森友学園 アリの一穴から?…しかし本質は?

3月20日(祝・月)


このところTVでも新聞でも連日騒がれている「森友学園」をめぐる政治家(=自民党閣僚ら)との関係。

稲田防衛大臣が籠池氏と「大いに関わっていた」事実。
安倍総理夫人から籠池氏に100万円の寄付があった、という爆弾発言。
参考人招致をかたくなに拒み続けてきた自民党も、ついに23日には籠池氏の「証人喚問」へという流れに(安倍総理への侮辱だから証人喚問に、という説明にちょっと違和感を覚えますが…)。

s_ice_screenshot_20170317-232327.jpg

そのXデイを前に、いやあれは「講演料」としてもらっていたものを返しただけ…またまたそんな「言い訳」も出てきそうだという情報もあります。

言うまでもなくこの一連の問題は「政治とカネ」に関わるスキャンダル。時間を追うごとにどこまで掘ったら何が出てくるのか、どうやら埋まっているのはゴミだけではなさそうですね…(笑)
私があえて「社会的な意見」として書くまでもないことなので、これまでこの問題に関してはずっと静観してきました。

が、ある友人から「森友学園の問題について書いてほしい」という声もあり、ここらでいちど書かせていただきます。


総理の嘘は今にはじまったことではない

そもそも安倍総理は、「学園の設立や土地取得にですね、私や妻が関わっていたとするならばですよ、私は総理も議員であることも辞めるとはっきり申し上げておく」と、国会の場で宣言したんですよね。複数のテレビ局が字幕入りで映像を保存してますよね!

o0960053213874266316.jpg

昭恵夫人が学園で「講演」をし、いったんは「講演料」としてお金を受け取っていた。そのお金を返した?…それが「寄附」であろうと「返納」であろうと、「関わっていた」ことは紛れもない事実。もうそれで充分ですよ!
総理の嘘は、これまであまたあって数え切れませんが、話をすり替えて逃げ通せるのももはやここまで、と私は見ます。

しかし、ここでまた大物政治家の嘘・政治とカネのスキャンダルが暴露されました。失脚してそれでおしまいですか?

先ごろの甘利経済産業大臣しかり、舛添前東京都知事しかり、役職を辞任してしまえば政治資金規正法も、場合によっては公金横領・詐欺などの刑事責任は一切問われないんでしょうか…?

少なくとも違法性がなければ罰せられない。芸能スキャンダルと同じく、人の噂も七十五日、のど元過ぎれば熱さ忘れるんですか…?

はっきり言わせていただきます。

 ↓

◆日本の政治は、ほんとレベルが低すぎます!


安倍政権がこれまで公約をどんどん破って強引に進めてきた法案や政策の数々、戦争できる国にしてアメリカにしっぽを振る、国民とくに弱い立場を切り捨てる、大企業・経団連に甘い汁を吸わせて自分たちに還元させる、国民の血税を湯水の如く海外にばらまく…

これらすべてを「数の力」で押し通すことを許してきたんです。
それこそ、今回の嘘のなん百倍も国民に影響のある嘘を通してきて、100万にゼロをいくつ足したらいいんだというお金を使ってきたんじゃないですか!?

野党も、批判だけじゃなく政策論をもって堂々と勝負できる力をもっともっと養って(←すでに何人かの注目に値する議員さんはいます)、野党各党が足を引っ張り合ったりある党を排斥しようとするのではなく、大同小異でまとまるべきところはまとまって力を合わせるべきです。

そして国民有権者がもっともっと「誰のための政治をやってるんだ!」という意識をもって投票に行かなくては!

そうしたまともな政策論から、安倍政権が信を問われて欲しいとずっと思い続けてきました。


◆アリの一穴から?

政治家トップと民間人との癒着、政治と金…韓国も同じようなレベルの問題から政権が崩れました。しかしお隣の韓国では、あれだけ国民全体が「許せない」と立ち上がり、その国民世論の力に後押しされて悪が暴かれたのと比べ、日本人は羊のようにおとなしい傍観者たちばかり…

こんなレベルの嘘の発覚から、アリの一穴から堤が崩れるように政権が危ぶまれる…
堂々と他流試合に臨もうとしていた相手が、自らドブに滑り落ちて流されていく…そんな拍子抜けの情けなさを感じてしまうのは私だけでしょうか…?

今ネット上では、安倍政治に反対する人たち・グループ内で、安倍総理の嘘が暴かれ政権をも揺るがしかねない動きに大いに盛り上がっていますが、まだまだ国民全体でみると、政治(=私たちの社会・日本の将来にかかわる問題)に無関心で、眠れる子羊のような状態ではないでしょうか?


選挙は勝ち馬に一票の予想じゃない!

「でも野党もね~」「じゃ、どこに政権を任せたらいい?」…じゃないんですよ!そこの経済新聞もったインテリ風にも見えなくもないオジサンたち!

なにかあるとすぐ「~~するとどうなって、あれはこうだから…」「どこが強いか」「どうなりそうか」…といった、野球や競馬の予想屋・評論家のような意見が飛び交います。無責任なバラエティ番組のように…

仮に他の党が政権を取ったとしても、政権与党となったとたんに、財界や経団連、官僚らのマリオネットのようになって今の自民党と似たような政治をやろうとするんです。それはもう過去に実証済ですよね。

私がずっと思ってきたのは、仮にも自民党が最大与党であっても構わない。しかし政権与党に過半数議席=「数の力」を与えないようにすることです!

お隣の韓国の国会もそうですが、与党が何かを通そうとしても与党だけでは過半数に満たないから勝手に決めることはできません。
それこそ安倍総理のいつもの口癖のように「丁寧に説明」して「しっかりと議論」して「理解を深め」、野党側からも一定の理解が得られて賛成が得られなければ法案も通らないようにするのです。

民主主義を取り戻すための投票をすべきなんですよ。勝ち馬に一票の予想屋じゃなく。分かりますか!?

だいたい国民有権者の約半数しか選挙にも行かず(=国政選挙でも地方選挙でも投票率は軒並み50%そこそこ)、投票に行った人のうち、自民党に一票入れた人の65%が「ほかよりましだから」…?

201412171031410fc_20170320104707ce5.jpg
2014年12月の総選挙結果から 読売新聞データより


いい大人が政治の話(=われわれの社会・日本の将来に関わる話)をまったく口にしない。政治の話はタブーというのが国民的な文化なの?
昼の食堂でニュースがかかっていても会社員同士はクルマやゴルフの話をしていて、野球やサッカーのニュースの時だけ振り返る、夜の居酒屋では会社内の狭~い人間関係の愚痴、あとは下ネタ…etc

経済的には世界の先進国といわれながら、国民の意識がこんなレベルの国、こんなに政治について語れない国がどこにあるでしょう?

考えること、表現することの大切さ (2015.9.26)


性格は変わらない? ~柔軟な頑固さ~

1月13日(金)


◆性格は変わらない?


生まれながらの性格、育った環境から長年身についた習慣は、そうそう簡単には変わりませんね。

しかし…

居酒屋やファミレスで皆さんの会話の中にしばしば登場する「あの人の性格は~~」「この前なんか~~って言ったらなんて言ったと思う?」「仕事はできるんだけど、あの性格は困ったもんだよね」…etc.
そうした場面でレッテルを貼られる「性格」は、ちょっとしたものの言い方行動パターンを指していることがほとんどではないでしょうか?

ちょっとした場面で「ありがとう」や「ごめんなさい」を言わない、自分の決めたルールでマイペース、人には文句だけ言う…etc.

人と接する上で問題とされるような性格、いわば社会生活上問題となるような性格は、ちょっとしたものの言い方や行動パターンを改めることで改善されることが多いのではないでしょうか?

「俺はこういう性格なんだ」と決めつけて開き直るのではなく、ちょっとしたものの言い方や行動パターンを変えてみることで、周りの人たちとの関係や見える世界が変わるかもしれません。


◆頑固さにも2種類

なんでもかんでも人に合わせる、お客さんの好みに合わせて売れるものだけをつくる、自分の主張・ポリシーがない、優柔不断、付和雷同…etc.

