メニュー紹介 <更新版>

ようこそ 「ティンパニで朝食を」へ !

すべての人に音楽の喜びを! 障がいのある人もない人も、音楽の力でともに生きる社会へ。
ブログを開設したのは、そんな思いを強くした2010年の4月でした。左の「プロフィール」もご参照ください。

長文の記事も多いですが、視覚に障がいのある方も音声変換で閲覧されますし、中学生でもきちんと読んでいただければ分かる文章で書くように心掛けています。

はじめてご訪問の方にも分かりやすいように、常にこの「メニュー紹介」がトップにくるように投稿日時を本年末の日付に設定しています。 このトップページだけをご覧になって「あ~、まだ更新してないな」と閉じないで下さい! 最新記事はひとつ下にあります。

以下の各カテゴリーから、ご興味のあるテーマの項目(画像の上の文字)をクリックしていただくと、そのテーマの記事群に飛べます。
 


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~ 音楽関連~

公開情報(コンサート・放送予定など) 
in 徳島 2017.6.25 in 飯山 2017.8.6 in 岐阜20170627
2017予定

音楽ギャラリー(リハーサル・バックヤードの様子など)
ティンパニ 
2010年3月「こころコンサート」 NHKホールにて

★フェイスブックもこのプロフィール写真でやっていますので、よかったら探して下さい。

★このカテゴリにはパスワードをかけてある記事があります。
不特定多数には公開していない画像を含むもので、友人・知人にアルバムをお見せするような形でのアップです。
ブログ案内を差し上げている方は、そこに書いてあるパスワードを入力してください。

何かのご縁でこのブログを訪問されてご興味のある方は、この記事下の「コメント」欄に簡単な自己紹介・お名前・メールアドレスをご記入の上、「管理人だけに表示を許可する」にチェックを入れて送信してください(いわゆる“鍵コメ”というもので、他の方からは見えない私信となります)。こちらからメールにてパスワードをお知らせいたします。 



コバケン先生との出逢い(05長崎・06熊本)
コバケン先生 

出逢いに感謝して
出逢い 

ティンパニのつぶやき(オーケストラの打楽器)
打楽器


50代ことはじめ ~音楽療法の世界へ~
201612171800372c6_20170204152302fd2.jpg

「音」についてアラカルト
チェロは歌う 音について

→ 電子書籍「音の小部屋」


私のこの一曲

シャコンヌ 

オペラの世界へ

カルメン2 オペラ1

→ 電子書籍「オペラの世界へ ~カルメンを中心に~」


~社会~


ノーマライゼイション(ともに生きる)

コミュニケーション

「豊かさとは…?」~日本が見失ってはいけない大切なこと~
派遣村 

社会・時事に思う

一歩踏み込んで 言わせて頂きます! 

★駅の安全・案内サインなど
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原発関連 ~「社会・時事に思う」から分離しました~

★アジアにおける日本の過去 ~「社会・時事に思う」から分離しました~
 

~季節・鉄道・模型・旅~

季節・日記
季節 

模型ギャラリー(手作りモデルの世界へ)
模型1 模型2 模型3
鉄道以外にも…
20120513181403ab7_20170620012322bcf.jpg 2017.5.7現在

もうひとりの恩師(鉄道模型屋さんから学んだ遊びの哲学)
いさみや

小さな鉄(テツ)な旅 ~江ノ電・世田谷線ほか~
テツ旅1 テツ旅2

旅・鉄道(韓国・イギリス・アメリカ・カナダ…)
旅1 旅2カナダ 旅3シアトル 


~自然・科学~

★身近な科学(ちょっと好奇心)

自然・歴史・民俗
雷・竜巻1 風神雷神

なまず通信…2011年1/18(=東日本大震災の約2か月前)に立ち上げたカテゴリーです
なまず1 なまず2 なまず3 なまず4


~その他~


己を見つめる

パウゼ(♪ひと休み)…疲れた頭と なまった腹筋に!

ピアノジョーク…「パウゼ」から分離しました

尻っぽの生えた天使たち


コバケンとその仲間たちオーケストラin 徳島

6月24~25日(土・日)

コバケンとその仲間たちオーケストラin 徳島

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おかげさまで今回も大盛況のうちに終演いたしました。
演奏メンバーの皆さん、滞りない旅をすべて整えてくださった事務局のスタッフの皆さん、そして徳島のテレコメディアおよび文理大学ほか関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

一参加者として、旅の画像をアップさせていただきます。

以下、クリックすると大きな画像でご覧になれます。
映っている方には原則その場でblog掲載のご了解をいただいており、画像にはとくにロックはかけませんので、どうか記念に保存なさってください。ただし、なにかに掲載される際には一言お願いします。
なお、★印の画像は、他の方から拝借した画像です。

6月24日(土)
朝8時45分 品川駅集合 9:17「のぞみ」にて

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新神戸に到着
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バス3台にて徳島へ
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鳴門大橋~うず潮
★1★ ★2

徳島 文理大学に到着
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高校生らに迎えられ、会場入り

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むらさきホール
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今回の打楽器メンバーと
2h.jpg 2i.jpg 2j.jpg  IMG_20170624_142511.jpg ★3

リハーサル 
 何か月ぶりかで顔を合わせるメンバーと密度の濃い音づくり…

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県庁近くのホテルへ
 シェフらがお出迎え…
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明日の成功を祈願して、乾杯! 私も左手だけ参加してます。
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海産物、お肉…地元特産のおいしい料理に感激!

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主催の方がお誕生日! 瀬崎さんのソロ・マエストロの伴奏で「チャールダーシュ」のサプライズ演奏!
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さらに、生野やよいさん(Sp)、藤原功次郎さんのトロンボーンによる「愛の讃歌」… 
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福岡公演以来よくご一緒している瑞宝太鼓さんも到着!
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司会の朝岡聡さん、東京でオペラ「ラ・ボエーム」のお仕事を終えて到着!
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特別出演の村井祐児先生とアイスを食べるクラリネット女子たち
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村井先生はコバケン先生の芸大時代の先輩で、とても厳しく、かつとても暖かく見守って下さった恩人とのこと。昔の思い出話など…



6月25日(日)
 

心配していた雨も大したことはなさそう
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むらさきホールにて、10時~最終チェック・リハーサル
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よく響くホールながら、きのうのリハーサルでは金管・打楽器の音が奥まった感じだったので、可動式の円盤状の反響板の高さを調整していただいて…

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開演前 ロビーまわり
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★7★ ★8

ホワイエのパイプオルガンでウェルカム演奏も
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開演前 バックヤード
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♪13時開演

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ヴェルディ「アイーダ序曲」をステージ下手扉ガラス越しに撮っていただきました。

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2時間半を超えるコンサート、最後はチャイコフスキー作曲「大序曲 1812年」
 アンコールはビゼー「アルルの女」より「ファランドール」
★9
スタンディングオベーションを頂いて、ステージから手を振ってお別れ…

バスにて新神戸へ
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うず潮 きのうとは反対側の車窓より
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明石大橋
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新神戸着
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新幹線の時刻まで余裕があり自由行動。
「自由亭」はかつて特急「つばめ」の時代から食堂車を営業していた老舗。

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友人はステーキ定食、私はステーキカレー、おしかった!
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19:49発 「のぞみ」14号車を貸し切り!
 お疲れ様でした~!

