私の「五線紙」対策

2018.6.13

やはり音楽をやられる方の嘆き…
「最近、文房具屋さんに五線紙を置いていないところが多い」 

そうなんです!
学校で使うような「五線ノート」は比較的よく見かけるんですが、いわゆるふつうの「五線紙」がない…
いまは五線紙に手描きでおたまじゃくしを描く人が少ないんでしょうね。近い将来、「五線紙」というものを知らない文具店員さんも出てくるんじゃないでしょうか。

しかし…

◆お店は 売れ筋ランキングの展示会場じゃない!

たとえめったに売れないものでも、必要な人には必要なもの、基本的なものはなくさないで欲しい!
たいしてスペースを取るものでもないでしょう。今まで通り残してくれて、なくなったら補充する程度でいい、少量多品種を仕入れなくてもいいんです!

じつは五線紙にもいろいろあって、ピアノ用(2段組)、弦楽合奏など3段組・4段組…さらにオーケストラスコア用…といろいろあるんですよね。ただ、そこまでいろいろな種類を一般の文房具屋に置いておくのは無理でしょうし、要求はしません。それに「それにしか使えない」特殊なものはかえって不便。

むしろB5版・A4版で12段ぐらいの、ごく一般的な「五線紙」でいいんです!


私の五線紙 対策

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私はルーズリーフのシリーズの五線紙を使ってます。
MARINOというのがメーカー名でしょうか… これです。

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12段・両面で16枚入って200円、お手頃な価格で、いまのところ伊東屋などのちゃんとした文具店にはあるのでまとめ買いしてます。

A4サイズのちょっと厚手の紙に印刷された五線紙もいいのですが、線の間隔・段の間隔が広かったり狭かったり、印刷が薄かったり(グレーで印刷)。オタマジャクシを黒ペンで書いてコピーを取ると線が薄くてところどころかすれたりすることも…

このルーズリーフ用の五線紙は、線の印刷もしっかりしていて、線や段の間隔もまあ平均的に使いやすく、なかなかいいと思います。

私はこの五線の幅に合わせて、はんこ屋さんのデザイン見本にあった「ト音記号」を縮小・サイズ合わせしてゴム印を作ってもらっちゃいました!(ヘ音記号やハ音記号はないので手描きですが)

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おもに教材用に、耳コピした一曲の保存に…
手描きで描いた譜面をスキャンして、PC上「ペイント」でレイアウト・編集…けっこう便利です!

水に流して歌詞入り

オルゴールの癒し Part2

◆下の娘の誕生記念に…

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この5月の大型連休中に、横浜・元町にあるスイス・オルゴールサロン・ルヴィーブルに行って来ました。
→ オルゴールの癒し

じつは上の娘が生まれた時(いまから19年前)、このお店でスイスのオルゴールを購入しました。曲は私の好きなラフマニノフのピアノ協奏曲2番。

ところが下の娘の誕生記念にはオルゴールを購入していませんでした。
中学に上がった誕生日に、自分で好きな曲を選んでもらって、遅ればせながら…

しかし、当時のスイスのメーカーからの輸入がストップしてしまい、木製の木箱もくるみ材のものが大幅に値上がりしてしまっていました。

そこで、横浜のルヴィーブルに問い合わせ、日本電産サンキョーという諏訪にあるメーカーが、イタリアの木製箱「オルフェウス」と提携して造っているオルゴールを紹介していただいたのです。

オルフェウス&日本電算サンキョー20180529 オルフェウス&日本電算サンキョー拡大
★クリックすると大きな画面でご覧になれます(以下同じ)


曲&弁の数

サンキョーで扱っている音のサンプルはこちらのサイトで聴くことができます。
→ ♪視聴(音のサンプル)
30弁、50弁…といった枠をクリックし、曲名の頭文字を入れて検索すると色々聴けます。

「弁の数」とはオルゴールの鍵盤(=振動板、櫛歯)の数。小さなものだと18弁、20弁…いわゆる高音で可愛らしいオルゴールの音色です。
30弁、50弁、72弁と音域が広がるにつれ、低音も加わってかなり深い響きになります。

