デイホーム日誌(10) 「脳が喜ぶ歌の会」第8回

8月19日(土) 14時~

デイホーム野沢で毎月第三土曜日に開催している「脳が喜ぶ歌の会」
今回は、なんと静岡から…森美佐枝さんが参加してくださいました。

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森さんと出会ったのは3年前の春、上野のガード下の小さなホルモン焼き屋さんでした(←一同、笑いが起こる)。

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「コバケンとその仲間たちオーケストラ」の演奏会が終わり、とくに公式の打上はなく、同じ世田谷方面に帰るメンバーと「お腹すいたね、喉渇いたね」と上野駅かいわいを物色してたまたま入ったお店て乾杯!
すると、すぐ近くのカウンター席からの会話が、先ほどまでのコンサートを聴きにいらしていたような内容…

先方も、こちらの会話がどうもオーケストラメンバー同士の会話らしい…と。お互いなんとなく意識が向き、「あの~、もしかして…」と。
われわれのオーケストラに参加しているハンディのあるメンバーとも一緒に活動されているらしく、その後ブログやFacebookを通じて情報交換。

地元で合唱に参加されていて、私のデイホームでの活動に興味をもっていただき、今回は歌のリード役としてお呼びしました。

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このところ、音楽がご縁の旧知の方と、ここデイホーム野沢で再会・共演できる機会に恵まれ、輪が広がり感謝です。


◆今日のプログラム

きょうは「夏休みの思い出」、「星空」にちなんだ曲を集めてみました。

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さんぽ 「となりのトトロ」テーマ (…物語のメインは夏)
高原列車は行くよ

高原列車 沼尻 ←歌のモデルとなった沼尻軽便鉄道の碑

夏の思い出
浜辺の歌

<休憩をはさんで>

先ごろ亡くなられた平尾昌晃さんを偲んで…

♪霧の摩周湖 
♪夜空


摩周湖20170801 ポールスター摩周20170801
★2001年夏に高木撮影 …クリックすると大きな画像になります

星に願いを 「ピノキオ」のテーマ(日本語版)
見上げてごらん夜の星を



◆きょうの「脳が喜ぶ」テーマは、「揺らぎ」

はじめの♪「さんぽ」、♪「高原列車は~」の2曲はマーチ風の曲で、曲がはじまったら一定のテンポで進んでいきますが、それ以外はすべて「揺らぎ」のある曲。

みなさんに手を前に出していただき、「いち・にい・さん、いち・にい・さん…」に合わせてゆっくり左右に手を動かしていただきます。

でもただ機械的に「右に、左に…」ではなく、長~いブランコが揺れるように、ゆっくり動き出してスーっと流れ、遅くなって止まる。そして反対方向にまたゆっくり動き始めてスーっと。
波が打ち寄せ、返すように…

5.揺らぎ

自然の摂理も音楽の摂理も、ごく自然な動きで理にかなったものは心地よく入ってきます。
そんな感覚で♪「夏の思い出」、♪「浜辺の歌」を、心地よい揺らぎで歌っていただきました。

休憩をはさんで…

先ごろ亡くなられた平尾昌晃さんを偲んで2曲ほど。 ♪「霧の摩周湖」(←夏の間摩周湖は霧につつまれることが多い)、五木ひろしがレコード大賞をとった♪「夜空」 。

霧の摩周湖の曲終わりでは、「摩周湖の~ 夜」で歌が長く伸ばします。音楽用語で「フェルマータ」と言いますが、カラオケだとすでに音楽がインプットされているので、文字の色変わりで歌がタイミングを探るしかありませんが、「生演奏」では、歌い手さんに自由に伸ばしていただいて伴奏が合わせればよいのです。

さて、きょう初めての試み…♪「星に願いを」をちょっとミュージカル風に挑戦していただきました!
最後の繰り返しでは、遅くなったり劇的に伸ばすところがあります、とだけ事前にお知らせして、あとは現場の空気で…
それだけでちゃんと空気を読んでついてきて下さり、期待していた以上の出来になりました!
ここのデイホームの皆さん、さすがに歌好きでレベルの高い方が多いんですね! 

この会のラストテーマ♪「見上げてごらん夜の星を」も、いつも以上に揺らぎが心地よかったように思います。



きょうはホームの方が開始時間を10分ほど早めてくださったので、時間に余裕があり、森さんがふだんやられている♪「ああ、人生に涙あり」(水戸黄門のテーマ)に手の振りを教えてくださり、皆でやってみました。
前々回、「テーマ音楽シリーズ」でこの曲をやったので、私のノートにもコードを記入した歌詞集があり、オリジナルに近い伴奏で!