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左手だけ乾杯に参加

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★2005年に結成されてから、今回すでに59回目の演奏会となりました。
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  *クリックすると大きな画像でご覧になれます

このオーケストラのご紹介は、こちらの告知記事をご覧ください。
→ コバケンとその仲間たちオーケストラ 2017夏



今回も120名を超えるメンバー。その中には白杖を使用されるメンバーも大型楽器のメンバーもいらっしゃいますが、新幹線の発車(=途中駅の停車時間は1分)を遅らせることなく速やかに行動(=前後の車両に分散して乗り降り)。

宴会ではとても和やかながら、誰かの話やサプライズ演奏には全員が耳を傾け、感動を分かち合い、幸せな時間を共有。

他ではちょっと味わえないレベルの高い演奏も、音への集中力ももちろんですが、そうした一人一人の豊かな人間性と音楽を愛し仲間を愛する気持ちの賜物ではないかといつも思います。

私もこのような素晴らしいオーケストラに出会えて幸せです。今後とも、どうかよろしくお願いいたします。


コバケンとその仲間たちオーケストラ 2017

コバケンとその仲間たちオーケストラ 2017 公演予定


in 徳島 6月25日(日)

今年は四国・徳島にお邪魔します。

in 徳島 2017.6.25
★クリックすると大きな画像になります
 
おかげさまで無事終了いたしました。 → in 徳島 2日間の画像 

in 飯山 8月6日(日)

6年ほど続いた茅野での公演は昨年で終了し、今年の長野での公演地は飯山です。

in 飯山 2017.8.6
★クリックすると大きな画像になります



in 岐阜 10月15日(日)

in 岐阜20170627
★クリックすると大きな画像になります



ご近所にお住まいの方、旅先でお越しになられる方…
チケットは、チラシにある問合せ先へよろしくお願いします。


◆コバケンとその仲間たちオーケストラ とは

炎のマエストロ「コバケン」こと小林研一郎氏のもと、プロ・アマチュア・年齢を問わず集まったこのオーケストラは、長野県の白馬でスペシャルオリンピックスが開催された2005年3月、障がいのあるアスリートたちに生の演奏を届けようと誕生しました。
以来、各地で開催されるスペシャルオリンピックスへの応援コンサートをはじめ、2010年の「NHKこころコンサート」からはハンディのあるスペシャルメンバーも加わり、東日本大震災のあとは各地で「がんばろう日本」チャリティコンサートを行うなど、すべての人が「ともに生きる社会」をめざして活動してきました。

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2011年4月(東日本大震災から1か月後) サントリーホールにて


ともに生きる社会へ

スペシャルオリンピックスを支援されている細川佳代子さん(=細川元首相の奥様)から聞かせていただいた、ある牧師さんの言葉です。

どんなに医学や科学が進歩しても、何%かの確率でなんらかの障がいをもって生まれてくる命がある。彼らは決して迷惑な存在なんかじゃないんです。私たちに『優しさ』について考えるきっかけを与えてくれるために生まれてくる、神様からのプレゼントなんです。



「思い込み」と「印象操作」

6月21日(水)

あまりこの話題ばかりいつまでも書くのは本意ではないのですが…
参議院も通過されてしまった「テロ等準備罪=共謀罪あらため」。

私も35年も前とはいえ、いちおう法律(とくに刑法)を学んだ者として、まだ実行に着手もしていない行為、犯罪の構成要件を満たしていない行為を捜査対象とできてしまうような法案は、これまでの日本の法律体系とは大きく流れを異にするものです。

もし「予防」と言う意味で、これまでの法体系を大幅に変えてでもこうした法案が必要だとするなら、もっともっと国民をも巻き込んだ議論が十分になされ、野党も国民も理解できるまで議論を深める必要があると思います。

しかし国会では、そうした議論が十分になされたとは到底言える状況ではありません。なぜこんなに急いで、強引に通さなくてはならないのでしょうか?
また、そのような問題ある内容・決め方であるにも関わらず、法案成立に賛成できるのでしょうか?


◆目的と中味は?

一昨年の「集団的自衛権」を含む安保法制もそうでしたが、「国民の命と安全を守ることは重要」、はい、そこは誰も否定しません。

でもそれに対する「答え」が、なぜいきなり「集団的自衛権(=他国のために戦える国にすること)」だったのでしょうか?
自国の防衛を考えるなら、今の憲法でできる限りの自衛隊の活動範囲・発動や指揮系統といったことを先に議論したうえで、どうしてもそれでは足りない部分をどうするかを議論し…という審議もろくにせず、PKO活動の範囲を大きく拡大するような法案を、あのような混乱する国会で「数の力」で強引に押し切りました。

今回もまったく同じです。
「テロ等の凶悪犯罪を未然に防ぐため」という目的はごもっとも。世界の各地でも凶悪なテロは多発しており、日本も「国際基準で対策を考えるのは大切なこと」だと。

しかし、それに対する「答え」がこの法案なのでしょうか?
その中身は…?、「テロ等準備」の定義は…?、犯罪組織かどうかの見極めは…?

277もの行為を列挙し、捜査機関および政府が「怪しい」と睨めばそれこそ「山菜やタケノコを採ること」も「花見に双眼鏡や地図を持参していること」も「テロ等の準備」とみなされてしまう可能性も否定できない法律。

まだ実行に着手もしていない者をどうやって「立件」するのか? 憲法で保障されている基本的人権の著しい侵害となるのではないか?

またこれに類する「事前の準備」をもっと厳密に定めた法律をもつ諸外国でもテロは実際に起きています。こんな法案でテロの防止に有効に役立つとも思えません。

この法案成立に「賛成」している人は、この辺りをどうとらえているんでしょうか?

警察権限が無限に拡大しないよう運用規定をしっかり整備すればよいと言いますが、その具体的な方法や中味が国会で示されて議論されたのでしょうか?

賛成論者にそのあたりを何度となく問いかけてきましたが、いまだ誰からもきちんとした答えを頂けていません。


◆「知らないのに賛成」 or 「知らないから賛成」?

どんなことにも賛成・反対はあってよいと思います。ただし、なんらかの明確な理由があるならばです。

少くとも反対している人たちは、街頭でプラカードを持っている20代の女子大生でも主婦でも、この法案のもつ意味・問題点をちゃんと理解し、それをろくに議論もしないで、こんな強引に通されようとしていることに対して「とんでもない」と反対してるのです。明確な反対理由があるんです。

それに対して賛成している人たちの多くは「テロを防ぐことは大切だから」という表向きの理由だけで賛成されていて、反対の人たちが訴えるようなさまざまな問題についてきちんと説明できない方が多いようです。

北海道の調査結果ですが、こんなデータを見つけました。

「テロ等準備罪について知っていますか?」という質問への答えと、「この法案に賛成ですか、反対ですか?」を聞いた結果を年代別に集計(単純集計の列記)したものです。


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各年代、上段の水色の帯が「知らない」と答えた人の割合、下段の赤い帯が「賛成」の割合です。
みごとに連動してるように見えませんか?

ただ、これだけだと2つの質問への回答を単純集計したものを並べただけなので、より厳密に相関関係を見るには「知っている」と答えた人のうち「賛成」が何%・「反対」が何%、あるいは「賛成」と答えた人のうち「知っている」割合と「知らない」割合、といったクロス集計を取ってみないと厳密な相関は分かりません。

でもまあこの単純集計を並べただけでも「各年齢とも、知らないと答える割合が高いほど賛成の割合が高い」という傾向は明らかに読み取れますね。

え、中味を知らないで「賛成」? 

「理由なき反抗」っていうタイトルの映画があったかどうか知りませんが(笑)、「理由なき賛成」ってなんなんでしょうね?

たしかにニュースの街頭インタビューでも、賛成の人の声のほとんどは「テロ等の重大な犯罪を未然に防ぐことは大切だから」という声が賛成理由のほとんどでした。

むしろ、中身も問題点もわかってないから、単純に表向きの目的だけで「賛成」できるのかもしれません(←私の勝手な推測ですが)。


◆支持政党別の「賛成」の割合

中味をよく知らないから、表向きの「目的」だけで「いいんじゃないか」と思ってしまう…
情けない話ではありますが、まあ分からなくもありません。

しかしこちらはどうでしょう?

支持政党別に見た「賛成」の割合の差です。

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これはある意味とても不思議だと思いませんか?

どの政党を支持している人でも、テレビや新聞の報道、国会中継(今回あまり放送されなかったが)の様子などから得ている情報量そのものはあまり変わらないはずです。

与党の支持者といえども、必ずしも政権の中枢にいる人と懇意にしていて、法案の中味をしっかり説明されて熟知しているとも思えません。

なのに、支持政党によって賛成の割合になぜこうも差が出るのでしょう?

これは脳科学・人工知能を研究している人も不思議に思う、人間の脳の「思い込み」の働きによるものではないでしょうか?

