都議会選 大きな流れをどう見るか?

6月30日(金)

きょうで6月も終わり。一年の半分が過ぎたことになります。
さて、いよいよ東京都議会選ですね!

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言うまでもなく、ここで特定の政党・候補者を応援・よろしく…と申し上げるつもりは毛頭ありません。
あくまで、大きな流れをどう見るか…

投票に足を運ぼうと思うきっかけに、「考える」ためのご参考までに。


小池都知事の戦略のうまさ

都知事に立候補した段階から、古い体質の自民党都議連に対決姿勢を鮮明に打ち出して見事当選。都民の中にも、古い自民党体質への不満があったとみるべきでしょう。

そして就任早々、オリンピック開催施設への見直し、豊洲の新市場の見直しを手掛け、移転に「待った!」をかけ、これまでの歴代都知事のもと進められてきたあまりにもずさんな計画の数々を暴露する結果となりました。

移転が留保されたことで、市場関係者の焦り・怒りも頂点に達したところで、「築地」の将来構想と「豊洲」の位置づけを示し、市場関係者からも大いに絶賛を受けました。
そして、それと前後して自民党に離党届を提出。これまで「都民ファースト」を掲げつつもまだ籍は自民党にあったわけですが、ここではっきりと自分の立ち位置を宣言したわけです。

行政のトップとしての経験はまだないながらも、有言実行の行動力、都議選へのタイミングとしても絶妙な「時の読み方」…
本当に上手いな、というのが正直なところです。



国の政治を変えるのは「地方」から

これは私の持論です。

首都・東京は「大きな地方」です。ここの政治を変えることは、国の政治を変えるアプローチになります。

今回の新しい風には私も大いに期待しているところです。
この新しい風が、自民党にとっては「逆風」であることは今さら言うまでもないでしょう。

都政ではなく「国政」の話になりますが…

これまで数々の法案や政策を、野党からの質問や国民の世論に対して「ていねいに説明」、「しっかりと議論」、「理解を深めていく」ということを本当にどこまでやってきたのでしょうか?

野党や国民の声を無視して、質問にはまともに答えず、だまし討ちのような手法で「数の力」で通してきた法案・政策の数々…

政権がころころ変わり、海外から「いったい誰を日本の代表として交渉していいかわからない」と言われたり、重要な政策がいつまでも「決められない政治」は困りますから、ある程度「決められる政治」「行動力」「安定政権」を求める声もあるのは理解します。

しかし、民主主義の原則である国会の審議をないがしろにして、どんなことも「勝手に決められてしまう政治」、「ほかよりマシだから」の一強体制の弊害が、あちこちに噴出しているのが今の状況ではないでしょうか? 

国会審議の進め方しかり、忖度への疑惑に対する説明責任を果たしていないこと、さらに閣僚や自民党員による暴言や問題発言の数々…
これらすべて「数の力」への驕りから来ているといっても過言ではないでしょう。

「逆風」と言いますが、すべて自分で蒔いてきた種、「因果応報」「自業自得」ではないでしょうか!


◆「もしかして?」も視野に

ここはあまり大きく報じられていないところですが…

小池氏はたしかに自民党に離党届を提出、受理されました。自民党の下村博文幹事長代行は6月1日、報道陣に対して「小池氏の離党届を受理する方針」を明らかにしました。

しかしその後、どのように処理されたのか、正式に離党手続きが終わったという報道は一切ありません。
どうやら、受け取ったものの、まだ正式に党内審議にもかけておらず、離党手続きは保留している状態との情報も。

もし仮にそうだとしたら…

今回の都議会選では「逆風」を認める自民党が、小池氏率いる「都民ファースト」が圧勝した暁には、小池氏に離党を思いとどまるように働きかけ、なんらかの駆け引きをし、あわよくば都民ファースト丸ごと自民党に組入れるつもりでは…??

都知事選のとき、小池氏のほかにもう一人擁立した自民党候補よりも小池氏が優勢と判断したとき、安倍総理が「よし、小池でいこう」と言ったことを思い出しませんか?
あれは何を意味していたのか…??

あまり考えたくないシナリオですが、万一にもそんな可能性があるとすれば…

今の風向き予報と感情だけで「こっちが有利かな」で同じ方向に流れるのは危険だということだけは申し上げておきたいです。


あらたな風にも「数の力」は要注意!

「みんなこっちに一票入れるだろう、今回はこっちが優勢だろう」という勝ち馬レースの予想のような感覚でみんなが集中すれば、またしてもそこに「数の力」が生まれます。

「数の力=民意=民主主義だ」とする見方をされる方もいらっしゃるでしょうが、私はそういう認識が危険だと思っています。

正しい道を進むのに邪魔が少ないのは良いでしょうが、もし万一「間違った道」に進んでしまいそうなときに、周りがすべて「イエスマン」ばかりという状況になってしまいます。

私はこれまで「数の力」の弊害をいろいろ書いてきました。
その自民党の一強体制を崩すべく、ここで都民ファーストが票を伸ばしてくれることは大いに歓迎なんですが…

小池都知事をトップに「都民ファースト」と名を連ねる若手議員には、正直まだ経験も実績も充分とは言えません。
はじめは誰でも初心者ですから、それはまあ良いとして、仮に「都民ファースト」が最大議席を獲得し、そこに今回は公明党も加わるとなると、またしても「数の力」が生まれる可能性があります。

新しい風が古い体質に風穴を開けてくれることは大いに歓迎しますが、新しい力が「数の力」をもって、万が一にも間違った道に進みそうなとき、しっかりと立ちはだかって「NO」と言えるブレない野党にも、ここはひとつ正念場として頑張っていただいて、1議席でも伸ばしていただきたいな…と。



どの党、どの候補者をよろしくなどとは私からは一切申し上げません。
ここに書いたことは、あくまで大きな流れをどう読むか、という私の見解に過ぎません。

とにかく選挙にはちゃんと行っていただいて、それぞれの選挙区の候補者をよく見て、「勝ち馬に一票」ではなく「誰に民意を託したいか」を考えていただけたら…

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プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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