最近のTV番組でも、「視聴率」という前近代的な商業主義の数字に振り回されて、どの局も同じような売れっ子芸能人を出してきて、ウケを狙った低俗なバラエティ番組ばかり、報道のポリシーはどこへやら…

そんな中にあって、昔ながらの伝統にこだわり、自分が納得するものを追求し、売れる売れないに関係なくいいものを提供し続ける…
そうした「あっぱれな頑固さ」は絶滅してほしくありません。

個人の意見でも、「こんなことを言ったらどう思われるかな?」じゃなく、自らが学んだこと・経験を積み重ねたこと・自分なりに考えたことをベースに確固たる信念をもち、揺るぎない態度でブレない人生観・価値観は大切にしたいですね。

しかし反面、ろくな経験もないのに思考パターンが凝り固まっている、いわゆる「視野の狭い頑固さ」は困ったものです。

ある物事に対してあまり中身を追求することなく思い込みで見方を決めてしまい、凝り固まって他の意見に耳を貸さず、他人を理解しようとせず、いつも同じ論法で展開する…(いわゆる「ネト〇ヨ」と呼ばれる人に多く見受けられるパターンです)

それはいい意味での頑固さとは全く違い、単に頭が固い、視野が狭い、柔軟性・協調性に欠ける、わがままな頑固さ、視野の狭い頑固さ、手に負えない頑固さですね。

人のふり見てなんとやら…(笑)

週末午後の独り言でした。

Akira

大いなる中間マージン ~「代理店」の存在意義~

30年以上前のお話し…


旅行代理店、広告代理店…「代理店」と名の付く仕事は多いです。

海外に旅行するとき、すべて自分でホテル・鉄道・バス・観劇チケットなどを手配するのは大変です。それらをトータルに代行してくれるのが旅行会社、すなわち「代理店」です。

代理店は、豊富な情報ネットワークを使って、さまざまなことを一括してやってくれる、素人にはかなわない専門職といえるでしょう。

しかし反面、なんのための「代理店」なのかわからない場合もあります。
単に複数の業者を紹介するだけで、中身を説明しても何かを相談してもちっとも「答え」が得られず、紹介された業者にまた一から説明のしなおし。いったい何のための代理店?ということも。

私は若いころ民間の小さな研究所で「まちづくり」の仕事をし、そののち放送局関連でイベントなどの企画に携わり、間に「広告代理店」が入る仕事も多く経験しました。

団体・企業・自治体などお金を出してくれるところ(=スポンサー)からの情報を持ってきてくれて、話をまとめてくれる…というプラス面もありますが、間に「代理店」が入ることによって苦労させられた経験もあり、必ずしも代理店に良い印象をもってこなかったのも事実です。

もう30年以上前のお話しですから「時効」でしょう。仕事の話はめったに書かない私ですが、その頃思ったことをちょっと書かせていただきます。とくにどこの広告代理店という話ではなく、あくまで一般論です。


まず第一印象

「第〇営業部〇〇課」…名刺を見ても、大きな組織内の識別番号みたいで、どういう仕事を専門としているのかさっぱりわからない。微妙に識別番号(所属部署)の違う人が複数でやってくることが多く、だれがキイマンなのかがわからない。

イベントや制作したいイメージをいかにもテレビ屋さん風のノリのいい喋りでまくしたてます。
しかし…
「武田信玄が今川義元を破ったあの川中島の戦いを大型映像に映し出し…」…おいおい、武田信玄が川中島で戦った相手は上杉謙信だぞ! イメージで生きていて、基本的な歴史・社会の常識がどこか抜けていたり間違っているんです。大丈夫ですか?
とにかく軽い。悪い言い方をすると口先だけで商売してきた人たち…

こちらがあくまでイメージとして出したパース(イラスト)の中で、企業のロゴの太さや色がちょっと違うとそこを指摘してくる。企画の中身よりも企業のCI(=コーポレーション・アイデンティティ。企業のロゴ、イメージやCMのキャッチフレーズなど)が何よりも重要なようです。

派手な色のスーツをばりっと決め、業界人以上に業界人っぽい風貌。
小さなアトリエのような事務所でこつこつとデータを解析し、当時はまだパソコンも普及していないので手書きの原稿を書いていた私にとって、まったく異星人のような存在に見えたものです。


代理店が間に入ることで…

たとえば地方の自治体に月曜日に行くことになっていたとすると、企画の内容をまとめてプレゼンテーションの準備は週末いっぱいまでできるのです。
ところが、間に代理店が入ることで「金曜日の午前中(もしくは木曜日の夕方)に原稿をいただきたい」と言われます。締め切り時間が大幅に早まってしまうのです。
(ほかにも仕事はあるんです。あなたのためにこちらが過労死ですか?)

さて、月曜日の朝、新幹線の車内で「おはようございます」。代理店さんは缶ビールを手にしています。
これ長年疑問なんですが、どうして出張するビジネスマンたちって新幹線に乗ると朝から缶ビールなんでしょう? 出張の移動は「勤務時間内」でしょ?

こちらは移動も貴重な時間。車窓を眺め、幼いころの旅行のことを思い出したり、これから行く先の自治体(街)のことを思ったり、プレゼンでどんな話をしようか…etc.

ところが代理店さんは漫画週刊誌を広げています。
(先週のうちに渡した資料には目を通してくださったんですか?企画の内容に関する話題はないんですか?)

さて現地でプレゼンテーション
代理店さんがまずは口火を切って、今回の企画の趣旨などを説明します。そして企画の中身については私から。
聴いている人たちは、手元の資料を誰が書いたのかはすぐわかるようですね。中身に関する質問はこちらに来ます。

代理店さんは、事前に東京で打ち合わせした筋書き通りのことを私が言うと、「そうそう」といかにも自分が仕切っているかのような様子で、逆に事前に打ち合わせしてないこと(例えば現地の歴史や文化)について私が触れると、台本にないことを言っていると思うのでしょうか、ちょっと不安そう。話はあくまで相手あってのもの。多少のアドリブは入りますよ(笑)。


大いなる中間マージン

「ピンハネ」…言葉は悪いですが、大きな仕事になりそうなところに行って、制作者とスポンサーの間にたって「分け前」をとるのが彼らの仕事です。
制作者から見ると、同じ予算でできる中身が削られるのです。お金を出すスポンサーから見ると、同じ成果を得るのに予算が膨らむのです。

大手のDやHなどの広告代理店になると、所帯も大きくなるだけ「分け前」も大きくなります。

地方イベントなどで予算も限られている中、間に大きな代理店が入ることで、実態のない大きなお金が動くことになります。それでもうまく回ればよいのでしょうが…

9784900541030_200.jpg

1988年、北海道で展開された「国際・食の祭典」で、90億円もの赤字を出し、地元北海道の中小・零細企業の人たちに自殺者が続出したことを忘れてはなりません。


できれば直接クライアントと

冒頭に書いた旅行代理店のように、こちらがひとりですべてを手配することが大変で、どうしても代理店に入ってもらわないと困る場合はともかく、音楽でもイベントでも、間にわけのわからない人が入るよりも、直接相手(クライアント)とやりとりできたほうが、予算もフルに使えます。

こちらが主催者(クライアント)に確認したいこと、お願いしたいことを箇条書きにしてFAXしておいても、それをちゃんと伝えてくれてしかるべきタイミングで返事が返ってくればいいですが、いつまでたってもなしのつぶてで、その後どうなったのか尋ねると「は?」みたいな反応をされたり、当日現地に行ってみると何も伝わってなかったり…

音楽行事でいうと、PAやマイクの位置など一般的なことは分かっても、ピアノとキイボードの区別もついてない。「88鍵ありますか?」と聞いても「なんですか、それ?」と意味も分からない。立って演奏できる楽器もあるがチェロのように座ってしか演奏できない楽器もあることが分からない。椅子を用意するように頼むとひじ掛け付きの椅子を用意させる…etc.

むしろ主催者側や会場の人と直接やりとりした方が話が早かったりして(笑)
具体的なことをわかってなくて、伝達すら不完全、単にお金の流れの上で「上」に立つだけでは、いていただく意味がないばかりか正直申し上げて迷惑です。



限られた予算で最大の成果を求めるのであれば、行事の主催者(スポンサー)もなんでも代理店に相談するのではなく、ある程度自らの企画イメージをしっかりもって、音楽など具体的な作り手(制作側)と直接やりとりする。そして音楽などを提供する側も、イメージを伝え提案する力・営業力・交渉力をもつ。中間に代理店を入れる仕事と、直接やりとりする仕事との棲み分けが必要かもしれません。

代理店そのものを全面的に否定するつもりはありませんが、求める人(=スポンサー)と応える人(=制作者)の間にたってコーディネイトするのであれば、もっと仕事の中身・社会の一般常識を謙虚に深め、音楽イベントなら多少なりとも音楽のことや楽器のことについても勉強して、スポンサーと制作者とをうまくつなぐだけの存在価値をもっていただきたいものです。


表現 ~人として大切なことを訴える力~

8月23日(火)

かつて1968年メキシコ五輪の表彰式で、黒人の人権を訴えるポーズをとったトミー・スミス(Tommie Smith)氏とジョン・カルロス(John Carlos)氏の話は有名です。

彼らは、国際五輪委員会(International Olympic Committee、IOC)の処分を受け、米ナショナルチームから除名・追放されたほか、まともな職業につけないなど、試練の生涯を送ることになりました。

ブラックパワー・サリュート

今回のリオ五輪でも、男子マラソンで銀メダルに輝いたエチオピアの選手が人権を訴えるポーズでゴールし、「帰ったら殺されるかもしれない」とインタビューに答えました。

エチオピア・フェイサ

「オリンピックに政治的な話は持ち込んではならない」ということでしょうか?

