メニュー紹介 <更新版>

ようこそ 「ティンパニで朝食を」へ !

すべての人に音楽の喜びを! 障がいのある人もない人も、音楽の力でともに生きる社会へ。
ブログを開設したのは、そんな思いを強くした2010年の4月でした。左の「プロフィール」もご参照ください。

長文の記事も多いですが、視覚に障がいのある方も音声変換で閲覧されますし、中学生でもきちんと読んでいただければ分かる文章で書くように心掛けています。

はじめてご訪問の方にも分かりやすいように、常にこの「メニュー紹介」がトップにくるように投稿日時を本年末の日付に設定しています。 このトップページだけをご覧になって「あ~、まだ更新してないな」と閉じないで下さい! 最新記事はひとつ下にあります。

以下の各カテゴリーから、ご興味のあるテーマの項目(画像の上の文字)をクリックしていただくと、そのテーマの記事群に飛べます。
 


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~ 音楽関連~

公開情報(コンサート・放送予定など) 
in 徳島 2017.6.25 in 飯山 2017.8.6 in 岐阜20170627
2017予定

音楽ギャラリー(リハーサル・バックヤードの様子など)
ティンパニ 
2010年3月「こころコンサート」 NHKホールにて

★フェイスブックもこのプロフィール写真でやっていますので、よかったら探して下さい。

★このカテゴリにはパスワードをかけてある記事があります。
不特定多数には公開していない画像を含むもので、友人・知人にアルバムをお見せするような形でのアップです。
ブログ案内を差し上げている方は、そこに書いてあるパスワードを入力してください。

何かのご縁でこのブログを訪問されてご興味のある方は、この記事下の「コメント」欄に簡単な自己紹介・お名前・メールアドレスをご記入の上、「管理人だけに表示を許可する」にチェックを入れて送信してください(いわゆる“鍵コメ”というもので、他の方からは見えない私信となります)。こちらからメールにてパスワードをお知らせいたします。 



コバケン先生との出逢い(05長崎・06熊本)
コバケン先生 

出逢いに感謝して
出逢い 

ティンパニのつぶやき(オーケストラの打楽器)
打楽器


50代ことはじめ ~音楽療法の世界へ~
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★「音の小部屋」プロジェクト
5度時計(改右回り)


「音」についてアラカルト
チェロは歌う 音について

私のこの一曲

シャコンヌ 

オペラの世界へ

カルメン2 オペラ1

→ 電子書籍「オペラの世界へ ~カルメンを中心に~」


~社会~


ノーマライゼイション(ともに生きる)

コミュニケーション

「豊かさとは…?」~日本が見失ってはいけない大切なこと~
派遣村 

社会・時事に思う

一歩踏み込んで 言わせて頂きます! 

★駅の安全・案内サインなど
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原発関連 ~「社会・時事に思う」から分離しました~

★アジアにおける日本の過去 ~「社会・時事に思う」から分離しました~
 

~季節・鉄道・模型・旅~

季節・日記
季節 

模型ギャラリー(手作りモデルの世界へ)
模型1 模型2 模型3
鉄道以外にも…
20120513181403ab7_20170620012322bcf.jpg 2017.5.7現在

もうひとりの恩師(鉄道模型屋さんから学んだ遊びの哲学)
いさみや

小さな鉄(テツ)な旅 ~江ノ電・世田谷線ほか~
テツ旅1 テツ旅2

旅・鉄道(韓国・イギリス・アメリカ・カナダ…)
旅1 旅2カナダ 旅3シアトル 


~自然・科学~

★身近な科学(ちょっと好奇心)

自然・歴史・民俗
雷・竜巻1 風神雷神

なまず通信…2011年1/18(=東日本大震災の約2か月前)に立ち上げたカテゴリーです
なまず1 なまず2 なまず3 なまず4


~その他~


己を見つめる

パウゼ(♪ひと休み)…疲れた頭と なまった腹筋に!

ピアノジョーク…「パウゼ」から分離しました

尻っぽの生えた天使たち


クラシックの名曲をコードでとらえる

10月18日(水)

オーケストラの曲をピアノ用に編曲した楽譜も数多くあります。
ベートーヴェンの交響曲、チャイコフスキーのバレエ組曲など…

でもそれらの多くは、オーケストラ内のあらゆるパートの音(なかにはピアノ用に書き足した音もある)がびっしり書かれていて、演奏するのはかなり難しいものも(=あるいは練習しても10本の指で弾くのは非常に困難だったり…)。

もっと気楽に、クラシックの名曲の一節でもピアノでさらっと弾けたら…


コードでとらえる

そこで、以前こちらのブログ内でも紹介しましたが、ショパンやラフマニノフなどのピアノ譜に、コードを書き込んでみるのもひとつの方法です。
たとえばピアノ曲としても難曲中の難曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番も…

♪1楽章の有名なテーマ
1楽章(1)
★クリックすると大きな画面でご覧になれます

♪3楽章の有名なテーマ
3楽章(1)
★クリックすると大きな画面でご覧になれます

ショパンのピアノ曲など、ここまで難しくない曲(←少なくとも譜面づらとしては)は多数あります。子どものころからピアノを習ってきた方なら誰でも弾いたことのあるショパンのノクターンなど。

でも、毎日練習していれば覚えてるでしょうが、何か月いや何週間か弾いてないだけで、左手が「あれ?なんだっけ?」となった瞬間、その先は弾けなくなりますね。かつて弾いたことのある名曲を、さらっと弾くことができない哀しさ…

そんな場合も、このようにコードでとらえれば、一字一句おたまじゃくし通りでなくても、曲の流れを両手で再現することはできるのです!




「音の小部屋」
では、「クラシックの名曲をコードでとらえる」と称して、資料を作成しています。

たとえば私も以前から大好きなスメタナの連作交響詩「我が祖国」の2曲目「モルダウ」のメインテーマ。

メインテーマコード入
★クリックすると大きな画面でご覧になれます


なお、この「モルダウ」に関しては…

♪「流れの誕生(冒頭)」「モルダウは流れる」「狩人の森」「農夫の踊り」「月の光が川面に」…「モルダウの流れ(再現)」「ヨハネの急流」「雄大な流れへ」「高い城(ヴィシェフラドの再現)」「エルベ川へ注ぐ」…

20分弱の交響詩のシーンごとに、コード名だけを書き出したものを現在作成中!

「音の小部屋」のテキスト資料として、とうてい「楽譜」とは言えない「メモ」ですが(笑)、オケ版をよくお聴きになってメロディラインが浮かぶ方なら、そのコード表だけでそれらしく弾け、つなげれば全曲になります!

♪クラシックの名曲をこのようにコードで捕らえてみると、音楽ってはじめにメロディーだけがあって、それに伴奏としての響き(和声・コード)をつけてるんじゃなくて、音楽全体が響きの移り変わり(=コード進行)でできていて、そこにメロディーが乗っかってるんだな、とあらためて思います。
リハーモナイズコード循環を考える上での研究素材にもなるでしょう。

♪「音の小部屋」は、音に興味のある方とともにつくり上げていくプロジェクトです。
ご興味のある方は、コメント欄へ(=「管理者のみに表示」をクリックすれば私信になります。ご連絡先を添えて…)、お気軽にご相談ください。

コバケンとその仲間たちオーケストラ in 岐阜 

10月14日(土)~15日(日)

今年3回目の地方コンサート、コバケンとその仲間たちオーケストラ in 岐阜
おかげさまで今回も大盛況のうちに終演しました。サラマンカホールのゆるキャラ「サーラちゃん」も登場!

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2日間の旅を、画像で振り返ります。

★画像はすべて、クリックすると大きな画像でご覧になれます。


10月14日(土)

9:33 ひかり507号にて岐阜羽島へ
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11:29 岐阜羽島駅 到着
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バスにてサラマンカホールへ
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サラマンカホールは、1994年に完成した704席の中規模ホールで、大阪のいずみホールとも姉妹関係にあるそうです。
客席のキャパを無理に増やさず、ステージ上には100人を超えるオーケストラがしっかり入れて、素晴らしい音響を創り出してくれるホール。

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サラマンカ とは

その名は、スペインのサラマンカ(Salamanca)市に由来しています。
サラマンカ市は、ポルトガルとの国境に近くにあるカスティーリャ・イ・レオン州サラマンカ県の県都で、
現存するスペイン最古の大学ともいわれるサラマンカ大学のある街であり、
旧市街全体が世界遺産に登録されている歴史的な都市です。

市中心部にあるサラマンカ大聖堂には、「鳴らずのオルガン」と呼ばれていたルネサンス期の古いパイプオルガンがありました。
そのオルガンの修復を岐阜県白川町の辻宏氏が申し出て、その事業に岐阜県も協力をしました。
オルガンは8ヶ月かかってよみがえり、サラマンカ市民に感動を与えました。
6年後、辻氏がサラマンカホールのために大聖堂オルガンの特徴をとり入れたパイプオルガンを建造したのです。
このホールがサラマンカの名をいただいていることは、スペインと日本の友好の証でもあるのです。

(サラマンカホール 公開ページより)


小さな音もよく響いてくれるので、怖いといえば怖いですが、バランスを考えていい音色を追求するとちゃんと応えてくれる… 明日の本番が楽しみです。

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「アイーダ」と「1812年」のバンダメンバー 
 岐阜県立大垣商業高校の吹奏楽部のみなさん
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当日参加の1名を除く打楽器メンバー
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今回初、打楽器の「手元」シリーズ
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マイ・タンブリン & マイ・トライアングル 
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13時~15時 リハーサル 
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宿泊先へ…
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金華山の頂上には、斎藤道三の城(=稲葉山城)で後に信長に引き継がれた岐阜城。

「雨」との予報が外れて、夕方には青空と夕陽が…
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今回の宿は、鵜飼の発着所のすぐ近く、老舗旅館・十八楼。
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19時~ レセプション
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贅沢なおもてなし、ごちそうさまでした。明日はこれに応えるだけの演奏を!

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10月15日(日)

小雨模様の中、9:20 宿を出発
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サラマンカホール
10:30~ ステージリハーサル(見学者あり)
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開演前のバックヤード

バンダの高校生も交えて、トランペットメンバー
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元芸大教授の村井先生とクラリネットメンバー
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コントラバスメンバー
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打楽器メンバー
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このホールのゆるキャラ「サーラちゃん」登場!
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フルートメンバーと…
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満席の観客からスタンディング・オベーションもいただき、大盛況のうちに終演!
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打楽器メンバーが終演直後にステージ上から撮ってくださった貴重なアングル!

帰りはバスで名古屋へ、19:42のぞみ252号にて東京へ
お疲れ様でした!
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今わかっている次の予定は、来年8月の飯山公演。またお目にかかれるのを楽しみに!

アリエッティ風ドールハウス(5) 室内パーツ

10月1日(日)

この週末、また少しずつパーツづくりをすすめました。

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★クリックすると大きな画像になります(以下同じ)


◆階段


アリエッティのドールハウスは外階段ですが、ここでは室内の階段を想定。
1階奥の壁に向かって左に階段スペース、上がり4段だけを「見せかけ」。

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手すりのパーツは、ミニチュアハウス専門の通販(輸入)で購入。
手すり柱(スピンドル12本入り)・飾り柱(ニュールポスト6本入り)はそれぞれ665円。
作る手間・精度から考えて、これはお得!

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◆玄関灯


やはりミニチュアハウス専門の通販(輸入)で購入しました。じつによくできてます!