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初めていらした森さん、休憩時間や終了後にみなさんによく話しかけられ、すっかり仲良くなられたようで「また来てね」と送り出されました。

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デイホームのHPより… 30名を超える来所者が楽しみにしてくださっています。

★次回は、9月16日(土)14時~

デイホーム日誌(9)「脳が喜ぶ歌の会」第7回

7月15日(土) 脳が喜ぶ歌の会 第7回
 
~西田由花里(ゆかりん)さんをお迎えして 歌でたどる女の生涯~

きょうは、元気のいい歌のお姉さん「ゆかりん」こと西田由花里さんをお招きして、歌でたどる「女性の生涯」と題してみなさんと一緒に歌いました。

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プログラムは…

♪365歩のマーチ inC
♪学生時代 inAm
♪恋のバカンス inFm
♪ウナセラディ東京 inGm  

<休憩 奇跡の歌姫、ザ・ピーナッツの半生について>

♪こんにちは赤ちゃん inD
♪秋桜(コスモス) inDm
♪糸(手話入り) inB♭
♪贈る言葉 inF


きょうの歌姫とのご縁

由花里さんとは、かれこれ20年来の知り合いです。ダンスやパフォーマンスのチームリーダーをやられていて、さまざまなイベントにも参加されていて、そのチームが夜にはショーも見せてくれてる…そんな素敵な空間が渋谷にあって、私も仕事帰りにお邪魔したことがあったんです。
勤務地の変更その他いろいろあってご無沙汰するうちに年月が経ち…、まあよくあることですね。
しかし、10年(もっと?)ぶりの再会は、やはり「音楽」が取り持ってくれました。

2か月前にここ野沢デイホームにお迎えしたケーナ奏者の「やぎりん」こと八木倫明さんとの会の様子を私がブログにアップ、それをFacebookにもリンクさせておいたところ、八木さんとお友達の由花里さんがご覧になって私にコンタクトしてくださったんです。「あれ?、この高木さん、私知ってるよ!」と。

→ デイホーム日誌(7) ケーナ奏者をお迎えして(5月20日)

由花里さんはプロの歌手ではないのですが、厚木方面でやはりお年寄り相手に手話や手遊びを交えて歌っておられて、八木さんと最近♪「広い河の岸辺」も歌われたとか!

「ならば、今度ぜひデイホーム野沢へもいらっしゃいませんか?」…それが早々に実現したのが今日の歌会です。


手話や手遊びを交えて

冒頭の♪「365歩のマーチ」ではピエロに扮して登場!

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両手をグー・パー交互に出す手遊びを紹介してくださり、1番は歌だけ、2番は手遊び、3番(=1番の歌詞で)は歌と手と両方…そんな形でスタート。

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そして休憩をはさんで後半の♪「糸」 。 
これはデイホームでの曲にはめずらしい平成生まれの歌です。

はじめにメロディラインを一緒に歌って覚えて(確認して)いただき、サビの部分「縦の糸はあなた 横の糸は私…」以降に手話を教えてくださいました。

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昭和の歌姫、ザ・ピーナッツのルーツをたどる

日本が太平洋戦争に突入した翌1942年に愛知県に生まれた双子の歌姫。
名古屋も空襲を受け一部焼け野原になった戦後間もないころに小学校に上がったことになりますが、その時すでに大人になっての夢は「歌手になること」。

歌やダンスのレッスンを受け、17歳で名古屋のナイトクラブで歌っていたところを、渡辺プロダクション(いわゆるナベプロ)の社長の目にとまって上京。歌のレッスンを本格的に受け、なんとその翌年に日劇にデビュー!

デビュー曲は♪「かわいい花」。これはシドニー・ベシェの「小さな花」という曲に日本語の歌詞を乗せたもの。
つづく♪「情熱の花」はご存知ベートーヴェンの「エリーゼのために」に日本語の歌詞。
♪「レモンのキッス」は、ジョコンダの「時の踊り」(=ヤマザキパン・ロイヤルブレッドのCMバックに流れている曲)に日本語の歌詞。

このように、外国の音楽に日本語の歌詞を乗せたカバーポップスが当時よくつくられました。

♪「ふり向かないで」、♪「恋のバカンス」、♪「ウナセラディ東京」…とオリジナル作品が生まれますが、そこにもやはり外国の音楽からの影響が見受けられます。

とくに、日本のムード歌謡の草分けとも言える♪「ウナセラディ東京」。
バラード調・大人の夜の雰囲気で(コード譜)…


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ぐっと大人っぽい雰囲気で、映画音楽(=「黒いオルフェ」「夜霧のしのび逢」など)とも雰囲気・コード進行が似ていますし、さらにたどれば、ショパンのバラード1番(=おととし羽生結弦選手がフリーの演技で使った曲)などとも非常に近いものを感じます。

このように昭和30年代に日本で生まれた歌には、外国の音楽(映画音楽、さらにクラシック)の影響を受けたものが多いように思います。

なぜでしょう?



これは私の仮説ですが…
昭和30年代に入ってテレビの本放送がはじまります。まだ当時の番組はすべて生放送。スタジオもスタッフもテレビ局もまだ今のようにたくさんはありません。1日中番組を流し続けることはできず、放送をしていない時間帯もありました。

その時間がもったいない、ということで、外国の映画を放送することも多かった。
外国の映画と一緒に入ってきたのが映画音楽。それまでの日本の歌謡曲にはなかったおしゃれなコード、哀愁を帯びた大人のムードの曲…

そういう音楽がお茶の間で流れてみんなが聞くようになった!
焦ったのは日本の作曲家たち(だったはず!)