しかし私は思います。

「人種差別をなくそう」、「人間はみな平等だ」と表現することの、どこが「政治的」なんでしょうか?

スポーツを通じて、世界中の人が、民族や国境を越えて競い合える…そういう場だからなおさら「人はみな平等である」と強く実感するはずです。

もともと差別をすること自体が間違っていますが、その「差別をなくそう」と表現した個人がさらに社会から迫害されたり命を狙われるなんていうことが許されてよいのでしょうか!?



それは他国の話だけじゃありません。命を狙われることまではないにしても、今の日本だって…

「平和を守ろう」「平和憲法を守ろう」「戦争反対」…それのどこが「政治的」なんでしょうか?

人として当たり前のことを「政治的な話」として避ける、口をつぐむ。
それを言うと捕まる?、仕事を失う?、友達を失う?…ばかばかしい!


そういう風潮が社会全体にあるように思えてなりません。
個人のSNでもちょっと社会的な話題を書くとスルーされたり、社会に向けて真実を問いかけるべくマスコミまでがそういう話題を避けることにも通じているのではないでしょうか?

もし政権が本当に「圧力」をかけてきたのなら、それこそ憲法違反で大問題にできますが、マスコミや個人が勝手に「自粛」することの方が始末が悪く、ことは深刻だと私は思います。



「人は言葉で考える生き物だ」と言われます。
考えてないわけではない、でも言わない…それではいけないと思うのです。

言葉にすることで、自分が何を考えているのかが明確に形になっていくのです。
そして文章に書いたり話したりして、人と意見を交わすことで、新しい情報も入ってきてさらに自分の考えとして構築されていくと思うのです。

考えること、表現することの大切さについて以前から思ってきたところを、昨年の誕生日につづった記事です。

→ 考えること、表現することの大切さ (2015年9月)



ワンクリック詐欺にご注意!


パソコンを使って画像や動画を検索するのは日常的なことです。
私もブログをはじめて7年目、フェイスブックも6年目。自分で撮影したり作画した画像だけでなく、ネット上で画像や動画を検索することはよくあります。

そこで、ネット上にあの手この手で仕組まれている「ワンクリック詐欺」と称されるものへの注意喚起です。

私自身や友人の体験談、近所の喫茶店のマスターとの世間話を参考に、ちょっと注意点をまとめておこうと思います。なにかのご参考になれば。


便利なネット社会の落とし穴

私の青春時代、駅の売店で「週刊プレイボーイ」「平凡パンチ」を買うにも、周りの人に見られてないか、かなりドキドキした思い出があります。
でも今は、若者がネット上で、刺激の強い画像もいくらでも見られる、ある意味羨ましい時代。

でも、はじめから「怪しいサイトを見に行こう」と思ってパソコンを開くわけでなくても、過去の映画やドラマについて調べ、出演していた役者・タレントを検索し、画像や動画を見て、さらに関連して置かれている別のサイトへ…と進むうちに、怪しいアダルトサイトにたどり着いていた…なんていうことも決して珍しいことではありません。

つい「何だろう?」とワンクリック、ついついその先に進むうちに「あなたは18歳以上ですか?」と出てきた画面につい「はい」とワンクリック…

そんな経験は、私に限らず男性なら誰でもあるのではないでしょうか?
ところが、「はい」とワンクリックした途端にとんでもない落とし穴が…

健全な男性なら大丈夫?
いや、健全な男性だからこそ要注意?
男性に限らず、これに似た手口はたくさんあると思います。

コンビニでお酒やたばこを買う時に、レジに「私は20歳以上です」をワンクリックしますが、その感覚でこんな画面を見たら…

sp_txt01.jpg


控えめで真面目そうな表示のものも…

18歳以上ですか?
★検索サイトによるイメージ画像です
 これがすべて怪しいワンクリック詐欺だということではありません。


仮に「18歳以上ですか?」と聞かれて「はい」をクリックしても、期待したような画像が見られなかった、あるいは「ここから先は有料です」と表示されて引き返せばなんの問題もないのですが…

「はい」とワンクリックしたとたんに、「ありがとうございます。登録が完了しました」なんていう画面が表示され、高額の入会金が表示されたら、ちょっと焦りませんか?

イメージ画像
★検索サイトによるイメージ画像です

あるいは、いかがわしい画面のままフリーズしてしまって消せない、強制終了しても再び立ち上げるとその画面が大きく表示される、なんてこともあるようです!

個人のノート型やタブレットならばまだしも、家族と共有のパソコン職場のパソコンでこんなことが起こったら…!!??…想像しただけで怖くなりますね。


「君子危うきに近づかず」で、そういう怪しいサイトには絶対に指一本触れなければいいだけことなんですが、まさか覚せい剤を購入するわけでもなく、無料の動画をちょっと見るぐらいなら…それも個人のノート型だったら…そんな気持は完全に否定できないでしょう。

むしろ純粋培養で無知であるがゆえに、何かのはずみでうっかりワンクリック…という時に、その先に待ち構えている危険に巻き込まれてしまう方が大変です。

「まさか自分は絶対に引っかからない」と思っている振り込め詐欺の手口もどんどん巧妙になり、冷静に考えればおかしなことなのに、つい焦って応じてしまう…そんな被害が後を絶ちません。



◆「18歳以上ですか」→「はい」 だけで契約成立??

常識で考えて、そんな「契約」なんて絶対にあり得ません!

そもそも「会員」として「登録」する意思もなく、「入会金」がいきなり請求されるとは夢にも思わず、「18歳以上ですか?」と聞かれて(単にその先を見たくて)「はい」と答えただけ。
なのに、「ありがとうございました。登録が完了しました」なんて出たら、ふつう驚きますよね。

常識的に考えて「嘘だろ!、おいおいちょっと待ってくれ!」と思わせるところがミソ。
はい、これが第一段階の「脅し」なんです!

一方、この画面内のどこか、あるいは簡単に飛べるページに、「退会」・「解約」・「クーリングオフ」といった救済の道、引き返す道が、これまた目立つように表示されています。

これも普通の売買契約や予約では、規約を細かく見ていくと契約解除などの注意書きが見つかる程度で、商売としてはできれば解約しないで買って欲しいわけです。こんなにも目立つ形で「退会」などの取り消し方法が表示されていること自体、ちょっとおかしいですね。これが2番目の「誘導」です。 


退会申請

★検索サイトによるイメージ画像です


さらに、「退会しないと会費が発生します」「退会する場合、〇〇日(時間)以内にこちらにご連絡ください」「取り消し期間を過ぎると料金が発生します」といったことが書かれています。
場合によっては、ワンクリックしたときからストップウォッチが動きだし、30分以内に直接電話をかけるような指示がでていたりします。これが3番目の「焦らせるシナリオ」です。

つまり…

① びっくりさせる
(=まさか、冗談じゃない!と思わせる=行動のモチベーションを作る)
② 抜け出す方法を明示(=誘導)
③ 時間を切ってコンタクトを促す(=焦らせる)

闇の中に突き落としておいて、その先に出口を示し、さらにいつまでもここにいたら危険、といった情報をうまく混ぜ合わせて与えることで、パニックの心理を創り出している、とも言えるでしょう。


◆「身に覚えのない請求メール」と同類

少し前によくあった、携帯に突然「〇〇の料金が未払いのまま〇〇万円になっております。至急こちらへご連絡ください。さもないと法律的な手段によって、あなたの資産を差し押さえます…」といったメールが届き、「何だろう?」と思ってうっかり「返信」してしまうと、そこからおびただしい迷惑メールや電話が来るようになる、という事例がありました。

アットランダムなアドレスにこうしたメールを送りつけ、受信した側が焦って「返信」することで、そのアドレスが実在してることが分かり、それからおびただしい数の迷惑メールがくる、おそらくその次に何らかの名目でお金を払わせるよう要求してくる…同じ手口です。

「心当たりのないメールは開かずに無視する」が鉄則ですね。

ところが、「18歳以上ですか?」に「はい」とワンクリックしてしまった、つまり一瞬であっても興味を示したという既成事実がある=「心当たりがある」点が大きく違います。

そこを巧妙に突いてくるのです。そしてなんとか「退会」「解約」しなくては、という焦り。それこそが悪徳業者の思うツボ=「釣り」なのです!