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1個約2000円。ちょっとした奮発ですが、これがあると見栄えがグッとよくなります。
これだけのものを自分で作れるか?、もし作れたとして、手間暇・技術・時給換算で考えると…これは「買い」です!

5月に制作した正面の丸柱を、レンガ面を傷つけないように丁寧にはがし、配線工事完了。

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◆室内ドア

厨房(別棟)に通じる扉。
料理人は別棟の表のドアから出入りしますが、料理を家に運び込むためにこの扉は必要と判断して取り付けることに。
例によって、小さな蝶番を挟み込んだ3枚重ねの厚紙製。

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ほか建物内には、1階・2階にそれぞれダミー(見せかけ)のドア。あと、階段下収納の扉も。
いずれも真鍮のドアノブが付いて茶色く塗装される予定。

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◆外壁レンガ

柱や梁による補強、照明などがある程度できたところで、外壁にレンガシートを貼りました。

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◆出窓・手すり

1階・2階に出窓と手すり。
手すりは、このアリエッティ風のドールハウスの制作はじめに「試作」したものをカットして流用。

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◆暖炉

1階・2階いずれも奥の壁右側に暖炉を設けます。
配線を隠す「煙突」が外壁につくため、暖炉を設置することにしました。

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かつて「妖精の家」では、マッチの軸を燃やしてファイアスペースも再現しましたが…
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妖精の家(2012年5月)

今回は壁に埋込むスタイルのため、鉄扉の閉まった状態で表現しました。
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およそ4センチ四方、外壁レンガの窓を抜いた部分で十分足りますが、レンガの積み方・“よごし”にもちょっとしたこだわりを!


◇シャンデリア

娘から「ぜひ!」と期待されている一品。まだ構想段階です。
実物のシャンデリアのカタログを眺めつつ、どんなデザインにするか?

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「アリエッティ」では、ロウソクの燭台がぶら下がった古典的なタイプですが、天井に発光ダイオードを埋め込み、そこから下へ照射される光を、いったん反射板にはね返してビーズに乱反射できたら…

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発光ダイオードを小さな板に固定し、照射角などを検討中。素材は、子ども向けの小さなビーズたち。



こんな感じで、家具を除く室内の装飾パーツをこつこつと。
(つづく)


アリエッティ風 ドールハウス(4) 再開!

9月22日(土)

下の娘(小6)の強い要望で今年の春に着工したアリエッティ風のドールハウス

5月の大型連休になんとか前面(前蓋部分)を形にしましたが、その後止まっていました。
最後の記事ではこんな感じでした。

外観3 内壁2

→ アリエッティ風ドールハウス(3) 大型連休中 


この夏は、1週間の休暇も含め「♪音の小部屋」のテキスト資料作りに埋没してたこともありますが、暑いうちは、定規を当てて息を整えて線を引く集中力も鈍り、糸鋸やカッターを握っただけて汗がポタリ…

ようやく涼しくなり、コオロギも鳴き始め、糸鋸やハンダごてが恋しくなってくる季節。
前面だけでなく家(=箱)にすべく、週末に少しずつながら側面・背面の工作に取りかかりました。

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★画像はすべて、クリックすると大きな画面でご覧になれます

工事を休んでいた期間も、1階・2階の床の高さの決め方や柱との関係、照明の取り付け方・配線をどうするか?…いろいろと考えてメモを書いたりしていたので、それを実行に形にしていきます。


躯体づくり

0a 窓のある側面 0bキッチンへのドアのある側面

合板に直接、原寸大でスケッチしながらケガキ線を引いていき、ドアや窓を糸鋸で抜きます。
蝶番の付く側は、蝶番の厚みを見込んで外壁より少し内側に柱を貼ります。

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まず内装シートを貼り、構造柱・床の高さを決めるための梁など、構造をよく考えて…

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太めの角柱(12ミリ角)は、内装壁の上から接着剤で貼ることになるので、外側から木ネジをもんでおきます。板の反り防止も兼ねて…

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床(フローリング)

30センチ×60センチのシナベニア板(4ミリ厚)を使って、床材をつくります。

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8ミリ幅にシャープペンシルで線を引き、鉄筆(=書けなくなったボールペン)で筋目をつけます。
接合箇所は、120ミリごとに、3列飛ばしでずらして表現。

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この状態で、オイルステインを染み込ませて塗装します。梁や柱に用いる角材も、合わせてオイルステイン仕様にしておきます。

躯体はほぼできあがり…
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仮組み…
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組み立てに際して重要な各所の位置決め・噛み合いの関係・補強をしっかりと。

この段階で、まだ外側のレンガシートは貼っていません。
外観から先に取りかかると、ついレンガシートから…と思いがちですが、けっこう大量の水性ボンドを使い、長時間かかって乾燥するため、合板が反ってしまいます。
まずは内側の構造をしっかり確認しつつ、柱や梁を内側から固定しておくことで、板の反り防止にもなります。


●背後の内装壁

背後は、建物の外壁より3センチほど内側にもう一枚「内壁」を設けます。
側面や屋根との接合に必要な補強材を見せないように、内装用の壁を分けます。

向かって左側に階段スペース(=外階段をやめる代わりに、建物内に階段がなくてはいけない)とします。ほんの2~3段を前に突き出し、途中から90度曲がって2階へ…という想定。

向かって右側の外壁には1階・2階を貫く煙突を設け、壁に埋め込み型の暖炉(ファイア・スペース)がある…という設定にします。
その理由は…?


照明用の配線

照明用の配線の代わりに、壁の上面に1ミリ幅の真鍮帯を2本平行に貼ります。

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両側面および奥の壁がコの字になるので、真鍮線を同じ高さにそれぞれ少し長めに貼り、組み立て後に外からハンダで接合できるよう、1階・2階それぞれ後方に「小窓」を開けておきます。

片側(大窓のある壁)には、スイッチ・電池ボックスへと通じる配線が必要となります。
1階と2階を別々のスイッチで点灯させるための配線は、電池ボックスも含めて床下部分に設置しますが、小窓から真鍮帯を接合するのと合わせて、メインの配線はいったん外壁を這わせることになります。それを隠すために、1階2階を貫く「煙突」が必要なわけです。

こういうことすべて、実際に工具を握っていない期間に、ぼーっと考えている時に「どうしようかな~」とあれこれ悩みながら、少しずつ形になっていきます。


室内灯 発光ダイオード×12個!

1階と2階、両側面・奥の内装壁にそれぞれ2か所ずつ、合計12個の照明を付けます。

鉄道模型用の豆球にしようか、電球色の発光ダイオードにしようか…最後まで迷いました。クラシックな電球の感覚は豆球。発光ダイオードのように抵抗器を入れる必要もないので配線作業も楽です。

単三乾電池4本直列なら6V。12Vまで対応の電球を半分の電圧で点灯させていれば、まず玉切れの心配はないかもしれません。見た目も球全体が光ってくれるのでいいのですが、のちのち万一球切れした時のことを考えると… 建物を組んでしまった後で、奥の壁でハンダ付け…考えたくありませんね。

結局耐久性を考えて安定した発光ダイオード(電球色)にしました。

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壁に貼った2本の真鍮帯は、上段が「+」、下段が「-」の設定。
発光ダイオードもダイオードの一種、「+」から「-」方向への電気の流れの時しか光りません。足の長い方を「+」側に、間違えないように!

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ダイオードは正面に光を飛ばすため、電球のように球全体が光ってくれません。
柱に8ミリ×12ミリの金紙を貼って、上をわずかに曲げて「反射板」としてみました(いろいろ実験した結果)。

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この後ろ正面の内装壁は、完成して前面を開けるといちばんよく見えます。
内装壁のため、裏面は見えないのを幸いに、ダイオードの足を柱の脇に穴を開けて裏面に通し、真鍮帯からハンダ付けした線も裏側に通して、裏面で抵抗器を介してハンダ付け。見た目もすっきり取り付けられました。

しかし側面の合計8個はどうしましょう?裏面(=建物外壁)に配線を飛び出させるわけにはいきません。さてどうするか…?
柱の陰で正面からは見えなくなる側に抵抗器を設け、正面側を「-」にして細い真鍮線で、なるべく美しくハンダ付けする…しかないでしょう。
   ↓

◆この週末の工事で

やってみました!
まずは部材を切りそろえ、所定の高さ(床から60mm)に反射板を貼り付け。
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壁上の配線から、柱の両サイドに沿う形で抵抗器・真鍮線(5mm)をハンダ付け。
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壁紙はホーム用品で入手したビニール製。合板に貼った状態で、ハンダごてが直接触れれば黒くなりますが、熱伝導だけで周囲まで溶けることはないことは事前に実験済み!

発光ダイオードの2本の足を「がに股」状にして、柱をまたぐような形にします。
壁に1ミリの穴を開け、発光ダイオードの足をいったん建物外側に飛び出させた状態で、配線をハンダ付け。
この工程、取り込み中につき、途中の写真はありません!
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正面(開閉式の建物前面、画面右)から見ると、抵抗器は柱の陰に…
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両サイドの壁、1階・2階にそれぞれ2か所ずつ。奥の壁も含めてトータル12発、設置完了!
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残るは、2階のシャンデリア。
天井の中央に発光ダイオードを下向きに1発取り付け、その下にキラキラした素材をぶら下げてシャンデリアのように見せかけられたら…

照明以外では、室内ドア類、1・2階の出窓、階段(下方のみ見せかけ)、壁埋め込み型の暖炉…etc.
建物全体を組み立てる前にやっておくべきことは…?

まだまだ秋の夜長、試行錯誤は続きます。

(つづく)

デイホーム日誌(11) 脳が喜ぶ歌の会 第9回

9月16日(土)

デイホーム野沢 14時~15時


1

本日は、ヴォーカリストの藤井淳水(あつみ)さんをゲストにお迎えしました。
音楽療法を学んだ国立音楽院で、いくつかの授業をご一緒に受講した同志です。

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<前半>

~過ぎゆく夏 来る秋~

なんともつかみどころのなかった夏も過ぎ、日没時刻も早くなり、コスモスの花・コオロギの声など「秋」の気配があちこちに…そんな季節にふさわしい曲から。

♪赤とんぼ  inB♭
♪虫の声   
inC
♪小さい秋見つけた 
inDm
♪誰もいない海   
 inG 


<かくれ歌>


私の会でひそかなブーム(?)として定着しつつある「かくれ歌」のコーナー!

1曲まるまる同じコード進行という曲は少ないですが、1フレーズ(私が打込んでる歌詞の1行)ごとに、同じコード進行でまったく関係ない曲がすっぽりハマるものは、探すとけっこうあるんですね。
まあ音楽の「オヤジギャグ」みたいなもんです。

歌のバックにオヤジギャグ的なサウンドが「空耳」よりもはっきりと聞こえてきます。
それを聞かないように耳をふさいで大声を張り上げて歌うのではなく、ちゃんと聞こえてるけど惑わされることなく歌い通せるか?…これ、じつは「脳トレ」なんです。

*「誰もいない海」のバックに…
   ♪「君といつまでも」、「DIANA」、「ひき潮」、「お嫁においで」…

*「学生時代」(=前々回に歌った)のバックに…
   ♪「ウナセラディ東京」、「津軽海峡冬景色」、「バラ色の雲」、「ドナドナ」、「トロイカ」、「ラブユー東京」

逆にオリジナル曲をメロディ楽器が奏で、別の歌を次々にチェンジして歌っていただくのもあり。
参加者の一部から「へ~、なるほど」との声が漏れていたとか(ボーカルさんからの情報)!