ところが、実際に箱を手に取って、音(響き)を確かめて購入できる店が少ないのが現状です。

今はなんでも通販で注文して…というスタイルが主流ですが、オルゴールはやはり目と耳で確かめて買いたいですよね。

ルヴィーブルで得た情報のひとつが、鎌倉の長谷寺のすぐ隣にある「オルゴール堂」というお店が在庫が豊富とのこと。さっそくサイトで調べてみたら…


小樽オルゴール堂 

本家は北海道の小樽でした! 
かなり昔ですが、出張で小樽を訪れた時に、前を通った記憶があります!

小樽オルゴール堂120180529 小樽オルゴール堂220180529 

小樽には何店舗かあり、アンティークミュージアムや手作り体験のできる工房なども。

小樽オルゴール堂320180529

その「オルゴール堂」が、函館、富良野、京都、鎌倉、沖縄にも支店を出され、最近ではなんと私の学生時代からの庭のような表参道にも! 

情報を得たら即行動! さっそく行って来ました!

小樽オルゴール堂420180529

場所は表参道の交叉点にほど近く、国道246からほんの一筋入った場所。

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日当たりのよいテラスの奥に、すぐに見つかりました。明るい店内に、オルゴールがあるある…!
(お店の快諾をいただいて、このブログで宣伝させていただきます!)

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30弁、50弁あたりだと、だいたいどの曲もそれなりに聴きごたえのある響き。

音のムーブメントを小樽のオルゴール堂オリジナルの木箱に入れてもらえば5~6万円台から、イタリアのオルフェウスの木箱だともう少し高くなりますが、一過性の楽しみと違って末永く大切にする記念としては、リーズナブルなお値段だと思います。

お手頃なオルゴールも各種いろいろ…

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曲・ムーブメント

ドラムが1回転する長さは限られていますが、横にスライドしてずらすことで、曲を分けて納めることができます。長い曲を2~3パートに分けてあるもの、2~3曲をまとめて入れてあるものなど、色々です。

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娘のお気に入りは、小物入れもついたこの青い箱。なかなか重量感があります。
希望の曲は、W.ディズニーの「ア・ホール・ニューワールド」(アラジンより)、こちらは50弁で2パート。

私もついいろいろと目移りしてしまい…

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♪パリの空の下(50弁)、♪モルダウ(50弁)…etc.

♪リスト作曲「ラ・カンパネラ」(100弁×ダブル)は見事でした!

カンパネラ1 カンパネラ2

クラシックの曲の多くは、原曲とは違う高さで作られているものが多いのがちょっと残念。
でも、オルゴールと他の楽器を合わせることはあまりないでしょうから、オルゴールはオルゴールとして…


癒しの音

こちらは、もう何十年も前に雑貨屋さんで見つけた手回し式。
♪「星に願いを」(20弁)

手回し20弁

途中、ちょっと気に入らない音があったので、ドラム上のあるピンをカットし、違う音をはじくように1ミリの真鍮線をドラムに穴を開けて差し込んでハンダ付け。
錆びも出てますが、木箱の上で回すと懐かしい響きが…山小屋風の家でも作って納めてあげようかな。

オルゴールの音色はアルファー波を刺激してくれます。
「オルゴール療法」の効用も言われています。

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私が月にいちどお邪魔しているデイホーム、毎月テーマを考えてプログラムを組みます。
ゲストをお呼びして「癒しの音」をお届けする機会もなるべく取り入れたいと思っています。

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→blog内カテゴリー デイホーム日誌

いちどオルゴールを持参して、大きなテーブルの上で鳴らして皆さんにも聴いていただけたら…
オルゴール堂さん、ぜひレンタルのお取り扱いもご検討いただけたら幸いです。

2018.5.29 Akira Takagi


オルゴールの癒し

5月3日(木)