悪徳業者の狙いは…

① こちらのアドレスをゲットしたい

「退会」「解約」といったサインのところをクリックしただけで、こちらがWiFiなどを契約した際に登録してあるメールアドレスが自動的に表示され、もしそこに何かを書き込んで「送信」することで(もしかするとメッセージを送信しなくてもクリックしただけて)、こちらのメールアドレスが知れてしまいます。

業者の狙いはまさにこれ。こちらのメールアドレスを把握することなのです。
でも、まだこの時点で悪徳業者の側に分かったのは…

*実在するこちらのメールアドレス
*こちらが「解約」したくて焦っていること


その2点だけです。
じつは慌てる必要はないのです。いや、ここで慌ててはいけないのです。

メルアドを知った業者はさっそくメールを送ってくるはずです。
「退会の手続きをします」、「料金が発生しないようにするために解約の手続きが必要です」、「あなたの個人情報が漏れないように情報元も削除に応じます」といった、一見親切そうなメールを次々に送ってくるはずです。そして「ここに電話してください」とも。


② 電話番号もゲットしたい

「退会」するには、「コールセンター」などと称するところに「電話」しないと解約の手続ができない、と言ってきたりします。

これも常識的に考えておかしいと思いませんか?
口頭で伝える電話よりも、メール等で送って処理する方が確実なはずなのに、なぜか直接電話することを要求してくるのです。

しかも「コールセンター」は、「問題のワンクリック」をして「入会」してしまった日から翌日にかけてはたいてい「定休曜日」となっていることが多いようで、電話しても通じないことが多いようです(←複数の証言から)。

その「電話したくても通じない2日間」のうちに、「3日以内に解約の手続きをしないと、入会金が発生します」といった警告メールが何通も何通も送られてくるはずです。
焦る気持ちを募らせて、コールセンターの「休み明け」には確実に電話をかけさせるためでしょう。

ふつうに考えたら、この時点で送られてくるおびただしいメールはすべて「迷惑メール」なんですが、ワンクリックしてしまった後ろめたさがあると「救済のための道しるべ」のように感じてしまうのかもしれませんね。

「脅かし」「救済」、そして「早くなんとかしなければ」と焦らせる…まさに振込詐欺とまったく同じ構造ですね。おそらくそういうマニュアル手順でもあるのでしょう(笑)。

おまけに電話するには「非通知および公衆電話からは不可」などと書かれていたりします。
これも明らかにこちらの電話番号をゲットしたいから、と分りそうなものですが、「確実に受付てくれて、確実に処理してくれるため?」…と思って従ってしまうのでしょう。

銀行のATMで必死に振り込もうとするお年寄りたちも、「還付金を差し上げる」と言われているのに、「なんでこっちから振り込まなきゃいけないの?」と疑問がわくはずなのに、電話の主の言うことを100%信じ込み、「早く振り込まなくては!」と焦っていて、銀行員や警察官が止めるのも振り切って振りこもうと
されると言いますね。

人間の心理の不思議さで、いちど思い込んでしまうと、いかなる情報も、都合よく筋が通るように解釈して信じてしまうのでしょう(=社会的な信条など、いろいろな場面でもありそうですね)。



◆「退会」「解約」「クーリングオフ」…?

繰り返しますが、「18歳以上ですか?」→「はい」と答えただけでは、入会や契約は成立してないはずなのです。

「入会」してない所から「退会」?、「契約」してないものを「解約」「クーリングオフ」?
それ自体がおかしいのです。

おそらく、「退会」「解約」「クーリングオフ」を申し出ることで、いったんは(合意の上で)契約(入会)したと認めることになってしまいます。
悪徳業者としては、あとでももし法的な争いとなった時に「言い訳」できる根拠のためでしょう。まったく誰が入れ知恵してるんだか…


ここまで、とても丁寧な文面による「案内」が来ていますが、それに沿ってコンタクトをとったら、向こうはすんなり「そうですか、分かりました」と「解約」してくれて、なんの要求もされず、その後連絡も途絶えると思いますか?

おそらくそれはあり得ないでしょうね。
一度電話してしまったら最後、日夜を問わず電話攻撃がかかってくることは必至でしょう。迷惑メールに加えての電話攻撃。おそらく精神的に追い詰められてしまうでしょう。

そして「入会金」の名目なのか、あるいは「退会」のための手数料なのか、「違約金」なのか…なんらかの名目でお金を要求してくるに違いありません。



結論は 「放ってっておくこと!」

いずれにしても、ワンクリックから出てきた画面への動揺、「何とかしなくては」という焦り、ネット上から個人情報が知れてしまうのではないかという不安、もし放置したらとんでもない請求が来るんじゃないか、家族や職場に知れたら…etc.

そうした「後ろめたさ」・「不安」・「焦り」 の心理を巧みに操って精神的に追い詰め、「4~5万円なら払えない金額じゃないから」…。それが最終的な狙いなのです。

悪徳業者たちは、相手に顔も見られることもなく、現金の受け渡し場所から足がつくリスクもなく、ただネット上に出す1枚の画面と、その後の巧みなメール・電話だけで「ビジネス」をしてるのです。

振り込め詐欺のように一人に数百万円単位の大物を狙うのではなく、ワンクリックした一人から、あわよくば数万円の金を取ろうと、せせら笑いながら獲物がネット上にひっかかるのを待っているのでしょう。

一人当たりせいぜい数万円、「まあ、それぐらないなら払えない額じゃないから」とあきらめそうなお手ごろな金額。もし訴えられて摘発されても、ちゃんとした「入会金」、あるいは「解約」の手数料であるという形を作りながら。
でも少しでも余計な手間暇はかけたくないはずですから、放っておくのが一番、という結論に変わりません。

しかし、そういう悪徳業者が得るお金は、年間100億円を超えるとも言われています。
それだけ引っかかる人がいるということであり、目に見えない不安や後ろめたさがこれだけある、ということです。

悪徳商売に悪知恵を授けているプロの弁護士がいたり、サイト画面の作成やメールの文面などのマニュアルや研修もあるとか…!?

まったく、その頭脳と知恵と手間を、もっと他のことに使ったら、と思うのですが…


<参考> メールアドレス・迷惑メール

メルアドが知られてしまうと、個人情報が抜き取られる?

ところで、こうした「迷惑メール」(←心当たりがある場合は「迷惑」とは思わず、むしろ救済の「道しるべ」のように感じてしまうこともある)に、こちらのメルアドを知られてしまったら、個人名・住所・年齢・銀行の口座番号…といった個人情報がどんどん流出してしまうんじゃないか…?

そんな漠然とした不安を感じてしまうのも、ネット社会の特徴かもしれませんね。

そもそもYahooやGoogleのメールアドレス、あるいは携帯のアドレスを設定するときに、どこまで個人情報を入れてますか?
フェイスブックでは氏名を本名で出すのが原則ですが、詳しい住所・年齢をはじめとする「個人情報」、とくに銀行の口座番号なんかをデータとして入れている人はいませんよね。
私は、サイト上に自分で入力した情報は、知られてもさほど問題ないと思っています(←ちょっとは警戒心を強めた方が良いかな?)