<後半>

ティータイムをはさんで、台湾出身(香港で歌手デビュー)のテレサ・テンの名曲から3曲ほど。

日本で最初に出したのは、初デートの誘いを待つ「♪今夜かしら明日かしら」でしたが、最初のヒットとなった「♪つぐない」、3年連続で有線大賞を受賞した「♪時の流れに身を任せ」(いまでもカラオケで女性に圧倒的に人気)、そして私が個人的に大好きな「♪香港」の3曲。

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★クリックすると大きな画像でご覧になれます

毎回、事前に配布用の歌詞をPCで打ち込むんですが、テレサ・テンの歌の歌詞は素晴らしく、打っていて感動してしまいました。

相手を好きだからこそ、相手を思って別れを決意して去っていく女ごころ…
荒木とよひささんの作詞も素晴らしいのですが、日本語の歌詞をしっかりかみしめて自分の歌として歌うテレサ・テンの素晴らしさ。
ホームの職員スタッフさん、来所者のなかでもテレサ・テンがお好きな方は多数いらっしゃいます。

あと、歌謡曲には「恋・愛」をテーマにした曲が圧倒的に多い中で、「人・人生」をテーマにした歌には深いものが多いですね。私も、谷村新司さんの曲とか、五木ひろしの「山河」など、「人・人生」を題材にした歌が大好きなんですが、いい歌ほど「聴かせる」のは難しいんですよね…

♪「香港」もそのひとつ。

星屑を蒔いたような香港の夜景、その灯りのひとつひとつに人生があり、人は夢を追いかけて生きている…いつか遠く旅立っても、若き日をふり向き、心だけが帰る所はきっとこの街… 
テレサ・テン自身の人生とも重なる歌詞です。

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そして、この季節に聴きたい、母への感謝を込めた歌…

♪「秋桜(こすもす)」

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デイホームのすぐ前の通りにて


さだまさし さんが最初に考えたタイトルは「小春日和」だったそうですが、「秋桜」と書いて「こすもす」と読ませる…これは国語辞典には出てこない読み方です。

そして私の会のラストテーマ…

♪「見上げてごらん 夜の星を」

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きょう、国立音楽院の教務課・久保秋氏ともうひとり、やはり一緒に学んだ同志の徳永有紀さんがフルートをもって見学にいらっしゃることになったので、最後の「見上げてごらん…」に参加していただきました。

飛び入りついでに、アンコール。
シューベルトの♪「セレナーデ」

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来所者のひとり(=最前列の後ろ姿の男性)がこの曲が大好きで、前々回の会が終わったあと私にリクエストくださったのがこの「セレナーデ」でした。
繰り返しで2回やっても3分ほどの曲なので、ひそかに楽譜をコピーしてきて開始前に徳永さんにお渡しし、事前の音合せもなしでぶっつけで…

ともに学んだ3人で、デイホームのご縁で共演できて感謝です。今後ともよろしくお願いします。

★次回は、10月21日(土)14時~ です。

素晴らしい 中学の音楽の教科書 なのに…

2017. 9月9日(土)

この夏のはじめ、「音の小部屋」のテキスト資料を作りながらふと思いました。

調性・音階・和音・属七とは…etc.
楽典(音楽理論)のごく基本的な説明から入るにあたって、小中学校(=義務教育)の音楽の授業ではどこまでどう教えているのかを知りたいと思ったのです。

よく、英語は中学で3年間・高校で3年・受験・大学1年の一般教養、と少なくとも7年も学んでいるはずなのに、英語を喋れない人が多い…という話を聞きます。

音楽に関しては…?
高校に入ると芸術は「音楽」「書道」「美術」など選択となりますが、少なくとも小学校で6年間・中学校で3年間、合計9年間も義務教育の授業で学んでるはずなんです。

なのに、大人になっても楽譜がまったく読めない、クラシックのとても有名な曲なのにご存知ない、和音や音階など「音のしくみ」に関する話になると全くちんぷんかんぷん…という人がけっこういらっしゃいます。

野球で、今シーズンどのチームが強いか、個々の選手がどうかまでは知らなくても、野球というゲームの基本的なルール(ストライク・ボールとは何か?、三振とは何か?、3アウトとは何か?、ホームランとは何か?、ダブルプレイとは何か?…)ぐらいは分かりますよね。それ以下ということでしょうか(泣)…?

日本では文字が読めない人や掛け算・九九ができない人は皆無と言ってよいでしょう。教育の力のお陰だと思います。なのに、なぜ音楽は…?
しかも不思議なのは、生まれながら音楽に拒絶反応があるとか、大人になってからも音楽を聴くとイライラする…っていう人はまずいません。楽器を演奏できなくても専門的な知識はなくても「音楽は好き」という方が圧倒的に多いのに…なぜ?


いまの教科書2種類

勤め帰りに大久保駅前にある「第一教科書」へ寄りました。
教育芸術社の「中学生の音楽」、教育出版の「音楽のおくりもの」、少なくとも関東/首都圏で使われているのは現在この2種類のいずれか、とのこと(このほかに「器楽」などの副読本あり)。

2種の教科書、各3巻

いずれも「1」「2・3(上)」「2・3(下)」3冊で構成され、1年次で1冊のペース。解説のしかたや順序こそ違いますが、取り上げられている名曲の解説など内容的には似たり寄ったりの内容です。


◆素晴らしく充実した内容!

私が中学を卒業してからかれこれ半世紀近く、娘の教科書をちらっと見せてもらったことはありましたが、あらためて中学の教科書を見て、その充実した中味にただただ驚くばかりでした!
その中身を、ちょっと覗いてみましょう。


●クラシックの名曲の紹介・解説


♪「アイーダ」では、舞台装置などオペラの世界、ソプラノ・メゾソプラノ・テノール・バリトンなど歌手ごとに登場人物とストーリーを紹介…これは分かりやすい!

アイーダ1 アイーダ2
★クリックすると大きな画像(写真データ)になります。以下同じ


♪「展覧会の絵」、♪「シェラザード」、♪「モルダウ」 など


ストーリー性のある音楽を、楽器・モチーフ(主題)の譜例を出しつつ詳細に解説。
一例として「モルダウ」。10数分の交響詩の流れ・モチーフ・担当楽器などを丁寧に紹介。

♪「モルダウ」
モルダウ120170909 モルダウ220170909

全6曲からなる連作交響詩「わが祖国」の2曲目であること、「モルダウ」が最後、プラハの町を雄大に流れてエルベ川に注ぐところで、1曲目の「ヴィシェフラド(高い城)」のテーマが再現されること、しかも1曲目のテーマは♭3つ調性(半音下)であることまで、右ページ下にちゃんと記載されています!
ここまでしっかり書かれた曲目解説にはなかなかお目にかかれません!

もう一つの教科書では、シーンごとに楽器も紹介
モルダウ B

♪「展覧会の絵」

展覧会の絵

交響曲では♪ベートーヴェンの「運命」、なんとピアノ譜に直したものが折込みで4ページ分!

「運命」

1楽章の主題呈示~展開部まで、さほど難しくない譜面に起こされてますので、ピアノを多少習った人なら弾けるでしょう。

バッハの「フーガ」という楽曲形式ついては私が中学の時の教科書にも載っていましたが、パイプオルガンの構造も。ふだん見られな内部構造、これも分かりやすい。

バッハ&パイプオルガン構造

ここに紹介したのはほんの一例。まだまだ素晴らしい曲解説は他にもあります。

ここまでしっかり書かれていたら、下手な曲目解説はいりません!
必要ならこの教科書を持参してコンサート会場に行って、生演奏に浸れるでしょう…


●日本の伝統音楽・芸能が充実

雅楽、歌舞伎、民謡など、日本の文化に触れるページも充実しています。
これは私の中学時代とは大きく変わった柱のひとつでしょう。

日本の音楽1 日本の音楽2 日本の音楽3

雅楽では「越天楽を体験しよう」というコーナーがあって譜例まで!
右のページには、歌舞伎の「シテ」や「囃子」を体験しようというのもあります。

日本の音楽3b

「越天楽」は、私が学んだ国立音楽院の授業で用いられたのと非常によく似た譜例です!

歌舞伎の世界も…

日本の芸能4 日本の芸能5

日本各地の民謡・祭りの音楽の紹介

日本の民謡3

各地で用いられているさまざまな5音音階(=ペンタトニック)についても紹介。
日本の民謡1 日本の民謡2

さらに、日本やアジアをはじめとする世界の民族音楽・楽器の紹介も…

世界の民族音楽

ジャズをはじめ、新しいジャンルの音楽について…

新しい音楽1 新しい音楽2

歌の教材も新旧さまざま

昔から定番の「日本の歌曲」の解説も、作詞・作曲者の紹介や作曲の経緯などが簡単に分かりやすく、要点をおさえて書かれています。

古きよき歌
★クリックすると大きな画像でご覧になれます(ほかすべて)

古い歌だけではなく、今風のリズミカルなポップス系の曲も多数…

新しい歌


●コラムも充実

モーツァルト作曲「レクイエム」の♪「ラクリモーザ(涙の日)」
8小節書かれたところで絶筆した、ということを原譜とともに紹介。

作品紹介1モーツァルト「ラクリモーザ」

日本の楽器をオーケストラと共演させた武満徹♪「ノベンバーステップス」
和楽器が世界に注目されるきっかけともなった作品ですが、指揮者と作曲家との合作による作品として紹介されています。

作品紹介2ノヴェンバーステップ

さらに、こんな記事も…!
くらしの中で音楽を活かす一例として、なんと「音楽療法」についても記述あり!

くらしと音楽(音楽療法)20170909


…ざっとみただけでも、私が中学生のころに学んだ教科書よりはるかに内容が充実し、しかもフルカラーで分かりやすく、秋の夜長についつい読み込んでしまうほど。

いや~、今の中学生は羨ましい!

これらの教科書の初版が出たのは2~3年前のようですが、ここに来て急に内容が進化したわけではなく、20年・30年という時を経て、教科書に載る内容も充実していったのではないかと推測されます。
だとすれば、私よりもご高齢の方はともかく、いまの20代・30代・40代の方たちは、少なくとも私よりも深い内容の教科書で音楽を学んでこられた(はず)…。


●これだけ素晴らしい教科書があるのに…?

国語・歴史・地理・数学・英語…大人になってからの日常生活・一般教養として、中学までの義務教育で教わった内容で十分だとよく言われます。
公共放送の教養番組・ドキュメントなども、中学で学ぶ程度の内容をひとつの目安に制作し、それ以上の専門性の高い内容についてはしっかり解説を…というガイドラインもあるほどです。

音楽に関しても、この教科書に書かれている内容をちゃんと理解できていれば、かなりハイレベルの音楽愛好者になれる内容だと思います。

冒頭に「義務教育では音楽に関して何をどう教えてるんだろう?」と、やや不信感(?)を交えて書きましたが、少なくとも教科書に関しては「恐れ入りました!失礼しました!」だったわけです(笑)。

問題は、音楽の授業が週に何回あって、夏休み・冬休み・試験期間等をのぞくと1年で何時間あるのだろうか?、受験に必要とされる主要科目ではないため、どうしてもかけられる時間とエネルギーにも限界があることも大きいと思います。

いずれにしても、これだけの内容を1年間でどこまで生徒たちに伝えることができているのか…?
そこは、現場で教えてらっしゃる先生方の声(できれば2~30人)を聞いてみなくては分かりませんが、先生による個人差もかなりあるのではないでしょうか…?