自分の好きな人だから信用できる、信用したい、同じことをやっても許せる、悪いのはこの人じゃない…いわゆる「あばたもえくぼ」の心理です。
好きな政党が出してきた法案だから間違いない…、さらに先ほどの(表向きの)目的がごもっとも→「賛成」と。

この法案が、個人の自由や権利を脅かす「治安維持法の再来か?」と心配する声にもまったく耳を貸さず、「そんな事はあり得ない」と信じてるんですね。反対する人たちは倒閣目的だ、なんでもごちゃまぜにする、言いがかりだ…etc. と。



この法案が採決される数日前に、若い自民党議員がある駅前に立っていて、演説が一区切りついて通行人と握手したりしていたので、私はちょっと足をとめて「テロ等準備罪はなぜ必要なんですか?」「野党が指摘するような問題・危険性は?」と尋ねたんですが、はっきりとした答えは返ってきませんでした。
私も先を急いでいたので、それ以上突っ込んだ話はできませんでしたが、自民党議員(おそらく都議会選)でさえこの法案についてしっかり説明できないんだということがよくわかりました。

まあ、自民党の国会議員は、政府案に賛成しないと「造反者」とされてしまうので、たとえ中味をよく判っていなくても、場合によっては疑問を感じていても「賛成」に回らざるを得ないのはある意味「しかたない」かもしれません(←本当は、どの党から立候補しようがどこに所属してようが、賛否の議決権は議員ひとりひとりの判断であるべきなんですが)。

しかし自民党を良しとする人たち(一般の有権者)は、なぜ内容もよくわからないまま簡単に「賛成」となるんでしょうか?
そして、反対したり質問で突っ込む野党は“くず”で、野党がくだらない質問をするから審議が妨害されてる、などとよく言えるものだな、と。

まあ、その程度の論理性しかないとすれば、ごく基本的な法律の骨格部分について問うても、反対の人が納得できるような「答え(説明)」ができるはずありません。
だいたい法案を出してる政府閣僚、法務大臣でさえきちんと明確に説明できない法案なんですから…



上の支持政党別の法案への賛成のグラフで、いずれの政党支持層とも、時間がたつと前よりも賛成が減っているんです! つまり国会で審議したことで、理解が深まって賛成が増えたのではなく、逆に与野党の支持層いずれも賛成が減っているんですね。これは何を意味するのでしょうか?
知れば知るほど理解・賛成できない法案だということではないでしょうか。


◆購読紙別の内閣支持率

さてこちらは感覚的にも想像できるところですが、購読している新聞ごとに、内閣支持率がこんなにも違うんだな、ということをあらためて。

購読紙別内閣支持率

★この6月17・18両日に東京都内で実施された調査結果をJX通信社がまとめたもので、母数など詳細は不明。

とくに産経新聞と東京新聞とは極端で、産経新聞の読者では「支持しない」が5%であるのに対し、東京新聞の読者では「支持する」が5%、真逆です! ここまで差があるということです。


見え方の違い

前から何度となく出してきた「ルビンの杯」という心理学でよく用いられる図です。

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中央の黒い部分を「柱・杯」などの造形と見れば左右の白い部分は「背景」ですが、両側の白い部分を「横顔」が向き合っていると見れば真ん中の黒い部分は「背景」に変わります。

描かれている面・輪郭線はまったく同じなのに、まったく違う見方ができて、どっちで認識するかによって見え方が違う…それは何事にもよくあることです。ですから、見解の違いはいろいろあって良いわけですが…


論理をすり替えないで!

社会・政治的な話題をどういう立場でどっち寄りに見るかによって、見え方がまったく違うものになることは改めて驚くまでもありません。

ただ、見方・立場は違っても罵倒言葉や論理のすり替え はやめましょう!
言葉は、国語辞典に出ている、一般の人がごく一般に使う意味で使いましょう。

そして「数の力」にものを言わせないでいただきたい。今の政権の問題・おかしさは明らかに存在するのです。それに対してきちんと答えず、他者批判にすり替えないでいただきたい

それは議論の土台を崩すことになります。

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参議院も閉会して週を明けた19日(月)、夕方らか安倍総理の会見がありました。
国会終了後の会見としては異例の「謝罪」から入りましたが、いったい何に対する謝罪なのかと思いきや…

*印象操作ともいえる質問に感情的になってしまったことへの反省…?
*国会審議に関係ない話題に時間を費やしてしまったことへの反省…?

なんですか、それ?

政権のトップとしてあってはならない「忖度」に関するさまざまな疑惑を追及する野党からの質問が「印象操作」?

総理自らが、マスコミ関係者に寿司や天ぷらをご馳走し、政権よりの報道を流させることこそ「印象捜査」というのですよ! 
与党が野党からの追求で窮地に立たされることが予想される時期に、連日「国会中継」がなかった不思議。

ニュースで取り上げる際にも、同じ内容でも出す順序だけで印象は変わるのです。たとえば…

A.与党の見解を先に紹介した後で、「しかし一方では」と野党の疑問・追求の声を投げかけて終わる

逆に、

B.野党の反発の声を先に「こういう声もありますが…」と出しておいて、その後に総理の見解を長々と流す

AとBでは、真逆な印象を与える可能性が高いといえるでしょう。
こうしたちょっとしたことの積み重ねで、印象は造られていくのです。



一方、国のトップとしてあるまじき行為があったのか・なかったのか、国民が知りたい真実を、国民の目線で、国会の場で質問することがなんで「印象操作」なんでしょうか…?

言葉をすり替えないでいただきたい!

そもそも、国会の場でなぜそのような議論をせざるを得ないのか?
いつまでも何をやっているのか?
知りたい事実にちっとも答えないから、無駄な時間を費やすとも言えるのです。

そして、なにより「テロ等準備罪=共謀罪あらため」を強引に採決にもっていこうとする与党の姿勢に対して、必死の抵抗として「忖度」の問題追及に… それを追求する野党がすべて悪いんでしょうか?

もしやましいことがないなら、きちんと分かるように誠実に答え、再調査も証人喚問も必要ならすぐに応じるべきでしょう?そして本題の法案に関する審議にしっかり時間をつくり、中身の議論をすべきでしょう。

すべて野党が悪い、野党のせいで国民の印象を悪くした…それを「謝罪」というのでしょうか?
ある情報筋によると、あの会見によってさらに支持率を下げる結果になった、との情報も…


★最後にお断りしておきますが…

私はなにも自民党政権を打倒せよ、などとクーデターを望んでるわけではありません。
ただ、今の安倍政権の出してくる政策・法案の数々は、国民を切り捨て、大企業や政治家に都合良いものが多く、国会における審議・答弁のしかた、物事の決め方、答弁に見る人間性などには大いに問題ありと思ってきました。

そのような政権に「数の力」を与え、野党の声も無視してなんでも強引に決めていく暴挙は、民主主義の力で止めなくてはいけないと思っています。

「他に政権を任せられる政党がないから」「他よりましだから」…
という消去法的な理由で、今のような政権を容認して「数の力」を与え続けて良いのでしょうか?
強そうなものに寄り添い、何が正しいのか、何がおかしいのかを考えない人があまりにも多過ぎないでしょうか?

信念をもって今の政権を「支持」する人はいてもいい。でも、「数の力」のおごりや、自分たちこそが正しくて野党が邪魔してる、という態度はいただけません。

今の政権に問題ありと思うのであれば、たとえ自民党支持者でもきちんと認めて同じテーブルで議論すべきだし、「他よりマシだから」という選択ではなく、それぞれの選挙区から、誰をわれわれ国民の代弁者として国会に送るか、という視点で選挙に臨んでいただきたいのです。

国民目線で明らかにおかしなこと、問題点を指摘する野党にも真摯な態度できちんと向き合い「議論」すべきです。
理由ある「賛成」、理由ある「反対」、「何が本質か?」…それらをちゃんと見極められる力をわれわれ有権者ももっていたいと。

➡ 民意の「民」は、民主主義の「民」


電子書籍第二段 「オペラの世界へ~カルメンを中心に~」

6月4日(日)


オペラ「カルメン」を中心に、2009年~2011年ごろ書き留めていたものをベースに、再構成・追加・修正を重ね、このたび電子書籍で出版の運びとなりました。

表紙JPEG


<本書のすすめ>

とかく敷居が高いと思われがちなオペラの世界をもっと身近に!
中でも有名で馴染みのある「カルメン」(ビゼー作曲)を中心に、オペラの魅力に迫ります。

「カルメン」のストーリーについて記したものは多く、もとをたどれば原作となった小説もあります。
しかしオペラ作品の第1幕~第4幕それぞれのシーンごとに、そこで用いられている音楽・主題(モチーフ)にまで言及されたものは意外なほど見当たりません。

また、演奏会のプログラム・曲目解説などには、およその情景・場面は書かれていても、その前後のつながり・登場人物のキャラクター・テーマの引用等にまでは触れていないものがほとんどです。

そのいわば「すきま」を、私なりに…!