むしろ、「銀行の顧客名簿や病院の患者情報などが流出した」なんてことがたまにニュースで出ますが、あれこそ銀行の口座番号をはじめバリバリの個人情報が満載なのです。

メールアドレスから個人が特定されたり、個人情報を得ることも全く不可能とは言えないかもしれません。よく刑事ドラマでは、携帯のアドレスからあっという間に個人を特定しますから…(笑)

しかし、よほどの凶悪犯罪の組織を突き止めるなどの重大事案ならともかく、個人情報までたどりつくにはそれなりの時間・手間・費用もかかるはず。

たかだか「18歳以上ですか?」に「はい」とクリックする人(←それこそ1日におびただし件数あるはず)に数万円を要求するのに、そんな手間暇をかけていたらコストパフォーマンスが悪すぎます。
「まず、放っておいて問題ない」と私は思います。

もし会社のパソコンであれば「どの会社のどのパソコンから発信されてるか?」ぐらいはすぐに判明してしまうので要注意ですが、「メルアドが知られてしまうと、個人情報が抜き取られる?」というのは都市伝説だとも…

この方の記事もご参考まで…
http://www.yukawanet.com/archives/4174127.html


迷惑メール対策

アドレスの実在を知った悪徳業者は、たとえこちらが「着信拒否」してもほかのアカウントをたくさん持っていますから、他のアカウントから自動的に昼夜を問わず送信してきます。「迷惑メール」を自動的に振り分けてもらえる機能は必須です。

ネット上に登録しておくメールアドレスは、できれば携帯アドレスではなくYahooやGoogleなど、「迷惑メール」への自動振り分けができるアドレスに設定しておくとよいでしょう。

日々昼夜を問わずおびただしい迷惑メールが携帯に来たら、それこそメルアドを変更するしかないでしょう。じつは私も、「間違いメール」を装ってきたメールにうっかり返信してしまったことで、メルアドを変更する羽目になった苦い経験がありますが、登録してある全員にアドレス変更のお知らせを送るのは大変でした!

あと、迷惑メールは決して開封しないこと

会社のイントラネットなどでは、送信したメールを相手が開封して読んだかどうかが表示される機能のあるものもありますがYahooやGoogleの一般のメールでは、相手がいつ開封したかは分かりません。

でも、悪徳業者からのメールは、いくつもあるアカウントから自動的にメールを送り続けたり、こちらがそれをいつ開封したかが分かってsまうなど、かなりのハイテクのようです。とにかく迷惑メールは決して開けないで無視し続ける、これしかありません。

あと、身を守ることはもちろんですが、「撃退」にはこちらもご参考まで。

迷惑メール相談センター
http://www.dekyo.or.jp/soudan/ihan/

●迷惑メールをそのままここに転送すると効果があるようです。
meiwaku@dekyo.or.jp


駅の案内表示に「やさしさ」を!

東京駅~大手町かいわい

休日の大手町かいわいは、平日とは違った穏やかな表情があります。

半蔵門線の「三越前」駅のいちばん渋谷寄りの階段を上がり、「常盤橋方面出口」を上がると、ニュースでもよく見る「日本銀行」が目の前にあります。手前が古い建物・奥が新しい建物です。
大手町1

日本橋川にかかる「常磐(じょうばん)橋」から左手前方、東京駅方面を望むと、左のチョコレート色の建物が「新日鐵」本社ビル、その奥に「日本ビルヂング」があります。
この2つのビルの間を抜けると、JR東京駅の「八重洲北口」(新幹線口)はすぐです。

大手町2

ところで、この「日本ビルヂング」、どこかで見覚えがありませんか?

大手町3 大手町3b

あの人気TVドラマ「半沢直樹」の中で「東京中央銀行京橋支店」という設定になっていた建物です!

半沢直樹(堺雅人)が、長年の宿敵でもある大和田常務(香川照之)を雨の中で待ち伏せし、かつて銀行からの融資を断られて首を吊って自殺した小さなネジ工場長(笑福亭鶴瓶)こそ自分の父親であることを激白するシーン…あのロケ現場はここです。


◆魔の「B8a」 出(入)口

「日本ビルヂング」のすぐ脇には、「B8a」という地下コンコースへの入り口があります。
向こう側には日銀も見えています。

大手町5

撮影ポイントのすぐ後ろには「永代通り」が通っていて、そこを渡ると東京駅の八重洲北口です。

大手町4

新幹線を降りて八重洲北口から表に出ると、永代通りをはさんでこの「B8a」入口が見え、「大手町」と表示された地下への入口には丸の内線・半蔵門線・東西線・千代田線のメトロ各線が色で表示されています。

ところが、この地下への入口表示を信じて半蔵門線や丸の内線の「大手町駅」を目指すと、後述のとおり大変なことになるのです!

土地勘のない人にとっては、直接人に聞く以外には案内表示が頼りですが、最近その案内表示にも不親切なもの、判りづらいものが多く、表示を信じて行くととんでもない大回りをさせられることも少なくありません。

東京の玄関口「東京駅」とも直結したこの「大手町駅」もそのよい例かと思いますので、少々詳しく書きます。


メトロの「大手町駅」は広大なアリの巣!

まず、「大手町」の全体像をご理解いただくために、Google地図に東京メトロの情報の入った画面をプリントアウトしてつなぎ合わせ、それをスキャンして「ペイント」加工して、メトロ各線の「大手町駅」を色分けしたのが下の図です。

メトロ各線文字入りjpg

★表示画面で右が切れていたら、クリックしていただくと全体が見えます。

皇居のお堀(外堀通り)に沿って走るのが「千代田線」、それとほぼ平行してJR東京駅の丸の内口を通る「丸の内線」、その2線とほぼ垂直にクロスするのが、まずは永代通りの真下を通る「東西線」、それと平行して1ブロック神田寄りに「半蔵門線」、合計4つの地下鉄が縦横に走っています。

かなり広範囲に広がっている「大手町駅」の位置関係、参考にしていただけたらと思います。

またこの平面図だけでは分からないのが、立体的な位置関係
丸ノ内線は、東京の地下鉄としては銀座線に次いで古く、地下の浅い所を走っています。
一方、千代田線・東西線・半蔵門線は新しくできた地下鉄で、新しい線ほど地下深くに作られています。

なので、複数の地下鉄がクロスする大手町のような大きな駅では、コンコースも立体的につながっています。ちょっと細かくて見づらいかもしれませんが、東京メトロで作成している「駅構内図」もご参考までに。

大手町駅構内図

「東京メトロ」「大手町」で検索すると「駅構内図」というのが出てきます。
駅の構造を頭に入れておくと、ある線からある線に乗り継ぐのには、ホームのどっち寄りの階段を上がる(下がる)のが良いのかが分かります。

地下のコンコースを歩きながら地上の交差点の位置やJRの走っている方向などが想像できればいいのですが、東京に住んでいる人でも、なかなかそこまで地上の風景との位置関係をイメージできる人はそうそういらっしゃらないのではないでしょうか?
ほとんどの人は「案内表示」が頼りのはずで、それだけに案内表示は重要なのです。


さて、先ほどご紹介した「日本ビルヂング」の脇にある「B8a」が、なぜ魔の入口なのか?

駅名としては「大手町」と表示され、メトロ各線が路線ごとの色で表示され、紫色の半蔵門線、赤色の丸の内線も出ています。しかし、ここは巨大な「大手町」のアリの巣のいちばん端…

大手町5up


◆「B8a」出口(入口)から半蔵門線へ

もしこの表示を信じて半蔵門線の大手町駅を目指すとします。
まずは東西線に沿ったコンコースをひたすら皇居方面に歩き、千代田線のホーム(またはもう1フロア上のコンコース)を経由して、大きく「コの字」に歩かないと半蔵門線の「大手町」にたどり着きません。
また、今は丸ノ内線のコースに沿った中央にも通路がありますが、次に書くようにここはかなりアップダウンもあり、あまりお勧めできません。

メトロ各線文字入り(部分)jpg


★いっそのこと、この「B8a」入口を入らずに、「日本ビルヂング」と「新日鐵」の間を歩いて右にある「常磐橋」を渡れば、同じ半蔵門線の「三越前」駅までわずか200mほどなのです(=この記事冒頭にご紹介したコースを逆にたどる)!

たしかに「B8a」口は、広いコンコースでつながった「大手町駅」の一部ですから、入口の表示そのものは「間違い」とは言えませんね。

しかし、実際に半蔵門線に乗りたい人にしてみれば、わずか200m先に「三越前駅」があるのに、うっかりこの入口サインを信じて「B8a」から地下に入ってしまったら、「三越前」駅に行く距離のざっと5倍以上(=半蔵門線のほぼひと駅分)を歩かされることになるのです!