そしてもうひとつ。ここが私にとってもっとも重要だったことですが…


◆楽典(音楽理論)に「なぜ?」の説明がない!

さまざまな音楽の決まりごと、調性・音階・和音といった「音のしくみ」に関すること…いわゆる「楽典(=音楽理論)」に関しては、半世紀前とほとんど変わっていないようです。

それらは、各巻末尾に折り込みで一覧にされていて、平行調・属七・和声的短音階…といった用語、さらにコードの表記も出てきます。

楽典(折込み)

しかし、それが「どういうもの?」で、「なぜ?」の部分がほとんど(というか全く)説明されていないのです。

おそらく、このあたりは音楽のより専門的な分野だから…という認識で「いちおう載せただけ」のレベルなのかもしれませんが、せっかくここまで用語を出すなら、もう一歩踏み込んで「どういうもの?」「なぜ?」を説明してあげたい!
そこがちゃんと理解できたら音楽の魅力がさらに増すのに…

そんな私からのツッコミをほんの1~2例、赤で示しました。

楽典4短音階の3種類 楽典2属七は同主調に共通
★クリックすると大きな画像でご覧になれます(ほかすべて)

    ↓
<私のオリジナル資料より>

「和声的短音階」とは=Ⅴの和音(属七)は同主調の長調・短調に共通
属七は共通→和声的短音階
5度の引力 属七はなぜⅠへ帰りたくなるのか?
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2010年ごろに作画。
*名前の通り「ソシレ」+「ファ」ではなく、ベース音「ソ」+「シレファ」と見ると…



コード
についても、なぜかリコーダーの運指表の下に一覧…
しかし、コードの種類や表記に関する説明があまりにも少なく、これだけで理解するのは困難!

コード20170909 コード拡大

    ↓
<私のオリジナル資料より>

4種類の7th 
 乗っかる7th×2種類(赤)・下の明暗コード(黒)の組合せ
4種類の7th再編
それに、コードは一覧表で覚えられるものではなく、ある調内の7コードの循環でとらえるなど、使われる場面ごとに、音と一緒に覚えることを私はお奨めしています。


教育批判ではなく、「音の小部屋」のテーマ探しとして

中学の教科書をひもとくことで、「どのあたりが分からないのか?」の“隙間”を探求できます。
音大を出られて教育実習も積まれた音楽の先生は「プロ」なわけですが、自分が演奏できることとは別に、こうした「音のしくみ」に関して、きちんと分かりやすく説明できて「なぜ?」に答えられるかどうかはまた別の話ではないでしょうか?

たとえば「調性」(=どの高さではどこに♯・♭が付くか?)…楽典の中でも分かりにくい関門だと思います。
むかし覚えて「当たり前」に演奏していると、改めて「なぜ?」を考える機会は少ないでしょう。
しかし、簡単な曲なら楽譜にいちいち書かなくても高さを変えても弾ける、あるいはコードやスケールの明暗を左右する全音・半音の関係が感覚として分かる…それには「旋法(=モード)」への理解が不可欠です。

なぜ旋法(=モード)の違いができるのか…?
5度の倍音で音を作っていき、5音音階(=ペンタトニック)から7音音階になったとき、半音の関係が2か所(ファ番目と番目)に生じました。

半音が音階のどの位置にくるか によって、階段の形が変わり、しらべ全体の雰囲気が変わる…それが旋法(=モード)。中世には6つの教会旋法があったのです。

<私のオリジナル資料より>

6つの教会旋法(クレジットあり)

今日の長調短調モードの一種であるということ。なんの音から音階を始めるかによって、明るい長調に聴こえたり暗い短調に聞こえる。不思議ですよね。

…喩えるなら、12音の中から「7つの音の選手」を選び出して低い順に並べますが、同じ7音のメンバーでも「打順」を変えてやることで「チーム全体の雰囲気」が変わるようなもの。
それがモードです。同じ調性記号(=同じ7音)の長調と短調、「平行調」もこれで理解できるでしょう。

こういった「どういうこと?」「なぜ?」を理解すれば、「調性」も単なる暗記ではなくなるはず。
試験で答えられるための「調性」ではなく、感覚として身について演奏に活かせる「調性」へ!
       ↓
<私のオリジナル資料より>

♯系…主音が5度上がるごとに、番目の音にを付けて半音上げる
♭系…主音が5度下がるごとに、番目の音にを付けて半音下げる

調性の法則♯系 調性の法則♭系
というのは7音階誕生からの因縁!こういうルール(法則)に気づいて、「なるほど!」と目からうろこのはず。そこを納得した上で、それを感覚として身体に染み込ませれば、歌や楽器演奏にも活かせるはずなのですが…

5度の関係で音を並べていくと12回目で元の音に戻ってくるという「12音誕生」の図に、それぞれの音を主音とする調性記号を合わせたのが…

5度時計

★5度時計・音のみ(右回り) 5度時計(改右回り)

真上の12時=主音がドの「ハ長調」とし、右回りに主音が5度上がるごとに調性記号としての♯の数が1つずつ増えていき、真下の6時ではで表してもで表しても「6」個。
7時を♯系で表すと7音すべてに♯がつきます。そして黒鍵の世界に入り、上に向かって進む(=主音が5度ずつ上がる)ごとに、今度は♭の数がひとつずつ減っていき、11時は「ヘ長調」で♭1つ、12時で「0」に戻る…面白いですね。

そして、どこを見ても、ある音を中心(=トニック)に、左隣が下属音(=サブドミナント)、右隣が属音(=ドミナント)になっています。両隣は5度下・5度上なので当たり前なんですが…
さらに対角線は、その音の1オクターブの真ん中の音、コードでいうと「裏コード」になっています!

…つい熱くなって深入りしてしまって、すみません。

●音の小部屋 は、まさにこうした「なぜ?」への「すきま」を埋め、大人になってあらためて音楽にもっと親しみたい方に、その方にあったレベルで「音のしくみ」「なぜ?」を解き明かすプロジェクトです!

遠隔地の方やお忙しい方には、添付資料&メールによるレクチャーもしています。

♪「『楽譜がないと弾けません』からの脱却(=おたまじゃくしからの脱皮プロジェクト)」
♪「クラシックの名曲をコードでとらえる」
♪「コード循環(=響きの色変わり)3色・7色・12色」
♪「ちょっとズージャなお洒落な音の調味料」 …etc.

いろんなテーマがあります。
ご興味のある方は、こちら「音の小部屋」へお気軽にお問い合わせください!


殺陣 国立音楽院にて

9月8日(金)

卒業した国立音楽院も、9月に入って新学期がスタートしました。

金曜の夜は、日本の伝統音楽・芸能を体験する授業。久しぶりに見学にお邪魔したのですが、ドアを開けたら…

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殺陣!

「さつじん」じゃなくて「たて」です。時代劇の斬り合いのシーンで使われているのが「殺陣」。剣道や居合(いあい)とはまた違って、より実戦的な構え・動き、「見(魅)せる」ための演技…といった要素が強いです。

この授業では、和太鼓・鼓・箏・琵琶…といった日本の伝統楽器に触れ、日本の楽器を用いて洋楽(クラシック)の名曲を演じるほか、演目に応じて外部講師を招いて指導を受けます。
何年か前には「平家物語」の「壇ノ浦」を日舞の所作を取り入れて学ぶなど、いろいろなメニューが充実しています。

先生方も…
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私ともう一人の卒業生も…
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腕に覚えあり…??
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だいぶ前ですが、呼吸、動と静…打楽器にも通じるものがあるかもしれないと思い、居合刀を一振り購入。
某放送局の時代劇で殺陣を指導されている大御所の殺陣師・林邦史郎さんに、スタジオの空き時間に、抜き方・構えなどをほんの少しだけ習ったことが…
今度は「マイ居合刀」を持参してお邪魔しようかな…

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夏の課題 まとまってきました!

8月27日(日)

8月も最後の週となりました。
私にとってこの夏の課題、「音の小部屋」のまとめも大詰めとなりました。

夏前からオファーを頂いた何人かの方に向けて、具体的に資料(テキスト)を作りながら、いまの私に描ける全体像をフローにしてみました。

全体フロー2017.820170827

枠で囲んだいくつかのテーマごとに、アラカルト的に資料を作っていき、プリントアウトしてクリアファイルブックに入れたら…かなりの量になっていました!

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全体フローに挙げた大・中項目ごとに、ほぼメニューも出揃ってきたかな…というところです。
なにより私自身の頭がかなり整理されてきたように思います。



私自身、クラシック畑で「楽譜がないと弾けません」の時間が長かったので、コードで音をとらえてさらっと弾ける、高さを変えても弾ける、ちょっとお洒落な和音を入れて…それはずっと「憧れ」でした。

3年間学んだ「音楽療法」の実技演習で「目からうろこ」だったこと、逆に誰も教えてくれなかったからたどり着いた独自の発見、デイホームでの歌会(月一度)を通じて分かってきた実践で大切なポイント…

今の私なりにまとめておきたい、音楽ともっと親しみたい人・活用したい人にもお伝えしたい…

そんな思いで時間があればパソコンに向かい、手描きの音符や楽譜をスキャンして作図、どうしたら少しでも分かりやすく説明できるか、それがちゃんと伝わるか、見直してはリライトし…嘘ではない「ていねいな説明」に明け暮れた夏でした。

♪ちらっとだけ…
(かなり上級者向け、コード循環とちょっとズージャな音)
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人によって、求めること・レベルもさまざまです。

*雑学的に「音(12音)の誕生の歴史」を知りたい
*楽典の「なぜ?」(=音のしくみ・人の心理)を知りたい
コードを覚えて簡単な曲をピアノで弾けるようになりたい
*教育実習でピアノは習ったが、お洒落なコードをつかって
  リハーモナイズ
したい
*ちょっとズージャな(ジャズっぽい)を出せるようになりたい
調性を理解し、感覚として身につけ、移調しても弾けるように
*楽譜通りじゃなく、アレンジ即興に応用力をつけたい  …etc.

楽譜も読めない方から、音大を出られてプロとして活躍されている方まで、人によってご要望・レベルはまちまちですが、私なりに学び・応えつつ見えてきたサブ・テーマは、いまのところ次の5つに集約されるように思います。

1.
楽譜がなくても演奏できる…「おたまじゃくしからの脱皮」プロジェクト
2.楽典で覚えたけど理由がわからなかった…「目からうろこ」プロジェクト
3.メロディにコードをつけるんじゃなく、コード(響き)の色変わりが主役
  …
響きの「3色・7色・12色」…即興プロジェクト
4.ドミソ・ファラド・ソシレから脱却…お洒落なリハーモナイズプロジェクト
5.どの高さでも自在に伴奏…「どこでもⅠ~Ⅶ」プロジェクト

 (3~5は「なに言ってんだ?」でしょう。はい、寝言みたいなもんです…笑)



テーマごとに基本的な資料ができていれば、ご要望に合ったものをチョイスし、必要ならばその人に合った表現に書き換えたり補助的な資料を作るなど対応できます。漠然としがちな広いテーマが、具体的に明確になってきます。

永続のレッスンではなく、5回~10回シリーズのプログラムを組んでのレクチャー、あなたと一緒に作り上げていくプロジェクト。

通常のレクチャーは一回1時間:4000円(×5回=2万円)が原則ですが、内容・回数・料金…ご相談に応じます。
現在、地方在住の方で資料の送付によるレクチャーをさせていただいている方が3名(兵庫・静岡・岩手)いらっしゃいます。

「音」に興味のある方、こんなことを知りたい・できるようになりたいという方…
なんなりとご相談をお待ちしております。

2017.8.27 Akira Takagi


憑りつかれたハープ?