そんな中、外国の歌を日本語に訳したり、外国の音楽(おもにコード進行)に影響を受けた曲がたくさん作られるようになった。
ザ・ピーナッツの歌をたくさん生み出した宮川泰(ひろし)さんもその一人。

もしザ・ピーナッツも宮川泰さんもいなかったら、日本のムード歌謡も広まらなかったんじゃないか…?
本日追加でお配りした<資料>にもそんなことを書いておきました。

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本日の脳トレ「かくれ歌」

この歌会はただのカラオケと違い、なにかしら「脳を刺激」することを取り入れます。
私のこの会の名物になりつつある(?)のが、「かくれ歌」シリーズ!

ある曲のコード進行に、まったく違う曲のあるフレーズがそのままハマる!
それを同時に鳴らして「邪魔」するのです!

知ってる曲を歌うだけでも脳はフルに活動します。次のメロディを予想し、その音程の声を出そうとする。さらに歌詞の意味を理解し、メロディに合わせて歌う…

そこにさらに、まったく違う別の曲(=かなり有名な曲だけど、まったく場違いな曲…笑)が耳に飛び込んでくるわけです。
惑わされず、吹き出さずに元の歌をちゃんと歌いきれるかどうか…?

きょうは前半で歌った♪「学生時代」のコード進行にぴったりはまる歌をいくつか散りばめてみました。
歌姫・みなさんにはふつうに「学生時代」の1番の歌詞で歌っていただき、そこにお邪魔虫として飛び込むのは…??

 *ネタばらし
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音楽の輪は広がる

「ゆかりん」と同じダンスチームのメンバーだった康子さん、5月にご一緒した「やぎりん」も、きょう見学にいらっしゃって、皆さんとのひとときを共有してくださいました。

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いろいろ盛りだくさんな内容で、トークと歌で1時間はあっという間に過ぎ、毎回ラストソングで歌っている「見上げてごらん夜の星を」はきょうは省略しました。

終了後にお茶をいただきながら、93歳の方でクラシックが大好きな方と歓談。

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他にもクラシックのお好きな方(男性)が、私にシューベルトの「セレナード」をリクエスト下さいました。

高さ(=調)はうろ覚えだったんですが、チェコフィルのトランペット奏者・ケイマルさんが来日されて「コバケンとその仲間たちオーケストラ」にゲストで参加されたとき、フリューゲルホルンで柔らかい音色でソロを吹いてくださったのが脳裏をよぎり、Dモール(二短調)で(←あとで調べたら偶然にもDモールで合ってました!)。
冒頭のメロディを軽く弾いたら、とても喜んでくださいました。



歌謡曲・映画音楽・クラシック音楽…
それは決して分け隔てする世界ではありません。

「私はクラシックをやるんで、カラオケなんかやりません」とか、逆に「カラオケ演歌はすきだけど、クラシックはちょっと…」という声をよく聞きますが、もったいない!

クラシックと一口にいっても範囲は広く、その中には国や時代を超えて心に響く素晴らしい曲がたくさんあります。
そうした曲の「いいところ」を、長い人生を2時間ほどに凝縮した「映画」にも使った…それが映画音楽。
そしてその映画音楽が日本の歌謡曲にも影響を与えているとすれば…


私もクラシック畑によくありがちな「楽譜がないと弾けません」からの脱却にここ3~4年ほどハマってますが(笑)、逆に演歌や歌謡曲のお好きな方にもクラシック音楽をもっと身近に感じていただけたら…

秋には、アマチュアオーケストラでご一緒してきたヴァイオリンの方をお呼びしようかな…と下話をしつつあります。

ボランティアながら、交通費程度は支給されます。
ご興味のある方(とくにメロディ楽器・歌の方)は、ぜひ私までご連絡いただけたら幸いです。


デイホーム日誌(8) 脳が喜ぶ歌の会 第6回

6月17日(土)

梅雨入りした後も青空が続きますが、デイホーム野沢周辺のアジサイも色づいてきました。

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近くの蕎麦屋さんで、まずはお昼の腹ごしらえ。


「脳が喜ぶ歌の会」、本日のテーマは、懐かしい昭和のテーマ曲


お茶の間のテレビから流れていたあの番組のテーマ音楽…昭和30年代~「歌」の入っているものを選んでみました。

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♪「夢で逢いましょう」 バラエティ「夢で逢いましょう」テーマ昭和36年

♪「男はつらいよ」   映画「フーテンの寅さん」テーマ 昭和44年

♪「世界の国からこんにちは」     大阪万博テーマ 昭和45年

♪「あぁ人生に涙あり」        「水戸黄門」テーマ 昭和44年

♪「ありがとう」     TBSドラマ「ありがとう」テーマ  昭和45年

♪「贈る言葉」        「3年B組金八先生」テーマ 昭和54年

♪見上げてごらん夜の星を  私の「脳が喜ぶ歌の会」のテーマ曲


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◆「男はつらいよ」…職員の方と共演

冒頭と終わりの寅さんのナレーションを、職員の望月さんにお願いしました。

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外国に長く住んでいるとこの映画は懐かしく、日本に帰る飛行機でこの映画を観るとなぜか安心して亡くなってしまわれる方もいるとか…そんな話をしてくださった望月さんも「寅さん」のファンのようです。

事前の打ち合わせもリハーサルもなくぶっつけ本番でしたが、間合いはばっちりでした!