これはもはや「不親切」の域を通り越して「いじめ」ではないでしょうか?(笑)
当然ながら、地下のコンコースは「三越前」駅にはつながっていません。「大手町」と「三越前」は別の駅ですから。それに日本橋川があってコンコースを通すのは難しいでしょう。


◆「B8a」出口(入口)から丸の内線へ

丸の内線に乗りたい人にとっても、この「B8a」は魔の入口です。
丸の内線の「大手町駅」までは、かつては半蔵門線の大手町駅のさらに先まで、大きく迂回しなくてはなりませんでした。

今は、千代田線・半蔵門線のホームを経由しなくても東西線側から丸の内線に抜けるショートカットの通路もできています。

ただ、問題は高低差です。丸の内線は東京の地下鉄の中でも歴史が古いため地下の浅いところを通っています。
丸の内線へ抜けるショートカットのコンコースは、東西線・半蔵門線の2線をまたぐ形で何度も階段を上ったり下りたりしなくてはなりません。
先ほどの立体の構造図を拡大して、B8a口から地下に入って丸の内線までのルートを赤いラインで示してみると…

大手町駅構内図(部分)

お年寄り、足の不自由な方はもちろん、重いカートやベビーカーを引いて歩く人、小さな子供を連れて歩く人には決して優しくないコースです。

★ならばいっそ…

新幹線を降りて丸の内線に乗りたいなら、新幹線改札を出てJR在来線へと通じる通路をまっすぐ進み、八重洲口とは反対側の「丸の内」側の改札を出れば、すぐ下が丸の内線の「東京駅」なのです!
(JRの新幹線改札口には、丸の内線への乗り換え案内表示もあります。)

もし八重洲北口から表に出てしまったとしても、目の前の永代通りを左に進んでJRの大ガードをくぐり、東京駅を丸の内側にまわり込めば、丸の内線の「東京駅」入口があります。


この「B8a」の案内表示に関しては、私が「紀尾井ホール」の構想段階からほぼ毎週、新日鐵本社に通っていた頃(=今から20年ほど前)に、入口の案内表示は非常に不親切であることを東京メトロ(当時の営団地下鉄)に申し入れました。

たとえば…

●半蔵門線…この先200m先右、常磐橋を渡ると「三越前」駅です

●丸の内線…手前の大通り(永代通り)に沿ってJRのガードをくぐって左
         東京駅の丸の内口に、丸の内線「東京」駅があります

といった補助案内(とりあえず貼り紙でもよい)を入口に貼ったらいかがでしょう?…と。
しかし20年以上たった2016年2月現在、表示はなんら改善されていませんでした!


案内・サインには、思いやりとやさしさを!

JAF(日本自動車連盟)の「JAF MATE」という月刊誌で、かつて「意味不明の案内表示」「矛盾した案内表示」「思わず笑ってしまう看板」…などを特集していたことがあります。

笑って済ませられるものばかりなら良いのですが、たとえば分岐点に「◇◇← →〇〇」と表示した案内標識があるけど、交通ルール上は右折禁止だったり…(一方通行を決めるのは警察で、方面の案内標識を立てているのは建設省・国土交通省。見事なタテ割りです)。

こういう矛盾した表示、分かりづらい表示は、車の運転中に一歩間違えば命の危険にもつながります。

鉄道の駅の表示では、そこまで命の危険にまで結びつくことはないでしょうが、私もそろそろ高齢者の域に近づき、膝が痛かったりすると、分かりづらい表示で大回りさせられるのはご勘弁願いたいところ。
まして、私よりもっとご高齢の方や、身体にハンディのある方、大きな荷物や赤ちゃんを連れた方などにも、優しく分かりやすい表示をお願いしたいところです。

とくに新しい路線の駅や新たに相互乗り入れとなってリニューアルされた駅などで、最近の案内表示には分かりづらいもの・矛盾したもの・不親切なものがけっこう見受けられます。

当然ながら、駅のリニューアルに合わせて「案内・サイン計画」を立て、それにもとづいて案内・サイン類を発注して設置しているはずです。

ところが、机上で練られた形式的な計画に基づいて設置され、実際に初めてその駅を訪れる人が見て分かりやすいかどうかを検証することなく、上から言われたこと・計画された通りにただ表示だけして、仮に多少分かりづらくても「間違いではない」から「まあいいか」…というケースがけっこう多いのではないかと思います。

さきほどの大手町駅のB8a入口の表示など、おそらく「大手町には出口が何か所あるか」で、同じ看板をその枚数発注し、すべての入口に同じものを掲げただけ、という感じがします。

「間違いとは言えないからこれでいい」?、本当にそれが親切で分かりやすい表示なのか? 少しでも改善できる余地はないのか? お客の立場・現場で働く職員たちの感覚として、どうなのでしょか…?

乗換案内は、JR・メトロ・私鉄各線、さらにはモノレールやバスなど、同じエリアを共有する複数の会社が協力・連携し合って、トータルに見る目(=利用客の眼)で考える必要があります。タテ割りの「言われたことだけやる仕事」ではなく。


◆改善された好例

あまり鉄道会社の悪口ばかりを言うのは本意ではありませんので、最後に乗客の声を反映して改善された素晴らしいケースをひとつご紹介しておきます。「やればできる!」の実例として!

2013年3月に、東急・東横線の渋谷駅地下ホーム化で直通運転をはじめた東京メトロ「副都心線」。
その「新宿3丁目」駅の「のりかえ」案内です。

副都心線から丸の内線に乗り換えたい場合、副都心線のホームの先端(=和光市寄り)の階段を上がれば、すぐ左に丸の内線のホームと直結しています(図中に「〇…近いルート」として赤いラインで表示)。

新宿3丁目駅構内図→入り
東京メトロ「新宿3丁目駅」構内図に、赤いラインと文字を加工

ところが、ホーム中ほどの階段・エスカレーターを上ってしまうと、いったん改札を出て、さらに上層階へと進んで左折し、丸の内線の最後尾(新宿・荻窪寄り)の改札まで歩かなくてはならなくなります。大変な大回りですね(=「×…遠まわりルート」)。

今から2年前の2014年の春ごろには、問題のホームの中ほどの階段・エスカレーターの上り口に「↑ 丸の内線」「↑ 都営新宿線」と表示が併記されていたのです!

これでは、ホーム中ほどで降りた人が丸ノ内線に乗り換えるのに、表示を信じて階段・エスカレーターを上ってしまいます。私もそうでした。
しかも、同じメトロを乗り継ぐだけなのに、改札をいったん出てふたたび丸ノ内線側の改札を通ると「初乗り料金」がかかってしまいます。
帰りにホーム先端にこんな近い乗換ルートがあることを知り、あまりにも不親切だと思い、駅の職員に伝えました。

しかし、まだ若い職員で何の権限もないのでしょうか、「はぁ、はぁ、、」と無表情に、いかにもやる気なさそうな相槌をうち、「はぁ、いちおう上には伝えます」…だけ?(最近この手の職員が多い!)

これでは、せっかく提案しても、その後何年たっても改善されないだろうと直感!
そのとき私は、たまたま移動の時間にも余裕があったので、責任者(=助役さん)を呼んでもらい、初めからもう一度丁寧にご説明申し上げ、「こういう表示を設けてはどうか?」とご提案したのです。

応対してくれたT助役は、サインの出ている現場にも同行してくださり、「たしかにおっしゃる通りですね。貴重なご意見をありがとうございました。なるべく速やかに改善します」と真摯に応対してくださったので、別れ際にそのT助役と名刺交換もさせていただきました。

その後どうなったのか…ふだんあまり副都心線を利用しないので、じつはごく最近まで知らなかったのですが(申し訳ない)、最近通った時に気を付けて見てみたら、なんと以前私が提案したことを100%活かした案内表示に改善されていたのです!


<改善後>

まずは副都心線のホーム天井

新宿3丁目1 

ホーム中ほどの階段と、和光市寄りの先端の階段の中間に、このような表示があり、乗り換えたい線によってどっちの階段に進んだらよいかが一目でわかります。

同様に、何本かの柱にも目立つように大きく表示されていました。

新宿3丁目2


そして、問題のホーム中ほどの階段の上り口は…

新宿3丁目3 新宿3丁目4

丸の内線への乗換はこの階段ではなく、「ホーム端のりかえ階段経由」という文字も入れて、私が提案した通りの表記が掲げられていました!

ただ、ラッシュ時にあまりにも人が集中するのを緩和しようという駅側の配慮でしょうか、改札をいったん出てコンコースを進む「遠まわりのルート」の利用も呼びかける表示もありましたが、こちらは小さな矢印と文字で。
また、改札にも「のりかえ専用改札」というのが大きく表示され、間違ってふつうの改札にカードをタッチして「初乗り料金」がかからないよう配慮も見られました。

はたして私からの要望だけで変わったのかどうか、他の利用者からも同様のクレームがあったのかどうかは判りませんが、いずれにしても利用客の声に耳を傾け、現場の職員の目から見ても「おかしなことは改善しよう」と本気で思う気持ちさえあれば、改善はできるのです!