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アマチュアでも前奏曲や組曲版を演奏する機会は多いですが、私は幸運にも劇版での演奏機会に何度か恵まれました。
シーンごとの音楽、その前後関係など、あらためて興味を引かれたこと・気づいたことを私なりに書き綴ったものを、今回まとめさせていただきました。


購読はこちらから…

「オペラの世界へ ~カルメンを中心に~」 amazon Kindle出版 (700円)

★上の書籍案内から「購入」をワンクリック、アマゾンの買物と同じ要領で「支払い」手続きをしていただければ、いつでも何度でもご覧になれます。もし私が内容修正することがあっても、常に新しい版でお読みいただけます。

<目次>

はじめに ~オペラの世界へ~
第1章 「カルメン」第1幕 ストーリーと音楽
第2章 「カルメン」第2幕 ストーリーと音楽
第3章 「カルメン」第3幕 ストーリーと音楽
第4章 「カルメン」第4幕 ストーリーと音楽
第5章 カルメン探訪(1) カルメンはどんな女性?
第6章 カルメン探訪(2) カルメンをめぐる男たち
第7章 カルメン探訪(3) 作品誕生秘話
第8章 オペラの舞台裏
第9章 オペラに関連した楽曲
おわりに

<写真>舞台の傾斜  オペラの舞台にはこんなしかけも…!

雑学的な話題も散りばめ、どなたにも読みやすく…を心がけました。
オペラに興味を持たれる一般の方はもちろん、アマチュア演奏家の方にも、ぜひご一読いただきたい一冊です。


6月27日(火)

私のblog愛読者の方へ

もともとは、2011年にblogに掲載していた内容をベースに、新たな内容・校正を加えてより読みやすくなっています。
今回の出版原稿を、「はじめに」~11章(=記事)に分けてブログにも再掲載しました。

私のパスワードをご存知の方は、以下お好きな章をクリックしてパスワードを入れればご覧になれます。
各章の最後に「次へつづく」のリンクも貼ってありますので、「はじめに」から順にご覧になれます。

はじめに ~オペラの世界へ~
第1章 「カルメン」第1幕 ストーリーと音楽
第2章 「カルメン」第2幕 ストーリーと音楽
第3章 「カルメン」第3幕 ストーリーと音楽
第4章 「カルメン」第4幕 ストーリーと音楽
第5章 カルメン探訪(1) カルメンはどんな女性?
第6章 カルメン探訪(2) カルメンをめぐる男たち
第7章 カルメン探訪(3) 作品誕生秘話
第8章 オペラの舞台裏
第9章 オペラに関連した楽曲
おわりに

記事の掲載順序を整えるため、各記事の日付は6月20日、投稿時刻で順指定。
本日の告知まで、週末をはさんでちょうど1週間かかりました!



パスワード=私の私的なblog案内名刺をお持ちの方は、ブログ名・URLの下にパスワード(アルファベット5文字+4桁数字)を記してあります。
紛失された方は、電子書籍(700円)をご購入下さい、と言いたいところですが…(笑)
私までメッセージかメールをいただければお知らせいたします。


オペラの世界へ

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1.「カルメン」第1幕 ストーリーと音楽

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2.「カルメン」第2幕 ストーリーと音楽

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3.「カルメン」第3幕 ストーリーと音楽

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4.「カルメン」第4幕 ストーリーと音楽

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5.カルメン探訪(1) カルメンはどんな女性?

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6.カルメン探訪(2)カルメンをめぐる男たち

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7.カルメン探訪(3) 作品誕生秘話

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8.オペラの舞台裏

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9.オペラに関連する楽曲名

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10.おわりに

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デイホーム日誌(8) 脳が喜ぶ歌の会 第6回

6月17日(土)

梅雨入りした後も青空が続きますが、デイホーム野沢周辺のアジサイも色づいてきました。

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近くの蕎麦屋さんで、まずはお昼の腹ごしらえ。


「脳が喜ぶ歌の会」、本日のテーマは、懐かしい昭和のテーマ曲


お茶の間のテレビから流れていたあの番組のテーマ音楽…昭和30年代~「歌」の入っているものを選んでみました。

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♪「夢で逢いましょう」 バラエティ「夢で逢いましょう」テーマ昭和36年

♪「男はつらいよ」   映画「フーテンの寅さん」テーマ 昭和44年

♪「世界の国からこんにちは」     大阪万博テーマ 昭和45年

♪「あぁ人生に涙あり」        「水戸黄門」テーマ 昭和44年

♪「ありがとう」     TBSドラマ「ありがとう」テーマ  昭和45年

♪「贈る言葉」        「3年B組金八先生」テーマ 昭和54年

♪見上げてごらん夜の星を  私の「脳が喜ぶ歌の会」のテーマ曲


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◆「男はつらいよ」…職員の方と共演

冒頭と終わりの寅さんのナレーションを、職員の望月さんにお願いしました。

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外国に長く住んでいるとこの映画は懐かしく、日本に帰る飛行機でこの映画を観るとなぜか安心して亡くなってしまわれる方もいるとか…そんな話をしてくださった望月さんも「寅さん」のファンのようです。

事前の打ち合わせもリハーサルもなくぶっつけ本番でしたが、間合いはばっちりでした!


◆「水戸黄門」…替え歌で脳トレ

時代劇の中で唯一「歌」の入っているのがこの「水戸黄門」のテーマ。3番まであるんです!
歌詞は七・五…の連続なので、他の歌の歌詞もぴったりはまるのはけっこう有名ですね。

 1.「どんぐりころころ」、2.「楽しいひなまつり」、3.「夕焼け小焼け」

の歌詞で、もういちど歌っていただきました。

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★クリックすると大きな画面になります


◆「贈る言葉」


きょうの歌の中ではいちばん新しい曲、ご存知「3年B組金八先生」のテーマですね。

「海援隊」のコンサートでこの曲を演奏すると、客席で涙を流している人がいるそうです。
若き日の武田鉄矢さんは「俺たちの演奏に感動して泣いてる」と思ったそうですが、どうもそうじゃないことに武田さんは気づいたそうです。

この歌は卒業式はじめさまざまな場面で歌われ、みなさんそれぞれの心の中に「贈る言葉」があるんだな、それがよみがえってきて涙しているんだ、と。

そう、歌・音楽にはそういう力があるんですね。

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休憩をはさんで、おととい亡くなられた野際陽子さんが歌われた「キイハンター」テーマ(「非情のライセンス」)、それに続いて放映された「Gメン75」、「特別機動捜査隊」(=小林亜星作曲、刑事ドラマとして最長)や映画音楽など…

入所者の皆さんもだいぶこの会に馴染んできて下さり、私もちょっと余裕が出てきて、予定にない曲も…(笑)

皆さんの「懐かしいこの一曲」も募集したい旨、職員スタッフさんからも告知していただきました。


♪次回は7月15日(土)。

とっても元気で明るい歌のお姉さまをお迎えする予定です。

「テロ等準備罪」の矛盾・問題点

6月15日(木)

ついに今朝、「中間報告」などという異例の形で「テロ等準備罪=共謀罪あらため」が参議院を通過してしまいました。またしても与党の「数の力」によって、国民や野党の強い反発・疑問に答えることなく…

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今国会の会期中になんとしてもこの法案を通したい与党と、それを阻止したい野党との攻防が頂点に達し、採決まで秒読み段階となった6月14日(水)夕方、私はFacebook上で次のような「問いかけ」をしました。

これだけ問題・危険・矛盾に満ち、多くの国民や野党が反対する法案が、またしても「数の力」で強引に通されようとしているのに、現政権を「信じ」て疑わない人たち、および政治的な話題に触れようとしないで黙認される人たちは、私のこの素朴な疑問(=反対派の不安・憤り)についてどうお考えなのか…と。


私からの問いかけ(6月14日(水)FB投稿のコピーより)>

Q1.「テロ等準備罪」の中味をよくご存じでしょうか?

Q2.では、この法案が本当にテロの防止に有効だと思われますか?
その理由もお聞かせください。


Q3.277もの行為をひとまとめに「準備罪」とみなすようですが、では現行法における殺人・殺人予備罪・殺人未遂罪、凶器準備集合罪、その他「強盗」や「放火」などの重大な刑法犯罪に付加された「未遂罪」…それらとの整合性はどうなのでしょうか?

Q4.現行の刑法では、「実行の着手」があって初めて犯罪としての構成要件が成立します。ところが「準備罪」では、なにをもってどの段階で「準備」とみなされるのでしょうか?