大型連休の後半、関東では昨夜からの雨も朝には上がりました。
下の娘(この春から中1)と一緒に、横浜・元町中華街にあるスイスオルゴール・サロン・ルヴィーブルにお邪魔してきました。

上の娘が生まれた時(いまから20年前)に、ここでスイスのムーブメント(72弁)をシンプルな木箱におさめたオルゴールを購入しました。
その後、スイスのオルゴールメーカーはなくなってしまい、今は日本のメーカー(諏訪にある会社)がムーブメントをつくり、イタリア製の箱におさめる…というスタイルに。

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★クリックすると大きな画像になります


上のカタログをご覧になってもお分かりのように、オルゴールといってもお値段もピンキリ。
ただ、どんながあるのかも、その音源(どんなアレンジか)も、店にサンプルは置いてないのです。
箱(表装)も、写真だけでは重さ質感が分からない。なんでも通販のように注文して買う時代…?

事前に何度か問合せた私の「こだわり」をよく理解してくださり、30弁・50弁・72弁(…弁というのはいわゆるオルゴールの鍵盤数)ごとに、曲目リストを私の自宅に郵送してくださり、音源のサンプルを聴けるサイトをメーカーから聞いて教えてくださったり、ご自身の手持ちのオルゴールをショップに持って来てくださったり…

この連休中に、下の娘を連れてショップへ…という流れだったのです。

ただ、好きな曲でも、原曲キイとは違う高さのものがほとんどで、アレンジによっては「?」だったり…
(必ずしもオルゴールと何か楽器を合わせることはないので、原曲キイにこだわる必要はありませんが、アレンジなど雰囲気は大切です)
50弁ぐらいでいい曲が見つかっても、それを納める木箱で娘の気に入るものがなかったり…(シンプルでいいな、と思えるものがどんどんなくなっている傾向に、ショップの方も「なぜ?」…と)

そういう時は、無理してあるものの中から決めないで、希望を伝えて機会を待つことに…


オルゴール療法

元町にあるこのショップでは、オルゴール療法というのをやられています。
大型のオルゴールは音域も広く、自動演奏のできる楽器のような音色。
オルゴールには人間の耳に聴こえない周波数の音も混じっていて、それが脳波に良い影響を与えることも科学的に分かってきています。

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きょうは午前中にアポを取って伺い、午後13時から始まるテラピーに先駆けて、特別にいくつか体験させていただきました。
共鳴箱の上で鳴らしていただいて、あるいはテーブルの上に耳をつけて、あるいはオルゴールの箱を抱きかかえて…
さらに、長い時代を経てきた円盤式の大型のものや、ストリートオルガンと呼ばれるものも…

オルゴール320180503

ご興味のある方は、こちらにお問合せしてみてお訪ねになってみては…

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<余談>

渋谷から元町中華街へ向かう東横線で、休日にしか運行していない「Sトレイン」という列車(全席指定)がちょうどやってきたので、初めて乗りました!
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元町中華街の商店街、オルゴールショップからほど近い場所で見かけたからくり時計
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「明日はどこから」(朝ドラ「わろてんか」テーマ)

2018.3.24(土)

朝の連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)「わろてんか」のテーマ音楽「明日はどこから」、松たか子さんの作詞・作曲・歌です。

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明日はどこから(「わろてんか」テーマ)20180117★クリックすると大きな画面になります

1月のデイホームの歌会でも取り上げたところ、みなさんよくご存じで歌ってくださいました。

私がこれを取り上げた理由のひとつ、字幕なしでもちゃんと歌詞が聞き取れること!…当たり前のようですが、じつは最近の歌としては珍しいのです。

昭和30~40年代の歌謡曲では、字幕なしで聞いただけでちゃんと歌詞が聞き取れるのが当たり前でした。
でも、最近の歌(ドラマの主題歌も含めて)は、妙に巻き舌が入っていたり、変なところで息継ぎで切れたり、意味もなく変な英語が挿入されていたり、前後の脈略から予想される単語ではない意外な単語が唐突に出てきたり…なんだか「“ことば”がアート化」してしまってるような気がします。