当時のT助役さんにひとこ言お礼を申し上げたかったのですが、残念ながらすでに異動されてしまったとのこと。きっといい仕事をなさってのご栄転でしょう。ご健勝をお祈り申し上げます。



皆さんも、駅・路線案内などのおかしな表示、分かりづらい表示にお気づきになったら、どうか鉄道各社に穏やかなクレーム、というか「提案」をしてください。

上から言われたことしかできない(やろうとしない)マニュアル職員は避けて、なるべく上の立場の方に直接伝えた方が不愉快な思いをしなくて済むと思います。
私のように名刺交換までしなくても、こちらもきちんと名乗って、相手の名前も聞いておくことで、お互い「言った責任」・「聞いた責任」がはっきりします。それがないと、とかく聞くだけ聞いてそれっきりになりがちです。

決して「暇なクレーマー」ではないのです。自分が慣れて分かればいいだけでなく、ひとりひとりのちょっとした発想と力で、お年寄りや身体にハンディのある方にも、土地勘のない人にもやさしい街づくり・駅づくりに!




音を楽しむ空間づくり

10月18日(日)

おととい金曜日にお邪魔した生演奏でのファッションショー、その後に寄ったジャズピアノライブ…
雨の金曜日でしたが、とてもいい時間を過ごせました。(→代官山コレクション

1_201510171749596e3.jpg 2b_20151018004115dca.jpg

ショーや演奏そのものが素晴らしかったことはもちろんですが、今回私が嬉しかったことがひとつ。
それは、会場に来ていたお客様たちのマナーがとてもよく、その場の雰囲気を楽しめたことです。

この当たり前のことが守られない、楽しい空間を壊されるような残念な場面…最近じつは多いんです。



◆同じ生演奏(ライブ)でも、「BGM」なのか「ステージ」なのか?

ホテルのラウンジなどでピアノの生演奏がある所があります。ある時刻、ある時間、あくまでBGMとして生演奏を流しているのです。
ピアノが主役ではなく、あくまでBGMですから、ピアノの蓋も閉じたまま、耳に馴染みやすいジャズのスタンダードや映画音楽などが多いです。

<イメージ>
ラウンジ1 ラウンジ2
→ ベロビスト

そういう場では、商談や歓談がメインでいいと思います(もちろん会話の内容や声のボリュームはある程度考えていただきたいですが…)。

一方同じ生演奏(ライブ)でも、MC(ミュージックチャージ)が設定されていて(2000~5000円)、その日演奏しているミュージッシャンたちが、曲の合間に挨拶・メンバー・曲などを紹介をしたりする場合、そこは「音楽を楽しむために提供された場」であり、お客さんは「音楽を楽しむために来ている」のです。

30分程度の「ステージ」が2~3回。飲食や歓談しながらも、せめて生演奏の時ぐらいはちょっと声のボリュームを下げ、品のない会話やつまらない愚痴はちょっと控えて、音を楽しみませんか?

中には、その日に出演しているミュージシャンの知り合いと思しき客グループなのに、すでに夕方早い時間から飲まれていたのかかなり泥酔していたり、演奏中もけっこう大きな声で関係ない会話を続けたり、およそ「音を楽しむ空間」にふさわしくない方がいらっしゃることも。

ミュージシャンの方も、いろんな方に声をかけて来場してもらわなくてはいけないのは分かりますが、単なる飲み屋への誘いではないのです!

いい演奏で人を惹きつける…もちろんそれも大切ですが、常識の通じない方も残念ながらいらっしゃるのも事実。 ある程度は人を選んで招待していただく、あるいは曲の合間のトークでさりげなく注意を促してしばし音楽に耳を傾け共有してもらうよう働きかける…といった配慮は必要でしょう。


◆聴く気がないなら来ないで!

べつにクラシックのコンサートのように、咳も我慢して緊張感をもってじーっと聴かなくてもいい。おいしいお酒や料理をいただきながら、一緒に来た友人や会場で隣り合わせた人と適度な歓談はしてもいい。かしこまらないところにいい音楽がある、それでいいのです。

でも会話や飲食をしながらでも、素晴らしい演奏には惹きつけられ、身体が乗ってきて、時に盛り上がり、静まるところではその静けさを楽しみ…
あくまで「音のある空間を楽しむ気持ちがあること」が大前提です。

会社内のごくごく日常的な話題、とりわけ批判や愚痴、旅行・車・グルメの話…etc. 
そういう会話を、ごく普通の大きな声で延々と交わされると、せっかくの場の空気が壊されます。
とくに曲が静かになってフェルマーター(ポーズみたいなもの)で美しい音が伸びている瞬間に「爆笑」を入れられると…(怒)!!

曲間のトークでは、ちょっと綺麗な女性ボーカルさんに品のないちゃちゃを入れ、演奏が始まるとまたお喋りをはじめ、ワイワイガヤガヤ、時々ガハハハ…
なのに、なぜか1曲終わると拍手だけはする。全然聴いてなかったくせに「よっ、よかったよ!最高!」などと掛け声をかける。

サラリーマン同士の二次会カラオケじゃないんです! 

ちょっと慣れたボーカリストだと、トークの中で掛け声が飛んだりすると「はい、ありがとうございます。でも、歌もちゃんと聞いてくれてますか~」などとさりげなく振って、それで分かる相手ならいいんですが…

別に専門的に音楽を分らなくでもいい。音楽はすべての人のためにあるんですから。
お酒も入ってるし、みなさんそれぞれの楽しみ方があるんだから…と、私もある程度は我慢してますが、しばしば視線を送ってもグループ内の誰も気づくことなく、まったく音楽を楽しむ気がなくうるさい状態が続くと、その空間に一緒にいることに耐えられなくなってきます。

「聴く気がないんだったら出てけ! 来る場所が間違ってる! そんなに喋りたいんだったら居酒屋に行け!」と叫ぶ心の中の鬼との葛藤に苦しむ時間がやってきます(→後述)。


◆店=「音」を「楽」しむ場を提供する側にお願い

ここ数年、仕事帰りに学校通いをするようになって、知り合いのミュージッシャンとのご縁もあって、クラシックに限らずジャズやボーカルなどのいろんなライブにお邪魔するようになりました。お店によって、その空間づくり、演出、方針はどはそれぞれ違います。
この話題を書くついでに、お店側にも「音を楽しむ場」づくりにお願いしたいことを綴っておきます。


BGMはほどほどに

ステージが始まる前のBGMのジャンルやボリューム。日替わりで繰り広げられる音楽もジャズばかりではありません。モンゴルの伝統楽器なんてこともあります。
そういう場で、あまりハードな音楽をステージが始まる直前までガンガンかけられていると…

演奏メンバーがスタンバイして楽器のチューニングを始めてるのに、まだBGMが流れていて、本当に演奏に入る直前にBGMを切る。ステージが終わるとすぐにBGMを入れる…という場面が最近よくあります。それもけっこうな音量で。

お店のスタッフではなくミュージッシャン自身がBGMのON/OFFを操作されてることもあるようですね。
「音のない空白の時間があってはならない」なんて思わなくていいですよ。
生演奏の始まる前の空気、演奏直後の余韻を大切にしていただきたい。べつに何秒ルールなんて決めなくてもいいですが、デリカシーの問題です(笑)。


●デリカシーのないガサツな音はNG

また、コンサートステージではなくあくまで「飲食店」ですから、店員同士の会話、入ってきたお客様の誘導、注文をとる会話、食器を準備したり洗う音…はあって当然です。

でもせめて演奏中は、あまりガサツな大きな音や声はなるべく控える配慮はほしいですね。
わざと嫌がらせでもしてるんじゃないかと思うほど、ガチャンガチャンと大きな音を立てて食器を扱ったり、来客との会話で大いに盛り上がって爆笑したり…

「音を楽しむ場を提供」する側にいらっしゃるという自覚だけはお持ちになってください!


●残念でお気の毒な人への上手な対応

先ほど書いたように、お客さん同士のお喋り・態度があまりにも場にふさわしくない時は、お店側からちょっと注意を呼び掛けていただきたい!