◆「水戸黄門」…替え歌で脳トレ

時代劇の中で唯一「歌」の入っているのがこの「水戸黄門」のテーマ。3番まであるんです!
歌詞は七・五…の連続なので、他の歌の歌詞もぴったりはまるのはけっこう有名ですね。

 1.「どんぐりころころ」、2.「楽しいひなまつり」、3.「夕焼け小焼け」

の歌詞で、もういちど歌っていただきました。

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◆「贈る言葉」


きょうの歌の中ではいちばん新しい曲、ご存知「3年B組金八先生」のテーマですね。

「海援隊」のコンサートでこの曲を演奏すると、客席で涙を流している人がいるそうです。
若き日の武田鉄矢さんは「俺たちの演奏に感動して泣いてる」と思ったそうですが、どうもそうじゃないことに武田さんは気づいたそうです。

この歌は卒業式はじめさまざまな場面で歌われ、みなさんそれぞれの心の中に「贈る言葉」があるんだな、それがよみがえってきて涙しているんだ、と。

そう、歌・音楽にはそういう力があるんですね。

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休憩をはさんで、おととい亡くなられた野際陽子さんが歌われた「キイハンター」テーマ(「非情のライセンス」)、それに続いて放映された「Gメン75」、「特別機動捜査隊」(=小林亜星作曲、刑事ドラマとして最長)や映画音楽など…

入所者の皆さんもだいぶこの会に馴染んできて下さり、私もちょっと余裕が出てきて、予定にない曲も…(笑)
皆さんの「懐かしいこの一曲」も募集したい旨、職員スタッフさんからも告知していただきました。


♪デイホーム野沢のHPでもご紹介いただいてます。
  → For You 脳が喜ぶ歌会 6.17

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♪次回は7月15日(土)。

とっても元気で明るい歌のお姉さまをお迎えする予定です。

デイホーム日誌(7) 脳が喜ぶ歌の会 第5回

5月20日(土)

ケーナ奏者・八木倫明さんをお迎えして


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♪荒城の月
(1901年 作曲:滝廉太郎、編曲:山田耕作、作詞:土井晩翠)

メロディを一緒に奏でてくださったのは、ケーナ奏者八木倫明さんです。
中南米の楽器・ケーナが、日本の歌にもじつによく合うんですね!


◆かくれ歌

メロディを奏でてくれるパートがあると、伴奏で色々と遊べます。
この「荒城の月」のコード進行にぴったり合う曲もいろいろありまして、ちょっとした脳トレも兼ねて…(笑)

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◆素朴な管楽器の紹介


ケーナと言う楽器、中南米のフォルクローレ♪「コンドルは飛んでいく」を聴けば「ああ、あの音色ね」と皆さんお分かりになります。

素朴な音色で、尺八や笛ともよく似ています。きょうの「脳が喜ぶ歌の会」では、すべての歌でメロディ・ハーモニーをご一緒いただきました。

違う長さの管を並べたパンフルートの音色で…

♪夏の思い出

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パンフルート(=ギリシャ神話に登場する森の神様・パンは笛の名手で、川岸の葦で笛を作った)の形状をした楽器は世界にいろいろあります。1つの管で1つの音しか出ない素朴な管楽器です。
やがて、1本の管に指孔を開けることで、管の長さ(=空気が振動する長さ)が変わることで1本の管で違う音を出せる「笛」になりました。

また、小さな醤油瓶に違う量の水(=赤ワイン)を入れるだけで、いくつかの音がつくれます。

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5つの音を使って…

♪聖者が街にやってくる

1回目、2回目、3回目…だんだん速く!(笑)

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ケーナにもいろんな長さがあります。「ある」というか、曲のキイ・音域によっていろんな種類の管を作って使い分けている、と言った方が良いでしょうね。
短いのを「みじケーナ」、大きいのを「でっケーナ」と呼ぶそうです!


この中南米のケーナを使って、きょうはアイルランド民謡とスコットランド民謡から…

♪ダニー・ボーイ

もとは、アイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」で、歌詞はありませんでした。
アイルランドの古い旋律として19世紀の盲目のヴァイオリニスト、ジミー・マッカリー(1830-1910)がストリートで弾いていたものを、ジェーン・ロス(1810-1879)という女性の民謡収集家が聴き取って楽譜にしたそうです。二人ともアイルランド人です。

のちに英国の弁護士(法律家)でもあるフレデリック・エドワード・ウェザリー(1848-1929)という人が、この旋律に、遠く離れた息子の無事を祈り、帰りを待ちわびる母の思いを歌詞にして付けたのが「ダニー・ボーイ」です。

戦争に行ってしまった息子が元気に過ごしているか、無事に帰ってきてくれることを待ちわびながら、季節はめぐり、「もしお前が帰ってきてくれた時、私がお墓に入ってしまっていたら、老いた母はずっとお前の帰りを待っていたと、お墓を踏みしめて思い出しておくれ」…と。

歌詞および曲に関しては、こちらの記事をご参照ください。
Danny Boy(ダニー・ボーイ)


まず原曲の歌詞を八木さんが訳されたものを、ピアノ演奏バックに朗読していただきました。
その後、なかにし礼さんの書かれた歌詞で、みなさんとご一緒に歌いました。


♪広い河の岸辺

つぎはスコットランド民謡。八木さんをお呼びしたからには、この曲は外せません!

NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」で、のちに「赤毛のアン」を翻訳する主人公が子供の頃この歌を聞いたことがきっかけで英語を学び…という、とても重要な曲という設定でした。
そして翌年の朝ドラ「マッサン」でも挿入歌となりました。

スコットランド民謡がたまたま2つの朝ドラに登場するのは珍しいですね。

原曲は英語ですが、それを日本語に訳されたのが八木倫明さん。シャンソン歌手のクミコさんともご一緒にコンサートをされています。皆さんもぜひ覚えてくださいね。

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→ NHK「歌謡コンサート」(2014年7月29日放送)

八木さんも演奏で参加されています! 「歌謡コンサート」ではこの後もう一度、「マッサン」放送中にもこの曲を紹介しています。

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そしてふたたび日本の歌をご一緒に…

♪夏の思い出

♪見上げてごらん夜の星を



きょうは、電子音ではない「生の音色」、人の感覚にストレートに入ってくる素朴な管楽器の音色をたっぷりお聴きいただきました。
また、外国の民謡に日本語の歌詞をのせて…初めての歌に2曲もチャレンジしていただきました。きっと脳も大いに喜んでくれたことでしょう。




次回は6月17日(毎月・第三土曜日)です。次は60~70年代の懐かしい昭和歌謡を考えています。

★ボランティアながら、クラシック~映画音楽・歌謡曲などをご一緒いただけるメロディ楽器(ヴァイオリンなど)の方、いらっしゃったらぜひ私までご連絡ください。

<予告>デイホームにケーナ奏者をお迎えします!

5月16日(火)

今週の土曜日(20日)、デイホーム野沢での「脳が喜ぶ歌の会」に、ケーナ奏者の「やぎりん」こと八木倫明さんをお招きします!

先週末、八木さんを私の小部屋にお招きし、軽く音合わせを行いました。

音の小部屋にて

ケーナという楽器は中南米の民族楽器で、♪「コンドルは飛んでいく」を演奏すると皆さん「あ~」と納得されますね。

発音の原理は尺八とよく似ていて、標準的な長さのケーナだとリコーダーのようなやさしい音色。
音域によってさまざまな長さがあり、短いのを「みじケーナ」、大きいのを「でっケーナ」と呼ぶそうです(八木さんによる)。

地球の裏側の楽器ですが、とっても素朴な音色で、♪「荒城の月」、♪「夏の思い出」など日本の歌にもよく合うんですよ!


今回は、八木さんが日本語に訳された♪「ダニーボーイ」(アイルランド民謡)や♪「広い河の岸辺」(スコットランド民謡)を、デイホームの皆さんにも覚えていただいて、一緒に歌おうと企画しています。

♪「広い河の岸辺」は、NHKの朝の連続テレビ小説「花子とアン」で、主人公が幼少のころこの歌を聴いて英語を学ぶきっかけとなった…という設定で紹介されたほか、その後の「マッサン」でも挿入歌として紹介されました。

八木さんは、シャンソン歌手のクミコさんとご一緒にこの曲をケーナで共演され、「歌謡コンサート」などにも登場されています。皆さんもぜひ覚えてください。

→ 「広い河の岸辺」 NHK「歌謡コンサート」(2014年8月放送)


テレビではとっても真面目ですが、じつはとっても気さくな方で、私とふたりの「おやじ」コンビでどんなトークが飛び出すか…(笑)


◆今回の「脳が喜ぶ」ポイント

まず、いつもの電子ピアノの電子音ではなく生の笛の音は、脳に素晴らしい刺激をくれます。

また、みなさんがよく知っている昭和の歌謡だけでなく、外国の民謡の旋律(シンプルです)を覚えていただいて、そこに日本語の歌詞をつけて歌う…脳をフルに使っていただきます。

さらに…
いつもは私がひとりで伴奏するので右手でメロディを弾いてますが、今回はメロディ楽器が入ってくださるので、右手が暇になります。
じつは「荒城の月」と同じコード進行で、「くちなしの花」(渡哲也)、「無錫旅情」(尾形大作)、「ラブユー東京」(ロスプリモス)、「面影」(しまざき由理…Gmen75のエンディングテーマ)…etc. 
けっこう色々あるんですね!

「荒城の月」は1~4番までありますから、後半で「隠れうた」をさりげなく入れてみようかな…?