→ 
歌は世につれ 世は歌につれ ~歌詞が聞き取れない~


あと、音楽の話題から外れますが…

朝ドラの名物といえば「戦争」。けさ(3月24日)の放送では、大阪も空襲に見舞われ、北村商(笑)店が35年の歴史をいったん閉じるという場面。「みんな命を大切に(危ないと思ったらすぐに逃げて)」…

かつての朝ドラは4月に始まって1年のサイクルでしたから、8月の終戦記念日のころに戦争のシーンが登場することが多かったですが、最近の朝ドラは半年サイクルなので、こんな時期に…。
でも昭和20年3月には東京大空襲、その後各都市にも空襲が激化しましたから、あながち季節外れとも言えません。

ドラマの中では、戦争に突き進む世の流れ、軍部からの不当な圧力、民衆もそれに従い「文化・芸術」を大切にしたり外国人と仲良くしようものなら「非国民」呼ばわり。焼け跡で途方に暮れる人たち、価値観が180度変わる…そういうシーンが多く登場してきました。

「あの戦争はいったい何だったのか?」、「二度とあのような過ちを繰り返してはならない」…強烈なメッセージが朝ドラには含まれているように思います。



アタックの表情の違い

「♪音の小部屋」資料より リライト ~2018.3.3~


「アタック」…
といっても洗濯洗剤の名前ではありません。音楽で奏でられる「音」の立ち上がりに関するお話しです。

まずは私の担当、打楽器に関する話題から。

打楽器は「打つ(叩く)」しか能のない楽器、渡される楽譜も他のパートに比べて極端に音符の数が少ないので、その一打に命のすべてをかけます(笑)。
強弱記号で「f(フォルテ)」がいくつも並んでいたり、音符の上に「>(アクセント)」記号が付いてると、つい喜んで大きな音を出したくなりますが、場面によってどんなアタックで音を出すかが重要になります。


4分音符と8分音符、どう叩き分ける?

有名なブラームスの「ハンガリアン舞曲5番」に、こういう箇所が出てきます。
旗が上と下の両方に伸びてますが、シンバルグランカッサ(大太鼓)が同じリズムを刻みます。

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ヘパリーゼのCMでは「♪ヘーパーリーゼが あるじゃないか」という部分ですね。

最初の3発は4分音符、あとの3発は8分音符、それが交互に2回出てきますが、この両者をどう叩き分けるか…?

8分音符の方は、音の長さを半分にして1発ごとに止める? 
はい、それもひとつの考え方ですが、ここのテンポはかなり速く、大太鼓なら右手で叩いて左手で「パコパコパコ」と止められるでしょうが、シンバルで1発ずつ止めるのは難しいでしょう。


◆打つ瞬間のアタックの違い

まずは音楽全体の流れを見てみると、打楽器が4分音符の時はメロディも4分音符。弦楽器が細かい音符を奏でている時に打楽器にも短い8分音符の刻みが求められています。そうした音楽全体のニュアンスをとらえます。

4分音符は大きく円を描くようなイメージで開放的に「ジャンジャンジャーン」と、
8分音符の方はSeccoで(硬く)「ジャッ ジャッ ジャッ」と鋭く。

半分の長さで音を止めるかどうかより、打つ瞬間のアタックの違いが重要なのです。

そういうイメージをちょっと意識するだけで、実際に出てくる音が変わるから不思議!奏者の手の動きにもなんらかの変化が起きているはずです。その違いは何なのか…?