Q5.今の法体系にはない、まだ実行に着手されていない「意思」「話すこと」だけで捜査対象となるとすれば、憲法で定める基本的人権の侵害にはならないのでしょうか?

そして…

Q6.上にあげたような基本的なことが、国会の審議できちんと説明され、議論は尽くされたと思いますか?

どうか、私にも理解・納得できるように、明確な説明をお願いします。



「国民の多くは今の政権を支持していて、反対しているのは少数」、「野党の質問がくだらないから無駄な時間を費やすことになる」といったご意見をお持ちの方は私も知る範囲でも何人かいらっしゃいます。

しかし皆さんどこまで「テロ等準備罪=共謀罪あらため」について中身をご存知なんでしょうか?

テロ等準備罪




一夜明けて、私の問いかけに何人かの方からコメントをいただきました。みなさんありがとうございます。

ある方からは「せっかく高木さんがこのように項目別に問いかけられているのだから、〇〇さんちゃんと答えてはいかがですか?」とあり、それに促されるように賛成論の方から回答がありました。

しかしその内容は「私は法律の専門家ではないのでそこは分からない」とのこと。

また「高木さんのこれらの質問は、法律の専門家でないと分からないものなのでしょうか?」との公開の問いかけもいただきました。

私も決して法律の専門家ではありません。ただ、今からもう35年以上前ですが、いちおう法学部で学んだことのある者として、ごくごく一般的な法律の基本認識として…

新しい法案を提示するのであれば、「テロ等の重大犯罪を未然に防ぐため」という大きな目的(立法趣旨)は良いとして、ではそのために、どういう人のどういう行為を対象にするのか、その適用範囲は、今ある法律(刑法など)とのバランスは、そしてこの法案がテロを防ぐのに有効といえるかどうか…といったことを国会の場で徹底的に議論すべきだと思うのです。

国民はもちろん、国民の代表として選ばれた国会議員といえども必ずしも法律の専門家ばかりではありません。しかし、国会は立法府(=新しい法律をつくるところ)です。

もし法律の専門的知識が必要なら、専門委員に諮問してもいい。考えうるさまざまなケースを想定して、あまり具体的に書きすぎることなく包括的・普遍的に、しかも政権や司法の判断いかんによっては無制限に拡大解釈されないように条文を練り、それをもとにしっかり議論し、精査し、与野党とも理解・納得できる法案を通す必要があるはずです。

「法律の専門家ではないので…」とおっしゃる方に、Q3~Q5の回答は求めません(→それに関する私の見解は次に述べます)。

しかしせめて最後のQ6、すなわち「上にあげたような基本的なことが、国会の審議できちんと説明され、議論は尽くされたと思いますか?」…はどうでしょうか。

「ちゃんと議論されたとは言えませんね」と、そこは素直に認めてくれました。
ただし「与党も、(くだらない質問をする)野党もグダグダですね」と一言添えて。

はたしてそうでしょうか…?


野党はしっかり質問している

国会議員の中にも、弁護士の資格を持つ方や検察での実務経験のある方もいらっしゃいます。

たとえば社民党の福島みずほ氏、民進党の山尾志桜里氏、日本共産党の小池晃氏…etc.
彼らは、これまでの国会でもNHKの朝の政治討論番組でも、法律の専門家の立場から、まさに私の挙げたQ3~Q5のような質問を繰り返し投げ続けてこられました。

しかし、それに対してきちんと答えてこなかった(=答えることができない)のは安倍総理および大臣ら与党側ですよ。

安倍総理は「この法案は犯罪組織を対象とするもので、一般人を対象とするものではない(→だから心配には及ばない)」と繰り返してきました。

これは喩えるなら、薬の副作用を心配する患者に対して「この薬は本来〇〇を治療するためのものですから」と言っているのと同じレベルです。心配・質問への答えになっていません。

では組織犯罪集団と一般の団体・個人とをどうやって見分けるのか?

捜査してみなければ分からないではないか?
誰(どこ)が「疑わしい」と決めて捜査対象とするのか?

もともと表向き「犯罪目的」で設立される組織なんてどこにも実在しません。本来の設立目的は宗教団体であったり市民活動を掲げる団体であったり会社であったり…しかしある時「犯罪目的」に豹変することがありうるとすれば、どの段階でそれを「危険な犯罪組織」と見極めることができるのか?

刑事局長は「すべての人・団体が対象となりうる」と答弁しました。安倍総理の言っていることとまったく矛盾してるじゃないですか!

一般人が捜査対象になることは当然あるのです。そこをなぜ安倍総理は正直に言わないのでしょうか?



また、277もの「行為」を列挙してますが、それらが「テロ等の準備」に当たるかどうかをどうやって見極めるんでしょうか?

この議論の中で、「山菜やタケノコを不法に採って売れば、テロの資金となる可能性がある」だの、「花見にはふつうお酒と弁当をもっていくもの。もし双眼鏡や地図を持っていたら『下見』である」などというバカげた議論が出てきました。答弁する側(法務大臣)の口から出てきたのです。決して野党の質問がくだらないからじゃありません。

何をもって「テロ等の準備」とみなすのか、その定義も判断基準もあいまいな中で、そこを問いただすのは、法案を議論する上でごく当然の質問です。

山尾議員からの「では海産物はどうなんですか?」という質問をバカげてるとおっしゃいますが、あえてそういう質問をぶつけることで、「山菜やタケノコだけでなく海産物だって売ればテロの資金に流れる可能性だってありうるわけですよね?」を確認し→「そんなバカげた法案があり得ますか?」ということを国会での質問を通じて国民に示してくれたわけです。

とにかくこうした矛盾が、質疑を重ねれば重ねるほど露呈してくるわけです。だからさっさと審議を打ち切って強引に通してしまいたいのでしょう。


◆Q3~Q5は 「答えられない」が答え

私からいろいろと「問いかけ」を列挙しましたが、Q3~Q5に関してはいずれも「答えられない、答えようがない」というのが私の結論です。思わせぶりに申し訳ありません。
しかし法案を出した与党側も、法務大臣もまともに答えられないんですから、私から代弁して答えられるはずがありません。

仮にもこの法案に賛成され、いまの政権を良しとする方たちは、このあたりをどう理解してどうお答えになるんだろう…と。
それが私からの問いかけだったのです。

街でプラカードを掲げて反対していた20代の女子大生、30代とおぼしき主婦とちょっと話したことがありますが、まさに私がQ3~Q5で書いたようなことがあいまいで、「政府や司法の判断いかんによってはいかようにも適用できてしまい、国民の自由な権利を著しく犯す憲法違反ともいえるこの法案を通すわけにはいかない」と、ちゃんと本質を分かって反対してらっしゃるんです。
感情論で、自民党案になんてもかんでも「反対」してるんじゃないんですね。

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一方、安倍政権をなんとなく信じて支持(容認)してきて、表向きかかげる目的・大義名分は「ごもっとも」だから…?
それだけでなんとなく「賛成(容認)」されてるんでしょうか?
まあ、それはいいとして、ではその中身について安倍総理がいつも口にするように「ていねいに説明」され「しっかり議論」していると言えるんでしょうか?

それができていないのに、どうして「賛成(容認)」できるんでしょうか?
もし私が「賛成論に回って記事を書け」と言われたら、もうちょっともっともらしい理由をこじつけますけどね…(笑)

★例えば、私の見解ですが…

重大な犯罪を未然に防ぐためのものとして、いまも警察官による職務質問がありますね。
夜自転車に乗っているだけで、警察官に呼び止められ、根掘り葉掘りいろいろ聞かれ、住所や免許証など個人情報を提示させられ、反抗したり振り切って逃げたりすれば公務執行妨害で逮捕される…ある意味人権侵害ですよね。
しかし、もしかしたら重大犯罪の疑いがある人物かもしれない。それを警察官は職権として質問するわけです。

つまり、社会の安全を守ること(=公共の福祉)とのバランスで、多少なりとも個人の自由・権利を制限せざるを得ない場面もある…テロ等準備罪もそういう視点で必要なものである、と。
そのうえで、防ぐべき危険とのバランスにおいて、何をどの程度まで捜査対象と認めるか、基本的人権が不当に侵害されないための対策は…といった議論をしても良いのではないでしょうか?