20日の様子もあらためてご報告させていただきますが、予告まで…


★見学はどなたもご自由ですので、ご興味のある方はぜひ!
  毎月第三土曜日の14時~15時までやっております。
 
★「デイホーム野沢」で検索していただくとHPがあります(三軒茶屋から徒歩10分ほど)。

★今後ボランティアでメロディ楽器・歌をご一緒くださってもよいという方がいらしたら、私にメールもしくはメッセージを下さい。


デイホーム日誌(6) 脳が喜ぶ歌の会 第4回

4月15日(土) 

東京の桜も満開を過ぎました。
月の第三土曜日「脳が喜ぶ歌の会」4回目。世田谷のデイホーム野沢です。

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先週、雨上がりの月と夜桜、近くの緑道には菜の花…
今回は♪「おぼろ月夜」でスタートしようと決めました。

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響きの色変わりを感じる

さて、今日の「脳が喜ぶ」テーマは、ちょっと難しいことにチャレンジしてみました。

ボードに書いた
  ラ→レ→ソ→ド→ファ→シ→ミ→ラ

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すべて5度下へ、5度下へ…と移っていきます。
「ラ」…ラソファミ…「レ」…レドシラ…「ソ」…と、はじめはゆっくり「階段」の音も一緒にピアノで弾きながら何回か歌っていただきます。

少し慣れてきたら階段部分の「ラソファミ」を入れる代わりに、基本の和音の上に「7」や「メジャー7」の隠し味を加えて…
ピアノで、Am・A7→Dm・Dm7→G・G7…とコードを響かせます。

ちょっと難しいかなと思ったんですが、さすがは歌好きな皆さん、いとも簡単にできていました。
これでベースとなる美味しいソースの出来上がり!
この上にメロディをトッピングします!

まずは…♪「枯葉」、フランシスレイの♪「白い恋人たち」、ペトロ&カプリシャスの♪「別れの朝」、竹内まりあの♪「駅」、来生たかおの♪「グッバイデイ」、韓国ドラマ♪「冬のソナタ」のテーマ…etc.

7色に変化して、8回目で元の響きに帰ってくる「7色の散歩道」。
この上に乗っかる曲はけっこう多いんです。

何回も繰り返していると、次の5度下の響きへ、なんとなく引っ張られて誘導されるような感覚がもてるようになります。 「5度の引力」ですね。

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↓ 私の手元ノートをちらっと公開

響きの色変わり20170415 ★クリックすると大きな画像でご覧になれます


◆クラシックから映画音楽、そして昭和の歌謡曲へ

響きの移ろいにからめてもうひとつ。
クラシックの名曲のコード進行(=響きの色変わり)が、じつは映画音楽や歌謡曲にも非常によく似た曲があるというお話し。

今日ご紹介したのは、ショパンのバラード1番

「戦場のピアニスト」という映画でもテーマとして使われました。最近では一昨年のフィギュアスケートで羽生結弦選手がフリーの演技で使った曲ですね。

その冒頭からさわり程度(ピアノ譜で1ページ分)弾いたあと、メインの響きの移ろいを見てみると…

Gm → Adim → D7 → Gm → A7 → D7 → Gm


映画音楽♪「黒いオルフェ」♪「夜霧のしのび逢い」などと非常によく似ています。



◆音楽はジャンルを超えて!

「私は歌・カラオケが大好きだけど、クラシックはちょっと…」とおっしゃる方もいれば、逆に「私はクラシックをやってきたんで、カラオケ・演歌はちょっと…」とおっしゃる方もいます。もったいないですね。

思うに、映画音楽はせいぜい2時間ほどの間に「男女の出会いと別れ」や「人生」が濃縮されて詰まっていますね。そこには色彩豊かなクラシック音楽の影響を受けた音楽が用いられることが多いように思います。

クラシック、映画音楽、ジャズ、歌謡曲…、いい音楽ははジャンルを超えていますね。


~休憩・ティータイム~


ここで、みなさんにクイズを出しました。

ショパンのバラードや映画音楽の響きの移り変わりにとてもよく似た、ある昭和の歌謡曲があるんですが、さてこの曲はなんでしょう?

ちょっと夜のムードで、響きの上でバラード風に右手を自由に遊ばせて…

♪「ウナセラディ東京」というザ・ピーナッツの名曲。

いまから約150年前にショパンが書いた「バラード」と、それからおよそ100年後(=今から50年ほど前)の映画音楽、さらに日本の昭和の歌謡曲がなぜこうも似ているのでしょうか…?


じつは私の生まれた1957年(昭和32年)という年に、テレビの本放送が始まっています。
当時のテレビはすべて「生」放送。今ほどスタジオもありませんし、番組制作が間に合わず、1日のうちで放送をやってない時間帯もありました。

「その時間帯にも何か流そうじゃないか」ということで、外国の映画がTVに変換されて放送されることも多かったように思います。
外国の映画が入ってくるということは、音楽も入ってきますね。それまでの日本の歌にはなかったような響きの変化に富んだ音楽がお茶の間に届くようになったのです。

そこで焦ったのが、日本の作曲家たちだった…はずです(たぶん)。
外国の曲、クラシックやジャズの曲にそのまま日本語の歌詞を付けた曲(例、ジョコンダ「時の踊り」→ザ・ピーナッツ「レモンのキッス」など)もありますが、オリジナルの曲でも映画音楽などの影響を大きく受けたものもあります。
ザ・ピーナッツの曲をたくさん書いた宮川泰さんもその一人だったのではないでしょうか?

