銀盤の名曲コンサート

8月22日(日)


愛宕山にあるNHK放送博物館ってご存知でしょうか?

『鉄道唱歌』には、新橋から神戸まで東海道線沿線の風景や歴史がなんと66番まで綴られていますが、その1番に…

♪「汽笛一声 新橋を はやわが汽車は離れたり 愛宕の山に入りのこる 月を旅路の友として」

とあります。

かつては新橋を出発した列車からもすぐに見えていた“山”なんですね。東京タワーのおひざ元、神谷町と虎ノ門のほぼ中間に位置します。

この愛宕山から日本で初めてのラジオ放送が始まり、「JOAK…」とのどかな声が発信されていったのです!
その放送所が、現在NHK放送博物館となっています。

銀盤のコンサート1

その放送博物館内のホールで、3月の「こころコンサート」にも出演されたメンバーたちによる「銀盤の名曲コンサート」が行われました。

プログラム(曲目)は…

♪サン=サーンス『動物の謝肉祭』より「白鳥」
♪ロドリゲス「ラ・クンバルシータ」
♪ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調「鐘」
♪映画「ライムライト」よりテリーのテーマ
♪ニーノロータ「道」
♪モンテイ「チャルダッシュ」
♪プッチーニ オペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならない」
♪メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲より1楽章
♪映画007よりジェームスボンドのテーマ
♪ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」よりワルツ

Q.さて、これらの曲目に共通するものは なんでしょうか?

正解は…

そう、「フィギュアスケート」で使われた曲たち なんですね!

銀盤のコンサート2

銀盤のコンサート4

銀盤のコンサート5

このブログのリンクでもご紹介している、自閉症の高校生ピアニスト:小柳拓人くんのお母様と、コバケンとその仲間たちオーケストラのフルートの三田さん、トランペットの佐々木氏らが発案したコンサートなんです。

記録的な猛暑に見舞われた今年の夏、フィギュアスケートの映像をご紹介しながら名曲を紹介していく、という企画です。

でも、フィギュアの映像にはさまざまな権利が絡んでいて、なかなか個人的に企画・実施するのには難しい面も…

そこで、今年の3月に「こころコンサート」を主催したNHK厚生文化事業団が全面的にバックアップして、入場無料のコンサートを企画。
車いすの方や知的障がいのある方たちも招かれ、会場いっぱいでなお溢れる150人ほどがご来場されました。

銀盤のコンサート3



では、コンサートの様子を画像にて…
(すべて主催者の許可を得て撮影し、出演者らの同意のもとにここに掲載させていただいています)


銀盤のコンサート6

銀盤のコンサート7
♪ラフマニノフの「鐘」を演奏する小柳拓人さん

銀盤のコンサート8
♪モンテイ「チャルダッシュ」の伴奏

銀盤のコンサート9
♪メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲より1楽章
 三田さんのフルート & 小柳真由美さん(拓人くんママ)のピアノ

銀盤のコンサート10

♪サン=サーンス『動物の謝肉祭』より「白鳥」
  …川口悠子&アレクサンドル・スミルノフのロシアペア

♪ロドリゲス「ラ・クンバルシータ」
  …タンゴのリズムの名曲で、フィギュアでも数多く登場

♪ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調「鐘」
  …浅田真央選手のフリーの演技

♪映画「ライムライト」よりテリーのテーマ
  …織田信成選手

♪ニーノロータ「道」
  …高橋大輔選手

♪プッチーニ オペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならない」
  …荒川静香がトリノ五輪で金メダルを獲得し「イナバウアーの曲」として一躍有名に!

そしてコンサート最後は、キムヨナ×浅田真央対決!

♪映画007よりジェームスボンドのテーマ
  …キムヨナの決めポーズ!

♪ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」よりワルツ
  …大人の演技を見せた浅田真央!

銀盤のコンサート11
会場のピアノは、懐かしいDIAPASON(デアパーソン)の象牙張りの鍵盤!
今は亡きあるアナウンサーが所有していた楽器が、ここ放送博物館に寄贈されたものだそうです。
よくメンテナンスされていて、拓人くんの演奏に応えてくれていました!

話はそれますが…
じつは私が子どもの頃からお世話になったのもDIAPASONのアップライトで、いまも記念に調律だけは続けています。
DIAPASONはその後 河合楽器に吸収されました。30年ほど前に、自宅でピアノ教室を開いていた亡き母とも相談して選んだグランドピアノも、このDIAPASONの技術を引き継いだカワイのものに決めたほど、私にとっては好きな音色のピアノなんです。


素晴らしい演奏、ありがとうございました!

銀盤のコンサート12

神谷町かいわい

神谷町2
東京タワーのすぐお膝もとに、まだ昭和30年代にタイムスリップするような住宅が…

同じ場所から反対方向を見上げれば…
神谷町1

そんな中に、フルートの三田さんが見つけてくれたのがこのキッチン!
打ち上げにもお邪魔して美味しいワインと料理をいただきました!
神谷町3


♪ もうひとつのコンサート

同じく今日・22日、前々から楽しみにしていたもうひとつのコンサートがありました!

以前このブログにも「広がる輪」としてご紹介した、和太鼓の友野さんと、盲導犬ナンシーを連れたトロンボーン奏者・鈴木加奈子さんが、かがり火の中でコラボレーションを、という素晴らしい企画です!