♪金田法務大臣もお気の毒…

不信任決議案や問責決議案を突き付けられたあの金田法務大臣、ネット上ではかなり皆さんから罵倒されているようですが、私は最近、あの方は気の毒だと思うようになりました。

問責決議案を出されでも怒ることなく、「私としては一生懸命答弁してきたつもり」と答え…
仮にも一橋大学の法学部の出身で、エリート官僚の道を進んできた人物。脳梗塞の後遺症もあってか活舌が悪かったりしますが、決して頭の悪い人ではない、少なくとも悪徳政治家ではないんじゃないかと。

むしろ法律に関する一般常識があるから、あんな法案について「説明のしようがない、答えようがない」。
具体的に突っ込まれて真面目に答弁しようとすればするほど(法案の)ボロが出る、そういう法案なんだと私は見ます。

安倍政権のもとでこの時期に法務大臣に任ぜられ、なんとかこの場をしのいで法案の可決成立にもっていくように…との絶対的使命を負って針の筵のような毎日をすごした気の毒な方…そんな風にさえ思えてきます。


目的→法案のすり替え

これまでの「特定秘密保護法案」しかり、「集団的自衛権」しかり、大義名分として掲げる目的と、そのために出してくる法案の中味がまったくかみ合ってないのです。そのすり替え・トリックをどう見るのでしょう?


*特定秘密保護法


公的機関が情報の流出を防がなくてはいけないこと(=特定秘密)がある。
そのために、「国民の知る権利」や「報道の自由・表現の自由」を多少犠牲にしてもやむを得ない場合もある。

たとえば人質を取られた事件が進行中に、必ずしも捜査情報をマスコミに流さずに伏せる、など、人質の命を守り、犯人側に捜査の手の内を明かさないために…

こうした趣旨をきちんと丁寧に説明し、もしそれに類することが他の省庁においてもあるとすれば、それはどういうものが考えられるのか?といったことを具体的に出して、それを精査して検討する。そういう議論がきちんと国会でなされたといえるでしょうか?

質疑を打ち切り、強引に採決して通してから、各省庁に「どんなことを特定秘密にしますか」的なアンケートを取っている…話の順序が逆でしょう!

★いま問題となっている文科省の内部文書の存在を勇気をもって(=森裕子議員の言葉を借りれば「命がけ」で)告発した職員。
彼らを「行政の内部事情を漏洩した」として処分しようなどという不穏な話しもあるようですが、公務員による秘密漏洩にこれまで以上に厳しい罰則を与えようというのがこの「特定秘密保護法」です。

メディアからの取材に「身の上を考えると、答えるわけにはいかない」となる。それは国民が真実を知る権利、メディアの報道の自由を脅かすものです。
女優の藤原紀香さんも、あの法案が出てきたときにまさにこれを心配して「とんでもない法案」と自身のblogで訴えられていたのです。なのに安倍総理は「報道の自由を脅かすものではない」と言い続けました。



*集団的自衛権

もし「日本人の命と安全を守るため」なのだとしたら、なぜいきなり集団的自衛権なんでしょうか?
万一の大災害や他国から攻撃を受けるといった非常事態に、今の憲法の下でできうる自衛隊の活動・範囲・指揮命令系統についてしっかり議論されたでしょうか?

そして個別的自衛権の範囲内でできうることを議論したうえで、こういうケースではどうしても対応できないから、集団的自衛権も必要になるのでは、という筋道を立てた議論が国会でなされたでしょうか?

そうした議論は、まったくと言ってよいほどされてませんよね!
そして自衛隊は南スーダンへ。情勢が悪化し、迫撃砲がすぐ近くに打ち込まれ、隊員の中には「死」を覚悟して家族に遺書を書いた人も…。それでも政府は「戦闘行為」は行われていない、と。
そして「日本の発展に寄与した」って、何を言ってるんでしょうか?


*テロ等準備罪=共謀罪あらため

今回の「テロ等準備罪」も同様、目的として掲げたこと(=凶悪なテロを未然に防ぐこと、および国際的な基準に標準をあわせること)は大切なこと。世界の各地でテロが多発している昨今、誰も否定できないことですね。
でも、本当にテロを未然に防ぐ目的で法案を出すのであれば、あの法案なんでしょうか?

今は人権侵害にあたるとして禁止されている「おとり捜査」「通信傍受」といったことが捜査機関によって行われるようになるなど、運用によっては国民の人権を侵害する危険があるだけで、その割には、現実的にテロの予防にこんな法案がどれほど役立つのでしょう?

現実に起こりうるテロに対応するのであれば、交通機関や多くの人が集まる施設・街の監視カメラのチェック体制の強化、インターネットのセキュリティ強化と危険な用語のチェック、過去に犯罪歴のある者の情報を全国の都道府県の警察で共有できているか、海外に渡航中の危険な人物の情報をどこまで把握できているか…etc.

「山菜やタケノコ採り」なんかを議論してる暇に、現実のテロ対策としてやるべきことが山ほどあるでしょう。


政府(時の政権)の判断次第でいかようにも…

野党からの質問にまともに答え(られ)ず、議論になっていない…
そんな法案をなぜ今国会の会期中に何が何でも可決成立させたいんでしょうか?

都議選も近づく中、いったん出した法案を撤回したら印象が悪くなる(=いわば「引っ込みがつかない」から)でしょうか?
むしろこんなに多くの国民が反対している法案をまたしても強引に通したら、ますますイメージが悪くなると思いますが…

これまで「数の力」で通してきた法案・政策すべてに言えることですが、「政府(時の政権)の判断」でいかようにでも適用範囲を広げることができ、「力を発動できる体制」を早く作りたいのでしょう。

さまざまな「忖度」に絡む疑惑追及の手も迫ってきている中で、早く「形」をつくってしまいたかったのではないでしょうか?

だとすれば、それは完全に民主主義への冒涜です。こんなにも議会運営をないがしろにした暴挙が、はたして民主主義国家で許されるのでしょうか?

どうか心ある国民・有権者たちは、そこをしっかり見て怒るべきところは怒ってほしいと思います。まさにそれが民主主義の力=「民意」だと私は思います。

→ 民意の「民」は、民主主義の「民」


民意の「民」は、民主主義の「民」

6月14日(水)


まだ犯罪の実行に着手していない段階で、277もの行為を捜査・処罰の対象にできる「テロ等準備罪=共謀債あらため」の参議院での採決が秒読み段階に入っています。

しかしこの法案の基本的な問題はどこにあるのか、その内容とあわせてどれほどの人が正しく理解されているのでしょうか?

テロ等準備罪


一方、「政治とカネ」の疑惑は後を絶たず、政治資金規正法違反の疑いで辞任した大臣、公私混同で辞めた前東京都知事、そして今問題となっている森友や加計に代表されるさまざまな「忖度」の疑惑…
挙げたらきりがありません。

また、政権側から出されてくる政策・法案の内容についてはいかがでしょう?

本当に国民生活を守り、豊かにしてくれるものでしょうか…?
私にはどうも今の政権から出されてくる政策・法案は、大企業や政治にとって有利なもの、庶民の暮らしをますます苦しめて格差を拡大するものが圧倒的に多いように思えてなりません。

しかし日本の国民(有権者・納税者)はとっても大人しく、疑惑を追及する声も、政策や法案に反対を唱える声も全体の中では一部にとどまっているようです。

疑惑追及から辞任に追い込まれた大臣や元東京都知事などの例も記憶に新しいところですが、みな公職を「辞任」すればそれで幕引きで、その後「政治資金規正法違反」「業務上横領」などの罪で刑事告発される例はほとんどありません。なぜなのでしょう?

こうした政治家の不正・疑惑に対して、一部の人たちはネット上で「とんでもない!」と怒りますが、内閣の支持率は一向に下がることもなく、次の選挙結果へもつながらない不思議…



◆「民意」ということ


これらの現象を「民意(民度)が低い」と表現すると、「日本の国民をバカにしている」とお叱りが飛んできますが、どうも「民意(民度)」という言葉を私がこうした場面で使うのとはまったく違う意味でとらえられているのではないかと思うのです。

日本人は昔から「和」を尊び、美しいものを求める民族です。
社会的な安定・秩序、安全、順序良く並ぶなど公共マナーといった面での「民意」は世界に誇れるほど高いと思います。

また、文字を読み書きできない人はほとんどいませんね。なんだかんだ義務教育の徹底により、国民の知的水準は保たれてきました。

また、コンサートで来日した演奏家がアンコールに応えてなにかもう一曲演奏してくれる際に、英語だけではなくフランス語・ドイツ語・チェコ語などその演奏家の母国語で曲名を言うと、観客の中にはその曲名をすぐに理解して拍手する人がけっこう多いことに驚きます。そうした文化・教養レベルはとても高いのです。

ところが…

政治に対する関心・意識は?