戦後、とくに昭和30~40年代の歌謡曲全盛期には、恋心を歌った「大人のムード歌謡」が花開きます。
そこには色彩豊かな響きをもった、クラシックや映画音楽、外国のポップスなどさまざまなジャンルの音楽が融合していったのです。


◆昭和の歌謡曲

ティータイムの後は、いつものように昭和の懐かしい歌謡曲から。
まず、先ほどクイズに出した♪ウナセラディ東京(1964年 ザ・ピーナッツ)

1964(昭和39)年にヒットした名曲ですが、じつはその前年に「東京たそがれ」というタイトルで作られてるんです。あまり人気が出なかったようですが、イタリアのカンツォーネの女王・ミルバが来日したコンサートで、この曲を日本語で歌ってくださったそうで、「あの曲はなに?」「いい曲だな」…となり、宮川さんが少し手を加えて「ウナ・セラディ=ある一夜の物語」という意味の題名にしたところヒットした…とか。

前奏なしでいきなり歌い出すバージョンも多いのですが、昭和48年の「紅白歌合戦」では宮川泰さんご自身がタクトをとり、フルオーケストラにハープ5台を並べたちょっとゴージャスなアレンジのものがありましたので、ちょっとそのイメージを真似してみました。

次に、2月にお邪魔した時に何人かの方に希望の曲をお聞きしましたが、やはり人気の高かった裕次郎の歌から、♪ブランデーグラス(1977年 石原裕次郎)


こちらも私の手元ノートを公開!

ウナセラディ東京 ブランデーグラス
★クリックすると大きな画面になります


毎回新たにやる曲は、このように作曲・作詞・歌手、つくられた年、そして歌詞を横書きで打ったものを印刷してデイホームに事前にお渡しし、みなさんにコピー配布していただきます。
私は専用ノートに縮小したものを貼り込み、高さ(キイ)決め、コードを書き込んでおきます。
基本的に楽譜は書かずに、これでやってます。それでもなるべくオリジナルに近いイントロ・間奏・エンディングを心がけてます。

大人ムードの、短調で色彩豊かな曲が2曲続いたので、終わりは明るい曲で。
海外では「すきやきソング」として親しまれている…

♪上を向いて歩こう(1963年 坂本九)


最後は、私の歌会でのラストテーマとして定着しつつある…

♪見上げてごらん夜の星を(1963年 坂本九)


きょうのプログラム、考えてみれば「おぼろ月夜」に始まって、すべて「夜」に関係する歌ばかりでしたね。



職員の方から、「もう一曲なにかアンコールを」と言われてので…

国民的な映画・「男はつらいよ」の歌詞シートをお渡ししてみなさんにコピー配布していただきました。
寅さんが大好きというその職員の方に最初と最後の台詞ナレーションを入れていただくようお願いして…

いきなり振られたその職員の方も、寅さんがけっこうお気に入りのようなので、また時々やりましょう!

次回、5月20日(土)には、友人のケーナ奏者をお迎えします。
彼のオリジナル曲の中に、東日本大震災のチャリティでもよく歌われている「広い河の岸辺」という素敵な曲があり、デイホームの皆さんにも覚えていただけたらと思っています。

デイホーム日誌(5) 脳が喜ぶ歌の会

3月18日(土)

毎月、第三土曜日にデイホーム野沢にボランティアでお邪魔している「脳が喜ぶ歌の会」も、昨年12月から3回目となりました。

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土曜日に来所され、私の会に何度か参加されている方から「楽しみにしてます」とお声をかけていただけるようになりました。

きょう前半は「春」にちなんだ曲として、♪「花」(春のうららの隅田川…)、♪「早春賦」(大正12年、中田章作曲)、♪「知床旅情」(昭和62年、森繁久彌:作詞・作曲)の3曲。

このうち「早春賦」と「知床旅情」の歌い出しは、上昇する音の並びがまったく同じ!
ここに注目して、きょうの「脳が喜ぶ」テーマ「音程」について。


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◆歌は脳をフル回転させる

前回もお話ししましたが、脳の血流は、本の「黙読」・「音読」、「計算」よりもはるかに「歌う」ことで脳全体に及びます。

脳の血流測定20170121

メロディを聞いて「あ、この曲知ってる!」と分かるだけでもすごいことですが、そのメロディに合わせて正しい高さで声を出そうとする、先の歌詞が出てくる、歌詞(ことば)からイメージが膨らみ、メロディと言葉の両面から感情がわいてくる…脳はフル回転するのです。

◆「音程」

一般に「音の高さ」の意味で使われることも多いですが、音楽理論的には「音と音との幅・距離」を言います(→②)。でも、ここは音楽教室ではありませんので(笑)、楽譜(おたまじゃくし)は使わずに「音の階段」で音と音との距離を感じていただきました。

3度・4度・5度・6度…と、音の広がりが大きくなる感覚を味わっていただき、まずは出だしの部分だけをドレミで歌っていただきました。

そして5度を超えると、より跳躍感が増します。ちなみに6度(=ド~ラ)で始まる曲にはどんな曲があるでしょうか? 
♪「初恋」、「川の流れのように」、「見上げてごらん夜の星を」…etc. 
日常から外に一歩踏み出して跳躍するような…そんなイメージの曲が多くないでしょうか?