8月31日(木)

ゆうべ、ちょっとおかしな夢を見ました。
ハープの生演奏で、どんどん目まぐるしくコードが変わるんです!
「よくこんな曲をハープでできるな~!」 と
…ちょっと解説が必要ですね。


竪琴から進化した現代のハープは、オーケストラとも共演するなど12音すべて出すことができ、楽譜はピアノと全く同じです。

しかし1オクターブ内に7本の弦しか張られていません。ピアノでいう7つの白鍵が並んでいるようなもので、黒鍵の♯・♭は足元の7つのペダルを操作してつくります。基本は7音階の楽器なんですね。

リング回転

赤い弦が「ド」。紫の弦が「ファ」。1オクターブ内に7本の弦。

7本のペダルで、ある音に(または)を設定してやれば、フレーム上部についているリング状のパーツ(=ディスク)が半回転して、その音だけすべて半音上げ・下げできるのです。

たとえば「ファ」「ド」のペダルを踏み込んで半音上げ(=♯)にしてやれば、楽器全体が二長調の楽器になるわけです。

二長調

なので、お決まりの♯や♭をうっかり落として弾く…というミスは起こりませんが、曲の途中で調が変わったり、臨時記号の♯や♭が出てくると足元は大変なことになるわけですね!



そのハープで、ジャズの曲でしょうか、J.コルトレインの「ジャイアント・ステップス」みたいな、目まぐるしくコードが変わる曲を超絶な速さで演奏してるんです!

「よくこんな曲をハープでできるな~!」とひとり興奮して喜んでいる私!

でも周りの聴衆たちは、ハープ奏者の苦労・凄さに気づく様子もなく、ふつうに飲みながら聴いている…そんなおかしな夢でした(笑)


画像提供:松本花奈さま ♪「音の小部屋」資料より

ライブの空気を大切に!

2017年8月29日 ゆく夏に…

私も歳のせいでしょうか、Jazzが好きになり、ライブに行く機会が増えました。

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前もってチケットを買って、あらたまって出かけるクラシックのコンサートももちろん素晴らしいですが、平日の夜にふと時間ができ、FBなどで情報を得て、知っているミュージシャンのライブにふらりと出かけ、軽く水割りやオードブルを頂きながらジャジーなひとときを…癒しになります。

クラシック畑の人も、お酒や食事を楽しみながら、適度な歓談もしながら、気楽にクラシック音楽に親しめるような場づくりをもっと考えても良いのでは?…そんなことも思う昨今です。


音楽を楽しむ空気だけは大切に

ジャズのライブは、親しい友達と語らいながら、楽しく飲食しながら楽しめばよい世界。クラシックのように息をつめてシーンと聴く必要はありません。

ただし、「音楽(生演奏)を楽しむための空間」です。その場にある程度ふさわしい会話・適度な声量はぜひ考えていただきたいものです。

これまで私もしばしば味わった困ったケースから…


必要以上に爆笑するサラリーマングループ

「いやいや部長が」でガハハ…、「俺なんか八王子だから」でガハハ…、ぜんぜん可笑しい話でも何でもないところで、なぜかやたら爆笑が…
「箸がころげても可笑しい」のおっさんバージョンですか?

いやいや、サラリーマン社会も大変な足の引っ張り合い社会。一緒に飲みに来てる仲間同士も腹の底では何を考えてるのやら…。
そんな中、とにかく相手が何か言ったら「笑い」で受ける。相手に「敵ではありませんよ」を示す、一種の友愛行動が長年身についているのでしょうか…?

➡でも、生演奏を楽しんでる人がすぐ隣にいるんです。そういう会話は居酒屋でお願いします(→居酒屋でも隣に飲食している人がいるんです。貸切でない限り、適度な声量でお願いします)。

★会社の話・愚痴・自慢話を延々と

爆笑が入らなくても、こういう話を延々とされると周りは不愉快になってきます。
「こんど来た〇〇部長は、前どこにいて、そこでの評判がどうで、こういうことに気が付かない人で…」…それって「仕事の話」でしょうか? 私に言わせればひとつの会社、それも狭~い職場の中の俗人的な噂・愚痴ですね。
「その人のお陰で、俺はこんなに苦労してるんだ」「俺は前にこんな仕事をして効果を上げてきたんだ」的な自慢話ですか…?

➡そんなに素晴らしい組織論・仕事観をお持ちなら、勤務時間中にしらふで示してください。きっと部下たちもここでそんな話を延々と聴かされるよりよほど納得されるでしょう。

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ホテルのラウンジで、決まった時間になるとピアノの生演奏が入る…それはちょっとお洒落なBGMですが、ミュージックチャージをとっているわけではありません。あくまでBGMです。
そこでは商談も歓談も自由です。あまりにもその場の雰囲気にそぐわない会話を大声でされたら迷惑ですが、とくに音楽を聴くためにお客さんが集まっている場所ではありません。

しかしライブハウスは、ミュージックチャージを払って、みなさん「音楽を聴きに」来ているのです。
オーダーをしたり、グラスや食器の触れる音、隣同士のちょっとした会話はライブならではの臨場感でもありますが、会社人間のストレスをここに持ち込まないでいただきたい! というか、音楽を聴く気がないなら来ないでいただきたい!


★シンガーはあなた指名のホステスじゃない!

一方、歌・音楽はある程度好きで、あちこちのライブハウスに足しげく通ってらっしゃると思しき常連さん。
美人のミュージシャンとも顔なじみで、ネット上でもいろいろ情報を得てるんでしょうが、あまりにもわがもの顔での馴れ馴れしい会話、プライベートに突っ込んだ暴露話、品のない会話…ほどほどにご勘弁願いたいですね。

ミュージシャンたちと親しくなるのは結構ですが、生演奏の世界、演奏家と聴衆は一期一会
今宵ここに集まったお客さんも、みな何かのご縁で来場され、今日ここでしか聴けない演奏との出会いを楽しみに来てるんです。あなた一人の庭じゃないんです。

歌の合間のトークにも程よいリアクションは話し手にとっても嬉しいでしょうが、あまりにも度を過ぎたチャチャは入れないでいただきたい。シンガーは、あなたご指名のホステスじゃないんです!



ミュージッシャンの方も、せっかくの生演奏、席が埋まってくれなくてはどうしようもないでしょうが、ある程度相手を選んで招待するか、「音楽を楽しむ場」の最低限のマナーぐらいはレクチャー(トークでやんわり注意するなど)していただきたいですね。

また場を提供しているライブハウス側も、あまりにも音楽の妨げになるような会話を大声で続けているお客さんにはちょっと注意していただくなど、「音楽を提供する側」にいらっしゃるんだという意識を持っていただけたら嬉しいですね。

「非常識」にどう対処するか?…どの世界でも頭の痛いところですが、せっかく癒しのひとときを求めて来ているまともな人たちに不快感とストレスを与えないように…

「出ずっぱり」の語源は…?

8月27日(日)

36度の猛暑が戻ってきた東京!

2017.8.24猛暑

このところ深夜まで音楽資料づくりで疲れ気味の頭に、平日の昼休みに電光石火のごとく閃いたくだらな~いキイワード!

そうか~、「出っぱってる」って「出っ歯になっている」っていう意味だったのか~なるほど…

お昼を食べながら、じゃ「へっこんでる」は…?
でもこれは「凹(へこ)んでいる」が語源だろうとあっさり解決。

代わって浮かんだのが「出ずっぱり」!

「おれ、20日間出ずっぱり、休みなし」とか、「(コンサートの)前半も後半も降り番なしの出ずっぱり!」…などと使われますね。あの「ずっぱり」って何???



「出る」…ない、ます、でるでるとき…」、下一段活用で語幹が1文字の動詞ですね。

「得る」「蹴る」「寝る」「減る」…なども?

「蹴・ない、蹴・ます、蹴、蹴とき、蹴ば、蹴う…」、「減・ない、減・ます…」
これらは、いずれもラ行・五段活用の動詞。下一段活用は「得る」「寝る」だけ。

でも、「やむを得ずっぱり」とか、「2日間、寝ずっぱり」とは言いませんよね…?

あと、水道の水を(人が)「出しっぱなし」、水が「出っぱなし」とは言いますが、「水が出ずっぱり」とはいいませんよね。

水出っ放し


じゃあ、「出ずっぱり」の「ずっぱり」って何だよ…???



出ずっぱりになるのは主に「」、とくに「自身」のことを言う場合がほとんど。

もしかして…

「ずっぱり」じゃなくて「づっぱり」? 「突っ張る(つっぱる)」からの変化?

「おれ、20日間も休みなしで働いてるんだぜ」、「コンサート前半も後半も降り番なしでず~っと吹き(弾き)っぱなしだよ」という自己主張 + 「でも、大丈夫、まだまだいける!」というツッパリが合体した表現!?



相撲の決まり手に加えてもいいんじゃないかな?
「ただいまの決まり手は 出突っ張り、出突っ張って〇〇山の勝ち」…

あと、「呑み突っ張り」「喰い突っ張り」「肥え突っ張り」…etc.


デイホーム日誌(10) 「脳が喜ぶ歌の会」第8回

8月19日(土) 14時~

デイホーム野沢で毎月第三土曜日に開催している「脳が喜ぶ歌の会」
今回は、なんと静岡から…森美佐枝さんが参加してくださいました。

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森さんと出会ったのは3年前の春、上野のガード下の小さなホルモン焼き屋さんでした(← 一同、笑いが起こる)。

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「コバケンとその仲間たちオーケストラ」の演奏会が終わり、とくに公式の打上はなく、同じ世田谷方面に帰るメンバーと「お腹すいたね、喉渇いたね」と上野駅かいわいを物色してたまたま入ったお店で乾杯!
すると、すぐ近くのカウンター席からの会話が、先ほどまでのコンサートを聴きにいらしていたような内容…

先方も、こちらの会話がどうもオーケストラメンバー同士の会話らしい…と。お互いなんとなく意識が向き、「あの~、もしかして…」と。
われわれのオーケストラに参加しているハンディのあるメンバーとも一緒に活動されているらしく、その後ブログやFacebookを通じて情報交換。

地元で合唱に参加されていて、私のデイホームでの活動に興味をもっていただき、今回は歌のリード役としてお呼びしました。

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このところ、音楽がご縁の旧知の方と、ここデイホーム野沢で再会・共演できる機会に恵まれ、輪が広がり感謝です。


◆今日のプログラム

きょうは「夏休みの思い出」、「星空」にちなんだ曲を集めてみました。

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さんぽ 「となりのトトロ」テーマ (…物語のメインは夏)
高原列車は行くよ

高原列車 沼尻 ←歌のモデルとなった沼尻軽便鉄道の碑

夏の思い出
浜辺の歌

<休憩をはさんで>

先ごろ亡くなられた平尾昌晃さんを偲んで…

♪霧の摩周湖 
♪夜空


摩周湖20170801 ポールスター摩周20170801
★2001年夏に高木撮影 …クリックすると大きな画像になります

星に願いを 「ピノキオ」のテーマ(日本語版)
見上げてごらん夜の星を



◆きょうの「脳が喜ぶ」テーマは、「揺らぎ」

はじめの♪「さんぽ」、♪「高原列車は~」の2曲はマーチ風の曲で、曲がはじまったら一定のテンポで進んでいきますが、それ以外はすべて「揺らぎ」のある曲。

みなさんに手を前に出していただき、「いち・にい・さん、いち・にい・さん…」に合わせてゆっくり左右に手を動かしていただきます。

でもただ機械的に「右に、左に…」ではなく、長~いブランコが揺れるように、ゆっくり動き出してスーっと流れ、遅くなって止まる。そして反対方向にまたゆっくり動き始めてスーっと。
波が打ち寄せ、返すように…

5.揺らぎ

自然の摂理も音楽の摂理も、ごく自然な動きで理にかなったものは心地よく入ってきます。
そんな感覚で♪「夏の思い出」、♪「浜辺の歌」を、心地よい揺らぎで歌っていただきました。

休憩をはさんで…

先ごろ亡くなられた平尾昌晃さんを偲んで2曲ほど。 ♪「霧の摩周湖」(←夏の間摩周湖は霧につつまれることが多い)、五木ひろしがレコード大賞をとった♪「夜空」 。

霧の摩周湖の曲終わりでは、「摩周湖の~ 夜」で歌が長く伸ばします。音楽用語で「フェルマータ」と言いますが、カラオケだとすでに音楽がインプットされているので、文字の色変わりで歌がタイミングを探るしかありませんが、「生演奏」では、歌い手さんに自由に伸ばしていただいて伴奏が合わせればよいのです。

さて、きょう初めての試み…♪「星に願いを」をちょっとミュージカル風に挑戦していただきました!
最後の繰り返しでは、遅くなったり劇的に伸ばすところがあります、とだけ事前にお知らせして、あとは現場の空気で…
それだけでちゃんと空気を読んでついてきて下さり、期待していた以上の出来になりました!
ここのデイホームの皆さん、さすがに歌好きでレベルの高い方が多いんですね! 