◆イメージ

極端な例で比較して見てみましょう。どちらもフォルティッシモの大きな音を出すという前提です。

まず、スネアドラム(小太鼓)で短い音を「パン」と出す場面をイメージしてみてください。
スネア

上からスティックを大きく振り下ろして「打つ」のではなく、ヘッド面(皮)のすぐ上に構えておいて一瞬の手首のスナップで「パン」。
何かの動物がじっと獲物が近づくのを待っていて、近くに来た瞬間にパッと狙い撃ちするように、それこそ「目にもとまらぬ速さ」で。
ヘッド(太鼓の皮)を上から叩くというよりも、皮の振動を宙に放り上げて炸裂させる…そんなイメージです。

それに対して、大きなタムタムで長い音符を「ボワ~ン」と鳴らす場面。

タムタム
    
バチも頭の部分に重りが入っていて結構重いですから、これで「目にもとまらぬ速さ」でスナップを効かせて打ったら手首を痛めます(笑)。

バチをしっかり持ち、肩から上腕・下腕・手首さらに持ったバチの先端までを1本の大きな振り子のようにゆっくりと…「中国4千年の歴史、ボワ~ン」となるわけですね。

もうだいたいお分かりかと思いますが、音符の長さ(=響かせる時間)に応じたアタックがあるということなんです。

アタック&音の長さ20180303

長い音符は響きも長く持続させなくてはいけませんから予動を大きく、逆に短い音符ほど予動を短く鋭く…
強さのエネルギーは同じだとすると、短い時間にそのエネルギーが集約すればそれだけ鋭いアタックになります。

必ずしも「予動」の速さがすべてではありませんが、イメージとしてそういうとらえ方をすることで、打つ瞬間のインパクトは違ってくるはずですし、入るタイミングも怖がることなく正確に入れるはずです。


ピアノの表現でも

時にはオーケストラの代わりともなるほど完成された楽器・ピアノ。強弱の付け方=音楽の表情はとても大切になってきます。

ピアノはたしかに鍵盤を押せばだれでも音が出る楽器。音を出すこと自体は簡単な代わりに、奏でる音符の数も多く、白鍵・黒鍵で12音すべて並んでいる中で正しい音を選んで鳴らさなくてはならないので熟練を要します。
とくに伴奏では、テンポをキープし、歌やメロディ楽器をリードしなくてはならない、という責任も負います。

だから、つい一生懸命に頑張って、アクセントのついた音はしっかり出さなくては、となるわけですが、いつもいつも同じようにただ強く叩くだけは表情が付かないばかりか、時には音楽性を妨げて「うるさい音」になってしまうことも…。やはりその場面に応じた、理にかなった音を出すように心がけたいものです。

ピアノ曲はそれこそ星の数ほどあり、いまさら具体的なクラシックの曲を例に出して個々のアクセントについての解釈なんかしませんが、パターンとしてほんの一例…

音符イメージピアノ1

シンコペーションのかかった、スイング系のジャズの曲でしょうか?
こういう場面では、おなじアクセントの付いた音にも長い音短い音があることに注目。

一番左の符点4分音符はこの中ではもっとも長い音。こういうところは、テヌートぎみにやや重みをかけたアクセントでしょう。

それに対してその後の「レ」「ミ」は8分音符にスタッカートまでついている短く軽い音ですね。

一番右はタイで2つの音がつながって合計では4分音符+16分音符の長さですが、こういうところはスイングで強拍が前倒しになってるので、音の鋭さ(=衝撃の速さ)としては16分音符並みのインパクトで食いつく感じではないでしょうか。

また、こういう場面はどうでしょう?

音符イメージピアノ2

クラシックの曲でもよく出てくるパターンですね。アクセントの付いている頭の音も16分音符なわけですが、16分音符1粒にアクセントをつけるイメージだと、それこそガンガン頭を殴られるような「痛い音」になってしまいがち。

むしろ解釈としては…

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頭の音をしっかりよく響かせる、レガートにも近いイメージではないでしょうか?

このように、強弱記号も「音楽の表現のひとつ」だということをちょっと意識するだけで、音に表情と深みが増してくるのではないでしょうか?


