風神・雷神

暑中、というか酷暑、お見舞い申し上げます!

梅雨明けしてから連日ぐんぐん気温が上がり、北関東では40℃近い日が続いています。
車の屋根板で、餃子はちょっと無理でも目玉焼きぐらいなら焼けるのではないでしょうか?

埼玉・神奈川の北部あたりでは、この前の週末あたりから雷雨!
夜、世田谷からも遠くの雲の中に稲妻が走るのを見ましたが、土日も期待した雨のめぐみはなし…

家の前の道路に水をまきましたが、まさに「焼け石に水」!

→略して「やけみず

①あまりにも暑いのでやけになって水をまくこと。 
②お酒を飲めない人が、失恋など辛いことがあった時に水をがぶ飲みすること。

…失礼いたしました!



ところで、以前「雷」に関する記事を書きましたね。
(カテゴリ「★ティンパニのつぶやき(音に関して)」内 6月30日の記事)

音楽のモチーフとして登場する、いずれも西洋の雷のイメージを見てみたわけですが、
今回は日本の美術の世界に目を向けてみましょう。

「風神・雷神図屏風」といえば、中学・高校の社会科の教科書にも出ていた俵屋宗達の晩年の筆によるものが一番有名でしょう。

風神雷神図(俵屋宗達)
俵屋宗達 作「風神雷神図屏風」・国宝

正確な製作年は不明ながら、江戸時代初期の寛政年間の作といわれ、京都の建仁寺に所蔵されていました(現在は京都国立博物館に寄贈)。

向かって左にいるのが「雷神」で、太鼓をたくさん数珠つなぎにして持ってますね。
日本の雷(かみなり=神が鳴る)のイメージといえば、やっぱりこれをおいて他にはないでしょう!
もともとは「北野天神縁起絵巻(弘本系)」の巻六第三段「清涼殿落雷の場」の図様からの転用であると言われています(↓<追記>参照)。



さてこの「風神雷神図屏風」、構図・モチーフとも非常によく似たものが江戸時代に他の画家によっても描かれています。
でもいわゆるパクリ(盗作)ではなく「模写」です。絵を勉強するために、あるいは素晴らしいモチーフを自分なりに描いてみたい、というものですね。

●「かきつばた」で有名な尾形光琳は…
尾形光琳(模写)
東京国立博物館 所蔵・国の重要文化財

●さらに酒井抱一は…
酒井抱一

出光美術館 所蔵



どの画家による作品も、微妙な差こそありますが、顔の表情・姿などは迫力満点ですね。
ただ、私にはやはりあの 太鼓の大きさ が気になります。
あんな小さな、でんでん太鼓に毛の生えたような太鼓で、あの腹の底に響きわたるような重低音が出せるのだろうか? どんなバチを何本ぐらいどんな風に使って叩くのか…??

そろそろ本当の雷の音を聴きたくなってきました!
 
ところで、この「雷神」の元のイメージとなったのは、意外なことに菅原道真公の怨霊なのです!
京都の「北野縁起絵巻」の中にある「清涼殿落雷の図」に描かれた雷神がもとになっていると言われます。 以下をご参照



◆天神様とは

全国に「天神さま」と呼ばれる神社はたくさんある。菅原道真を祭ってあり、湯島天神をはじめ学問の神様とされている。

菅原道真は勤勉で頭もよく皆から信頼されていたが、政治的な陰謀で排斥されて流された。

道真が亡くなった後、平安京で雷などの天変が相次ぎ、清涼殿への落雷で大納言の藤原清貫が亡くなったことから、道真は雷の神である天神(雷神)と同一視されるようになった。「天満」の名は、道真が死後に送られた神号の「天満(そらみつ)大自在天神」から来たといわれ、「道真の怨霊が雷神となり、それが天に満ちた」ことがその由来であるという(…ウィキペディア参照)。


北野天神縁起絵巻1
北野天神縁起絵巻 巻六第三段 「清涼殿落雷の場」


★資料画像はすべてサイトより

このブログは営利を目的としないごく私的なもので、また著作物の文化的価値を汚すような趣旨はありませんので、著作権(=作者の死後50年はとっくに経過していますが、原画の所有元の権利・その他版権など諸々の権利)の侵害にはあたらないと判断し、イメージをお伝えするために掲載させていただいております。



プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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