この会のラストテーマ♪「見上げてごらん夜の星を」も、いつも以上に揺らぎが心地よかったように思います。



きょうはホームの方が開始時間を10分ほど早めてくださったので、時間に余裕があり、森さんがふだんやられている♪「ああ、人生に涙あり」(水戸黄門のテーマ)に手の振りを教えてくださり、皆でやってみました。
前々回、「テーマ音楽シリーズ」でこの曲をやったので、私のノートにもコードを記入した歌詞集があり、オリジナルに近い伴奏で!

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初めていらした森さん、休憩時間や終了後にみなさんによく話しかけられ、すっかり仲良くなられたようで「また来てね」と送り出されました。

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デイホームのHPより… 30名を超える来所者が楽しみにしてくださっています。

★次回は、9月16日(土)14時~

♪セブンはつづくよ どこまでも

これは凄い! 7thのウルトラ 連続技!

ウルトラセブン20170815

7thにも、いろいろな仲間たちがいます。
メジャーセブン、マイナーセブン、マイナーメジャーセブン、何もつかないふつうのセブン…

基本コードは明るい長3和音、その上に短い7thの乗っかった、いわゆる「〇7」タイプ。
何かの属七となって5度下へと誘導。「5度の引力」の連続技!

★「ウルトラセブンス(7th)」、私はそう呼びます!

「音の小部屋」、資料作りの筆休めに… シュワッチ!

コバケンとその仲間たち in 飯山

2017年 8月6日(日)

きょうは、広島に原爆が投下されてから72年目となる日。
集合時刻より早めに上野駅に到着し、投下の時刻・8時15分に西に向かって、個人的に黙とうを捧げました。
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さて本日は、われらが「コバケンとその仲間たちオーケストラ」飯山公演。

2011年~昨年まで6年間、「蓼科高原音楽祭」が茅野で行われてきましたが、茅野は昨年でいったん終結。マエストロが長野県の芸術監督に就任されたのを受けて、長野県内・飯山で第1回公演が行われました。

プログラム表紙20170806

★クリックすると大きな画像でご覧になれます(以下すべて同じ)

朝8:30 上野駅 新幹線改札前集合

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8:50発 はくたか555号にて飯山へ

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上田を過ぎて、信州らしい風景に真夏の雲…
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10:33 飯山着 長野新幹線あらため「北陸新幹線」で上野からおよそ1時間半、近いんですね!
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会場は、飯山駅から徒歩すぐ、飯山市文化交流館「なちゅら」
木のぬくもりを基調とした美しいホールです。

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本日の打楽器メンバーたち(全員そろってませんが…)
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11:45~ ステージ・リハーサル開始

タイトなスケジュールの中、密度の濃いリハーサル。リハ中の画像はありません。

今回も、長崎から参加の瑞宝太鼓のみなさん

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開場前のバックヤード

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久々に顔を合わせるメンバーたち。いい笑顔がいっぱいです!

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2006年 熊本でのスペシャルオリンピックス支援コンサート以来、このオーケストラの活動を追って取材されている、映画「ビリーブ」「天心の譜」の小栗監督と。
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出待ち…
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15:00 開演
  ♪ヴェルディ 歌劇「アイーダ」序曲
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本日の演奏曲目
曲目1 曲目2
今回私は「夏祭り」以降のティンパニを担当させていただきました。

♪「ふるさと」

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この曲の作詞者:高野辰之(たかのたつゆき)氏は、ここ飯山の出身。

1876年(明治9年)に長野県に生まれ、長野県尋常師範学校(現・信州大学教育学部)を卒業したのち東京へ出て、東京帝国大学で国文学を学び、国文学者となります。「近松門左衛門全集」、「日本歌謡史」、「浄瑠璃史」、「日本演劇史」などの業績があり、号は斑山(はんざん)。1910年(明治43年)には東京音楽学校教授となっています。

きょうは、長野県知事さん、飯山市長さん、スペシャルオリンピックスに関連してこのオーケストラの母のような細川佳代子さん(細川元首相の奥様)はじめ、芸術文化に造詣の深い方々がご来場になられました。

♪「ふるさと」を、客席の皆さん、ステージ上の地元の市民合唱団・仲間オケ男声合唱団の皆さんで歌い、オーケストラもアドリブで演奏。いつまでも平和で、やさしさにみちた社会が続きますように…

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スペシャルオリンピックスの支援を続けておられる細川佳代子さんと、飯山市長

終演後
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司会の朝岡聡さんと
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帰路 19:25飯山発 はくたか574号にて
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おつかれさま~!!
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例によって、左手だけ乾杯に参加してます!
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こんなラベルのワインも…!
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最近あまり深酒できない私は、こんなもので乾杯…
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大宮下車のメンバーたち
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上野にて解散
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◆次回は、10月15日に岐阜公演です!

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すでに「チケットぴあ」分は完売とのこと。ホールに直接お問い合わせください。

<P.S.>

本編には載せなかった個人的テツな画像から…
朝の新幹線ホームで、われわれの乗る列車の4分前に反対側のホームから、青函トンネルの先へと向かう「はやぶさ・こまち」をたまたま撮影していました。
その列車になんと、以前この仲間オケにも参加されたことのある方が、まったく別のコンサートで青森に向けて出発。まさにこの列車に乗っていたことが判明!

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ついでながら、高崎駅に到着する直前、白い蒸気を吐きながら待機する蒸気機関車を発見!
夏の特別列車だったようで、在来線ホームにはカメラを構えたファンたちが待ち構えていましたが、こちらにご乗車されてた方なんて、いません…よね(笑)??

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この夏いよいよ動き始めます!

8月4日(金)

昨年たちあげた♪「音の小部屋」プロジェクト、お陰さまで何人かからのオファーをいただき、この夏いよいよ本格的に動き始めます。

♪昔ピアノを習ってたけど何十年も弾いてない、でもまた音楽に親しみたい方、
♪クラシック畑にありがちな「楽譜がないと弾けません」から脱却したい方、
♪教育実習でピアノを習ったがコードや即興などの実践力を身に付けたい方、
♪楽譜は読めないけど 「もしもピアノが弾けたなら」症候群の熟年男性、
♪ギターでコードは覚えたが、手の形で鳴らすだけでなく音の原理を知りたい、
♪ドミソ・ファラド・ソシレの基本和音だけなく、もっとお洒落に伴奏したい…etc.

いわゆる「ピアノ教室」ではなく、「音の原理」を理解しつつ、楽譜に頼らなくても音楽をもっと自由に奏でられるように…
名付けて、「おたまじゃくしからの脱皮 プロジェクト」です!


音の小部屋はこんな方をお待ちしています

こんな方をお待ちしてます20170812
★クリックすると大きな画面になります


構成プランのイメージ

永続のレッスンではなく、それぞれのニーズに合わせて5~10回シリーズで、その方にあったプログラムを組みます。
たとえば、ある程度ピアノなど楽器経験はあるが、楽譜に頼るのではなくコードだけでの演奏即興・アレンジに幅を広げたい、という方には…

音の小部屋 構成プラン例20170804
★クリックすると大きな画面になります


時間・料金について
音の小部屋 時間・料金20170804
★クリックすると大きな画面になります

あくまで原則としての目安ですので、個別のご相談に応じます。
お知り合いで興味のある方には、クリックした画像をプリントして差し上げてください。


真夏の辞任劇 ~本丸は国をあげての隠蔽では!?~

7月27日(木)

真夏の辞任劇が止まりません。

野党側では、民進党の野田幹事長(元首相)の辞任、つづいて蓮舫代表の辞任。
一方、南スーダンへの自衛隊派遣における「日報」の存在をめぐる隠蔽疑惑で、防衛省の部署のトップ2人の辞任につづいて、今夜突然の稲田防衛大臣の辞意表明…

一般に「辞任=何らかの責任をとって自ら身を引くこと」ですね。
「罷免」「更迭」されるよりも前に、自らの判断で「辞任」する方が、本人の今後のためにもダメージが少なく、大きな組織としても「本人の事情」として扱えます。

そういう意味で、民進党の野田幹事長および蓮舫代表の辞任は理解できます。

都議選以降、これだけ安倍政権の支持率が急降下しているにもかかわらず、野党第一党としてその「受け皿」になれていないこと、民進党の内部に統率力が欠け、支持率も低迷している…その責任をとって幹事長と代表が揃って辞任。自らの責任を感じて、自らの意思で辞任…

この大切な時期に、なにをやってるんだ、しっかりしてくれよ、とは思いますが、少なくとも「辞任」の意向そのものに違和感は感じません。


不気味なのは、稲田防衛大臣の辞任

一方、防衛省幹部の辞任と稲田防衛大臣の辞任には、大きくひっかかるものを私は感じます。
自らの責任をとっての辞任ではなく、もっと大きな力がバックにあるのではないか、と。

南スーダンに派遣された自衛隊の「日報」の存在をめぐる問題。防衛省としての隠蔽、およびその事実を稲田防衛大臣が「知っていた」のかどうか、「隠蔽を了承した」のかどうか…?
たしかにそこが焦点ですが、はたしてこれは防衛省および稲田防衛大臣だけの問題なのでしょうか?

朝日デジタル27日20時すぎ朝日デジタル 27日 20:08

街の声によると、先の都議選における応援演説での失言、軍・防衛・戦闘のことをどこまでわかっているのか…? 稲田防衛大臣の資質に問題があるのではないか、辞任は当然だ、という声が圧倒的に多いようですが、はたして防衛大臣としての資質だけの問題なのでしょうか…?

本丸は安倍政権…?