クラシック音楽をより身近に

2018.1.14

「クラシック音楽」というと、どうしても格調高い・敷居が高い・かしこまって静粛に聴かなくてはいけない…といったイメージがありますね。

でも、バロック時代の宮廷音楽などは、宗教的な式典の場で奏でられたものもありますが、宮廷での娯楽として楽しまれていた曲もたくさんあります。バレエオペラの世界も、いわば娯楽の世界です。

バロック以降、古典派、ロマン派、印象派、モダン、近現代…と、ひとくちに「クラシック」といっても時代もジャンルもけっこう広いです。

演奏家の研ぎ澄まされた完成度の高い演奏に集中して聴きたい曲ももちろん多いですが、必ずしも改まったコンサートホールで、咳も我慢してひたすら石のようになって聞かなくてはいけないものばかりではないはず…

ウィーンフィルニューイヤーコンサートは、音楽の都ウイーンの伝統的な音楽の殿堂・楽友協会のムジークフェラインで毎年元旦のお昼に、世界一流の指揮者を招いてあのウィーンフィルが演奏し、会場には正装の紳士・淑女が集います。
でも聴衆たちは、石のように固まって席も我慢して真剣な面持ちで…ではなく、とても気楽に音楽を楽しみながら、時には身体を動かしたり手拍子をしながら音楽を楽しんでいるのです。

コンサート会場だからといってそんなに力まず、またコンサート会場以外の場所、たとえばジャズのライブのようにお酒を飲みながら、適度な歓談をしながらでも身近にクラシックも楽しめる場があってもいい…と思うようになって久しいです。


クラシック音楽をリクエストされて

私も近所のデイホームで月に一度「脳が喜ぶ歌の会」を持たせていただくようになって1年ちょっと。
→ カテゴリー「デイホーム日誌」

毎月、季節ごとの日本の唱歌昭和の歌謡曲などを中心に皆さんで歌っていただく伴奏をしてますが、昭和の歌謡曲とよくにた映画音楽やクラシック音楽もけっこうあるんです(脳トレも兼ねた音楽のオヤジギャグよろしく、同じコード進行の曲を一緒に弾いたり…笑)。

そうこうするうちに、クラシックの曲をリクエストいただく機会が出てきました。
97歳のおじいちゃんが「シューベルトのセレナーデ」をリクエストくださったのです。若いころからクラシックがお好きで、ご自身でも歌っていらしたようです。

そんなとき、「楽譜がないと弾けません」「こんど(楽譜を探して)練習しておきます」じゃ格好がつきません。ともかく耳覚えで、高さはここ(二短調)で良かったかな?…そんなレベルながら、とりあえず主題テーマをお届けしました。

昨年の秋には、ヴァイオリンやフルートの人をお迎えして、ちょっとしたクラシック・ミニコンサートの回も設けました。

そこで問題になるのが選曲です。
いわゆる「クラシック」と言っても色々ある中で、皆さんが良く知ってる曲、題名は分からないけど聴けば「ああ、聴いたことある」という曲、あまりマニアックで難しい曲ではなく耳にやさしい美しい曲、1曲あたり5分前後の短い曲…etc.
そういう曲を引出しにストックしておきたいところですが、そういう曲だけを集めた曲集って意外とないんですね。


シアトルでのお買い物

こちらは今から12年ほど前(2006年)に家族でアメリカ旅行したとき、シアトルの本屋さん(←とくに音楽専門の店ではなく、ショッピングセンターのごく一般的な書店)でたまたま見つけたもの。

PIANO BENCH20180114 シアトル

それこそバッハ・ボッケリーニ・ヘンデル…といったルネッサンス~バロック時代(RENAISSANCE AND BAROQUE)、ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン…といった古典派(CLASSICAL)、ブラームス・ショパン・シューベルト・グリーグ・リスト…といったロマン派(ROMANTIC)、アルベニス・ドビュッシー…といった印象派(IMPRESSIONIST)、よくわかならいけど「LIGHT CLASSICS」というグループ、さらにオペラの音楽(THEMES FROM THE OPERA)、バレエの音楽(SCENES FROM THE BALLET)…

もくじに書かれた「くくり」の単語は分かりましたし、作曲家名・曲名は世界共通!音楽はいいですね!