決して知識・教養レベルが低いわけではなく、頭が悪いわけでもない。
しかし、こと政治の問題(=私たちの社会に関する問題、子どもたちの将来に関する大切な問題)になると、とたんに口をつぐんでしまう人が多いのです。

日本では宗教の話と政治の話はタブーみたいな風潮があって、あまり自分の意見・どの政党を支持するか・今の政権や政策についてどう思うか…といった話題をほとんど口にしない傾向が強いです。

お隣の韓国をはじめ、欧州(イギリス、アイルランド、ドイツなど)と比べても、選挙や国民投票などの投票率が軒並み日本よりはるかに高いです。街頭インタビューでも、若者たちが将来の国の行く末を本当に心配し、ある政治家に期待を託す声、あるいは現職の政治家を弾劾する声がかなり具体的に出てきます。

それに対して日本では国政選挙でも地方選挙でも、どこの地域でも軒並み50%そこそこの投票率。
しかも、投票に行く人の多くは「いまの与党も問題だけど、野党もねぇ」「他よりマシだから」でけっきょくなんだかんだ「現状維持」「安定政権」を支持(容認)して現政権に「数の力」を与えてしまう…

いまの政治の体質的な問題、政策論の中味がしっかり議論されることなく、なんでも「数の力」で押し切られてしまう異常ともいうべき国会運営…

安倍総理がいつも口にする「丁寧に説明」、「しっかり議論」、「理解を深めていく」ということが、国会の審議の中できちんと実行されていると言えますか?

野党の反対意見や質問をいかにはぐらかし、逃げ、ごまかして、さっさと法案を「数の力」で通してしまおう…そんな姑息な国会運営ばかりがあまりにも多すぎませんか?

国会は本来「国民のための議論の場」です。なのに、与野党の政治的な「かけひきの場」になってしまっていて、ちっとも本質的な議論、かみあう議論がなされていません。
野党の声もちゃんと聴いて、多角的な検討をしっかり積み重ねて、野党の理解・賛成も得られなくてはどんな法案も通らないようにする…そうした民主主義の基本はどうなってしまったのでしょうか?


民主主義の「民」

「数の力」への驕りから、政治家・閣僚らのとんでもない失言問題や汚職にも結び付いているのではないか、と指摘されています。
では、そもそも、なぜそのような「数の力」を与えてしまったのでしょうか?

私は思うに「優勢なのはA党かB党か」といった二者択一で、「どっちが勝つか」の勝ち馬に一票、みんな(多数)が支持してるだろうから…という意識がこういう結果を招いていしまっていると。

そもそも民主主義って何なんでしょうか?

政治家の不正が発覚すると「まあ、そういう人を選んだのはわれわれ有権者だから」などと妙に物分かりのいい大人たち。
選挙の段階では、公約・信条を信じてその人に一票投じたんですよね。その人が、公約に反することをやったり、まして違法な行為を行ったら、それは有権者に対する「裏切り」ですよね。なぜそこを厳しく追及しないんでしょうか?

投票で選ばれた私たちの「代表」のその後を見守る、われわれの声を代弁してくれてたら応援する、そして不正は追求する…そこまで見届けて次の選挙に反映させるまでがわれわれ有権者の務めではないんでしょうか?

このように、さまざまな場面で「あれ?、本当に民主主義の基本を分かってるのかな?」と思わざるを得ないような発言・行動が目につくのです。

せっかくわれわれ国民に平等に与えられた「民主主義」。その民主主義をきちんと理解し、無駄にしないで活かす、そういう意味での「民」の力、「民」の意思、それが「民意(民度)」ではないでしょうか?


日本人の深層意識

まさかここに来て、40年ちかく前の大学での一般教養の内容を思い出すとは思いませんでしたが…

日本人の「法」に対する意識(=一般教養の「法学」にて)。

法律を勉強する、あるいは司法試験を受けて弁護士・検事・裁判官になる。そういう世界は一般の人から見ると敷居の高い別世界、という意識が日本人には強いと。
一方、私人間のトラブルを話し合いで解決できず「裁判」に持ち込んだり法律の条文を持ち出したりすると、「あの人は…」と白い目で見られる風潮がある、とも。
つまり日本人の意識の中には、法律はいわば「伝家の宝刀」のように、高いところに飾られたもので、めったなことで抜くべきではない、という意識があると。

そしてもうひとつ

政治的無関心(=「社会学」大衆文化論の中で)

勤勉で、経済に敏感で、産業・技術の進歩では目覚ましい力を発揮する日本人。最近では先端産業(←1970年代の言葉です)など、いっそう専門特化した分野の発展も著しい。
ある専門分野に関してはものすごく素晴らしい能力が磨かれている一方、仕事から解放された個人の自由時間には、あまり難しいことを考えたくない、のんびり楽しくすごしたい…という欲求も当然強くなる。
そこで、政治の話などは、本当は私たち社会みんなにとって大切な話であるにもかかわらず、仕事以外ではあまり難しいことは考えたくない、自分には直接関係ないこと、という意識が少なからず生まれやすいのではないか、と。



これらはいずれも、社会学的なマクロな目から見た仮説です。
文化人類学でいう「日本人論」も、さまざまな日本人や外国人のさまざまな立場の人たちの目から、日本人という民族の歴史や自然的・社会的環境などと関連づけながら、「日本人」という大きな集団のもつ特性について研究する分野です。

たとえばその中で、日本人は農耕民族だから、みなと一緒に種を蒔き、皆と一緒に刈り取り、村の行事は総出で助け合う…それが当たり前とされてきた。村八分となることは死活問題。みなと一緒に行動し、みなと一緒に楽しみ、みなと一緒に分かち合う…そういう国民性が長年の習慣の中でも身についてきた、と。

だから、遊牧民族のように、天候や羊たちの体力などを自分で判断して行く先・行動を決める「主体性」を要求しても、民族の特性として難しいのではないかと。

こうした「日本人論」の仮説的な見方はとても興味を引くものです。

しかし中には「日本人といったって色々いる。全員がそうじゃないはずだし、私は違う、一緒にしないでくれ」などという反論が必ず出るわけです。場合によっては「日本人をバカにするのか」とも(笑)。



社会科学というのは、自然科学と違って実験装置の中にある条件だけを入れて「実験」してその結果を科学的に検証することはできません。さまざまな要素が複雑に絡み合っている中で、ある要因とある結果になんらかの因果関係があるのではないか、を考察するものです。

それを「すべてがそうとは言えない」などと反証を挙げたり、「どっちが優れてるか」みたいなニュアンスで受け取って感情論で反発していたら、意義のある考察はすべて意味のないものになってしまい、文化人類学も民俗学も社会学や集団心理学も語れなくなってしまいます。

それと同様、日本人がもし世界の先進国の中でも政治的無関心が多く「民意」が低いとすれば、それは否定できないと受け止めるのが賢明だと私は思うのです。日本人に対する偏見でもさげすんだ見方でもないのです。

そこをちゃんと認めたうえで、現代・この現状において、はたしてこれで良いのだろうか、政治的な話題(=私たち社会の話題)にどうしたら関心が高まるのだろうか、どうしたら民主主義のよりよい姿になるのだろうか…と考える必要があると思うのです。


♪関連する過去のblog記事

→ 考えること、表現することの大切さ(2015年9月)
→ 答えは風の中…?(2017年4月)


最近の与野党攻防に思う ~国会は議論の場・暴走を止めよ~

6月13日(火)

今国会の会期中に「テロ等準備罪=『共謀罪』あらため」を通したい与党。
それをなんとか阻止して廃案に追い込みたい野党との攻防が続いています。

森友問題が浮上して少し経った3月に書いたblogで、このようなスキャンダルで政権が揺るがされるとしたら、あまりにも政治レベルが低すぎる、と私は書きました。

しかし、その後の「教育勅語」に関する認識をはじめ閣議決定でなんでも決め、国会での審議も一方的に打ち切って「数の力」でなんでも通してくる政権与党の暴走を止めるには、たとえどんな小さなことでも政権に対する不正疑惑はきちんと追求して真相を明らかにしていかなくてはいけない、と思うようになりました。


疑わしきは明らかに!