集団的自衛権を含めたあらたな安保法制の成立によって、自衛隊をPKO活動として南スーダンに派遣し、一部武力行使も含めて他国の軍への「後方支援」に当たった初めての事例。

ただし、その派遣先で「戦闘」が行われていたら速やかに「撤退」させる約束だったはずです。

今年5月に放送されたNHKスペシャルで、派遣された先で何が起きていたのか、どんな状況だったのかを派遣された自衛隊員たちが匿名で明かしました。

すぐ近くに迫撃砲が撃ち込まれ、一部の隊員たちは「死」を覚悟し、家族にあてた「遺書」まで書いたという事実が明らかになりました。そこで行われていたのは、まぎれもなく「戦闘」だったのです!

しかし、国(=政府)は「武力による衝突」と呼び、「戦闘」とはみなしませんでした。

現地隊員から報告を受けた「日報」が防衛省内に存在していたことは、政権にとって都合の悪いものだったに違いありません。
当初は「廃棄された」「存在しない」「確認できない」…と繰り返してきましたが、実際にはそれが存在したことが明らかになったわけです(どこで誰が告発したんでしょうね?)。

防衛省幹部は、稲田防衛大臣に「報告した」といい、一方の稲田防衛大臣は「報告は受けていない」「(非公開とすることを)了承したことはない」と、そこは平行線のまま。

稲田防衛大臣に責任をとって辞任する考えはなく、安倍総理も「職務を全うすることで責務を果たしていただく」と言ってきました。
その責任の内容とは「管理・監督責任」「今後このような問題が起こらないように」…と。そういう問題なのでしょうか?

それがなぜ、8月3日の内閣改造を1週間後に控えた今このタイミングで、急に「辞任」に至ったのか…???
安倍総理と40分にわたって「会談」したそうですが、総理とはどういうやりとりをしたのか…???


◆かつての大本営発表と同じでは?

ここまでお読みいただいて、お感じになりませんか?
これは稲田防衛大臣だけの問題(=大臣としての資質の問題)ではないのです!

自衛隊を派遣し、現地で「戦闘」が行われていたにもかかわらず、自衛隊をすぐに撤退させなかった…その政府の判断にかかわる重大な問題です。

自衛隊の海外派遣、武力行使も含めた後方支援という、戦後初めてのケースにおいて、「現地では戦闘が行われていた」との情報を、防衛省および国(=政府)がどう受け、どう判断・処理されたのか…?

まさにこれは、太平洋戦争における大本営発表と通じるものを感じます。
現地の状況を正しく把握し、正しく判断することなく、政府の思惑によって事実を隠蔽し、撤退させることなく駐屯を継続させ、国民にも事実を隠して嘘をつく…という図式ではないでしょうか?

そこを徹底的に究明しようとするならば、稲田防衛大臣の説明責任を継続させるべきではないでしょうか?

本丸はあくまで安倍政権と見るべきでしょう!

稲田防衛大臣も当然ながら「日報の存在」を知った時点で、どう扱うか、「非公開とする」という防衛省幹部との「合意」も、政府側との板挟みの中でやむを得なかったのではないか…?
安倍総理に相談したのかどうか(当然ながらなんらかの報告・相談はあったのではないか?)、総理からどういう指示があったのかも含めて、そこを明かさなくては問題の本丸には到達できないのではないでしょうか?

安倍政権には、これまでも資質に欠ける大臣を任命した「任命責任」があることも事実でしょうが、本質はそんな甘いものではなく、国を挙げての隠蔽体質、かつての大本営と同じ過ち を犯そうとしていることこそが本質と見るべきではないでしょうか?

新日本紀行テーマ ~ノスタルジー~

7月25日(火)

子どものころに観たテレビ番組のテーマ音楽は懐かしいものです。
「ジャングル大帝」「トムとジェリー」「ウルトラマン」などももちろん懐かしいですが、ちょっと真面目な「新日本紀行」という番組も。

NHK総合で毎週月曜日の夜7時半~8時に放送。1963年(昭和38年)10月~1982年3月まで。私が小学校に上がる前の年から大学時代まで、じつにロングランの番組でした。
名古屋で過ごした小学校高学年のころ、社会科の勉強にもなるのでなるべく観るようにと小学校の先生に言われたことがあります。

冒頭のホルンのテーマでは、山間いを空撮する風景が、主題に入ると「レファソラドレ」という尺八の音階と同じ「追分節」の旋律で、いかにも日本の原風景が浮かびます。
なんとも日本的な郷愁をさそうこのテーマ音楽を聴くと、亡き両親と、また中学3年で東京の祖母の家に居候していたころは祖母と囲んだ夕食の食卓が懐かしく思い出されます。

懐かしい音楽はこちら…
中間部もあったんですね。



https://youtu.be/bcY1Q3nVzcA


作曲はご存知、冨田勲さんです。

楽譜はどこにも見当たらなかったので、私の耳コピでピアノ譜に起こしてみました。
もともと何拍子で書かれていたかは判りませんが、ゆったりとした3拍子に聞こえるので、2分の3拍子で記譜してみました。

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★クリックすると大きな画面でご覧になれます

(お金を取って聴かせるコンサートでの使用はご注意ください。あくまで個人的な楽しみとして…)


楽譜の冒頭にも書いておきましたが、このテーマ音楽に変わったのは1969年4月から。

前のテーマも覚えています。「新日本紀行」というタイトル文字が中心からだんだん近づいて大きくズームインされ、半音階の上昇系のイントロに続いて、農村地帯を行くローカル線に揺られて行くような軽快な音楽でした。



ちょうど日本が高度成長期をまたいで、地方から若者がどんどん流出していった時期。
この30分番組では、その土地の地理・気候とともに、伝統的な行事を守るある人物に焦点をあて、終わりの方ではその行事の様子が映し出されていました。

最近の番組に比べると、アナウンサーのナレーションがとてもゆったりしているように感じます。古き良き時代のNHKらしい番組ですね。

ふるさと再生に、この番組はとても貴重な資料になるはずですが、残念ながらアーカイブスに残っているのは一部です。
しかし、最新技術でかつての録画を美しい画像に蘇らせて「新日本紀行 ふたたび」というシリーズも放送されました。


ミュージカルの名シーン

7月22日(土)

川崎市(溝の口)にある洗足学園で、「Summer Musical Showcase Vol.12」を観てきました。

サマーミュージカル20170722

当校のミュージカルコースに今年の春入学した1年生から卒業を控えた4年生までが総出演。
ディズニーでも有名になったブロードウェイやハリウッドのミュージカルの名作の数々。「Beauty and Beast(美女と野獣)」、「Beautiful」、「La La Land」、「Hamilton」、「ノートルダムの鐘」、「Wickid」、「Moana」、「Legally Blond」、「Aladdin(アラジン)」…など、それぞれの有名なシーンを何曲かずつ歌(ソロ・コーラス)と踊りで。

オペラでいうガラコンサートのようなものですね。
各学年、それぞれの作品の魅力を存分に表現されていて、最後まで楽しませていただきました。

演目の中にある「Beautiful」は、アメリカのシンガーソングライターであるキャロル・キングの半生を描いたミュージカル。いま帝国劇場で水樹奈々さんと平原綾香さんが共演していますが、平原綾香さんもここ洗足の出身です。
♪「The Locomotion(ロコモーション)」はこの「Beautiful」の中で用いられた曲だったんですね!
このように、よく聴く有名な曲なんだけど「あ、この曲、このミュージカルの中で使われてたんだ」というのが何曲かありました。

開演中の画像はもちろんありませんが、開演前のステージの様子を1枚だけ…

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演目すべて、音楽監督・指揮者のもと、ピアノ2台とクラシックを勉強してこられた学生・卒業生らによる生バンドで。15人ほどの編成ながらティンパニも入り、大オーケストラにも負けないサウンドで楽しませていただきました。


<洗足学園内 風景>

「のだめカンタービレ」のロケにも使われた学園内。

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じつは上の娘がまだ小学校に上がる前に2年ほど、音楽に合わせて身体を動かす教室に通うのに付き添ったことがあり、10数年ぶりの懐かしい風景でした。入口の巨大な銀色の卵(繭?)のようなオブジェは当時はまだありませんでした。

きょうの会場「前田ホール」はかつてのまま。

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人を幸せにする「経済」へ

7月17日(祝・月)

戦後あっという間に急速な「経済成長」を遂げた日本は、世界からも注目されました。勤勉で努力家の日本人。
しかし、昭和40年代になると、「エコノミック・アニマル」などという、あまり良い意味とはいえない呼ばれ方をした日本人。

その後の飽食の時代、バブル景気、実体のないお金の流れ、そして一部の大企業や政治家の周りに集まる巨額のお金の一方で、日々の生活にも困窮する人たちとの格差の拡大…

経済成長の陰に置き忘れてきた「人として大切なこと」はなかったでしょうか?

「経済」は人を不幸にするためのものでしょうか、それとも幸せにするためのものでしょうか?
あらためて「経済」って何…?、本当の意味での「豊かさ」って何…?


◆需要と供給

私は経済が専門ではありませんが、世の中のお金の流れ(=経済)の大きな要素に「需要=それを必要とする=ニーズ」と、それを満たす「供給=生産・販売」があって成り立っている、ということぐらいは分かります。そこに「お金」(=通貨)の流通があって経済は成り立つわけです。

戦後まだ間もないころのように、食べ物もまともにない、着るものも住むところもない…そんな時代には「需要」は無限にあったわけです。

復興して企業が活動をはじめ、そうした需要に応えるべくさまざまなモノが作られるようになります。工場や事業所ができることで「働く場」ができ、そこで働いて「賃金」をもらえば、好きなものを買うことができます。ハイカラなもの、憧れだったものが手に入り、豊かな気持ちになれる…朝のドラマ「ひよっこ」の時代ですね。

さらに、テレビ・洗濯機・冷蔵庫といった「三種の神器」に象徴されるように、モノの進化が人々の生活を変え、あらたな文化を創り出しました。「文化包丁」「文化住宅」…さまざまなものに「文化」がつくようになりました。

池田隼人内閣で言われた「所得倍増計画」で、人々の所得もどんどん増え、購買力が伸び、企業の商品開発が進み、去年より今年、今年より来年…と売り上げがどんどん伸びた。いわゆる高度経済成長ですね。

しかし、どんなことも永久には続きません。ある程度モノが満たされてくると、「需要」そのものが飽和状態になります。


◆あらたな需要を創り出す

ある程度「供給」が行き渡ってくると「需要」が低迷します。空腹だった人が満腹になってくると食べ物を欲しくなくなるのと同じです。
供給する側としては、なんとか「べつ腹」を作って食べてもらおう、となります(笑)。

そう、「ないモノを満たす」供給から、人々にとってより魅力的なもの・もっともっと欲しくなるもの…といった「あらたな需要」を生み出すことへと企業の視点にも変化が起きていきます。

一般教養の経済のレベルですが、私も「エスキモーに冷蔵庫を売るには?」という喩え話を聞いたことがあります。
もともと氷原に住んでいるエスキモーに冷蔵庫なんて必要ありませんよね。周りすべてが天然の巨大な冷蔵庫(冷凍庫)なわけですから、アザラシの肉でもなんでもそこに突っ込んおけばいいのです。
そこで、エスキモーたちに「ビール」という飲み物を教えるんだそうです。ビールを氷原に突っ込んでおいたらがちがちに凍ってしまいますね。凍らせないで適温に冷やして飲むから旨いんんだ…と。そうやって冷蔵庫を売るんだそうです。

経済を学ばれた方なら誰でもご存知の、有名な喩え話のようですが、ここには大きなキイワードがあります。ひとつはビールを美味しく飲むという「文化」を広めるということ。
そしてそれを享受するためには冷蔵庫が必要なんだという「あらたな需要」を創り出すことです。

おそらくどの企業も、これに近い発想で「あらたな需要」をどんどん創り出してきたのではないでしょうか?
モノのない(少ない)時代には、洗剤でも電球でも車でも、その基本的な「性能」を他社と比較して売る…そんなCMがほとんどでしたが、高度成長が進むにつれ、新しい商品の紹介にはなんらかの「新しい文化」をイメージさせるようなCMが多くなっていきます。

「まあ素敵」「あんなのほしい」…そんな需要がどんどん生み出されていったのです。



ウルグアイの世界一貧しい大統領といわれたムヒカ大統領はこう見ます。

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「豊かさや幸せというのは、お金で買うものではない。人々がほしいものがどんどん創り出されてそれを欲しいと思う気持ちに支配される。手に入らないと不幸だと感じる。その不幸を埋めるためにモノを買う。買ったものはすぐに古くなり、また新しいものが出るとそれが欲しくなる。不幸を埋めるためにモノを買い続ける…そこには際限がない」

「ものを買うために払っているのは『お金』ではない。お金はもともとあったものではなく、あなたが何らかの労働をして払われたものだ。つまりモノを買うためにあなたの『人生の大切な時間』を注ぎ込んでいるということだ」
(いずれも、過去に見聞きしムヒカ氏の言葉を私なりに要約しました。)


経済=企業の効率化?