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★クリックすると大きな画面でご覧になれます

グループごとに分かれてトータル399ページ! 
各曲ともピアノ1台用に編曲されていて、多くの曲は見開き2ページ、長いものでも4~6ページ。

アレンジも決して幼稚ではなく、かといって複雑すぎず、ざっと見た感じおそらく原調で書かれていて、なかなかいい感じです。

あと、スキャン画像でお分かりのように、ルーズリーフのような綴じ方が気に入りました。
よく海外の楽譜は製本が悪く、全開させているうちに糊が剥がれてページが抜け落ちてしまうんですが、ルーズリーフ形式ですから、演奏中も見開きの状態で安定しててくれますし、これならコピーにも強いはず!

ただ、A4サイズ電話帳のような厚さ!
こんな重いものを日本に持って帰るのか~とちょっと迷いましたが、やはりこれはぜひほしい!…スーツケースの一番下に入れて持ち帰ったのです。

とはいうものの、自宅でピアノを弾くのにこの楽譜の存在を忘れて10年以上の歳月が過ぎていました。

ここに来てデイホームでクラシック音楽、有名な曲で、5分程度の短いもの…、役に立ちました!
先ほどのシューベルトの「セレナーデ」もちゃんと収められていました。


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どの曲もピアノ1台用に書かれてますので、たとえばこの「セレナーデ」の場合、オレンジで囲ったメロディ部分をフルートなどほかのメロディ楽器で奏でてもらってもよいのです。

*数年前、あるオーケストラで、チェコフィルの名トランペット奏者・ケイマル氏をお迎えしたことがあります。ケイマル氏がアンコールに、フリューゲルホルンの柔らかい音色で吹いてくれたのが、この「セレナーデ」でした。

バレエオペラで用いられている曲の中にも名曲はたくさんあります。

曲は知っていても、物語全体は知らない方もけっこういらっしゃるでしょう。およそどんなストーリーで、どんな場面で演奏される曲なのか…といった解説もちょっと交えれば、クラシック音楽にも親しんでいただけるのではないかと。


あと、昨年の秋にご一緒したヴァイオリンの友人に勧めていただいたのがこちら。

「バイオリン名曲31選」
(ドレミ楽譜出版)
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ヴァイオリンの名曲といわれる作品がずらっと並んでいて、最後は「チャールダーシュ」「チゴイネルワイゼン」で絞めくくられています。

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あとは、共演者からいただく楽譜も含めて、演奏機会ごとにストックを増やしていけたら。


殺陣 国立音楽院にて

9月8日(金)

卒業した国立音楽院も、9月に入って新学期がスタートしました。

金曜の夜は、日本の伝統音楽・芸能を体験する授業。久しぶりに見学にお邪魔したのですが、ドアを開けたら…

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殺陣!

「さつじん」じゃなくて「たて」です。時代劇の斬り合いのシーンで使われているのが「殺陣」。剣道や居合(いあい)とはまた違って、より実戦的な構え・動き、「見(魅)せる」ための演技…といった要素が強いです。

この授業では、和太鼓・鼓・箏・琵琶…といった日本の伝統楽器に触れ、日本の楽器を用いて洋楽(クラシック)の名曲を演じるほか、演目に応じて外部講師を招いて指導を受けます。
何年か前には「平家物語」の「壇ノ浦」を日舞の所作を取り入れて学ぶなど、いろいろなメニューが充実しています。

先生方も…
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私ともう一人の卒業生も…
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腕に覚えあり…??
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だいぶ前ですが、呼吸、動と静…打楽器にも通じるものがあるかもしれないと思い、居合刀を一振り購入。
某放送局の時代劇で殺陣を指導されている大御所の殺陣師・林邦史郎さんに、スタジオの空き時間に、抜き方・構えなどをほんの少しだけ習ったことが…
今度は「マイ居合刀」を持参してお邪魔しようかな…

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音の小道具 ひょうたんマラカス

2017年 4月1日(土)