籠池氏が爆弾発言ともいえる会見をし、その後国会で証言もしました。その証言内容に関して、与党は当初「偽証罪で訴える」と強気な構えでしたが、その後どうなったのでしょう?

森友問題はどこかへなりを潜めてしまいましたが、それに代わって浮上してきたのが加計学園に関する疑惑。「忖度」という言葉が今年の流行語になるのでは、というほど、政治のトップと私人とのつながりが問題になっています。

前川元文部事務次官による「総理の意向」と書かれた文書の存在が示されました。

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菅官房長官は当初「出所もわからない『怪文書』みたいなもの」と発言して問題にするに値しないといった見解を示しました。

しかし…、存在していたとされる文書に記載された人物が示されると、文科省は「同姓同名の者がいる」と答弁(笑)。
さらに、現役の文科省職員から、あの文書は実在していることを告発する声が複数。

そこで、自由党の森裕子議員から、迫真にせまる質問がぶつけられました。
「このままじゃいけないと、命がけで告発してるんです。部下を見捨てるんですか!」と。

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さらに、加計学園の建設が予定されている今治市の行政文書に、首相官邸に呼ばれて会見した記録が残っていることを指摘され、それに対する藤原豊内閣府審議官からの答えは…

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「自分が今治市の方々にお会いしたかどうかも含めて、確認できておりません」「自分がお会いしたかどうかについては記憶にありません」

…なんですか、それ!?

森裕子議員の手元には、付箋の付けられた資料(今治市の行政文書)が揃ってるようです。
この場におよんで誰を守ってるんですか? 醜いにもほどがあるでしょう!

1970年代のロッキード事件以来「記憶にない」は使いまわされてきましたが、最近は「確認できない」…いい加減にしてください!
記憶もあいまい、公式な記録もない、確認もできない…そんな状態で公職が務まるんですか!?

やましいことがないなら、疑惑に対してきちんと誠実に答え、必要ならば関係者の証人喚問にも応じ、すみやかに真実を国民の前に明らかにすべきです。

こんなごまかしと逃げで国会審議の時間を無駄にすべきではありません!


国会は国民のための議論をする場!

冒頭に書いたように、この一連の疑惑追及は、今国会でなにがなんでも「テロ等準備罪=『共謀罪』あらため」を通そうとする与党に対する、野党による必死の抵抗の一端。

しかし、疑惑追及に対してこんなふざけた答弁をしているようでは、もはや国会が「議論の場」として機能しているとは思えません。

法務大臣の問責決議案や、内閣不信任案…それらも、国会本会議で採決にかけられて、自民・公明らの与党による「数の力」であっさりと否決されることは明らかですが、国会会期中に残された時間を少しでも稼ぎたい「苦肉の策」、いわば非常ブレーキのようなものだと私は見ます。


与党側、および安倍政権を信頼する人たちの目には、野党がくだらない質問をして足を引っ張ってると映るのでしょうね。

ならばお伺いしたいのですが、もし本当に「凶悪なテロを防ぐこと」が目的だとしたら、今出されている「テロ等準備罪=共謀罪あらため」が本当に有効な法案と言えるのでしょうか?

質疑において、不明確な答弁を繰り返すあの審議をどう見るのでしょうか?

「テロを防ぐにはどうすべきか」という議論が国会できちんとなされ、この法案の定義・対象・有効性についてちゃんと納得できる説明がなされましたか?

国会は本来そういうことを議論すべき場、国民のためになる政策論を構築する場でしょう。それができず、なんでも「数の力」で押し通そうとするから、野党としても、国会運営の方法論と時間とをにらみながらさまざな手で阻止しようとしてるわけです。いわば国会が与野党の「かけひき」の場になってしまっていて、国民のための議論の場になっていないのです。


そもそも法案の目的は? 

「テロ等準備罪」が本当にテロの防止にどう役立つ法案なのか?、
この法案が国民の表現の自由・意思の自由を不当に侵害するものではないのか?、
この法案によって捜査の対象となる人・団体・行為はどうなのか?

…といった問題について、どこまできちんとした議論が交わされたといえるんでしょうか?

「花見に双眼鏡や地図をもっていけば準備にあたる」とか「山で山菜やタケノコを不法に採って売ればテロの資金源になる」…など、とうてい大人の議論、それも国会での法案にかかわる議論とは思えないような議論をしてきて、野党からだされるさまざまな質問には真正面から答えず…

誰がどう見ても、法案の是非をめぐる議論は全くなされていないに等しいのではないでしょうか?

→ テロ等準備罪 ~もし本当にテロ対策が目的なら?~

それを、「時間が経過した→審議は尽くした」などと言って採決に持ち込まれ、またしても「数の力」で通されてしまうとすれば、とんでもないことです。


◆「目的→法案(答え)」がすり替えられている!

それは一昨年の安保法制をめぐっても同じでした。

「国民の命と安全を守る」ことは当然大切です。でもそれがなぜ「集団的自衛権=他国のために戦える国にする」ことになるんでしょうか?

アジア等周辺の「脅威(=あの頃は中国、今は北朝鮮)」から国民を守るため?

もし「日本人の命と生活を守るため」の法案なら、まず今の憲法下における自衛隊の役割を精査し、緊急時に自衛隊がどこまでどのように機能できるかをきちんと議論しましたか?
大規模な災害時にヘリコプターを出すにも、いちいち国からの指示を待たずに都道府県からの要請レベルでも出動できるように…といった現行法の下でさまざまな運用規定の見直しで、自衛隊がより機動力を持てるか、そのためにどんな法整備が必要か?

そして、もし万一日本が攻撃を受けた場合の個別的自衛権でできる範囲を明確にした上で、それではどうしても無理な部分について集団的自衛権をどうとらえるか…といった議論にもっていくのが本来の順序でしょう。

そうした議論が国会でなされたようにはとうてい思えません。
そして、なぜいきなり集団的自衛権なのか? 「日本人の母子が乗ったアメリカの艦船が攻撃を受けたら」とか「となりの火事」を例に挙げたあんな稚拙な紙芝居で「丁寧な説明」と言えるんでしょうか?

実際には、南スーダンへの自衛隊の派遣、現地で行われていたのは「戦闘」ではないと言い続けて、日本の自衛隊の活動範囲を解釈いかんによってどこまでも広げるためのものだったのではないでしょうか?


暴走を止める

「日本を守るのは大切、政府の責任だ→安倍政権は正しい、行動力がある」と妄信している方たちも、こうした論理のすり替え・国会審議の在り方・採決に問題はないのか…についてどう思われるんでしょう?

私は今の自民党政権のやることなすことにやみくもに反対しているわけではなく、個々の政治家を罵倒するようなことも書きたくありません。しかし今の安倍政権のやり方は、あまりにも国民をないがしろにした強引なものだと思うのです。

国会をきちんとした審議の場にすること。
次々に出てくる疑惑に対して、面白おかしくスキャンダル的にあげつらうことが目的ではなく、たとえどんな小さなアリの一穴からでも「政治の不正」について追及すべきは徹底的に追及して、国民の前に「真実」を明らかにしてほしい、と願うまでです。

国民は政治の「かけひき」に興味があるんじゃありません。真実が知りたいのです!

疑惑追求に対しては姑息に逃げ、ごまかし、法案の審議はきちんとせず、むしろ審議を避けてさっさと決めてしまおうという風にさえ見えます。

冒頭に書いたように、本来は政策の中味を論じるべきですが、今の政権が数の力で暴走を続けるのであれば…

通常のブレーキが利かない暴走車を止めるには、サイドブレーキを引く・斜面に乗り上げる・壁に車体をこすりつける…手段はなんでもいいから、とにかく止めることが先決でしょう。

プロフィール

高木 章

Author:高木 章
アマチュアの打楽器奏者です。

某放送局関連に勤務しながら長年趣味で続けてきた音楽活動。あるご縁から、障がいのある方たちとも音楽を通じてのバリアフリーを、また東日本大震災以降は「がんばろう日本」…そんな活動を続けています。

単に自分が音楽が好きだから演奏したいだけでなく、「音楽の力」で「せめて自分にできることを」!

50代半ばにして勤め帰りに学校に通い「音楽療法」を学びました。

音楽寄りの話題、社会・時事に関する日常的なあれこれを徒然なるままに…
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