1


そして、高い音に移るとき、どんなイメージを持つでしょうか?
ホースから出る水を高く飛ばすのにホースの口を絞める方法もありますが、あんな感じで喉を絞めて高い声を出そうとするのではなく、むしろ蛇口をいっぱいに開けて水量を多くする…そんなイメージで、広い音程(=高い音への跳躍)を感じていただきながら発声すると気持ち良いですね。

♪「早春賦」は中田章さん(=中田喜直さんの父)による大正12年の作品。今日いらしてた中に大正11年生まれの方(=93歳)の方がいらっしゃり「懐かしかった」と言われました。

♪「知床旅情」を同じ高さ(キイ)でやると終わりの方で「レ」まで出てきてしまうので、ひとつ下げて「in B♭」でやりました。加藤登紀子さんの歌と同じキイです。

男性でも女性でも「最高音=ド(もしくはレ)まで」をひとつの目安にするとよいことが、きょうの発声練習でもあらためて確認できました。

→ 歌いやすいキイでたどる昭和の歌

歌詞2

お茶タイムをはさんで、後半は…


◆昭和の歌謡曲から


♪「恋の町札幌」は、札幌で冬のオリンピックが開催された1972年の作品です。
2月にいただいたリクエストで案外多かったのは石原裕次郎の曲。

♪「高校3年生」
まさに卒業の季節の歌ですね。

♪「兄弟船」
先月(2月)、またしても昭和の偉人がひとり旅立たれました。作曲家の船村徹さんを偲んで…

そしてラストは、私の歌会のテーマ曲
♪「見上げてごらん夜の星を」

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歌詞1


皆さん歌は大好きで、私も第三土曜日が楽しみです。次回は4月15日(土)です。
そしてその次・5月20日(土)には友人のケーナ奏者をお迎えしようと思っています。


デイホーム日誌(4) 「別れの夜明け」…リクエストにお応えして!

3月9日(木)

仕事が早く終わり、明るいうちに帰宅できたので、月1・土曜日にボランティア講師・ピアノでお邪魔しているデイホーム野沢を訪ねました。

じつは前回、お茶タイムにリクエストをいただいてた曲があったのです。

そのおばあちゃま(=O.Mさん)は93歳!
歌が大好きで、石原裕次郎の「別れの夜明け」(デュエット曲)を私にリクエストくださり、お茶タイムにさびの部分を何度も口ずさんでおられました。

石原裕次郎の曲といえば♪「ブランデーグラス」「恋の町札幌」「時間(とき)よお前は」「赤いハンカチ」「夜霧よ今夜もありがとう」…などの名曲の数々、デュエット曲としては♪「銀座の恋の物語」が有名ですが、この「別れの夜明け」を私は知らなかったので、さっそくYouTubeで検索し、八代亜紀さんとデュエットしている音源から耳コピしておきました(3月1日)。

♪別れの夜明け・楽譜20170309
♪別れの夜明け20170309

これを次回、3月18日(土)に加えようと思っていたのですが…


突然のお別れ…

なんとそのO.M さん、18日を待たずして(←3日前)に、ご家族とともに足立区へ引越してしまわれるとの情報が…!
しかも、ご家族は引っ越すことを本人に告げておられず、デイホームの最後のお別れ会もないとのこと。

18日(土)の会では、春にちなんだ曲を題材に「脳の喜ぶ歌」のお話し、そして昭和の歌謡曲(×数曲)で構成。せっかく耳コピしてコードも探したけど、この曲は皆さんあまりご存じないので「お蔵入り」か…?

しかし、O.M さんにはこの曲をプレゼントしたい!
せめて歌詞コード譜をお渡ししておけば、引っ越した先でもデイホームに通われて、そこでピアノかギターを弾ける人がいてくれたら…と、コピーを届けたのです。コピーを職員にお渡ししておくだけのつもりで…


予定外のミニ歌会!

きょうもO.M さんはいらしてて、「他の皆さんも歌が大好きなので、夕方の送り第一便が出た後の小レクの時間に1曲やってもらえませんか?」と、職員の方から急に振られ、入所者の人数分コピーして配ってくださったのです!

まさか今日「歌会」になるとは思ってもいませんでしたが、ちょうどエレキピアノもセッティングされていたので、この1曲だけやらせていただきました。

お陰様で、O.M さんのお顔も見られ、「お別れ」としてではなく、「ちょっとサプライズでお届けに来ましたよ~!」という流れでプレゼントできました!

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じつは、先週3月3日(金)にも「打合せ」でお邪魔したところ、ちょうど「ひな祭り」のイベントをやっていて、「たのしいひなまつり」の他、次回に向けて考えていた春の歌から何曲か、流れと勢いで「歌会」になったんです!
簡単なコードで追いましたが、まったくの無伴奏よりは多少お役に立てた…かな?

まさに現場ではこういう予想外のことにも対応できないと…と実感します。

きょうの「別れの夜明け」は、ご存じない方も多かったので、はじめにメロディラインをゆっくり弾いて歌詞を追ってもらったあと、3番まで演奏。
リクエストくださったO.M さんも、こちらを見て「Goo!」を出してくださってました。

とりあえず、気持ちはお伝えすることができました!
どうか、いつまでもお元気で!


プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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