人々の暮らしを守ること、より効率のよい便利なもの、安全に欠かせないもの…これまで不可能だったことが最新技術の進歩によって可能になって生み出されることも数多くあります。
技術革新があらたに創り出してくれた新たな需要(=ニーズ)によって企業も成長し、人々の暮らしを豊かにし…それは健全な経済の姿です。

しかし、先ほど見たように、企業が製品を売るために無理やり創り出された需要(=ニーズ)もけっこうあるはずです。
本来人が生きる上で必要とも言えないようなモノがどんどん創り出され、それを欲しいと思う人間の限りない欲望を生み出し、ひいては悲劇を生み出す…戦争に使われる武器を作る産業などはその最たるものと言えるかもしれません。



ともかく企業は、儲かることをやります。もっと明確に言えば「儲かることしかやらない」、「儲からないことは切り捨てていく」のです。それが世界共通の「企業の論理」であり「効率化」ということです。

時として、人々の安全のために満たされなくてはならない安全基準が破られたり、人件費を最小限に抑えるために過度の労働が課されて事故につながったり…最近とても多いですね。

*「人の命よりも、地球よりも、経済(=企業の利益)は重いのか?」

…私もこのブログ内でしばしばそんな表現をしてきました。

そうした企業の理論では成り立たない(=採算が合わない)ことの中に、人として、社会にとって大切なことはたくさんあるのではないでしょうか?
経済成長の陰に置き忘れてきた大切なことが…


ボランティア=無料奉仕が当たり前…?

これもこれまで何度となく書いてきたことですが改めて。

ボランティアという言葉のもともとの意味には「無料奉仕」なんていう意味はありませんでした。「自らの意思に基づいて行う仕事」というのが本来の意味です。

「仕事」と言うと報酬を伴う労働と受け取られがちですが、ここでは「仕事=人が手間暇をかけなくてはいけないこと」という意味で用います。

瓦礫の撤去・人命救助・災害復旧に駆けつける善意の人たちによる大変な「仕事」、子どもたちの行事、地域のお祭りなどの行事の準備・実行にかかる「仕事」、医師や看護師のような専門の資格はなくても福祉や医療の世界で必要とされるさまざまな補助的な「仕事」、お年寄りの話し相手になったり音楽を奏でて心のケアにあたる「仕事」…etc.

そうした「仕事」は、企業の論理、採算ベースで考えたら成り立たないものでしょう。
企業の効率という視点では、儲からないこととして真っ先に切り捨てられる分野でしょう。

でも、そこには本当にそれを必要としている人たちがいる(=需要が明確にある)のです。企業が儲けるために無理やり創り出された需要(=ニーズ)ではなく、誰かがやらなくてはいけないことが現実に目の前にあるのです。
それに携わる「仕事」が、なぜ無料奉仕が当たり前で良いのでしょうか?

企業の儲けのための「仕事」と、本当に必要とされていることに応える「仕事」と、どちらの「仕事」が社会にとって大切で称賛されるべきなのでしょうか?

なにも、がっぽり儲けようと思ってボランティアをする人はいないはずですが(笑)、最低限の交通費・必要経費をはじめ、それなりの「仕事」に見合った対価はどこからか支払われるような仕組みが早急に必要ではないでしょうか?


◆企業の社会貢献

一時期、企業が文化にお金を出す「企業メセナ」ということが言われ、大きな有名企業がこぞって美術館や音楽ホールを建設し、行事に企業名を冠にかかげましたが、その経費の多くは「企業の宣伝・広報」すなわち「企業イメージの向上」のために消えました。

コンサートのチケットも、本来なら企業の協賛が入ることで安くなってもいいはずなのに、むしろ高いものになり、音楽を学ぶ貧しい音大生のポケットマネーでは手の届かないものとなってしまいました。

海外の一流アーティストを呼ぶために高いギャラをはずみ、彼らは日本に来るとたくさんギャラがもらえると喜びましたが、企業がそれだけのコストを無償で出すわけもなく、莫大な広告宣伝費をかけて、クラシック音楽・世界の一流演奏家といった文化の香りを「企業イメージの向上」の広告塔としたのです。

しかしバブル崩壊後、そうした企業の協賛は引き潮が引いていくように去っていきました。
そもそも文化で企業イメージの向上を、ひいては企業の業績につなげようなどというゲスな考えが間違っていたのです!

そういう意味では、バブルが崩壊した後の今も、音楽などの芸術文化に協賛してくださっている企業は「ほんもの」といえるのかもしれませんね。


その昔、王宮が音楽家を招いて宮中で演奏させたり作曲家に曲を依頼したのは、音楽の好きな王侯貴族たちでした。また絵画や彫刻の好きな王侯貴族たちは、著名な絵描きや彫刻家に作品を作らせました。

もともと「儲かる仕事」ではない芸術文化の世界を支えるのはお金のあるスポンサーですが、そのスポンサーが「自分のイメージ向上・アピールのため」ではなく、本当に自分が好きな世界だから、ある程度理解しているからお金を出す、というのが本来の姿ではないでしょうか?

音楽などの芸術に関係する人たちも、いくら素晴らしいものを創り出そうにも生活が成り立たないのでは話になりません。よきスポンサーを見つけて、理解されるだけの技術を磨くこと。

そして、お金を持っている人たちにとって、いかにして「より儲けるか」よりも、あるお金をどう使うか、お金の使い方こそが重要ではないでしょうか?
健全な企業としては、内部留保を増やすばかりでなく、本当に社会にとって必要とされているところにお金を出すことで社会に貢献することにステイタスをもっていただきたいものです。


これも私の持論ですが、これからは社会からも音楽の必要性がさまざまな場面で求められてくるようになる。ならばプロ・アマ問わず音楽に携わる者たちも、自分の音楽や身の回りのことだけでなく、社会にも目を向けていく必要があるのではないか、と。

→ 音楽と社会との架け橋



「経済」という言葉は、人を惹き付ける大きな力を持っています。
政権が「経済」という言葉を用いることで支持率を集めることからもそれはうかがえます。

しかし、「お金の流れ」で人々の暮らす社会の仕組みを考えた時、「経済」という言葉は決して大企業中心の「儲かる原理」や、企業の業績・株価の予測だけではないはずだ、と私はずっと思ってきました。

「経済」が人々の「不幸」に結びつく社会ではなく、人々の「幸せ」に結びつく社会でなくてはいけないのではないか…と。


<追記>

◆祭り・イベントも「経済効果」


私が大学を出て間もなく民間の研究所に勤務した時期があります。そのとき最初にかかわった案件に「文化イベントの都市経営効果に関する研究」というのがありました。

青森のねぶた祭・輪島の朝市・十日町の雪まつり・京都の地蔵盆・神戸ポートピア…etc.
歴史的な伝統ある行事、日常生活から派生した行事、新たに創り出された行事など、さまざまなタイプがありますが、それぞれ地域にどんな「効果」を及ぼしているのか?

地域の伝統・文化を継承する、子どもに郷土愛をはぐくむ、地域のマイナス面(例.豪雪など)を逆に活かす、街のにぎわいを演出する、新たな出会い・交流を生み出す…etc. さまざまな仮説を立てて事例を見ていきました。

京都には祇園祭や葵祭などの大規模な伝統行事も多い中、街中の路地ごとに毎年お盆に繰り広げらえる「地蔵盆」という行事があります。この「地蔵盆」について京都大学の建築学科の研究室が調査を続けていました。

「あそこに子ども(孫)が生まれた、今年なん歳になった」など、お地蔵さんを回り持ちで守りながら、子どもを介した地域のコミュニティが守られてきたという側面があります。昔ながらの路地ごとには10~15世帯、人数にして30~40人、その規模がお互いに顔と名前が分かって行事を運営しやすいと言います。

それが、京都郊外の新興住宅地・マンションで「地蔵盆」をやろうとすると、人数が多すぎてうまくいかない…つまり伝統行事を守ることでコミュニティの適正規模が守られてきた側面があるのではないか、と。
地蔵盆を運営できる規模で地域を設計していくことで、地域のコミュニティが守られ、防犯などにも力を発揮すると。

そして、子どものころ祝ってもらったこと、地域の人たちとロウソクの灯のもとで過ごした時間…そうしたことが郷土愛、地域のアイデンティティとして形成されていく…

学生時代、「建築」というと理科系の1学部としか認識していなかった私にとって、まさに「人」「社会」「コミュニティ」という分野を研究されていて奥の深い世界だなと感じたのと合わせて、地域の行事・イベントにはじつに多面的な効果があるんだなと実感し感動を覚えたのでした。

たしかに行事・イベントには、商店街のイベントや博覧会のように大きな「経済効果」を生むもの、それを期待してつくらるイベントもあります。
しかし、最近話題になる地域イベントのほとんどは、あまりにも「経済効果」への期待ばかりに集中しすぎではないでしょうか?


◆観光地も「商売」激戦地

20年ほど前、カナダを旅したことがあり、ロッキー周辺の国立公園では本当に雄大な自然を満喫することができました。
山の名称や標高、その周辺に生息する鳥・動物・植物の案内がすっきりとしたステンレス板にレリーフされていて、余計な広告は見かけません。それがとても心地よかったのです。
トイレと食べ物を調達できる場所はなければ困りますが、過度な土産物屋や広告看板はいらないのです。

しかし日本の観光地は…

滝を見るために車をちょっと止めるにも駐車料金を何百円か徴収される。湖を眺めてしばし深呼吸したいのに、土産物屋さんのスピーカーから大音量のBGM、湖には白鳥の形をした遊覧船、あちこちに広告看板、どっちを向いても商売・商売…
温泉が出た、テレビドラマの舞台になった、地名が何らかの脚光を浴びた…みな寄ってたかって「観光誘致」の大騒ぎ!

すべてにおいて「経済=金儲け」が最優先してしまう国であることが哀しくなります。



この「★豊かさとは…?」のカテゴリーでは、ブログを開設した2010年からさまざまな切り口で書いてきましたが、今回の記事と大きく関連するのがこちらの記事(2016年3月)です。ちょっと長いですが…

 「アベノミクスは投資のすすめ~本当の豊かさとは?~」




プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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