822チラシ表

なんとか幽体離脱か分身の術を今日までに身につけて、両方のコンサートにお邪魔して皆さんとも交流できたら…とギリギリまで頑張ってみたのですが…

友野さん、鈴木さん、本当にごめんなさい!
きっと素晴らしい演奏になられたことでしょう。お二人のことは、今日お邪魔したコンサートのメンバーにもお伝えしたら、皆さん「聴きたかったのに、同じ日にぶつかってしまって残念!」とおっしゃってました。

後日ぜひ様子をお聴かせくださいね!!



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No title

素晴らしい記事をありがとうございます。
コンサートの経緯もつづっていただき、
私に来たメールにも「こちらのブログ記事の方がよくわかるから~」
とこの記事に誘導することにしました。
写真も綺麗です。

ぴあふるたくママさんへ

素晴らしいコンサートのひととき、ありがとうございました。

ブログのリンク・ブロともの輪も広がっていくのは嬉しいです。
拓人さんやお友達にもどうかよろしくお伝えください。

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Re: ありがとうございます

ご丁寧なコメントをありがとうございます。

そちらの記事やコメントを拝見していて、本業は音楽でいらっしゃりながら、割と理科系の論理的なお話しもお好きそうなので…

「100匹目のサル」という例え話をお聞きになられたことありませんか?

ある島のサルが、たまたまサツマイモを海水で洗って食べたら塩味がきいて美味しかった!
それが、その島のサルの群れの間に伝達されていって、99匹までが海水で洗って食べるようになった。
ところがある日100匹目のサルは、まったく離れた島でたまたま同じことを発見した…というお話しです。

あのアメリカのリンドバークが世界で初めて複葉機のプロペラ機で大西洋を横断し、「翼よ、あれがパリの灯だ」という映画にもなりました。
でももし体調・天候などの都合でリンドバークの出発が数日遅れていたら、誰か他のパイロットが一足先に大西洋横断をやってのけてしまったかも知れないそうですね。

技術開発や発明の分野で、たまたま同じような時期に同じようなことを考えていた人が離れたところにいた…ということが起こる、という例え話として私は捉えています。

どんな先端技術でも、カメラやオーディオのような精密機器でも、ロケットでも、あるいは武器でも…、縄文事態に突然変異のように生まれたものではありません。「こんなものがあったら便利だろうな」という思いとそれまでの基礎研究の積み重ねがあってこそ。

それまでの蓄積と素晴らしい発想が一致すれば、決して伝達やマネではなく、たまたま同じようなことが離れたところで同時に起きていても不思議はないと思うのです。

そしてそれが「出逢い」でもあると…。

単にたまたま同じ場所に居合わせたとか、名刺交換して連絡先を教え合ったことが出会いではなく、それまでの蓄積・想い・発想の方向性がお互いの中にあればこそ、たまたまあるところで出会うべくして出会う…それが「出逢い」ではないかと私はよく思います。



私はひとりのアマチュアに過ぎません。それがたまたま5年まえに素晴らしい指揮者と素晴らしい活動に出会ったのです。それがきっかけとなって、今年3月の「こころコンサート」のような企画の最初の一滴になりました。

そしてその「こころコンサート」をご縁に様々な方たちとの出会いがあり、その方たちの素晴らしい思いと活動が少しずつ芽を出しはじめたのです。まさに「音楽の力」という不思議な力のもとで。



いただいたメッセージは、とっても素直な気持ちが綴られていて、ご心配いただくような今回のコンサートの出演者にも決して失礼な内容ではないと思います。私のつたないブログ記事からここまで感じとってくださったことにも感謝です!!

昨日メールでもご確認させていただいたとおり、いただいたこのコメントを文面どおり「引用」して「返信」する形で、このブログをご覧になる皆さまにもお届けさせていただきますね。

愛知県のフルート奏者:ヘムヘム様、これからもどうかよろしくお願いします!


> こんにちは。
> いつもコメントをありがとうございます。
>
> ブロトモになって訪問しやすくなりました。
> さて、高木さんのブログを~と開いたら
> 先日、いつかやりたい!と思ったことを
> 実現したような記事でしたので
> 本当にびっくりしております。
>
> というのは、先日のコンサートで、
> お客様にご病気の方がおり車いす、というかベットのまま
> お聴きになっていらっしゃったのですが
> 途中、どうしても病気のせいか声が出てしまっていて
> 私も演奏中でよく分からず、一瞬戸惑ったのですが
> むしろ終演後、他のお客様がとても気になった、と言っていました。
>
> そこで考えたのですが
> 「誰でも楽しむ・誰もが楽しむクラシック」として
> 小さいお子さんがいてこの先数年演奏会に行けないと
> あきらめている方やご病気で咳や声が出てしまう人、
> そしてこの記事にもあった車いすや知的しょうがいの方々に
> クラシックを気兼ねなく心から楽しめるように
> そのためのコンサートをすればよいのでは?と
> 先日から考えていました。
>
> そうしたらまさに考えていたようなコンサートを
> 高木さんの周りの方は実現されているのですね!
> いつか本当にこのコンサートは実現させようと思っていますし
> それにはまだまだ克服しなければいけない課題があるのですが
> その時は高木さんやお仲間の方に助けていただけたら嬉しいです。
>
> コンサートをされた方がご不快に思われたらいけないと思い
> 一応コメントは非表示とさせていただきました。
> しかし、縁ってすごいなぁと本当に驚いています。
> 自分が音楽を始めた時にしたいと思っていて
> 留学中、同じ思いの友人と話していた夢で
> まだできていないことをこうやって実例としてお教え頂けるなんて!
> 高木さんのご訪問、コメントのお陰です。
> ありがとうございました。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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カウント開始 2011.1.14~
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