からこのニュースばかり。まともな人たちのまともな出来事はほとんど報道されていません。

こういう事件報道ばかりを観させられていると、まるで世の中全体がおかしくなっているような、とてもすさんだ気持ちになってきます。

これを単に1個人の「犯罪」として、何人殺したから死刑だろう、いや大麻の反応も出たらしい、精神鑑定の必要も…といった法律的な見解で一時的にとらえるよりも、私はむしろ、社会の病理の一面が現れたのではないか、と思ってしまいます。

「なぜこんな事件が多発するんだろう?」「社会全体が病理におかされているんじゃないか?」「その原因は何か?」…と。



思考停止、身勝手、未成熟、短絡的…

そういう人間による犯罪が突然変異のように出てきた訳じゃなく、親も含めた大人たち、ひいては社会全体の問題だと私思います。

背景にある大きな遠因のひとつは
★「資本主義社会の歪んだ姿」じゃないかと。

子供のころから競争社会の中で育ち、自分の目的のためなら手段を選ばず、成功してお金持ちになること、お金があれば何をやってもいい、お金を持っているのは成功者、そして自分がうまくいかないのは○○のせいだと思い込み、まわりはすべて競争相手であり敵。

…とてもストレスの溜まる社会です。そこに堪えられなくなって自暴自棄になって爆発するものも現れる…
だとすると、こうした事件はますます増えてくるんじゃないかと。

教育の問題をその要因に考える方も多いと思います。もちろんそれもあると思いますが、教育も社会システムの一部であり、社会の価値観がそのまま教育の現場にも反映されます。

教育にだけ焦点を当てて問題視する(=教育のせいにする)のではなく、むしろ社会全体、国全体に目を向ける必要があると私は思います。


◆日本はどこへ向かおうとしているのか?

いま、一国の政権が主導する形で、世界各地の紛争に「支援」という名のもとに武器を輸出する道を開き、わが国が戦後70年余り守ってきた平和の礎が大きく揺らごうとしています。

武器輸出

★クリックすると大きな画像になります


私がこのカテゴリー内でしばしば用いる表現ですが
「人の命よりも、地球よりも、経済(=大企業の利益)は重い」
といった方向に日本全体が動いている(動かされている)ように思えてなりません。

命の大切さをいくら一方で訴えても、それをかき消してしまう大きな力があるのです。
「経済」という名の人間の欲望によって、その力は「がん細胞」のようにどんどん大きくなっていきます。

つい先月にもこんな本をご紹介したばかりです。
→ 
「なぜ世界から戦争がなくならないのか?」


戦争産業120160620


やはり私たち社会の一人一人が、人としての優しさ・思いやり・想像力をもっともっと強くし、社会全体で★「本当の豊かさとは何か?」を考える必要があると思います。

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優しさを考える

私も参加しているオーケストラは、障がいを持つ人もそうでない人も「共に生きる社会」を目指し、障がいを持つアスリートが集うスペシャルオリンピックスの応援コンサートをこの11年ほど続けて来ました。

スペシャルオリンピックスを支援するある牧師さんの言葉です。

「どんなに医学や科学が進歩しても、何%かの確率でなんらかの障がいをもって生まれてくる命がある。しかし彼らは世の中に迷惑な存在なんかじゃないんです。私たちに『優しさ』について考えるきっかけを与えてくれるために生まれてくる、神様からのプレゼントなんです。」
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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