世田谷の馬事公苑近くの農園に毎年春先になるとお目見えするのが、小さなひょうたん。先週、3月25日(土)にもご紹介しました。

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センナリヒョウタン(千成瓢箪)という小さな品種で、片手で握れて、七味唐辛子を入れて卓上に置くのにもちょうどよい大きさです。5年前にもこの季節に2~3個いただいたことがありました。

今回は6個ほど、音の小道具・ひょうたんマラカスにしてみます。

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素材づくり

茎の部分を切り落とし、頭に穴をあけます。よき位置にキリで穴をあけ、プラスのドライバーで広げます。

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箸でつついて逆さにして根気よく振ってると、タネや内部の皮がぽろぽろ出てきます。

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紙やすりで表面の汚れた部分、ザラザラした部分を取り除きます。
ただ、あまり綺麗に取り過ぎず、ほどよく自然な感じが残るように…

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◆「音」を求めて

さて、肝心なシャカシャカの中味…
最初に思いついたのは、乾燥剤として使うシリカゲルです。湿気対策にも良いかな、と。

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薬局で400円ほどで売っていたのが、ちょうど小さな6袋入り。
袋に入った状態のまま振ってみるとシャカシャカと良い音がするので「これだ!」と喜んで買ってきたのですが…

いざひょうたんの中に入れてみると音があまりにも小さく、重量感もなくてスカスカ…

楽器屋さんで売っているたまご型のミニ・マラカスには鉄(スチール)の小さな玉が入っていて、重量感もあって音もしっかり出ますが、鉄とプラスチックによる割と高めの硬い音。

たまごマラカス


今回せっかくの天然素材ですから、もっと自然な、やさしい音色にしたい…

そこで、二子玉川の鉄道模型屋さん(=「いさみや」さん)に久々に行って、模型のシーナリ(風景)を作るための小粒の石を一袋いただきました。
大きさも選別してあって、これだけ入って200円、申し訳ないほど安価です!

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石粒はだいたい2~3ミリ径。さっそく中に入れて振ってみると…

おぉぉ、そうそう、この音! 
重すぎず、軽すぎず、振った感じもなかなか良さそうです。

石粒をどれ位入れたらよいか、量をいろいろ変えて試しました。少なすぎず多すぎず、ちょうどよい量があるみたいです。しかも6個それぞれ個性的な姿をしていて、それぞれ個体ごとにちょうど良い量が。

大きく膨らんだ個体の方が、壁が薄くていい音がするようです。

さんざん試して振って石粒を出してみると、中からまだ残っていたタネやうす皮が一緒に出てきます!
出した石粒ごと水に入れると不純物がこんなに浮きます。

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これら不純物は音を消して悪くするだけなので、石粒を入れてよく振ったことで中の壁掃除もできて良かったです。


いよいよ「形」に

あらためて乾いた石粒をそれぞれの個体に適量入れ、持ち手の棒をつけます。
本体を手で握って振るより、棒を付けた方がいい響きになります。

しかし、丸箸では細すぎ、鉛筆ぐらいの太さの木か竹の棒、何かないかな…?

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身近なところに落ちていた小枝が目に留まりました。
生垣を剪定(せんてい)したものが道端に放置され、よく乾燥していました。
色具合もなかなか良さそうです。

ほどよい太さの部分を10センチほどにカット。

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ひょうたんの穴を、それぞれ棒の太さに合わせてヤスリで広げます。

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木工用のボンドでしっかり隙間なく接着し、中の石粒がくっつかないように棒を上に向けてよく乾かします。

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持ち手・接着剤のはみだし部分をヤスリできれいに仕上げ、表面の保護・割れの防止も兼ねて透明ニスで仕上げます。

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風・日差しのないところで陰干し。

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本体が乾いたら、柄の部分も…

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完成!

12d 完成

ひとつひとつ微妙に音の異なる子たちが誕生!
デイホームでの歌会に持参したり、音の小道具として活用していきます。


<参照>

千成ひょうたん

*2012年のひょうたん→ 「鳥小屋&ひょうたん」

*鉄道模型「いさみや」さん→ 「遊びから学ぶ 人生の恩人」



プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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