お客であるこちらから、そういうグループに直接注意するのはとても難しいものです。

たいてい私が「うるさいな~」と思うときは、周りのほかのお客さんも同じように感じて我慢しているんですね。件のグループがさっさと帰ると「ああ、静かになってよかった」とおっしゃる。でも、なかなか直接注意するのははばかられるものです。そこはやはり、場を提供しているお店から先に配慮していただきたいところ。

以前、お店のスタッフに伝えても何もしてくれないので、私が「少しは音楽を聴きませんか?」と静かに一言注意したら、一瞬むっとされましたが理解してくださったようで、後でトイレで「さきほどはすみませんでした」と謝られ、逆に仲良くなったケースも。
また、静かになったことで反対側の席のお客さんから「お礼」を言われ、一杯ご馳走になったこともあります。
ずっと我慢してないで、言い方には気を付けつつも一言発することで通じることもありますが、そこに至るまでにこちらも相当な「我慢の時間」を耐えているのです。その間、音楽を楽しめません。

結局こちらからは何も言えず、店にもまったく配慮がうかがえず、せっかく来たのに1ステージだけで店を後にして、別のライブにハシゴしたことも正直あります。



人として当たり前のマナー、常識。それを期待したいところですが、最近はなかなかその「当たり前のことが守られない」「常識が通じない」場面もしばしば。

学校の行事や各種の発表会でも、子どもの演技を見に来ている(はずの)親たちが、子どもたちが演技している間もず~っと、ママとも会話・愚痴話が止まらない…そんな場面にもしばしば遭遇します。

みなが楽しいひと時を過ごせるためにどうしたらよいか、常識・マナーに欠ける人にどうしたら通じるのか? …課題はあるようですね。

    ↓ ワンクリック、ご意見、お待ちしています

考えること、表現することの大切さ

政治的な話題はタブー? 「民意」について、「音楽と社会との架け橋」について…これまで綴ってきた内容を、58歳を迎えた日にあらためて整理してみました。


◆考えたくない人たち


私が学生時代だった今から30年以上前、法学部のゼミの合宿や飲み会の席でも、ちょっと真面目な社会の話題を出すと、みな一瞬かたまり「まあまあまあ、は~い、かんぱ~い」とはぐらかされたことを今でも覚えています。

そのことを30年以上ずっと根に持って生きてきたわけじゃありませんよ(笑)。
ただ、ここ数年ブログやフェイスブックを通じて肌で感じるのは、ちょっと真面目な社会的なテーマで書くと、皆さん引き潮が引いていくように反応がなくなること(笑)。そういう風潮がいまの社会全体にあるのではないか、と思うのです。

今は難しいことを考えたくない、自分には直接関係ない、自分のことでいっぱいいっぱい、ですか?

社会的態度(世の中に対する意見)を明らかにすると友達を失いますか? 仕事を失いますか? グループ内で居づらくなりますか? 

国家によって言論統制されてるならともかく、まだ少なくとも今のところは大丈夫です。
でも、うっかりした事を発言すると身が危ない(←特定秘密保護法案が話題になった時の大いなる誤解)…みたいな感覚をお持ちの方や、暗に圧力のようなものを感じている方も現にいらっしゃるようです。

国による言論統制は大問題ですが、今のようないわば「自主的な言論統制」を生む風潮こそ、私は怖いと思うのです。


◆政治の話はタブー?

よく「政治と宗教と野球の話題は避けた方がいい」なんて言う人がいます。
たしかに「おれは阪神、おれは巨人…」「私は仏教、私はクリスチャン…」というのと同じレベルで、「自民党は…」「民主党は…」なんて話を始めたら、お互い信条も考え方も違うんだし、話が長くなって平行線ですからね(笑)。
銀座のクラブのママなんかは、限られた時間にいろんなお客様と接するのにそういう話題は振らないようにしている、というのなら分かります。

でも、新聞やニュースに出てくるさまざまな社会の問題、国会の動き、政権が出してくる政策や法案、その決め方、日本の将来のあり方…それらは私たちに直接関係のある「社会の問題」ですよね?
なぜそういう話をしちゃいけないんですか? いや「いけない」というより「できない」んでしょうか?


◆ポーカーフェイス or 評論家

選挙で「私は何党に入れた」なんて口にすべきじゃないという伝統・風習が日本の社会には根強くあるようですね。もちろん話したくなければ強要はしません。

小学校の学級委員の選出から「無記名投票」に馴染んできたことが、もしかすると関係しているのかもしれません。限られた学級内では、だれがどっちに入れたかが分かってしまうと後々までクラスの人間関係に尾を引きますから、自分は誰に一票を入れたかは「匿名」(秘密)の方がいいでしょう。

地域社会においても、今よりも地縁的な人付き合いを大切にしていたころには、あそこの家は誰を応援してる、などということで近所づきあいに支障が出るといけないし、もともと思想的な話題をあまり好まない国民性もあるでしょう。

でも、政治の話=「私は誰(どの党)を支持する」「どっちが優勢か」だけでは、「オレは巨人、オレは阪神」「今シーズンは絶対勝つぞ!」「いやいや、そうはさせるか」…などと言っているのと同じレベルですね。

また、どの世界でも、妙にマニアックな分析をして「~~するとどうなって、~~はこうなる」みたいな話を延々と語る評論家か予想屋みたいな方がいらっしゃいますね。私は申し訳ないけどそういう話にはあまり興味をそそられません。

私が言いたいのはそういう類の話ではないのです!

社会の一員として、社会の問題、私たちの生活に密着した問題をどうとらえるか、民意が政策にちゃんと反映されているか、といった話です。私たちの日常生活とつながった政治の話がなぜできないのでしょうか?


◆私たちの身近な社会の問題として

政治は、めったに口に出すべきではない、タブーとされるような「神聖で内的な精神世界」…でもないと思うんですよね(笑)。

たとえば、税制や年金問題、集団的自衛権って何なのか?、本当はどんな目的で認めさせようとしているのか?、議事進行やものごとの決め方は?、なぜ弱者を切り捨てるような政策ばかりが次々に出てくるのか?、税金の使われ方は?、原発問題は?、政治とカネの問題は?…etc.

中学生でも感じる素朴な疑問から、私たち社会全体の問題について、もっと自然に語り合えていいと思います。

選挙が近づいたときだけ「お友達」としてどこからともなく現れて、ある政党への応援を呼びかけるのではなく、ふだんの会話の中でも、私たち社会全体のテーマについて語り合えることが大切だと思います。

国会運営上のテクニック的なこと、政党間の駆け引き…といったマニアックな「政治の話」じゃないのです。
私たちの社会の問題、これからの日本を考えてこの政策がいいのかどうか、民主主義の中でのものごとの決め方として正しいのか、といったごく当たり前のことについて、ふだんから意見を交わしたり、自分なりの価値観を構築していくことが大切だと思います。


◆人間は「ことば」で考える生き物

「考えてないわけではないけど、あえて言わない」とおっしゃる方もいます。

たまたまそういう方と飲みながら社会的な話になったことがあります。たしかにテレビや新聞で報じられている「出来事」としてはご存じなんですが、ちょっと掘り下げて前からの経緯、海外の事情などに話を振ると、まったくといっていいほど何も返ってこないんですね。
申し訳ないけど、「情報」としては入ってても、正直あまり考えてない、自分の意見として構築されていないな、という印象を受けるのです。

いまはいろんな情報がありますから、知識としての情報は入ってきます。でも人間は「ことばで考える生き物」です。
なんとなく漠然とは考えているつもりでも、自分の言葉に出して話したり書いてみる(表現してみる)ことで、自分なりの価値観も構築され、意見交換の中でいろんな考えや価値観に触れたり、人の気持ちを理解できる表現を磨いたり、より深い思考が積み重なっていくのではないでしょうか?


◆飲み友や、ママ友同士でも

ママ友、近所の知り合い、学生時代の友達、職場の人たち、音楽仲間…etc.
どんな人たちとも政治の話ができなきゃおかしいと思います。 私たち社会の将来に直接関係ある話なんですから。

私がいま通っている音楽の学校でも、若い年代の方と少し話してみて、政治の問題も身近に感じて選挙にも関心を持ってくれた人が何人かいらっしゃいました。できれば選挙の前だけでなく、ふだんからそういう会話もできたらいいなと思います。
どんな職業、どんな趣味の人でも、男同士の飲み友とでも、女性ならママ友とでも、「社会の一員」として政治のこともごく自然に話せる社会になったらいいなと、私は思っています。


  
↓ ご覧になったらワンクリックを! ご意見もコメント欄にお待ちしてます。
プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
このすぐ下の「カテゴリ」から興味のあるテーマごとにクリックして覗いてみてください。
一部パスワードをご存じのメンバーの方のみ閲覧できるページを含みます。

カテゴリ
カウント開始 2011.1.14~
リンク
最新記事
最新コメント
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR